随筆 民衆凱歌の大行進 No.25 希望の大道を共に

随筆 民衆凱歌の大行進 No.25 (2015.7.28付)

希望の大道を共に

人類の明日《あす》開く未来部の成長
学び鍛えよ! 宝の鳳雛と躍進の夏


 黄金の
  尊き汗の
    夏ありて
  創価の人材
   いやまし光らむ

 私が戸田城聖先生の弟子となって第一歩を踏み出したのは、19歳の8月である。それは厳しい暑さの一日であった。
 その夏より、同志と共に、広宣流布を目指し、仏道修行の汗を流しゆく青春が始まった。
 「求道の夏」「錬磨の夏」は、学会の伝統だ。
 仏法のための汗には、いささかの無駄もない。全てが自他共の成長の糧となり、滋養となる。
 先日も、東北の友から嬉しい報告があった。
 33年前の夏、4000人の未来部員が出演した仙台市での「宮城平和希望祭」を原点として、社会の各界で大活躍しているリーダーたちの多彩な近況であった。一緒に汗だくになって歴史を刻んだあの若き友たちが、大震災からの復興の柱となり、希望の泉となって奮闘してくれているのだ。
 未来本部長制が新たにスタートして1年──。
 この夏も、全国各地で、担当者のこまやかな励ましと創意工夫によって、未来部のメンバーが楽しく集い、伸び伸びと信心を学び合っている。
 後継を育てゆかんとする先輩方の大情熱の汗があればこそ、創価の人材の大河は尽きないのだ。

子どもを守れ!
 現在、中国と日本の万代の友好を織り成しゆく舞劇「朱鷺《とき》」が、大きな反響を呼んでいる。
 中国人民対外友好協会、上海文化発展基金会、上海歌舞団の皆様方が、構想から4年をかけて民音と共に制作してくださった力作である。
 上海歌舞団の方々は、陳飛華《ちんひか》団長の「時が経てば名作しか残らない。ゆえに芸術は常に一流を目指すのだ」との励ましのもと、一回一回の公演に、全身全霊で臨まれている。全ての関係者に心から感謝申し上げたい。
 この舞台には、美しく豊かな自然と生命を、子どもたちのために守り育てたいとの願いが込められている。
 私も若き日、幼い子らと触れ合う中で、胸に湧き上がる生命への畏敬の思いを日記に記した。
 「可愛い子等《ら》は、人生のオアシスだ。
 尊い、幼少の子供等を、万人が、お互いに大事にしてゆけば、自然に、戦争回避の一大思想になると思う」と。
 子どもたちのために、未来のために──この人類の最も普遍的な熱願をもって、様々な差異や国を超えて行動し、地球環境と世界の平和を守る連帯を結ぶことこそ、私たち大人の責務である。

蘇生の力を信じ
 ある高等部員の体験を伺った。──彼は、いじめを受けて、人前に出ることが苦手になってしまった。だが、昨年、多くの先輩の励ましを受けて、「全国未来部夏季研修会」に参加した。同世代のメンバーと交流する中、 “僕も夢をもって進もう” と、心から決意する。友だちの輪も豊かに広がったという。
 以来、一段と唱題に挑戦し、座談会では司会を務めるなど、自身の新たな扉を開き続けている。そして “世界で活躍する人材に” と、創価大学を目指して、勉学に励む。
 若き命の躍進は、地域に希望の波動を起こす。
 青春時代は悩みの連続でもある。その中で苦難に負けず、逞しく乗り越えていく姿、使命に燃え立っていく若者の姿ほど清々しいものはない。
 そうした蘇生の劇の陰には、父母《ちちはは》と共に、未来部担当の皆様方の尊き祈りがある。後継の宝を「わが子」「わが弟」「わが妹」と慈しみ、自分以上の人材にと激励を重ねてくださっているのだ。
 こちらが成長を願い、「聴く姿勢」を貫けば、その思いは必ず届く。社会の人間関係が希薄になっている時代だからこそ、子どもたちにとって信じられる存在として、何があっても関わり続けていくことだ。

可能性の「種」
 今、私は、「少年少女きぼう新聞」に、「希望の虹 世界の偉人を語る」と題して、第1回の「喜劇王チャップリン」(昨年4月号)から、ナイチンゲール、福沢諭吉、ガンジーなどの “偉人伝” の連載を重ねている。最新号(8月号)は、大科学者アインシュタイン博士である。
 毎回、楽しく綴っていく中で、あらためて思い至ったことがある。
 それは、どんな偉人たちも、かつては「子ども」だった、という事実だ。
 それぞれの「子ども時代」──勉強ぎらいだった人、たくさん失敗した人、いじめられっ子だった人もいる。
 どこにでもいる普通の少年少女が、自分自身の可能性を開き、使命の翼を広げていったのだ。
 その偉大な「成長」の原動力は何であったか。
 それは、決して特別なことではなかった。
 努力であり、勇気であった。希望であり、誓いであった。忍耐であり、誠実であった。
 だからこそ、私たちは、若き生命に植わった可能性の「種」が芽生え、強く逞しく、伸びていくよう大事に育てていきたい。
 「きぼう新聞」の連載で紹介した 『昆虫記』 の作者ファーブルは言った。
 「忍耐と不断の努力をつづけて、ためしてみることだ。そうすれば、なに一つとして手に負えないなんてものはなくなる」
 何であれ、新たな歴史を創ることは、勇気と努力と忍耐の連続だ。一回や二回の失敗で挫けてなどいられようか。
 ましてや、我らの挑む広宣流布の戦いは、この地球上に共に生きる全ての人びとを幸福にしていこうという、大いなる夢への挑戦である。
 なれば、大空を見上げながら、心広々と朗らかに、粘り強く進むのだ。

出会いが触発に
 何でもいい。この夏、一つでも「頑張った」「壁を破った」「できるようになった」という思い出を刻んでもらいたい。
 その一つ一つが、21世紀の栄光と勝利の山を登りゆく力となり、自信となるからだ。
 そのためにも、身近な励ましや自分を信じてくれる人の存在、善き出会いがどれほど大切か。
 やはり「きぼう新聞」で紹介したヘレン・ケラーは、恩師サリバン先生に深い感謝を捧げた。
 「ほんとうに私の才能は先生の力強い友情によって啓発せられていったのであります」
 若き生命を慈しみ、力強く決意や勇気を促すエールが、希望の扉を開け放っていくのだ。
 各部一体で取り組む「創価ファミリー大会」、昨年に続く開催となる「全国未来部夏季研修会」、そして各種コンクールへのチャレンジを通して、大成長の夏となるよう、祈ってやまない。
 さらに、未来部として新しい試みとなる英会話コンテスト「E―1グランプリ」に臨んで、友と切磋琢磨する中・高等部員の姿も頼もしい。

「大事の事」を
 日蓮大聖人は、16歳の南条時光へのお手紙に、こう仰せである。
 「大事の事どもかきて候、よくよく人によませて・きこしめせ、人もそし(誹)り候へ・ものともおもはぬ法師《ほっし》等《とう》なり」(御書1510㌻)
 この9年前、時光の父・兵衛七郎は死去した。大聖人は墓参された際、まだ7歳の時光に会われている。その少年が、今や父母の信心を立派に受け継ぎ、立派な若武者に成長したのである。
 大聖人は、父親のような慈愛を注いで、若き時光に「大事の事」を教えられた。
 そして、「人は謗るだろうが、我ら日蓮一門は、それらを、ものとも思わないで戦ってきた」と、何ものをも恐れぬ「師子王の心」を厳然と伝えておられるのだ。
 大聖人の御期待に、時光は見事にお応えした。後年、熱原の法難の際にも、師子奮迅の力で戦い抜いたことは、歴史に燦然と輝いている。
 私も、未来部の友は、大人以上に純粋に、「正義」と「真実」を見抜く鋭い眼《まなこ》を持っていると思っている。
 だからこそ、平和建設と民衆の幸福のために戦う創価の師弟の魂である「学会精神」を、真剣に打ち込んできた。未来部の皆が「法華経の命を継ぐ人」との思いで誠実に接してきた。
 2030年、学会創立100周年の時には、現在の未来部員は皆、20代、30代となる。
 まさに学会の先頭に立って、世界広宣流布の大理想を実現してくれる世代である。この未来部のスクラムこそが、人類の希望の明日《あす》を開くのだ。

未来部新時代へ
 世界広布新時代とは、「未来部新時代」に他ならない。新たな未来部を創ることこそが、新たな未来の創価学会を創造することであるからだ。
 さあ、宝の鳳雛たちと共に、健やかに求道と前進の汗を流そう! 未来へ使命の翼を広げよう!
 「希望の大道」を、躍進の未来部と共に!──これが我らの合言葉だ。

 この夏も
  学べ 鍛えよ
   わが翼
  鳳雛 舞いゆけ
    天空高く


ファーブルの言葉は 『ファーブルの生涯』 ルグロ著/平野威馬雄訳(筑摩書房)、ヘレン・ケラーは 『わたしの生涯』 岩橋武夫訳(角川書店)。
2015-08-20 : 随筆 民衆凱歌の大行進 :
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