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世界教育者サミットへのメッセージ

世界教育者サミットへのメッセージ
                   (2016年6月12・13日 アメリカ創価大学)

アメリカ創価大学(SUA)大学院が主催する「世界教育者サミット」が12、13の両日、SUAのキャンパス(カリフォルニア州オレンジ郡アリソビエホ市)で開催された。創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長はメッセージを寄せ、人類意識に目覚めた世界市民の連帯をさらに広範に築き、「平和の文化」創造への潮流を断固として高めていきたいと念願した。同サミットには、32カ国の教育者・学識者が出席。アンワルル・チョウドリ元国連事務次長が議長を務め、国際平和教育研究所名誉創設者のベティー・リアドン博士、国際大学協会のズルキフリ・アブドゥル・ラザク会長らが講演した。また席上、「世界教育者サミット宣言」が満場一致で採択された。
 「サミットがSUAで開催されたこと自体に、大きな意義があります。なぜなら、ここに世界市民教育の模範があるからです」
 国際大学協会のズルキフリ会長は語った。
 SGI会長が世界市民教育の理念などについて論じた、米コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジでの講演(1996年6月13日)。当時、SUAのオレンジ郡キャンパスの開学への準備が着々と進んでいた。
 講演の質疑応答では、SUAの展望についても質問が飛んだ。これに対しSGI会長は、「平和」「人権」「生命の尊重」を柱とし、「21世紀、22世紀をリードする学生を育てたい」と応じた。
 まさに、この講演で示された〝平和の世紀を築くため、人類に貢献する世界市民の育成を!〟とのSGI会長の教育理念を体現するために誕生したのが、SUAなのである。
 同カレッジでの講演で、SGI会長は具体的な提案をした。
 「人類の将来を展望するうえで、国家の枠を超えた教育者の地球次元での連帯が、何よりも重要となってくると、私は強く思う一人であります。その意味において、私は、いわゆる政治家だけの『サミット』ではなくして、『教育者のサミット』を最大に重視し、提唱したいのであります」
 講演から20周年――〝創立者の構想実現こそ私たちの使命!〟とSUAの大学院生、教職員が奔走。今回の「世界教育者サミット」が開催されたのである。
 平和教育の大家であるリアドン博士も「20年前の池田会長の呼び掛けに、SUAの学生たちが応え、サミットが実現したことに感動しています」とSUAに駆け付けた。


メッセージ

「生命の尊厳と平等」が輝く未来へ
智慧・勇気・慈悲の世界市民を育成


 一、人類の未来を、鮮烈な希望の光で照らしゆく、意義深き「世界教育者サミット」の開催、誠におめでとうございます。
 世界には多くのサミットがありますが、「教育」という旗印を掲げた本サミットは、何と誇らかに理想の高みに立ち、何と広々と信頼の連帯を結び、そして何と力強く地球の明日へ前進しゆく集いでありましょうか。
 きょうは、世界32カ国から、多くの教育者・研究者の先生方が、わがアメリカ創価大学のキャンパスにお越しくださいました。
 議長を務めてくださるアンワルル・チョウドリ博士、講演を行ってくださるベティー・リアドン博士をはじめ、全ての諸先生方に心より御礼を申し上げます。
 20年前、私はコロンビア大学のティーチャーズ・カレッジで行った講演で、世界教育者サミットを提案いたしました。
 アメリカ創価大学の大学院生、教員の先生方が中心となって、このように実現してくださり、創立者として、これほどうれしく、これほど光栄なことはありません。尊きご尽力に感謝は尽きないのであります。
 一、なぜ、「世界教育者サミット」の開催を提唱したか――。
 それは、世界の教育者たちが、国家の枠を超えて、「人間の幸福」「生命の尊厳と平等」のための教育の在り方を、グローバルな視野から、共に探究し、連帯しゆくことが、平和な地球社会の創造にとって、何よりも重要であり、何よりも希望となると考えたからであります。
 世界では今なお、貧富の格差の拡大、自然環境の破壊、凄惨なテロや紛争の頻発など、人間社会を分断し、生命の尊厳を根底から脅かす、さまざまな形の暴力が吹き荒れています。そして、その最も深刻な犠牲となるのは、子どもたちであります。
 こうした人類社会の悲劇を、何としても平和と共生と人道の方向へ転換していきたい。その鍵こそが、教育ではないでしょうか。
 尊敬するベティー・リアドン博士は訴えておられました。「『暴力の文化』の転換は、教育によってこそ可能であり、教育が一番の希望でもあるのです」(藤田秀雄・淺川和也監訳『戦争をなくすための平和教育』明石書店)と。
 世界の教育者が、「平和の文化」の創造へ、英知を結集し、新たな「教育の世紀」へ連帯を強め広げゆくなかにこそ、人類の希望はいや増して輝くことを、私は確信してやまないのであります。

地球民族主義の大理想を掲げて

 一、今回のサミットでは、「世界市民のための教育」とのテーマのもと、ディスカッションが行われ、「平和」「人権」「開発」「環境」の各分野での課題が考察されると伺っております。
 「世界市民の育成」は、創価教育の出発点からの理念であり、根幹の精神であります。
 創始者である牧口常三郎先生は、すでに1903年に発刊した、若き日の大著『人生地理学』において、自身の「郷土」を立脚点としつつ、それぞれの国家の国民であるとともに、一人の「世界民(世界市民)」であることを自覚すべきであると促しておりました。誠に透徹した、先見の主張でありました。
 やがて、日本が凶暴な国家主義に傾斜し、教育までが抑圧されていくなかで、牧口先生は平和の信念を貫いて軍部政府と対峙し、獄死を遂げられております。
 その後継である戸田城聖先生も、第2次世界大戦後、「地球民族主義」というビジョンを提唱しました。そして、東西冷戦下にあって、地球に住む人類は一つの民族であり、運命共同体として、世界平和を実現していかねばならないと訴えたのであります。人類の幸福と平和に貢献する、揺るぎない信念を持つ世界市民の育成――これは、この先師・恩師から私が受け継いだ、大いなる理想であり、使命なのであります。
 一、20年前の講演で私は、私たちが目指すべき「世界市民」の要件として、三つの資質を挙げました。
 すなわち――①生命の相関性を認識する「智慧」②他の民族や文化との差異を恐れない「勇気」③他の国の人々の痛みにも同苦する「慈悲」、であります。
 壮大な人間教育、民衆教育の哲理といえる仏法においても、「智慧」と「勇気」と「慈悲」は、あらゆる人間の生命に等しく具わると説かれています。
 そして、この一人一人の生命に内在する力を、人々のため、社会のために貢献する行動と対話の中で、十全に薫発し、開花させていくことを教えているのであります。
 ともあれ、「知識」を「智慧」へと昇華させ、「恐れ」を「勇気」へと変え、「傍観や無関心」を「慈悲」の行動へと転換していく教育の在り方が、現代ほど希求されている時代はないでありましょう。
 その最先端の道を開拓しゆくアメリカ創価大学オレンジ郡キャンパスの構想を、私が広く世界に披露したのも、20年前のアメリカ訪問の折でありました。
 創価教育の夢の結晶であるアメリカ創価大学で、世界市民教育をめぐって討議されるこのたびのサミットが、人類社会の在り方に、貴重な示唆を贈りゆくことを心から期待するものであります。

自らを変革せよ
 一、敬愛してやまないチョウドリ博士は、私との対談の中で、「どうやって自分の貪欲や偏見を克服するか」「どうやって他者への共感を育むか」等々、教育における人間自身の変革と成長の意義を強調されていました。
 そして、「教育の目的は、あらゆる意味において、“より良い人間”となり、世界市民となって、人類のために働くことです」と明確に語られております。
 この人間生命の変革と、人類意識に目覚めた世界市民の連帯を、さらに堅固に、さらに広範に築き上げながら、「平和の文化」創造への潮流を断固として高めていく――ここに、教育に託された希望の挑戦があると言えないでしょうか。
 私自身、アメリカの諸大学はもとより、世界中の教育機関を訪れ、イデオロギーや政治体制など、あらゆる差異を超えて、教育の連帯を結んできました。これは、アメリカ創価大学の俊英たちに受け継いでもらう宝です。
 人間の社会的ネットワークの重要性は、近年の社会医学の知見からも、今、大きな注目を集めております。すなわち、私たち人間の相互のつながりは、善きものを実現する力ともなり、脳が一つのニューロンではできないことを実現するように、一人の人間ではできないことを成し遂げていくというのであります。
 私たちは、この人間と人間の善きつながり、そして世界市民教育の共感の波動を、きょう集われた尊敬する先生方と共に、世界へ、未来へ、さらに大きく広げてまいりたい。

手を取り合い希望の一歩を
 一、思えば、1969年7月、人類初となるアメリカの有人宇宙船アポロ11号の月面着陸という歴史的な第一歩を、私は創立間もない創価学園の学園生たちと見守りました。
 そして、「地球人」として宇宙に心を広げながら、戦争のない時代への一歩を踏み出すことを約し合ったのです。
 私は、今回の世界教育者サミットを、大きな希望の一歩として、地球上の全ての青少年の笑顔輝く「教育の世紀」「平和の世紀」の創出のために、共々に力を合わせ進んでいきたいと念願しております。
 最後に、ここに集われた、かけがえのない地球家族の皆様方のますますのご健勝を心からお祈り申し上げ、私のメッセージといたします(大拍手)。
2016-06-18 : スピーチ・メッセージ等 :
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