インド ボパール・バルカトゥッラー大学 名誉文学博士号 授与式への謝辞

インド ボパール・バルカトゥッラー大学 名誉文学博士号 授与式への謝辞
                            (2016・1・22 創価大学本部棟)

インドの「ボパール・バルカトゥッラー大学」(ラム・ナレーシュ・ヤダブ)総長から、創価大学創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉文学博士号」が贈られた。教育・文化の発展と世界平和への多大な貢献を讃えるものである。授与式は22日、ムルリ・ダール・ティワリ副総長夫妻らが出席し、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われた。


ムルリ・ダール・ティワ副総長の授与の辞

池田博士は、人類の幸福へ間断なく行動

 わがボパール・バルカトゥッラー大学にとりまして、創価学会インタナショナル会長であり、世界各地の数々の文化・教育・平和研究機関な創立者であられる池田博士に「名誉文学博士号」を授与できますことは、この上ない栄誉であります。
 池田博士は深遠な仏教哲学者であり、妥協することなき平和建設者であり、先見性に富む教育者であり、類いまれな作家、寛大な詩人、生涯を人類の幸福のために捧げてこられた人物として、その多才さは多くの人に知られています。
 ボパール・バルカトゥッラー大学は1970年、「ボパール大学」として、マディヤ・プラデーシュ州の州都ボパールに設立されました。
 1988年、ボパール出身で今も人々の記憶に生き続ける、偉大な独立の闘士であるバルカトゥッラー教授の名を冠した「ボパール・バルカトゥッラー大学」と改称されました。
 本学には、傘下に600以上のカレッジ等があり、その中には工学カレッジ、二つの教育学カレッジ、実践教育研修機関や、医学、理学療法、ホメオパシー(同種療法)のカレッジを擁し、教育を探究し続ける20万人以上の学生が学んでいます。
 本学は、高等教育のほぼ全領域を網羅し、教養、社会科学、科学、生命科学、家政学、医学、商学、経営学、法学、工学、教育学、技術教育などの各学部で講義を行っております。
 各学科では、学際的な指導と研究に、特に力を入れています。
 本学の学術的卓越性への献身の中心となる信条は、大学の遠大なビジョンで明確にうたわれているように「未来は、これから何が起こるかということに左右されるのではなく、私たちがどうなりたいかを決め、その意志によって創り出すのである」ということであります。
 本日、名誉文学博士号を受章される池田博士は、仏教の人間主義を提唱される指導者として、これまでに50カ国以上を訪問され、平和探求の幅広い対話を重ねてこられました。
 また、博士自身の平和のための多大な貢献とともに、日本ならびにアメリカの創価大学をはじめ、幼稚園から高校までを擁する創価学園、民主音楽協会、東洋哲学研究所、東京富士美術館、戸田記念国際平和研究所、ヴィクトル・ユゴー文学記念館、池田国際対話センターなど、数多くの機関を設立されました。
 池田博士は、これまでにデリー大学、タゴール国際大学をはじめ、世界の学術機関・大学から『364』もの名誉学術称号を受章され、世界各国の市、州、その他の自治体から贈られた名誉市民の称号は『777』を数えます。
 平和を提唱される池田博士は、2015年の平和提言(第40回『SGIの日』記念提言)の中で、共生の世界を築くため、差異を超えた対話による友情の拡大の重要性を述べておられます。
 博士の哲学の中心的テーマは「人間革命」(人間の内なる変革)であり、それは、一人の人間が全人類の変革に寄与できるということです。人権の擁護、持続可能性から、女性と青年のエンパワーメントに至るまで、博士の理念は仏教哲学と生命尊厳の思想に貫かれています。
 博士の間断なき努力は、国連難民高等弁務官事務所「人道賞」、「国連平和賞」、「プーシキン金メダル」、「グローバル・エクセレンス賞」、「タゴール平和賞」、サイモン・ウィーゼンダール・センターと寛容の博物館の「国際寛容賞」をはじめ、世界中の諸機関から顕彰され、たたえられています。また、博士は詩作により、「ケニア口承文学賞」、世界詩歌協会の「世界桂冠詩人」賞などを受賞しておられます。
 さらに、博士の膨大な著作は、平和と国際理解を推進しています。対談集、平和提言、哲学書、随筆、講演、詩、小説、創作童話を通し、博士はさまざまなテーマについて自身の考えを発信してこられました。その著作は、これまで40以上の言語に翻訳・出版されています。
 博士の思想の根幹をなすものは、生命尊厳であります。博士は、それを恒久平和と人類の幸福の「鍵」であるとしています。
 本日、池田博士に贈られる称号は、博士の平和へのたゆみなき行動、人類愛、そして、人間教育で「平和の文化」を構築するという草の根レベルでの間断なき努力を顕彰するものです。
 まさに、博士の人類への惜しみなき貢献そのものが人類への贈り物なのです。
 私どもは、池田博士がボパール・バルカトゥッラー大学の誉れの一員となっていただくことを光栄に思います。
 本学の学生の輝く未来のために、博士の指導を賜れますことを念願申し上げるものです(大拍手)。

池田SGI会長の謝辞

地域社会と地球文明の発展へ 全ては一人一人の心の変革から

インド独立へ戦い抜いた哲学者 バルカトゥッラー教授
「誠実で力強い青年に未来を託す」

自らの意思で勇敢に道開け

エジソン
「成功の方法は もう一度 挑戦すること」

 一、今、私は、偉大な人間教育者でもあられた、マハトマ・ガンジーの不動の信念を思い起こしております。〝恐れない心、すなわち勇気こそ、教育を支える不可欠の要素である〟と。
 この尊き勇気を満々と漲らせ、築き上げてこられた教育の大殿堂こそ、貴ボパール・バルカトゥッラー大学であります。
 本日、私は、この誉れも高き名門学府より、名誉文学博士号を賜りました。
 最高に栄えある称号を、貴国のよき市民、よき国民として勇敢に献身するBSG(インド創価学会)の同志をはじめ、わが後継の創価の青年たちと共に、謹んで拝受させていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございます。

融合・共生の天地
 一、貴大学のキャンパスが広がるマディヤ・プラディーシュ州は、インド亜大陸の中央、まさに心臓部に位置し、州都ボパールは、古来、各地より、多くの碩学や俊英が集い、学問を研鑽した地として、有名であります。
 さらにまた、数々の美しき湖に恵まれた、風光明媚なボパールは、多彩な文化と伝統が融合する、共生の天地でもあります。
 この天地の知性の心臓たる、貴大学の歴史と精神に思いを馳せるとき、私の胸には、貴大学がその名に冠されている、モラウナ・バルカトゥッラー教授の崇高な人生の軌跡が迫ってまいります。
 バルカトゥッラー先生は、19世紀後半から20世紀にかけて、インド独立のために戦い抜かれた信念の哲学者であり、恐れなき言論人であり、心開かれた世界市民でありました。
 先生は、世界中を駆け巡り、多くの要人と対話を広げておられます。その先生が、いつも心の中に、故郷ボパールの愛すべき純朴な人々の姿を、大切に抱いておられたことも、麗しいエピソードです。
 先生は、アラビア語、ドイツ語、英語など、七つの外国語をマスターされた、語学の達人であります。
 20世紀の初頭には、東京でウルドゥー語の教授として教壇に立つなど、日本での教育にも尽力してくださいました。
 そして、世界に祖国インドの正義を訴えながら、多くの同胞を励まし、青年たちを育成されております。
 その烈々たる大情熱に啓発を受けた一人が、後に初代首相となる、青年リーダーのジャワハルラル・ネルーなのであります。
 バルカトゥッラー先生は、その人生の最後に、こう語り残されました。
 「私は、何千人もの青年たちが、独立のために立ち上がったことが嬉しい。
 彼らは誠実で、そして力強い。
 私は全幅の信頼をもって、わが国の未来を、青年たちの手に託すものである』と。
 この全幅の信頼に応え、バルカトゥッラー先生の勇気を受け継いで、青年たちを薫陶されているのが、尊敬するティワリ副総長はじめ、貴大学の先生方であります。
 一、貴大学は、副総長の卓越したリーダーシップのもと、時代を先取りする多くの優秀な人材を輩出し、貴国の発展に偉大な貢献を果たしてこられました。
 州で初となる女性研究の学科を創設されるなど、先駆的な取り組みも光っております。
 なかでも、副総長が、大学教育に「イノベーション(刷新)」の理念を取り入れながら、さまざま改革に果敢に挑戦してこられたことは、高く評価されております。
 柔軟で斬新な知恵や、アイデアを生み出し、結合して、活かしながら、常に新たな価値を創造する―― これは、私たち「創価」すなわち「価値創造」の理念とも、深く響き合うものであります。

諦めは最大の弱点
 一、一昨年、私たちは貴州の科学技術評議会の協力のもと、ボパール市の地域科学センターで、環境の保護を訴える「希望の種子」展を開催いたしました。この展示は、「一人一人の内面の変革が社会を啓発し、持続可能な環境保護につながる」とのメッセージを、人々に伝えるものであります。
 地域社会の共生と発展も、また地球文明の平和と繁栄も、すべては一人一人の「心の変革」から始まります。
 それは、生命の「イノベーション」と言ってよいでありましょう。
 その意味において、私は、貴大学のビジョンを、世界の創価の青年たちに、素晴らしきエールとして贈らせていただきたいのであります。
 「未来は、これから何が起こるかということに左右されるのではなく、私たちがどうなりたいかを決め、その意志によって創り出すのである」と。
 本日よりは、私も、貴大学の誉れある一員として、尊敬する先生方とご一緒に、またわが創価後継の青年たちと共に、人類の未来を照らしゆく教育の道を、さらに勇敢に開きゆくことを、ここにお誓い申し上げます。
 その決意を、高名な科学者である副総長が大事にされている、発明王エジソンの箴言に託させていただきます。
 「我々にとって、あきらめてしまうことは、最大の弱点になる。成功への最も確実な方法は、常にもう一度、挑戦することである」と。
 貴ボパール・バルカトゥッラー大学の更なる栄光と発展、そして諸先生方の益々の御健勝を心からお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 誠にありがとうございました(大拍手)。
2016-01-25 : スピーチ・メッセージ等 :
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