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第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」へのメッセージ

第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」へのメッセージ
     (2016年10月22・23日 中国・南開大学)

第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」(主催=南開大学、創価大学)が22、23の両日、中国・天津にある周恩来総理の母校・南開大学で行われた。「民間外交と文明の融合」をテーマに、中国内外の50大学・機関から140人の研究者らが出席。提出された78本の論文についての分科会も開かれ、活発な議論が交わされた。これには、池田名誉会長がメッセージを寄せ、人間主義で平和創造の波動をと強調。日中の青年たちと共に手を携えて、両国友好の永遠の「金の橋」を築きたいと念願した。

メッセージ

平和と共生の人類大同の未来へ心と心の民衆交流を

 一、今回のシンポジウムでは、「民間外交と文明の融合」をテーマに、「平和主義」「文化主義」「人間主義」「教育主義」「青年フォーラム」の分科会において、それぞれ討議が活発に進められると伺っております。
 グローバル化の進展とともに、異なる文明や価値観が、国家の枠組みを超えて、壮大な規模で出合い、時に衝突し、時に融合しゆく現代において、開かれた民衆の交流と文明間の対話は、まさしく人類の平和と共生のカギを握る、重要なテーマでありましょう。
 その意味において、今回のシンポジウムは、地球社会の新たな未来を、最高峰の知性の光で照らし輝かせゆく、誠に意義深き集いであります。

不世出の名宰相
 一、いうまでもなく、貴・南開大学は、不世出の名宰相であり、外交の達人として、不滅の歴史を残された、人民の指導者・周恩来総理の母校であります。
 周総理は、「民を以て官を促す」の信念のもと、民衆の心と心の交流を、誰よりも大切にされ、友好の道を開かれました。
 とともに、地球全体を包み込むスケールで、文明と文明の懸け橋を結んでおられました。
 ですから、周総理も「民間外交と文明の融合」をテーマに掲げた、このたびの討論を、心から喜び、見守ってくださっていると思われてなりません。
 本日は、この周総理のお心を偲びつつ、三つの観点から、私の所感を簡潔に述べさせていただきます。
 一、まず、一点目は、「一人」を大切にする〝誠実の心〟が、民間外交の根本であるという点であります。これこそ、まさしく周総理が体現し、示してくださった指標ではないでしょうか。
 インドのネルー首相との「平和五原則」、大いなる成果を収めたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)、さらに中国とアメリカの和解の実現など、幾多の困難を乗り越えながら、交渉相手一人一人の心を開き、通わせ、結び合わせた総理の外交力は、時を経た今も、輝いています。
 その傑出した人徳の萌芽は、どこにあったか。
 10代の後半を過ごした南開学校時代の周総理は、学業のほか、各種活動にも活発で、その姿は「温和、誠実にして、もっとも情感に富み、友誼に厚く、およそ朋友および公益のことで尽力せざるものはなかった」(金冲及主編、狭間直樹監訳『周恩来伝』阿吽社刊)と評されていることを、感慨深く思い起こすのであります。
 目の前の「一人」を大切にされる周総理の振る舞いを、私は光栄にも、目の当たりにさせていただきました。
 1974年の12月5日、総理は北京の三〇五病院で、重い病を押して、30歳も若い一民間人の私を、まさに慈父のごとく迎えてくださったのです。
 両国、さらには世界の民衆の幸福を願い、未来を展望されるそのまなざしは、国を超え、世代を超えて、人間への深い信頼と慈愛を湛えていました。
 以来42年――この総理の大誠実にお応えしたいと、私も貴国の方々一人一人との出会いを大事にし、交流を結んできました。
 とりわけ、留学生の皆さんは、一国の〝未来からの使者〟であるとの思いでお迎えしてきました。
 その多くの留学生の方々が、皆、立派に大成されて、各分野の第一線で活躍し、平和に貢献されていることはうれしい限りです。
 一、新たな歴史を創る方程式は、なべて、点を打つことから始まると、私は思ってきました。
 まず一つの点を打つ。次に、また一つ。その積み重ねのなかで、点と点が結ばれて線になる。さらに線と線を結んで面に広げ、やがては立体を作り上げていくのです。
 その点を打つことは、まさしく一人を大切にすること、一人と友情を育むこと、一人を励まし育てることであります。
 時代状況がどうであれ、点を打つことはできます。そして、この点を打つ民間外交から、平和創造の波動を起こせることを、私は確信してやみません。

「人類益」への道
 一、第二点は、「国家の顔」ではなく「人間の顔」をした外交――すなわち、「人間」という共通の大地に立った交流と対話の重要性であります。
 かつて私は、アメリカの思想家ノーマン・カズンズ博士との対談のなかで、激しい東西冷戦の渦中の1960年代、アメリカと当時のソ連の民間人の交流で大きな実績を上げた、実験的な試みについて語り合ったことがあります。
 これは、「ダートマス会議」と呼ばれたもので、米ソの民間人が2週間にわたって、アメリカのダートマス大学で寝食を共にしながら、広範囲な問題について討議し合ったのです。
 この会議では、互いを立場ではなく名前で呼び合い、人間的な立場を尊重した対話が進められました。やがて参加者は、食事や散歩の際にも、ユーモア混じりの話を交わし、家族の写真を見せ合うようになりました。
 その結果、会議で〝議論が白熱しても人間関係は崩れず、むしろ一層親密になった〟というのです。
 博士は、その時のことを「互いに話しあってみると、かくも人間同士として認識しあえるものか――と驚き合う場合がしばしばありました」と回想されていました。
 「人間」という共通の大地に立って語り合うとき、私たちは「国益」や「民族益」を超えた、「人類益」への道を、必ずや見いだしていくことができるのであります。
 貴国の仏教学の権威であられた季羨林博士が、私に語ってくださった信条が蘇ります。
 「中国には古来、〝人類は皆、同胞である〟とする大同思想があります。人類は、その大同の境地へ、いつの日か向かっていくでしょう」
 この地球民族としての共感に立ち返るところに、「人類大同」という世界平和への推進力が湧き出ずるのではないでしょうか。

文明の対話を
 一、そして三点目に、確認しておきたいのは、「生命の尊厳」に立脚した「開かれた文明対話」の重要性であります。
 歴史を振り返ると、自らの文化や価値観にこだわり、異なる他者を排除しようとする偏見や差別が、どれほど憎悪と争いを生み、悲劇を引き起こしてきたことでしょうか。
 異なる文明と文明の出合いを、「融合」と「調和」へリードし、新たな価値を創造していくための要件は何か――。
 それは、「生命の尊厳」という最も普遍の次元に立って、開かれた対話を進めていくことです。
 このテーマを巡っては、儒教ルネサンスの大家であるドゥ・ウェイミン博士とも、さまざまな角度から語り合いました。
 私たちが深く一致した結論の一つは、異なる他者から学ぼうとする姿勢の重要性であります。
 博士は、語られました。
 「文明の対話は、互いが学び合ってこそ、真の意義があります。そして、学ぶ文明、また学ぶ人間は、発展し成長します。学ぶことをやめ、他人に教えるのだとの高慢な態度をもつ文明や人間は、必ず衰退していくものです」
 自他共の生命の尊厳を認め合い、開かれた対話を通して、他者との差異から学ぶなかで、人間も、また文明も、自らをより豊かにし、真の成長と発展を勝ち取っていくことができます。
 「文明の融合と調和」とは「対話の文明」の創造と表裏一体であります。その形成への粘り強い努力のなかで、「共生のエートス(道徳的気風)」、また「相互理解のエートス」ともいうべき時代精神は、人類社会に着実に広がっていくのではないでしょうか。

金の橋を盤石に
 一、最後に、本年12月に発足10周年を迎えられる南開大学の〝周池会〟の皆さま方に、心からの感謝と祝福の拍手をお送りさせていただきます。(大拍手)
 2011年から刊行されている機関誌「金橋(金の橋)」も毎回、楽しみに読ませていただいています。
 進取の気性に富んだ学生の皆さま方が、世界の平和を願い、真摯に研鑽を続けておられることに、私は最大の敬意を表します。
 また、こうした学びの集いが、遼寧師範大学、大連工業大学、仲愷農業工程学院、大連芸術学院などにも設立されていると伺い、心からうれしく、また光栄に思っております。
 42年前の会見の際、周総理は私に、「今後われわれは、世々代々にわたる友好を築かねばなりません」との言葉を託してくださいました。
 周総理の精神を受け継がれる、若き俊英の皆さま方が、日本、さらには世界の青年たちと、共に手を携え、平和と友好の永遠の「金の橋」を、一層盤石に築きゆかれますことを、心から願ってやみません。
 私も、グローバルな民間外交の幾層倍の推進とともに、平和と調和の大地たる新たな「対話の文明」の創造のため、そして両国の永遠の友好のために、尊敬する皆さま方と共に、さらなる貢献を果たしていきたいと、強く決意しております。
 このたびのシンポジウムに参加された全ての皆さま方のご健勝とご多幸、そして貴国のさらなる栄光とご発展を心よりお祈り申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
 誠にありがとうございました。(大拍手)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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