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全国人間教育実践報告大会へのメッセージ

全国人間教育実践報告大会へのメッセージ     (2016年10月9日 福島県文化センター)

9日に福島市の福島県文化センターで行われた第38回「全国人間教育実践報告大会」(主催=創価学会教育本部、後援=福島民報社、福島民友新聞社、福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島、ラジオ福島、ふくしまFM、牧口記念教育基金会)。


教育とは人格と人格の触れ合い

 うつくしま」――この福島の美称に接するたび、わが胸は躍ります。
 その四季折々の自然の美しさ、文化の豊かさ、そして、それにも増して、美しき心が光る福島の友の笑顔が、思い起こされるからであります。
 「地を離れて人無く人を離れて事無し」とは、会津の藩校「日新館」を視察した、幕末の教育者・吉田松陰の言葉です。
 創価学会初代会長の牧口常三郎先生は、この言葉を、若き日の大著『人生地理学』の緒論で引用し、風土が人間を育むことの重要性を訴えられました。
 すなわち「慈愛、好意、友誼、親切、真摯、質朴等の高尚なる心情の涵養は郷里を外にして容易に得べからざることや」と言うのです。
 青年の激励のために郡山を訪れた牧口先生も、わが恩師であり、第2代会長の戸田城聖先生も、自然の温かさと厳しさを包含した福島の地こそ、逸材の揺籃であると讃え、その未来性に期待してやみませんでした。豊穣な教育力を持つ福島から、どれほど多くの人材が飛躍してきたことか。
 生誕140周年を迎える世界的な医学者・野口英世博士が「恩師」と仰いだのは、小林栄先生という小学校の教育者でありました。
 小林先生は、幼い野口博士に進学を勧め、火傷で不自由になった左手の手術費用を捻出するなど、一貫して支え、励ましたのであります。野口博士は後に、「恩師は小生と何たる因縁ある事ぞ、噫、奇縁なる哉、親の情もかく迄に深きはあらざるべし」(丹実編『野口英世』第2巻「書簡」講談社)と綴り、生涯、報恩の念を抱き続けました。
 二本松市出身の偉大な歴史学者・朝河貫一博士もまた、晩年に、自身を育ててくれた恩師の姿に思いを馳せ、尽きせぬ感謝を綴っております。「教育とは人格です。実際の授業よりも、多分むしろ教場外で知らず知らずのうちに、人格が教育を施すのです」(朝河貫一書簡編集委員会編『朝河貫一書簡集』早稲田大学出版部)と。

福島の思い出
 誠に教育とは、人格と人格の触れ合いであり、魂の共鳴に他なりません。その土台があってこそ、実際の授業の場においても、日々錬磨された教育技術が実を結び、大きく花と咲くのでありましょう。
 思えば、私と共に対談集を発刊した、中国教育学会会長の顧明遠先生の教育哲学も「愛情なくして教育なし」でありました。顧先生は福島をたびたび訪問されており、東日本大震災にも、心からのお見舞いを寄せてくれました。「福島県の美しい風景、文化教育を今も印象深く覚えております」と語られ、小学校で参観された模範的な授業の思い出も、宝のごとく振り返っておられたことが、忘れられません。
 その顧先生と、深く一致した結論があります。
 「教育は子どもの幸福のためにある」との一点であります。
 それは太平洋戦争の時代に、「戦争のための教育」を推し進めた日本の軍部政府と対峙し、獄中闘争を貫き通した牧口・戸田両先生の不動の信念でもありました。
 そして、我らの福島には、この「子どものため」という教育理念が生き生きと脈打っているのであります。

多難であるほど
 子どもたちの人間性や社会性を育むため、2003年度から推進してこられた「〝あったかハート〟アクションプラン」に、私はかねてから注目してきました。プランの一環として、県内の小中学生によって制定された「ふくしま子ども憲章」は「子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための宣言」であると高らかに謳っています。
 また、本年3月には、県教育委員会とJAXAが連携協定を結び、宇宙教育を展開されている点も大変に画期的です。
 さらに広野町に誕生した「ふたば未来学園高校」は、文部科学省指定の「SGH」すなわちスーパーグローバルハイスクールにも選ばれ、郷土の復興と人々の幸福を担う人材を育てておられます。私は、同じSGH指定校である東西の創価高校の創立者として、そして福島を敬愛してやまぬ一人として、心からエールを捧げたいのであります。
 顧明遠先生は、東日本大震災で被災され、復興へ献身される東北の教育者の方々に「多難興邦」という言葉を贈られました。「国土が多事多難であるほど、人々は奮起して国土に興隆をもたらすことができる」という金言であります。
 不屈の天地「うつくしま」から、日本の、いな、世界の未来を照らす人間教育の希望の太陽がいやまして赫々と昇りゆくことを、私は確信してやみません。
 結びに、ご参加くださった全ての方々のご健康とご多幸を、心からお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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