随筆 民衆凱歌の大行進 No.24 青年の心 燃える七月

随筆 民衆凱歌の大行進 No.24 (2015.7.8付)

青年の心 燃える七月

鍛えの青春を「勇気」で勝て
朗らかに語り広げよ 歓喜のスクラムで


 イタリア・ルネサンスの巨匠、レオナルド・ダ・ビンチは叫んだ。
 「純金かどうかは試練によってわかる」
 精錬を重ねてこそ、真金は生まれる。苦難は常に、本物と偽物を峻別する試金石だ。
 7月6日、私は八王子市の東京富士美術館を視察し、「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」の会場に足を運んだ。
 巨匠の“未完の壁画”を今に伝えるイタリアの国宝「ダヴォラ・ドーリア」──人馬が渾然一体となった激戦の画面からは、新しき創造に挑む、壮絶な精神の闘争を感じてならなかった。

「嵐は誉れ」なり
 この日は、生命尊厳の大仏法を行じられた牧口先生、戸田先生が、軍部政府の弾圧で逮捕された「法難」から満72年の日であった。
 死身弘法の先師、恩師を偲び、東京牧口記念会館の「初代牧口常三郎会長先生顕彰室」で勤行・唱題し、報恩感謝の祈りを捧げた。
 「嵐は誉れ」の師弟の歴史が刻まれた七月 若獅子の男子部も、華陽の女子部も、また男女学生部も、それぞれ目覚ましい前進と成長を遂げている。
 私は妻と共に、愛する青年たちのスクラムの大勝利を真剣に祈念した。

 艱難を
  一つ一つと
   乗り越えて
 黄金《きん》と輝く
  不敗の生命に

随喜の“伝播”が
 日本中、世界中の青年たちが、続々と、人間革命と対話拡大の歓びの体験を報告してくれている。
 南米ブラジルの若人の活躍も素晴らしい。
 なぜブラジルで弘教が大きく進んでいるのか。ある青年リーダーが笑顔で答えていた。
 「喜びが“伝播”しているからです」と。
 仏法対話が楽しくて仕方がない。友の幸福に尽くせることが嬉しくて仕方がない──その喜びが同志から同志へ、友人から友人へと“伝播”するゆえに、次々と弘教が実るというのだ。
 まさに「随喜する声を聞いて随喜し」(御書1199㌻)と仰せの通りの実践である。
 思い起こせば、戸田先生は迫害の獄中にあって「われ地涌の菩薩なり」と久遠の使命を覚知し、随喜の涙を流されながら、広宣流布に生き抜くと誓願された。
 いうなれば、師が獄中で体験された「一人の大歓喜」が二人・三人・百人と伝播し、ついに日本中、世界中に広がってきたのが、今日の大法弘通の実相である。
 今や192カ国・地域に拡大した、世界広布という「大河」の源流の「一滴」を尋ね見れば、「一人の大歓喜」から全ては始まったのである。
 法華経の随喜功徳品に「五十展転の功徳」が説かれる。法華経の法理を聞いて歓喜した人が、別の人にその話を伝え、聞いたその人がまた次の人に自身の歓喜を語る。そうして五十人目の人が聞いた功徳も甚大であるという法理だ。
 「信心はすごいよ!」とありのままに歓喜を語れば、既に立派な折伏である。その体験を語る側も聞く側も、共に福徳の花を爛漫と咲かせる因を積んでいけるのだ。
 ゆえに、すぐに対話が実らずとも、落ち込むことも、焦ることもない。
 「いよいよ悦びをますべし」(同203㌻)との御聖訓のままに、自身満々と、喜び勇んで次の友へ、また次の友へと、語り広げていけばよい。
 その弛まぬ実践に、新たな「五十展転」のドラマが生まれるのである。

常勝後継の劇を
 7月は「関西の月」。関西家族の幸福と人材の拡大の行進は、いよいよ勢いを増している。
 関西総会の意義を込こめた、大阪・豊中市の関西戸田記念講堂での本部幹部会には、海外のリーダーたちも出席した。
 前日の各地の交流交歓会とともに、関西の同志の熱烈な歓迎に大感動していた。
 今や世界の友の共通語となった「JOSHO KANSAI(常勝関西)」の魂を、それぞれの国や地域に持ち帰り、新たな波動を起こしてくれるに違いない。
 この戸田記念講堂は、昭和53年(1978年) の7月17日、関西の歌「常勝の空」を、師弟して初めて大合唱した場所でもある。
 今回の関西総会でも、若人が中心になり、「常勝の空」を美事に演奏し、歌い上げた。さらに全関西を結んで、壮年も婦人も、懐かしき錦宝会(多宝会)の皆様方も加わり、力強い歌声を響かせてくれたのである。
 男女青年部も、新たな拡大の金字塔を打ち立てて、晴れの日を迎えた。未来部の友も凜々しく成長している。
 あの雷雨の大阪大会をはじめ、私と幾多の共戦の歴史を刻んでくれた、尊き父母《ちちはは》たちの関西魂は、新世代の友に厳然と受け継がれている。その「常勝後継」の劇に、私の胸は熱く高鳴る。
 法華経に説かれる「衆生所遊楽」の意義を、私は関西の同志と幾たびとなく語り合つてきた。
 真の遊楽とは、生きていること自体が楽しいという、生命の奥底からあふれる充実と歓喜である。いかなる事態に遭遇しても崩れない絶対的幸福境涯にほかならない。
 その大生命力の源泉が自行化他の題目である。
 「唱題第一」の人は、何があっても負けない。必ず勝ち越え、全てを悠々と楽しんでいける。
 「菩薩とは仏果を得る下地なり」(御書738㌻) とあるが如く、この地道な唱題と、広布への勇気の対話を土台としてこそ、自他共に最も幸福で痛快なる常勝の人生が開かれていくのだ。

清き白蓮の如く
 わが女子部が清々しく「行学の翼」を広げ、「歓喜の華陽スクラム」を合言葉に新出発したことも、嬉しい限りだ。
 今日、7月8日は、女子部の「白蓮グループの日」である。
 八王子市の牧口記念庭園に立つ「白蓮之歌碑」には、グループ歌「星は光りて」の歌詞とともに、こう刻印している。
 「君が歓喜の微笑《ほほえ》みは
 友に希望を与えゆく」
 「君が正義の歌声は
 友に勇気を呼び起こす」
 さらに「人のため世界のために 祈り動く心美しき姿は 『蓮華の水に在るが如し』」とも。
 その通りの気高き青春を、白蓮の乙女たちは歩んでくれている。
 日蓮大聖人は「明かなる事・日月にすぎんや浄き事・蓮華にまさるべきや」(同1109㌻)と教えられた。
 現実の社会は、泥沼のように悩みや葛藤が絶たないものだ。だが、その中で、最も明るく、最も清らかな、華陽の生命を咲き開いていけるのが、仏法なのである。
 フランスの女性作家スタール夫人は、「人生の逆境のさなかで、みずからの思想によって精神を強固にすること」こそが「真の勇気」であると綴った。
 私たちでいえば、この勇気を湧き立たせてくれるのが、信心である。志を同じくする友の温かな励ましも、尽きることのない勇気の源泉である。
 「女子部は一人も残らず幸福に!」──これが恩師の心であり、私と妻の願いだ。どうか、皆で賢く励まし合って、仲良く、麗しき友情と団結の世界を築いていっていただきたい。
        ◇
 青年部の「創価体験談大会」もスタートした。
 今月12日には、頼もしき男子部の友が、東京で全国幹部会を行う。
 この日は、私が無実の罪で投獄された「大阪事件」の渦中、不法逮捕に抗議する「炎の東京大会」が、蔵前の国技館で開かれた歴史の日でもある。
 席上、戸田先生は師子吼された。「会長になった時から、この体は捨てるつもりでいるんだから何も怖くない」と。
 正義のため、我が身を惜しまず戦い抜く覚悟があれば、いかなる困難にも動じない。戦う勇気の炎はいやまして燃え上がる。これこそ、創価の革命児の永遠の闘魂だ。

頑固ノ度ヲ増ス
 「波浪ハ、障害二、遇フゴトニ ソノ頑固ノ度ヲ増ス」──私が、この言葉を日記に書き留めたのは、昭和25年(1950年) の7月9日。師匠をお護りして、一心不乱に戦う22歳の夏のことである。
 今、同じ大道を、わが直系の若人が歩んでくれている。「因果倶時」の理法に照らし、その未来には、限りない栄光と勝利が約束されている。
 創価の青年の前進こそが、世界の希望だ。ゆえに、頑固なまでに、強くまた強く、明るくまた明るく進みゆくのだ!

 常勝の
  炎の心で
   朗らかに
 正義の青春
  友と勝ちゆけ

レオナルドの言葉は『パリ手稿〔H手稿〕』三神弘彦訳(岩波書店)、スタールは『世界人生論全集10』所収、海老坂武訳(筑摩書房)。
2015-07-09 : 随筆 民衆凱歌の大行進 :
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