韓国・慶南大学 「名誉教育学博士号」授与式への謝辞

韓国・慶南《キョンナム》大学 「名誉教育学博士号」授与式への謝辞
       (2015.9.25 創価大学記念講堂)

 きょう21日は、25年前、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が韓国を初訪問した日である。この節目を寿ぐように、韓国・慶南大学から創価大学創立者のSGI会長に、名誉教育学博士号が贈られた。授与式は20日、東京・八王子市の創大記念講堂で開かれた「創価教育同窓の集い」に続いて挙行され、慶南大学の朴在圭総長、同総長夫人の北韓大学院大学・金仙香理事長、李鍾鵬慶南大学対外副総長、宋炳周同大学院長、崔鎬成同教育学部長、朴廷鎭同対外交流所長らが列席。学位記が創大の池田博正最高顧問に託された。
 日韓国交正常化50周年、SGI会長の韓国初訪問25周年と、幾重にも意義ある節目に贈られた栄誉──。
 式典では、“母校”に集った同窓の友の瞳が輝き、祝福の大拍手が響き渡った。
 穏やかな笑みをたたえ、壇上から見守る慶南大学の朴在圭総長。
 「真剣に傾聴する様子、また、拍手一つとっても本当に団結した、母校愛にあふれた創価教育同窓生の姿に大感動しました。このような素晴らしい式典を実現してくださった池田先生に、心から感謝申し上げます」
 政治学者の朴総長は韓国における南北統一問題研究の第一人者。自ら設立した同大学の極東問題研究所は、米国やドイツの研究所とも連携する、平和分野における世界有数の機関として発展する。
 また、政府の要職も歴任。2000年には統一部長官(大臣)として初の南北首脳会談の実務を担うなど、40年以上にわたって、韓・朝鮮半島、北東アジアの安定のために尽力してきた不屈の“平和の人”である。
 その朴総長が、SGI会長への賛辞を惜しまない。「先生はあまりにも偉大な方です。その思想・哲学、平和のための行動は、世界的に賞讃されている通りです。全てにおいて大先達なのです」


朴総長の授与の辞

私たちの新たな連帯は韓日の発展に大きく貢献

 尊敬する池田大作SGI(創価学会インタナショナル) 会長、創価教育同窓生、ご列席の皆様。
 本日は、価値創造の哲学を掲げ、人材育成に尽力されてきた池田会長に、「名誉教育学博士号」を授与させていただく、大変に喜ばしい日です。
 大韓民国・慶南大学は、池田会長が成し遂げられた業績と崇高な精神を高く評価し、今回の授与を決定しました。
 慶南大学は、創立70年の歴史と伝統を誇る私学の名門として、また、韓・朝鮮半島の統一と、世界平和の建設に寄与する世界的な教育機関として、広く知られております。
 13万人におよぶ慶南家族一同、池田会長の「名誉教育学博士号」ご受章を、心よりお祝い申し上げるとともに、慶南大学の一員になられたことを大変にうれしく思っております。
 皆さんが尊敬してやまない池田会長は、仏法哲学者であり、平和建設者であり、透徹した教育実践家です。
 また世界54カ国・地域を訪問され、約7000人の世界の指導者と友好を結ばれ、1600回以上の対談を交わされた世界の精神的指導者です。
 仏法を基調とした人間主義の哲学を宣揚するため、世界の大学・学術機関で行われた講演は、32回に上ります。
 さらに池田会長は、「国連平和賞」「タゴール平和賞」を受賞。また、韓国の「花冠《ファグァン》文化勲章」、「イタリア共和国功労勲章グランデ・ウッフィチャーレ章」、「オーストリア科学・芸術名誉十字章勲一等」、ブラジルの「南十字国家勲章コメンダドール章」、ロシアの「友好勲章」など、世界23カ国から国家勲章を受章されました。
 ここであらためて、教育と学術の分野で池田会長が成し遂げてこられた業績を反すうしたいと思います。
 まず第1に、池田会長は創価中学・高校の創立をはじめ、創価大学、そしてアメリカ創価大学など各種教育機関を創立され、価値創造の「創価精神」、すなわち平和とヒューマニズムの人材を、一筋に育成してこられました。
 池田会長は、“教育こそが、相互共生の自覚と、全ての生命共同体に対する責任感を育み、人間性を涵養する。そして一人一人の創造性を開花させ、社会の発展に貢献する”と言われてきました。
 これは「人格教育中心の“創造的リーダー”を育成する」との、わが慶南大学の教育理念とも通じております。
 第2に、東洋哲学研究所、民主音楽協会、東京富士美術館、池田国際対話センター、牧口記念教育基金会、戸田記念国際平和研究所など、平和・文化機関を設立され、世界平和の維持と文化の振興に大きく貢献してこられました。
 第3に、世界的な歴史学者であるアーノルド・トインビー博士との対談集『21世紀への対話』をはじめ、膨大な著作を執筆されています。海外出版は世界各地に広がり、40以上の言語に翻訳され、共感を呼んでいます。
 そればかりでなく、「桂冠詩人」の称号や、「世界平和詩人賞」などが贈られています。このように、多様な文化創作活動で、世界の人々に感銘を与えているのです。
 第4に、1985年と89年に南北首脳会談を、94年には韓・朝鮮半島の非武装地帯に「国連アジア本部」の新設を、また本年には、日中韓首脳会談の早期再開を提唱されるなど、東アジアの平和と、韓日の未来的価値の創造のため、長年にわたり、努力してこられました。
 本日、我々は世界的に広く認められ、卓越した業績を残してこられた池田会長に「名誉教育学博士号」を授与させていただきました。
 わが慶南大学は大変に誇りに思い、来賓の皆様と重ねてお祝い申し上げる次第です。
 今後、慶南大学は、創価大学と交流協力関係を強固にしながら、世界平和とヒューマニズムに基づいた人材育成に、さらにまい進してまいります。
 私たちの新たな連帯は、韓日関係の発展はもちろん、世界の繁栄と平和建設に大きく貢献すると確信します。
 最後に、重ねて本日のご受章を、心よりお祝い申し上げるとともに、ご列席の皆様の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
 大変にありがとうございました(大拍手)。

池田大作SGI会長の謝辞

民衆の幸福と世界市民の共生へ 信頼する友と「負けじ魂」で進め

逆境で希望創る教育の力
朴総長
人類の夢を実現する「可能性の時代」が到来

 一、貴国・韓国から、創価大学に最初の留学生をお迎えしたのは、30年以上前のことになります。その妹さんも創価女子短大に留学し、二人のわが子の立派な成長を喜ばれたお母さまは、韓日の万代の友好を願い、母校のキャンパスに、韓国の国花・無窮花《ムグンファ》(ムクゲ)の苗木を500本も贈ってくださったのです。
 尊き母の真心の無窮花も咲き誇る秋の創価大学に、尊敬してやまない偉大なる韓国の教育者・朴《パク》在圭《チェギュ》総長、また令夫人であられる金《キム》仙香《ソニャン》博士をはじめ、諸先生方を、お迎えすることができました。
 そして本日、北東アジアの「平和研究の雄」として名高い、伝統輝く貴・慶南大学より名誉教育学博士号を賜り、これほどの光栄はございません。
 この最高に栄えある「教育の宝冠」を日本中、世界中から母校に戻ってきてくれた、不二の同窓生たちと共に拝受できることは、私にとりまして何ものにも代え難い喜びであります。
 とともに、創立者として、私は、この誉れを、お子さん方を創価の学舎《まなびや》に送り出してくださった、すべての父上、母上たちに、尽きせぬ感謝の心で捧げさせていただきたいと願っております。
 かくも素晴らしき栄誉を、私たち創価同窓に贈ってくださった朴総長の寛大なご厚情に、心より御礼を申し上げます。
 誠に誠に、ありがとうございました!(大拍手)

大逆転の劇を!
 一、朴総長の卓越したリーダーシップのもと、貴大学は、韓・朝鮮半島の統一と平和を探求する、最高峰の教育・研究機関として、さらには先進的な世界市民教育の学びの城として、目覚ましい躍進を遂げられております。
 風光明媚な天地に広がり、、韓国の“美しい大学キャンパスー10選”にも選ばれております。
 貴大学の崇高なる平和教育、そして、朴総長の高邁なる模範の行動に学ぶことは、あまりにも多くあります。朴総長は大きく歴史を俯敵されて、「21世紀」は、人類の夢を一つ一つ実現していける「可能性の時代」に入ったと、洞察されています。
 そして北東アジアの平和を、長年にわたり希求されてきた観点から、難題の山積する「問題の地」を、むしろ「可能性と希望の地」と見る「発想の転換」が必要であると、指摘されているのであります。
 私は感銘しました。人生においても、社会においても、立ちはだかる試練を前に、「不可能」と決めつけて、諦めてしまえば、それまでである。
 しかし、どんな困難も、打開できないわけがないと一念を定め、挑戦していけば、そこから、未だかつてない「可能性」を引き出し、「希望」を創りあげることができる。
 まさに朴総長は、この大転換の劇を、自ら堂々と歴史に刻みつけてこられたのであります。
 闇が深ければ深いほど、いやまして明るい希望の太陽を昇らせてみせる──この大逆転にこそ、教育の真髄があり、ロマンがあるといっても、過言ではないでしょう。
 平和の信念に殉じた創価教育の父・牧口常三郎先生が望まれていたのも、いかなる逆境にあろうと、そこから美・利・善の価値を創造し、新たな活路を開拓していく人材の育成でありました。

人間連帯の広場
 一、貴大学は、東西冷戦末期の1980年代後半、韓国で初めて中国に学生を派遣されました。
 さらに、当時のソ連の大学とも交流の道を開かれております。
 一貫してグローバル化を推進され、「お互い助け合い、分かち合う」世界市民の知恵を涵養しておられるにことに、私たちは心からの敬意と共鳴を表したいのであります。
 わが創価大学の1期生として学んでくれた、最優秀の在日韓国人の女子学生に、私はこう書き贈ったことがあります。
 「元来、人間には国境なぞなかった。それが、いつしか人為的に国境がつくられていった。ゆえに、私共は、国境の奥の次元の人間連帯に到達し、生きゆくことを忘れまい」と。
 大学こそ、国家も、民族も、文明も、思想・信条も、ありとあらゆる差異を超え、「生命の尊厳」という最も高い次元から、英知と人道の結合を、未来へ広げゆく究極の人間連帯の広場なのであります。

断じて朗らかに
 一、慶南大学のシンボルは「汗馬《ハンマ》」。すなわち司馬遷の『史記』などにも登場し、一日千里を駆けると謳われる、名馬「汗血馬《かんけつば》」のことであります。
 激しい戦いにも、厳しい風雪にも、赤き血潮の如き汗を流しながら、広大な大地を、疲れを知らず、強靭な忍耐力で走り抜く──。
 この名馬に象徴される貴大学の精神について、朴総長は「わが人生の目標を必ず成し遂げるとの不屈の意志と希望を持ち続けていくこと」であると語られています。
 きょう集われた皆さん方は、職場においても、地域社会においても、いよいよ重い責任を担い立っていく年代に入っています。厳しい現実の中で、重圧に押しつぶされそうになることがあるかもしれない。病気との闘いもあるでしょう。
 しかし、私の恩師もよく言われました。「どんな辛いことも、後になれば、大したことではなくなる。必ずや、あの時、頑張り抜いて本当によかったと、爽やかに思い返せるものだ」と。
 皆さんには、創価教育の負けじ魂がある。絶対に信頼し合える同窓の友がいる。そして、皆さんの栄光を、何よりの喜びとしてくれる、尊き無数の父母たちの祈りがあり、熱烈な声援があります。
 途中に何があろうが、嘆かず、焦らず、へこたれず、自分らしく断固として朗らかに走り抜いていただきたいのであります。
 現代韓国を代表する詩人の高銀《コウン》先生は、謳われました。「道がない! ここからが希望だ。/息が詰まりそうになっても、ここからが希望だ。/道がなければ、道を切り開きながら進むのだ。/ここからが歴史だ」と。
 さあ、きょうから、また新たな出発です。
 尊敬する慶南大学の先生方と手を携えながら、無限の希望に燃えて、民衆の幸福の道を、世界市民の共生の道を、人類の平和と繁栄の道を、共々に開いていこうではありませんか!
 明年、晴れの創立70周年を迎えられる貴大学の無窮の大発展、そして、ご出席のすべての皆様方のますますのご健勝を、心からお祈り申し上げ、私の御礼とさせていただきます。
 テダニ・カムサハムニダ!(韓国語で「大変に、ありがとうございましたした」(大拍手)
2015-09-23 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

fmiokun

Author:fmiokun
FC2ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索