随筆 永遠なれ 創価の大城 第2回 勇気凜々 2月を先駆

第2回 勇気凜々 2月を先駆                (2016・2・4付 聖教新聞)

「声も惜まず」我らは進む!

誠実 真剣 明朗 春呼ぶ対話の花を

 2月は、わが師・戸田城聖先生の生誕の月だ。
 そのお祝いに、沖縄の友が、戸田先生のお好きだった桜の花便りをいち早く届けてくれた。
 思えば、55年前(1961年)、恩師の悲願であった東洋広布へ私が第一歩を踏み出した時も、不二の心で日本一の折伏の金字塔を打ち立ててくれたのが、沖縄の同志であった。
 誉れ高き沖縄家族は、世界初の広宣流布、立正安国のモデル地帯をと、人生に「福徳の花」を、地域に「友情の花」を、社会に「人材の花」を、爛漫と咲き薫らせながら、前進している。
 「先駆」の誇りの九州との異体同心の連携も、頼もしい限りである。
 日蓮大聖人は、「さきがけ」の闘魂を大事になされていた。
 「先さきをしてあらん者は三世十方の仏を供養する功徳を得べし」(御書1415㌻)とも仰せである。
 四国青年部の心意気から誕生した「紅の歌」に「魁光りぬ」と謳い上げられているように、我らの学会精神の強さと深さが、ここにある。

埼玉に拡大の波
 東にあって「先駆」の気概に燃える天地が、関東であり、埼玉である。
 埼玉といえば、戸田先生の事業が最悪の状態にあった時、先生と訪れ、苦境の打開へ奔走した思い出がある。恩知らずの弟子が次々と去っていく中で一人、懸命に支え、お守りしていた時期だ。
 「必ず創価の春を勝ち開いてみせます!」。私は師に誓い、猛然と祈り抜き、阿修羅の如く戦い抜いた。
 先月、私は妻と共に、幾重にも懐かしき埼玉の文化会館を訪問した。
 埼玉そして関東の同志は今、3月の本部幹部会に向け、「わが地域の新時代を開こう」と、まさに先駆の心で「広布拡大」「対話拡大」に勇んで挑戦してくれている。
 「対話」の要諦とは、いったい何か。
 埼玉出身で、日本の近代経済の父・渋沢栄一翁は訴えている。
 「世に至誠ほど、偉力あるものはない」と。
 至誠、つまり「誠実」の限りを尽くす以上の偉大な力はないのだ。
 渋沢翁はさらに、〝至誠をもって、わが真心を表し、人と向き合うことだ。そうすれば、いかに交際が下手でも、必ず、相手に心は通じる。小手先の策を用いる必要などない〟(趣意)とも言われていた。
 その通りである。
 大聖人は「心こそ大切なれ」(御書1192㌻)と仰せられた。
 わが友に幸せになってほしい。よき社会、よき未来を一緒に築いていきたい――真心からの真剣な祈りと、勇気の対話が、自身の境涯も大きく開いていくのだ。
 戸田先生は、よく語ってくださった。
 「相手に真面目に真実を語る。そして心にあるものを訴えていく。
 これが創価学会の発祥の原理であり、発展の原動力である」と。
 心を打つものは心だ。妙法は、人間の心を強く聡明にする。自他共に幸福の峰へ導き、我らの地域を繁栄させ、平和の世界を築いていくための力である。慈悲と智慧の哲理であり、人間学であり、大法則なのである。

時を創り平和へ
 65年前(1951年)、私は埼玉の中核であった、当時の志木支部川越地区に通い始め、足かけ3年にわたって渾身の御書講義を重ねた。
 「この埼玉の地から、無数の地涌の菩薩よ躍り出で給え!」
 そう祈り、若き情熱を注いで迎えた最終の講義は、1953年(昭和28年)の2月10日――戸田先生の誕生日の前日であった。
 参加者も約50人に増えた盛況の中で、皆で拝したのは「佐渡御書」であったと記憶する。
 「日蓮は此関東の御一門の棟梁なり・日月なり・亀鏡なり・眼目なり」(同957㌻)
 大聖人を流罪し、「自界叛逆難」の様相を招いた狂乱の権力者に対する、烈々たる師子吼を留められた重書である。
 私が川越での御書講義を担当した当時、世界は厳しき東西冷戦の真っ只中にあった。
 交通や通信の発達によって、世界は急速に狭くなった。人類は一つの地球に暮らす仲間ではないか――。そう考えれば、東西の分断と対立とは、大聖人が警鐘を鳴らされた「自界叛逆難」であるとも捉えられる。
 その渦中に、戸田先生は「地球民族主義」を提唱され、弟子の私たち青年に、世界の平和のため、民衆の幸福のために立ち上がれと、深く期待されたのである。
 先生の名代として、愛する埼玉の講義を修了した、その夜の日記を繙くと、こう記してある。
 「次第に、人材、人物が、輩出して来た様子。」
 「共産主義国対自由主義国、世界の二大陣営の激突に苦悩する。吾々の前進が、その第一段階の橋渡しか。」
 「時を待て。時を待て。同志よ。民衆よ。人類よ。――」
 東西冷戦の冬の時代を越えて、SGIの平和と人道の連帯は、192カ国・地域に拡大した。粘り強く時を待ち、時を創り、人類の幸福の春を呼ぶ民衆の乱舞が、今、地球を舞台に、絢爛と花開いているのだ。

キューバの発展
 かつて核戦争の恐怖に人類を震撼させ、東西冷戦の象徴的事件となった「キューバ危機」から半世紀――。昨年7月に、アメリカとの国交回復の朗報が世界を駆け巡ったことは記憶に新しい。
 そのキューバでも、わが地涌の同志が生き生きと活躍している。
 SGIは「国家の平和と安定に寄与している団体」と高く評価され、「よき市民」としての貢献は社会に輝きを放っているのである。
 この発展するキューバ創価学会の源流にも、一人の母の奮闘があった。
 もう35年ほど前になろうか。学会員であった日本人の夫と結婚し、その後、入会して神奈川の婦人部として活動されていたキューバ出身の女性を、私と妻は全力で励ました。
 「あなたには、深い使命があります。題目をあげて前進してください。ご家族と必ず幸せになってください!」
 彼女は、「愛する祖国に平和と希望の種を蒔こう!」と、尊い誓願を立てられた。
 そしてキューバにいる両親を入会に導き、妹も続いた。今、その妹さんがキューバ創価学会のリーダーを立派に務め、和楽のスクラムを牽引しておられる。これほど嬉しいことはない。

師子吼の一人に
 「一人立つ」勇者がいれば、そこから必ず状況は変えられる。
 「真剣な一人」「必死の一人」から、勝利の突破口は開かれるのだ。
 キューバ独立の英雄ホセ・マルティは叫んだ。
 「正義に無頓着な大衆より、たった一人の正義の人の存在が強いのです。真の勝利を得るには、まず精神の上で勝利することです」
 日蓮仏法の実践の魂も「一人立つ」ことだ。勇み立って、「法華折伏・破権門理」の戦いを起こすことである。
 黙っていては、正義を為すことはできない。
 語らなければ、真実は伝わらない。
 御聖訓には、「彼等は野干のほう(吼)るなり日蓮が一門は師子の吼るなり」(御書1190㌻)と仰せではないか。
 「声も惜まず」(同726㌻)、「言をもおしまず」(同356㌻)と叫ばれた誉れある大聖人の一門として、自信満々と、正義の言論戦を繰り広げるのだ。
 今、全国各地の男子部・女子部・学生部が先頭に立って、「青年の声」を結集し、「青年の連帯」を拡大している。
 地域の太陽・婦人部は明るく皆を照らし、励ましの光を、いやまして快活に広げてくれている。
 創価の黄金柱・壮年部も、結成50周年の佳節を前に、堂々たる行進を開始した。
 「伝統の二月」から、創価の春へ!
 聡明に、健康第一で、一日一日を勝ち進もう!
 仲良く励まし合って、皆が力を出し切ろう!
 胸を張り、声も惜しまず、わが信念を語ろう!
 朗らかに伸び伸びと、笑みを湛えて、友情を結ぼう!
 勇気凜々、創価の師弟桜の道を、晴れ晴れと開きゆくのだ!
  
 伝統の
  勇気の拡大
   二月かな
  いざや楽しく
   広布の旗 振れ


渋沢栄一の言葉は、渋沢青淵記念財団竜門社編『渋沢栄一訓言集』(国書刊行会)。
2016-02-04 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
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