核兵器廃絶へのシンポジウムへのメッセージ

核兵器廃絶へのシンポジウムへのメッセージ
                  (2016年9月5日 ノルウェー ベルゲン 「文学の家」)

 世界北欧ノルウェー第2の都市ベルゲンにある「文学の家」で5日(現地時間)、シンポジウム「核兵器廃絶に向けて――ノルウェーと日本の平和運動とその役割」が開催された(主催=SGI〈創価学会インタナショナル〉、ノルウェー平和協会、NGO〈非政府組織〉「核兵器にノー」、ICAN〈核兵器廃絶国際キャンペーン〉ノルウェー)。これには同国ホルダラン県議のマリアンヌ・サーラ氏、ユアケン・ミクルブスト氏、オスナ・ハーゲン氏のほか、NGO関係者など多数の来賓が出席。またこれに先立ち、「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」展が同会場で開幕した。一連の行事には池田SGI会長がメッセージを贈り、寺崎SGI平和運動総局長ら代表団が参加した。展示会は7日まで行われた。

メッセージ

共存の時代へ行動力を高めるべき時
民衆の〝草の根〟の対話を軸に
歴史創造の選択を今こそ


 深緑のフロイエン山と碧きフィヨルドに囲まれ、雄大な自然の芸術とも謳われる美しき文化都市ベルゲンにおきまして、展示会「核兵器なき世界への連帯」ならびに、シンポジウム「核兵器廃絶に向けて――ノルウェーと日本の平和運動とその役割」が開催されますことを、私はこの上ない喜びとするものです。
 この行事の趣旨にご理解を賜った関係の皆さまに、世界192カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーを代表し、心からの感謝を申し上げます。
 私たちは今、大きな歴史の転換点に立っています。
 人類はこれからも核兵器が存在する世界で生き続けるしかないのか、それとも、禁止と廃絶に向けた道を開くのか。具体的な選択が問われる時を迎えようとしているからです。
 核兵器は、ひとたびそれが使用されれば、壊滅的な結末を招く非人道的なものであり、実際にそれがどのような取り返しのつかない被害をもたらすのかを、私どもは、広島と長崎の惨劇から深く胸に刻みました。
 しかし、核兵器廃絶への足取りは遅々として進まず、世界には、いまなお1万5000発以上も核兵器が存在しています。

核兵器は破壊と分断の象徴
 核兵器は破壊と分断の象徴であります。
 それに打ち勝つものは、平和と共存を求め抜く「民衆の連帯」から生み出される歴史創造の力をおいてほかにはありません。
 国際社会では今、核兵器をめぐる議論に大きな潮目の変化が起きています。
 とりわけ2013年からのオスロ、ナヤリット、ウィーンでの3回にわたる国際会議での議論を通じ、核兵器の非人道性に対する懸念が広く共有され、その法的禁止に向けた交渉開始を求める声が高まりを見せています。
 この8月には、ジュネーブでの国連作業部会で、17年に核兵器禁止条約の交渉を開始するよう国連総会に勧告する報告書が、広範な支持を受けて採択されました。
 まさに、核兵器の廃絶に向けた正念場ともいえる歴史の節目を迎えています。
 この重要な時に、私たちは核兵器の問題をどう考え、その非人道性を踏まえて、どのような具体的な手だてを生み出していくのか。
 その重要な選択が、同じ地球に生きる私たちの手に委ねられています。
 核兵器の非人道性の核心は、その圧倒的な破壊力だけにあるのではありません。幸福な人生を歩むためにどれだけ人間が努力を重ねようと、長い時間と労力をかけて文化と歴史を育もうと、その一切を一瞬にして無意味なものにしてしまう。この言語に絶する“理不尽さ”にあるのではないでしょうか。
 それは、人間性の否定であり、民衆の生存権を根源から脅かすものにほかなりません。

原水爆禁止宣言こそ不戦の原点
 このことを、59年前の9月に「原水爆禁止宣言」の発表を通し訴えたのが、私の師である戸田城聖創価学会第2代会長です。私どもSGIは、この宣言を原点として、民衆による草の根の対話を軸に、不戦の誓いを共にしていくグローバルな民衆の連帯を広げる取り組みこそが、「核兵器のない世界」を築くための基盤となると信じ、これまでもさまざまな団体と連携しながら、核兵器廃絶運動を展開してきました。
 今、世界を取り巻く状況は厳しさを増していますが、であればこそ、目の前の厳しい現実に押し流されることなく、私たちが望む平和と共存の世界をつくり出すための想像力と行動力を、今こそ高め、発揮していかねばなりません。
 何より、核兵器廃絶への挑戦は、核保有国だけでなく、全ての国家と市民社会の関与に基づいた、地球的な共同作業であります。
 この地球上で、核兵器の脅威と非人道性に無縁でいられる場所などなく、あらゆる国や人々が立場の違いを超えて、「核兵器のない世界」という同じ目的を力強く共有することから、人類史を画する挑戦を成し遂げることができるのではないでしょうか。
 また、こうした連帯の裾野を広げる努力は、人類が直面する諸課題を打開するための道筋をつけるものともなっていくに違いありません。
 核時代に終止符を打つために、私どもSGIは、今後も尊敬する皆さま方と共に力を合わせ、平和と人道の新しい潮流をいやまして世界に広げ、核兵器廃絶にまい進しゆくことを、固く決意するものです。
 結びに、ご臨席の皆さま方のご健勝とともに、関係諸団体のますますのご発展を心より念願して、私のメッセージとさせていただきます(大拍手)。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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