創価学園創立50周年 創価学園「栄光の日」の集いへのメッセージ

創価学園創立50周年 創価学園「栄光の日」の集いへのメッセージ   (2017年7月15日 東西 創価学園)

「平和の旗」「友情の旗」高らか

 創価学園創立50周年を寿ぐ7・17「栄光の日」記念の集いが15日、東京と関西の各キャンパスを映像と音声でつないで開催された。これには、創立者の池田大作先生がメッセージを贈り、大成長を遂げゆく学園生を心から祝福。「栄光は挑み続ける人に輝く」と強調した。
 1957年(昭和32年)7月、新たな民衆勢力の台頭を恐れた権力により、無実の罪で投獄された創立者。約2週間にわたる勾留の末、「7・17」に出獄し、正義の師子吼を放った。これが「栄光の日」の源流である。
 それから60星霜。真夏の太陽の光が燦々と降り注ぐ両学園キャンパスに、〝負けじ魂〟のバトンを継ぐ学園生の誓いが輝いた。


メッセージ

栄光は挑み続ける人に輝く

 一、みんな、暑い中、ご苦労さま! この1学期も、よく頑張ってくれました。私は、わが学園生の一人一人の勇敢なる挑戦を、忍耐強い努力を、そして目を見張る大成長を、何よりうれしく讃えたい思いでいっぱいです。みんな、本当にありがとう!
 わが創価学園の創立50周年を祝う「栄光の日」のテーマに、皆さん方は「我らの旗」「常勝の旗」と高らかに掲げました。
 私は、「創価教育の父」である牧口常三郎先生の会心の笑顔を思い浮かべております。というのも、牧口先生は「旗」を大切にされていたからです。
 ご自身が学ばれた新潟の荒浜小学校の創立50周年には、同窓の親友たちと一緒に、恩返しの心で素晴らしい母校の旗をつくり、贈られました。先生の深い母校愛と後輩たちへの思いやりは、一生涯、変わらなかったのです。
 その意味において、牧口先生は、学園生の麗しい「友情の旗」「連帯の旗」を、さぞかし喜ばれていることでありましょう。とともに、この夏休みは、「ありがとう」を力に変えて、親孝行もよろしくお願いします。
 一、きょうは、一点、「栄光は挑み続ける人に輝く」と申し上げたい。
 この7月7日、尊い「平和の旗」がニューヨークの国連本部に翻りました。歴史的な「核兵器禁止条約」が採択されたのです。被爆者の方々をはじめ、人類の悲願である「核兵器のない世界」への大いなる一歩が刻まれました。
 今から60年前、師匠である戸田城聖先生から「原水爆禁止宣言」を託された私は、先生の師子吼を何としても実現するため、対話と行動を重ねて、道なき道を切り開いてきました。
 国連で採択された条約は、まさに先生が叫ばれた核兵器の全面禁止を定めたものであり、私は志を同じくする世界の友、なかんずく、牧口先生と戸田先生の思いを受け継ぎ、21世紀を担い立つ若き皆さんたちと、平和の大潮流をさらに力強く広げていきたいと、決意を新たにしています。
 かつて私は、広島で小学校1年生の時に被爆した乙女へ、「大思想は 原爆を恐れじ」と認めて贈ったことがあります。
 その方は今も、平和と正義の言論の闘士として戦い続けてくれています。
 一、思えば、私が対談を重ねた現代化学の父・ポーリング博士も、「核兵器や軍事力という悪の力より、さらに偉大な力――それは人の心であり、精神の力である」との信念に立って、命の限り世界平和に尽力されました。
 いかなる悪の力にも断じて屈しない、この正義の「偉大な力」を、わが生命に、一日また一日、「今に見よ!」と、じっくり蓄えているのが、皆さんの学園生活なのです。
 一、ポーリング博士と共に、人生の最後の最後まで、核兵器をなくすために、挑んで挑んで、挑み抜いた大科学者が、ロートブラット博士です。
 この博士が、私との対談集で強調されていたことが、「どんな努力も無駄にはならない」「私たち一人ひとりには、ものごとを変える力があります」ということでした。
 あきらめず、へこたれず、挑戦を続けていけば、必ず社会を変えることができることを、博士は烈々と示されました。
 さらに、連帯すれば、世界までも変えていける。
 時間がかかるかもしれないが、長い目でみれば、最後には、連帯した民衆が勝利すると、断言されたのです。
 そして、たゆまぬ「挑戦の人生」、すなわち真実の「栄光の人生」を勝ち飾られたロートブラット博士も、ポーリング博士も、心から期待し、人類の前途の希望を託してくださったのが、わが「創価教育」の若き世界市民たちなのであります。
 一、どうか、皆さんは「われ学園生なり」という誇りの原点と、「われ世界へ未来へ雄飛せん」という遠大な目的を忘れず、学び進んでいってください。
 特に、この夏は、何でもよい。一つ、これをやり抜くと決めて取り組んでみてはどうかと、提案しておきます。「負けたらあかん」「負けじ魂朗らかに」と、良き学友たちと励まし合いながらの前進であってください。
 愛する君たち、あなたたちの金の汗輝く挑戦を、私はいつもいつも見守っています。皆さんの躍進こそが、私の最大の喜びであり、栄光なのです。
 ご家族に、また、地域の方々にも、くれぐれもよろしくお伝えください。
 健康第一、無事故第一で、元気に楽しく充実した、鍛えの夏であれ!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
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国連SDGsハイレベル政治フォーラム SGI主催の教育会議へのへのメッセージ

国連SDGsハイレベル政治フォーラム SGI主催の教育会議へのへのメッセージ   (2017年7月10日 国連本部)

 アメリカ・ニューヨークの国連本部で10日、「持続可能な開発のためのハイレベル政治フォーラム」が開幕し、SGI(創価学会インタナショナル)の代表が参加している。12日には同フォーラムの公式関連行事として、SGIなど3つの市民団体が、ノンフォーマル(学校外)教育をめぐる会議を主催。SGI会長の池田大作先生がメッセージを贈った。
 国連では2015年、地球上から貧困をなくし、持続可能な世界を実現するために、国際社会が取り組む「持続可能な開発目標(SDGs)」を採択。昨年、その実施が世界中で始まった。
 SDGsには、30年までの具体的行動計画として17の目標と169項目のターゲットが掲げられている。目標達成に向けた各国の進捗を確かめ課題を検証する場が、年一度のハイレベル政治フォーラムである。

メッセージ

平和と人道の世界の建設へ――教育で民衆を“変革の主体者”に


 「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する国連ハイレベル政治フォーラムのサイドイベント(関連行事)として、目標の推進を支える「ノンフォーマル教育(学校外教育)」の重要性と、そのツールの効果と役割について討議する円卓会議を、今回、国連関係者や専門家の方々をお迎えして開催できましたことに、世界192カ国・地域の創価学会インタナショナルのメンバーを代表し、心からの感謝を申し上げます。
 SDGsは、地球益や人類益に立脚した、「民衆の民衆による民衆のためのアジェンダ(行動計画)」であり、平和と人道の世界を築くための共通目標です。
 その対象は17の分野、169項目という非常に多岐に及ぶものだけに、達成を危ぶむ声もあります。しかし、目標の数の多さは、それだけ大勢の人が深刻な問題に直面していることの証左であり、どれ一つとして、そのままにしてよいものではないはずです。
 SDGsが掲げる「誰も置き去りにしない」とのビジョンは、遠大な目標ではありますが、「同じ人間として同じ地球で共に生きる」との思いを一人一人が深め、身近な場所から行動を起こす中で、時代変革の波を力強く広げることができるのではないでしょうか。
 その大きな原動力となるのが、世界市民教育や、持続可能な開発のための教育に代表される「教育」です。
 私は、長年、持続可能な開発における「教育」の役割の重要性について訴えてまいりました。
 2002年にヨハネスブルクで行われた国連の「環境開発サミット」の際には、①地球環境問題の現状を知り、学ぶこと(Learn)、②持続可能な未来を目指し、生き方を見直すこと(Reflect)、③問題解決のために、ともに立ち上がり、具体的な行動に踏み出すためのエンパワーメント(Empower)、の三つのステップに基づく教育の推進を提言しました。
 この提言をもとに、2010年にSGIと地球憲章インタナショナルとの共同で「希望の種子」展を制作し、現在までに36カ国・地域で開催してきました。この展示は、多くの若い世代をはじめ、市民社会の幅広い人々が訪れるノンフォーマル教育の場ともなってきました。
 今回の円卓会議では、この展示を用いて、環境教育センターと協力し、インド各地で実施したノンフォーマル教育の効果測定の結果が発表され、その意義や課題が議論されると伺っております。
 問題が大きすぎたり、複雑化している場合、知識や情報を得るだけでは、自分自身との関わりが見いだしにくく、具体的な行動に踏み出すまでには至らない場合も少なくないといえます。その意味で、持続可能な未来を開くための教育ツールは、「自分自身の行動や生き方」が、「地域の未来」や「地球の未来」に密接につながっており、「一人一人が変革の主体者」であるとの自覚を促す体験を生み出すものとなることが、大切ではないでしょうか。
 この問題意識に立って、SGIは、昨年11月に地球憲章インタナショナルと共同で、新たなノンフォーマル教育ツールとして、SDGs啓発アプリ「マプティング」を制作・発表しました。このアプリは、世界各地のSDGsに関連する写真や動画を撮影し、世界地図上で共有するものです。操作を通じて、SDGsが身近なものであるとの実感を与えるとともに、「地域」から「世界」を見たり、また「世界」から「地域」を見る体験を与えてくれます。
 こうした、身近で具体的な体験を通じて、SDGsに対する意識を高め行動していくことの意味は、大変に大きいものであると思います。
 引き続き、SGIはそれぞれの地域社会における草の根のネットワークを生かし、ノンフォーマル教育の取り組みを積み上げながら、志を同じくする皆さま方と共に、持続可能な地球社会の建設を目指していく所存です。
 結びに、ご臨席の皆さま方のご健勝と、関係諸団体のますますの発展を心より念願するとともに、この会議を契機として、「教育」が引き出すプラスの力がより一層注目されることを念願して、私のメッセージとさせていただきます。
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
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「世界広布新時代第26回本部幹部会」へのメッセージ

「世界広布新時代第26回本部幹部会」へのメッセージ  (2017年7月8日 東京戸田記念講堂)

 「世界広布新時代第26回本部幹部会」が8日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で晴れやかに開催された。原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、15カ国・地域108人の友と出席した。池田大作先生は和歌とメッセージを贈り、全世界の創価家族と共に迎えた師弟凱歌の幹部会を心から祝福。平和と幸福の楽土を開く広宣流布、立正安国の連続闘争を通して、日本中、世界中の青年たちが不退の勇気を受け継ぎ、立派に成長してくれているとたたえつつ、「創価という、人類の平和の旗を、希望の旗を、勝利の旗を、信ずる青年たちに託しゆこう」と呼び掛けた。
 「感動」という言葉では足りない。自らの使命を自覚し、不二の同志と苦楽を分かち合い、広布と人生の勝利劇を飾った喜びを表現するには、「感激」の二字こそふさわしい。
 本部幹部会の会場となった東京戸田記念講堂は、全国・全世界の〝感激の同志〟の笑顔で満ちあふれていた。
 池田先生がメッセージで、「大東京、さらに日本全国、そして全世界の創価家族と共々に、互いの健闘を讃え合い、万歳を叫びゆく凱歌の本部幹部会、誠におめでとう!」と賞讃すると、万雷の拍手が、しばし鳴りやまない。海外の同志も歓呼を響かせる。その様子を、会場の後方に掲げられた初代会長・牧口常三郎先生と第2代会長・戸田城聖先生の肖像が見つめていた。
 「異体同心の団結で勝ち取った凱歌を、私たちは胸を張って、戸田先生、そして牧口先生に、ご報告しようではありませんか!」と池田先生がメッセージで呼び掛けると、拍手は一段と高鳴った。
 我らは勝った! そしてこれからも、永遠に勝ち続けるのだ!
 「師弟の月」「青年の月」7月を、創価学会は最高の上げ潮の中で迎えたのである。

メッセージ

地涌の同志の奮闘に心から感謝!
広宣流布とは幸福の拡大

後継の未来部よ正義の走者と走れ

創価という人類の希望の旗を信ずる青年たちに託す

 一、はじめに、九州での記録的豪雨の被災に心からお見舞い申し上げます。一日も早い終息と、愛する九州家族の無事安穏を、強盛に祈ります。被災なされた方々も、必ず変毒為薬していただけるようにと、題目を送っております。
 一、海外のリーダーの皆さん方、本当にようこそお越しくださいました。冬の南米からいらした皆さんは、20度も温度差があると伺っています。
 深い志で来日された、尊き求道の宝の友を「当に仏を敬うが如く」歓迎したいのであります。本当にありがとう!(大拍手)

「仏の仕事」を果たす尊き存在
 一、大東京、さらに日本全国、そして全世界の創価家族と共々に、互いの健闘を讃え合い、万歳を叫びゆく凱歌の本部幹部会、誠におめでとう!(大拍手)
 御本仏・日蓮大聖人が、いかばかり讃えてくださっているでしょうか。
 功労の門下への御聖訓には、「日蓮の道を助けようとして、上行菩薩があなたの御身に入りかわられたのであろうか。または、教主釈尊の御計らいであろうか」(御書1163㌻、通解)と仰せであられる。
 「日蓮の道」、すなわち広宣流布のため、立正安国のため、誰に何と言われようとも、労苦を厭わず、声を惜しまず、力を合わせて邁進する学会員ほど、不思議な、偉大な存在は、ありません。
 まぎれもなく、創価の友は一人一人が「地涌の菩薩」そのものであり、「仏事」まさしく「仏の仕事」を果たしているのであります。
 戸田先生は、猛暑の中、汗を流して学会活動に励む同志の姿に涙されながら言われた。「これほど気高い姿が、いったい、どこにあろうか。この方々がいるからこそ、広宣流布は進むのだ。大作、この尊き方々を、どこまでも守り抜いてくれ!」と。
 なかんずく、年配の先輩方、多宝会・宝寿会・錦宝会の方々が、どれほど祈り、どれほど尽くされていることか。
 ここで創価の誉れの父母たちに、最大の感謝と尊敬を込め、また益々の健康長寿を祈りつつ、大拍手を送りたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)

女性門下への手紙
 一、大聖人は、佐渡流罪の大難で、臆病な弟子たちの心が揺れ動く中、けなげに不退転の信心を貫いている無名の女性門下へお手紙を送られ、「言葉に尽くせないほど立派です」(同1224㌻、通解)と讃嘆なされています。
 文字が読めない、この女性のために、大聖人が、わざわざ、別の弟子に読み聞かせを託された、お手紙です。
 そこには、広宣流布、立正安国とは、いかなる戦いであるかが記されている。それは、法華経の行者と第六天の魔王が、現実の娑婆世界の真っただ中で「とられじ・うばはんと・あらそう」(同㌻)ことなりと仰せであります。
 社会を攪乱し、民衆を不幸に陥れようとする、あらゆる魔軍の働きに、仏の陣列が真っ向から挑み、断じて勝ち抜き、平和と幸福の楽土を開くことこそが、広宣流布であり、立正安国なのであります。
 大聖人は、この熾烈な大闘争を起こされて、「日蓮一度もしりぞく心なし」(同㌻)と言い切られている。
 思えば、昭和32年(1957年)、夕張炭労事件、大阪事件等々、三類の強敵が競い起こる中、私は戸田先生に申し上げた。「いつの日か、何ものにも負けず、世間を〝あっ〟と言わせるような戦いを、必ずいたします」と。
 以来60年、異体同心の団結で勝ち取った凱歌を、私たちは胸を張って、戸田先生、そして牧口先生に、ご報告しようではありませんか!(大拍手)

ダイヤモンドの生命を磨きゆけ

 一、「一度もしりぞく心なし」(同㌻)――この不退の勇気を、日本中、世界中の青年が受け継ぎ、広布の連続闘争を通して立派に成長してくれている。こんな嬉しいことはない。男女青年部の結成66周年、おめでとう!(大拍手)
 また、本日(7月8日)、記念の日を迎えた清々しい白蓮グループの皆さん、いつもありがとう!(大拍手)
 きょうは、凜々しき未来部の見事な合唱と演奏、本当にありがとう!(大拍手)
 ダイヤモンドは、どこにあってもダイヤモンドだ。試練があるほど、輝きを増す。学会っ子は、一人ももれなくダイヤモンドの生命である。何があっても題目を忘れず、学び鍛え、正義の走者の光を放っていただきたい。
 戦後、一人立たれた戸田先生が「旗持つ若人 何処にか」と願われた一念は、私をはじめとする後継の青年を呼びいだしてくださった。そして、世界広布の大発展の時を迎えた今、私たちの祈りと励ましに応えて、地涌の若人がいよいよ澎湃と躍り出てこないわけがない。
 創価という、人類の平和の旗を、希望の旗を、勝利の旗を、信ずる青年たちに託しゆこうではないか!

 一、終わりに、
  
 天晴れて
  地明らかなり
   乱世にも
   創価の太陽
    勝ち光りゆけ
  
 と一首を捧げ、私のメッセージといたします。
 どうか、いずこも仲良く朗らかに、幸福和楽の前進を!
 わが宝の同志に、無量無辺の福徳あれ!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
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中国・湖南工業大学「名誉教授」称号授与式への謝辞

中国・湖南工業大学「名誉教授」称号授与式への謝辞   (2017年6月22日 創価大学本部棟)

 中国・湖南省株洲市の湖南工業大学から、創価大学創立者の池田大作先生に「名誉教授」称号が贈られた。日中両国の教育・文化の発展、民間交流の促進、世界の文明に対する多大な貢献をたたえたもの。授与式は22日午後、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われ、来日した湖南工業大学の唐未兵党委書記ら一行が出席。創大の田代理事長に「名誉教授」の証書が託された。また、池田先生から同大学に真心の漢詩が贈られた
 
唐党委書記の「授与の辞」

ペンと行動で両国友好を促進 世界文明に多大なる貢献


 悠久の歴史を有する我々中日両国には、長い交流の歴史があります。
 その中で、国境を越え、英知を世々代々に継承され続ける貴大学の創立者・池田先生は、新時代の中日文化交流における輝かしい模範の存在であります。
 先生は1960年代に中日友好を提唱されており、中日国交正常化提言の発表は人々の注目を集めました。
 また、先生は〝社会を変革し、平和を実現する根本は教育にある〟との理念のもと、執筆活動と行動を通して、両国の教育・芸術・文化等の交流を促進してこられました。
 このように、中日両国の教育・文化の発展と民間交流、そして世界の文明に多大な貢献をされ続けている池田先生に、本学から名誉教授称号を授与させていただきたいと思います。
 これは本学にとっても大きな喜びです。また、これを機に、本学と貴大学との交流がより一層進むことを願っております。
 湖南工業大学は、58年に「パワーの都」と称される湖南省の株洲市に、工学を軸として、理学、管理学、文学、経済学、法学、教育学、芸術学等を調和、発展させた総合大学として創立されました。本学の校訓である「厚徳博学(徳厚く博学で)、和而不同(全てを受け入れ包容する)」は、先生が提唱する教育理念と相通ずるものだと思います。
 これから本学は、大学経営、優秀な教授陣の招へいと交流、教職員及び学生の相互交流、学科・カリキュラムの構築及び共同研究等のあらゆる面において、貴大学をはじめとする日本の大学と、積極的に協力していきたいと思います。
 結びに、貴大学とのさらなる交流と友好関係が深まることを心より期待し、貴大学、創価学会のますますのご発展、そして池田先生のご健勝、ご長寿を心よりお祈り申し上げます。
 大変にありがとうございました(拍手)。

謝辞(代読)

悪戦苦闘が知性を鍛える 民衆の幸福へ 不屈のスクラムを

 一、わが憧れの麗しき湖南省は、蓮華の花が有名であると伺いました。
 創価大学の「文学の池」でも、蓮保存会の友などが春夏秋冬を通し丹念に手入れを重ねてくれており、蕾を膨らませ始めています。
 本年、生誕千年の佳節を迎えた、北宋の大思想家・周敦頤先生は、名高い「愛蓮の説」において――
 「淤泥より出でて染まらず」「香り遠くして益〻清く」「蓮は花の君子なり」(星川清孝著、柚木利博編『古文真宝(新版)』明治書院)と謳いました。
 最新の研究によれば、周敦頤先生は、私たちが敬愛してやまぬ周恩来総理の祖先に当たると言います。まさしく、蓮の如き君子の風格を湛えられていた、あの周総理の尊容が、私には偲ばれてなりません。
 周総理の精神を継がれる偉大な教育者の先生方に御来学いただき、感慨ひとしおであります。
 21世紀を担い立つ人材の大輪を咲き薫らせゆく誉れ高き科学と教育の殿堂より、尊き名誉教授の称号を、本日ここに、私は謹んで拝受させていただきます。誠に誠にありがとうございます。

留学生を愛した「創価教育の父」
 一、この栄誉を、私は第一に「人道の和合の旗印」として、お受けさせていただきたい。
 そして、「創価教育の父」である牧口常三郎先生と、その教え子である貴国からの先駆の留学生の方々に捧げさせていただきたいのであります。
 実は、牧口先生は、20世紀の初頭、中国の留学生のために設立された東京の弘文学院で地理学を教えておりました。講義に感銘した留学生たちが中心となって、のちに牧口先生の大著『人生地理学』は中国語に翻訳されました。学校教育の地理の教科書などに活用されていたことが、歴史に留められております。
 とりわけ、同学院に学んだ7000人を超える留学生のうち、およそ4割の方が、洞庭湖を挟んだ湖南省と湖北省の出身者でありました。
 中国の青年たちを慈しんでやまなかった牧口先生も、本日の儀式を微笑み見守っておられるに違いありません。
 牧口先生の『人生地理学』においては、民衆を結合する教育の力に論及されておりました。
 とともに、「軍事」や「政治」「経済」の次元での競争の時代を超えて、「人道的競争」という平和と共存共栄の世界ビジョンが示されております。それは、貴大学が校訓として掲げる「厚徳博学、和而不同」とも相通ずる理念でありましょう。
 牧口先生と縁を結んだ貴国の留学生たちは、帰国後、教育界などで不滅の足跡を残すとともに、命を賭して、辛亥革命に身を投じ、祖国に献身していかれました。
 牧口先生は、そうした教え子たちの奮闘に思いを馳せながら、日本の軍国主義と対峙し、獄死を遂げたのであります。
 世紀を超えて受け継がれてきた「人道の和合」を、私たちはさらに強め広げてまいりたい。
 「和合」の力については、このたび発刊した、王蒙元文化相との対談集でも語り合いました。
 『荘子』に「両者交〻通じて和を成し、而して物生ず」(金谷治訳注『荘子』岩波書店)とあるように、和合によって偉大な価値創造が生まれます。なかんずく、教育・文化の交流こそ、最も確かな力ではないでしょうか。
 中国と日本の国交正常化45周年に当たり、その意義を、あらためて確認したいと思うのであります。

中国古代の聖王神農が眠る天地

 一、第2に、貴大学からの光栄を、私は「理想社会への希望の華」として、全世界の創価の友と分かち合わせていただきます。
 貴大学の立つ株洲市には、いにしえの伝説の聖王である「神農」(炎帝)が眠るとされております。
 神農は五穀を蒔き、農具を発明して、民に農耕を教えるとともに、命を守る医薬の技術や知見を弘めたと伝えられます。民衆に漁猟を教えたとされる「伏羲」とともに、「神農」の時代は、自然と人間が共生し、人心も安らかで豊かな理想郷として、広く仰がれてきました。
 若き日から私が拝してきた仏典にも、「吹く風枝をならさず雨壤を砕かず、代は羲農の世〈伏義と神農の時代〉となりて」と記されており、仏法が目指す理想社会の大いなる指標となっているのであります。
 太古より「民衆とともに」「民衆のために」という精神が脈打つロマンの天地で、貴大学は「実を求め、新しきを創る」との建学の精神を標榜して、創造的学問へのたゆまぬ挑戦を貫いてこられました。
 最先端の「包装設計」の分野をはじめ、「生物医学」や「素材科学」のエンジニアリングなどの画期的な取り組みも、よく存じ上げております。
 「中国低炭素都市ランキング」等の重要な研究プロジェクトを推進され、現代世界の喫緊の課題である環境問題への貢献も、高く評価されているところです。
 雄渾なるリーダーシップを発揮される唐未兵先生は、学生たちに呼び掛けておられます。
 〝大学で学んだ知識を、民衆と社会のために役立てる具体的な実践のなかで、現実の課題を解決する力、自身の壁を乗り越える創造力、そして複雑な社会に適応する力を高めていってほしい〟――と。
 そこに、私は、かの神農も体現していた如き、崇高な民衆奉仕の大情熱を感じとるのであります。
 真実の知性も、創造性も、民衆の中に飛び込んで、民衆の幸福のため、あえて厳しい苦難に挑みゆく悪戦苦闘によってこそ、磨かれ、鍛えられるものでありましょう。
 私たちもまた、泥沼から湧き出ずる蓮華のように、現実社会の真っ只中で、民衆とともに、民衆のために、賢く、たくましく、朗らかに、「希望の華」を、「創造の華」を、「勝利の華」を咲き誇らせていきたいのであります。

〝信念の世界市民〟育成が大学の使命

 一、最後に、この栄誉を「揺るぎなき信念の柱」として、若き世界市民の友に託させていただきたいと思っております。
 「湖南人が倒れない限り、中国は傾くことはない」
 これは、清の大指導者・曾国藩の名言であります。
 揺るぎなき信念の世界市民を育て、そして、平和の大連帯を広げゆくことこそ、混迷を深める国際社会にあって、ますます重要な大学の使命ではないでしょうか。
 湖南が生んだ人類の頭脳・天台智顗は「衆流 海に入り 薪 火を熾んにす」と記しております。
 貴大学の校章に刻まれた「包」の字のように、大海はどんな河の流れが押し寄せようとも、悠然と包み込んで、生命を育んでいきます。そうしたスケールの大きな新時代の世界市民が陸続と躍り出ることを、私は願う一人であります。
 そして、薪が火を燃え上がらせるように、いかなる試練も、創造と前進のエネルギーと転じていく、不屈の英知のスクラムを、より広範に築き上げていきたいのであります。
 私も、本日より、先生方とご一緒に、創造的世界市民の育成にさらに尽力してまいる決心であります。
 結びに、貴・湖南工業大学の無窮の発展と栄光、そして、諸先生方のますますのご健勝をお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 謝謝!(中国語で「ありがとうございました!」)(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
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ジャパンタイムズへの寄稿

ジャパンタイムズへの寄稿    (2017年6月5日付 ジャパンタイムズ)

 アメリカ・ニューヨークの国連本部で明15日から始まる核兵器禁止条約交渉会議の第2会期に向けて、池田先生は6日付の英字紙「ジャパンタイムズ」に「禁止条約は核兵器のない世界へ可能性を開く」と題し、寄稿した。

市民社会の声を反映させ
核兵器禁止条約の成立を


 核兵器禁止条約の締結に向け、正念場となる交渉会議の第2会期が、今月15日からニューヨークの国連本部で始まる。
 3月末の第1会期には、加盟国の3分の2に及ぶ130カ国近くが参加し、市民社会の代表も交えて活発な討議が行われた。
 人類と地球の生態系を壊滅の危機にさらす核兵器――。その脅威は一向に解消されず、むしろ増幅しかねない方向に向かいつつある。交渉会議は、こうした状況の根本的な打開を目指すものだ。
 「私たちヒバクシャは、核兵器禁止条約は世界を変革できるものであり、変革しゆくものであるという点について、少しの疑いも抱いていない」
 第1会期での被爆者のこの発言に対し、会場でしばし拍手が鳴りやまなかったように、それは、国家の違いという垣根を超えて多くの参加者に共通する思いでもあるといえよう。
 先月22日には、交渉会議の議長から禁止条約の草案が発表された。核兵器が引き起こす壊滅的な人道的結末を深く憂慮し、核兵器の使用はもとより、保有や開発などを広く禁じる内容となっている。
 前文には、「核兵器の犠牲者(ヒバクシャ)や核兵器実験による被害者の苦痛に留意する」との一節も盛り込まれた。
 〝二度と惨劇を繰り返してはならない!〟という世界のヒバクシャの強い思いが、条約の精神を刻む前文に掲げられたのだ。
 核兵器と核兵器が対峙する状態は、あくまで時代状況の中でつくり出されたものであって、国際社会において絶対に動かすことができない〝所与の条件〟などではないはずだ。
 事実、これまで非核地帯が次々と設立される中、110以上の国々が核兵器に依存しない安全保障の道を選び取ってきた。その中には、一時は核開発を模索しながらも放棄した国も少なくない。
 〝核兵器による安全保障〟とは、広島と長崎での惨劇が他国で繰り返されてもやむを得ないとの前提に立った、極めて非人道的な安全保障観に他ならないという本質と向き合う必要がある。
 残念ながら、第1会期の討議には、核保有国をはじめ、日本を含む大半の核依存国が参加しなかった。
 しかし禁止条約の草案に記された、核兵器による壊滅的な人道的結末への深い懸念は、2010年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の最終文書において全会一致で示された通り、核保有国や核依存国を含め、今やどの国にも共有されているものだ。
 この共通認識に基づき、NPTの全加盟国が「核兵器のない世界という目的に完全に合致した政策を追求する」と明確に誓約したことを、第2会期での討議の土台に据えて、さらに多くの国が交渉の輪に加わる中で、核兵器禁止条約の具体的な条文として結晶させることを、私は強く呼び掛けたい。
 そこで重要な鍵を握るのは、核依存国の参加である。中でも、唯一の戦争被爆国である日本が果たすべき役割は大きい。
 昨年4月、広島で行われたG7(主要7カ国)外相会合で、日本は他の核保有国や核依存国と共同して、「我々は、核兵器は二度と使われてはならないという広島及び長崎の人々の心からの強い願いを共にしている」との宣言を世界に発信した。この宣言を胸に、日本は今こそ交渉会議への参加に踏み切るべきだ。
 広島と長崎の強い願い――。そこには、〝どの国も核攻撃の対象にしてはならない〟との思いとともに、〝どの国も核攻撃に踏み切らせてはならない〟との思いが脈打っている。核兵器禁止条約は、それを人類共通の規範として打ち立てるもので、日本の使命は、その実現のために最大の努力を払うことにあるといってよい。
 核兵器が地球上に存在し続ける限り、かつてのキューバ危機のような一触即発の事態が生じる恐れは消え去ることはない。
 「大量殲滅の時代における〝世界大戦〟ではなく、我々は、この自己決定の時代にあって“世界法”を選び取る」とは、1961年の国連総会でケネディ大統領(当時)が呼び掛けた言葉であった。
 多くの国々と市民社会が協働する形で、建設的な討議が進められてきた禁止条約は、まさにケネディ大統領が提起していた〝世界法〟にもつながるものといえよう。
 NPTの履行を確保する重要な基盤となり、核兵器廃絶への流れを決定的なものにする核兵器禁止条約を、7月7日まで行われる第2会期で、何としても成立させるべきだ。
 そして、この歴史的な条約が、市民社会からの声を十分に反映したものとして採択されることを切に望むものである。
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
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