SUA入学レセプションへのメッセージ

SUA入学レセプションへのメッセージ    (2016年8月9日 アメリカ創価大学)

 地球文明の揺籃・アメリカ創価大学(SUA)に栄光の16期生が入学。世界18カ国・地域から集った104人の俊英が希望に燃えて船出した。9日には、入学のレセプションが同大学(カリフォルニア州オレンジ郡アリソビエホ市)で開かれ、創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長が祝福のメッセージを。多様性あふれる学友たちと生涯の絆を結びながら、全人類の先頭に立つ世界市民として、知性と人格の翼を広げゆけと呼び掛けた。

メッセージ

新たな飛翔の開始だ! 君よ黄金の歴史を築け

 一、向学の息吹に燃える新入生の皆さん、晴れの入学、誠におめでとう!(大拍手)
 大学院に進学される皆さんにも、心からの祝福を贈ります。
 最優秀の英才が、創価教育の理念に共感して、アメリカ創価大学(SUA)を選び、集ってくださった。創立者として、これほどうれしいことはありません。
 ご家族の方々も、おめでとうございます。また本当にありがとうございます。
 お世話になる教員の先生方、職員の方々も、かけがえのない宝の俊英の薫陶を、どうか、よろしくお願いします。
 本年で、陽光まばゆきアリソビエホの丘に、SUAが開学してより、15周年の節目を刻みました。若い大学ながら、世界市民を育成する学府として、教育界をはじめ社会の各界からも、高い評価と信頼を勝ち得ております。
 卒業生たちも、世界の各地で、人類に貢献しゆく新たな価値の創造を、多彩に繰り広げてくれています。
 わが創価教育の創始者である牧口常三郎先生は、「従藍而青」(青は藍より出でて、しかも藍より青し)という言葉がお好きでした。後輩は、偉大な先輩よりも、さらに偉大な人材に成長していくとの意義です。新出発の皆さんは、栄えある伝統を誇り高く発展させ、「われらの時代に黄金の歴史を築きたり」と胸を張っていってください。

価値創造の青春を
 一、愛する皆さんの門出を祝し、私は三つのエールを贈ります。
 第一に申し上げたいことは、「平和の理想へ 価値創造の青春を」という点です。
 去る6月、ここSUAで「世界教育者サミット」が開かれました。世界市民教育の先駆を切るSUAの同窓生たちが頼もしいリーダーシップを発揮してくれ、大いなる希望と知性の光あふれるサミットとなりました。
 私が同サミットの開催を提唱したのは、20年前、ニューヨークのコロンビア大学ティーチャーズ・カレッジで講演した折です。
 当時、SUAオレンジ郡キャンパスの開学に向けた準備が進んでおり、講演後には、SUAが目指す大学像について質問をいただきました。
 その際、私は「平和」「人権」「生命の尊重」を柱に、21世紀、22世紀をリードする人材を育てたい、と申し上げました。そして、世界を戦争や殺りくのない方向へ向かわせることが重要であり、「知識」を人類の幸福に生かすための「英知」を育んでいきたいと言明したのです。
 この展望の通りに、今、SUAからは、平和建設の理想にまい進する逸材が、陸続と躍り出てくれております。
 世界教育者サミットで講演された、国際平和教育研究所名誉創設者のベティー・リアドン博士は、「平和とは『価値創造のプロセス』である」と述べられました。
 まさに平和の前進も、幸福の拡大も、私たち自身のたゆまぬ善の価値創造の挑戦にあります。皆さん一人一人が豊かな知恵と哲学を培い、他者への共感と理解、慈愛の精神を磨き育んでいくことが、平和の社会を築く力となる。幸福と繁栄の世界を創りゆく源泉となるのです。

学問の最高峰へ
 一、第二に、「自身を鍛え、学問の最高峰へ」と申し上げたい。
 20年前のアメリカ訪問の後、私は教育と文化の次元における民衆の交流こそが友好の扉を開き、平和の懸け橋を築くとの信念から、中米のキューバ共和国を訪れました。
 同国の最高学府であるハバナ大学で講演を行った折、講堂の壁に掲げられていたラテン語の格言が、私の胸に鮮烈に刻まれております。
 すなわち――
 「学びの人生の一日は、学びのない人生の歳月に勝る」と。
 皆さんは、学びなき空しい幾歳月にも勝る、充実と歓喜の学びの一日また一日を、大切に丁寧に重ねていっていただきたいのです。
 キューバへの訪問を縁として、私は同国の革命の英雄ホセ・マルティの研究で著名なヴィティエール博士と対談集(『カリブの太陽 正義の詩』、『池田大作全集』第110巻所収)を発刊しました。
 博士は言われました。
 ――どんな人も、生来、希望に満ちた可能性を持っている。それを見つけ出すためには、彫刻家が像を彫るように、光の下で石を刻むことです。私たちは第一に、自分自身をつくり上げる芸術家となり、自身の魂を彫琢していかなければならない――と。
 学問とは、自分自身の可能性を掘り出し、磨き上げていく作業ともいえます。皆さんには無窮の可能性がある。それを開花させていく原動力が、日々の地道な学問の登はんです。
 皆さんは、立ちはだかる険難の尾根も、努力また努力で、断固として突破しつつ、自身を鍛え抜いて、「学問の最高峰」へ、たくましく勝ち登っていただきたいのであります。

良き出会いを大切に
 一、最後に、「良き出会いを大切に、世界市民の大空へ羽ばたけ」と申し上げたい。
 素晴らしき人々との出会いが人生を豊かにします。
 現在、南米初のオリンピックが開催されているブラジルの天文学者で、私が対談集(『天文学と仏法を語る』、『池田大作全集』第116巻所収)を発刊したモウラン博士も、青春時代の師匠との邂逅によって、自身の〝勝利の星〟を発光させていった一人です。
 博士が師と仰いだのは、留学先のベルギーの研究所(ベルギー王立観測所)で教えを受けたアヘンデル博士です。
 博士は、モウラン青年の奨学金の手配のために、自ら奔走してくれました。親身に相談に乗り、異国での親元を離れての生活で、ホームシックにかかっていないかなど、こまやかに心を配ってくれたといいます。
 また、謙虚で人間味にあふれ、学問上の質問にも、単に答えを与えるのではなく、一緒になって考えてくれた。その姿から、博士は、教育者として、また学究者として、最高の手本を学んだのです。
 その温かな人間交流の光景は、私には、いつも温かく学生を励ましてくださっているSUAの教員や職員の方々の姿と、二重写しになって迫ってきます。
 ダイヤがダイヤによってしか磨けないように、本物の人間を磨き上げるのも、人間同士の真剣な錬磨であり、生命と生命の深き交流でありましょう。
 私が人生の師匠・戸田城聖先生にお会いしたのは、19歳の8月でした。
 以来、明年で70年。地球民族主義の理念を掲げた師の教えのままに、平和の道、文化の道、教育の道を世界に広げてきました。
 皆さんにも必ず、この世界の縮図のキャンパスで、自身の原点となる「出会い」が待っています。各国から集った多様性あふれる学友と、また素晴らしい教員、職員の方々と、存分に語り合い、生涯にわたって崩れない「絆」を結んでいってください。
 そして、その人間と人間の切磋琢磨の中で、全人類の先頭に立つ世界市民として壮大なスケールの知性と人格の翼を広げ、使命の天空高く羽ばたいていっていただきたいのであります。
 一、さあ、きょうから、新たな飛翔の開始です。
 わが愛する皆さんが、健康第一で、勇敢に、忍耐強く、そして朗らかに学生生活を送りゆかれることを念願し、祝福のメッセージといたします。
 本日は、本当におめでとう!(大拍手)
2016-08-20 : スピーチ・メッセージ等 :
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