日中青年友好フォーラムへのメッセージ

日中青年友好フォーラムへのメッセージ
        (2015.6.16 大連工業大学)

 日中友好青年交流団(橋元太郎団長)は16日午前、遼寧省の大連工業大学で開催された「日中青年友好フォーラム」に出席した。
 これは、青年部の平和運動「SOKAグローバルアクション」の一環として、大連中日教育文化交流協会、大連市青年連合会が主催したもの。「北東アジアにおける日中交流と青年の役割」とのテーマが掲げられた。
 訪中団一行が会場の大教室に入場すると、大連市内の7大学から参加した約400人の学生、教員が、万雷の拍手で迎えた。
 冒頭、大連工業大学の任文東副学長が「交流を重ねる中で信頼と友好は深まります。本日のような相互交流こそ、輝かしい未来を開くものです」と強調。
 続いて主催者を代表し、大連中日教育文化交流協会の賈聚林副会長は「一人でも多くの中国の青年が、池田思想に触れ、深く学び、実践してほしい」と念願した。
 その後、橋元青年部長が池田大作名誉会長のメッセージを読み上げると、大きな感動が場内を包んだ。
 フォーラムでは日中双方から発表が。
 初めに、井上光城副青年部長は、教育を基盤とした青年の交流が、あらゆる差異を超える原動力であるとし、名誉会長が提唱する「世界市民教育」を北東アジアから発信したいと語った。
 中国側からは、大連工業大学・池田大作思想研究所の劉愛君所長が「池田思想と青年の育成」について言及。学生が主体的に名誉会長の著作を学ぶ「読書会」など、具体的な実践事例を紹介した。
 また、遼寧師範大学・池田大作平和文化研究所の崔学森副所長は、名誉会長のアジア認識を考察。近代の日本が掲げた“脱亜入欧”との風潮と異なり、中国や韓国を“文化大恩の国”と尊重する名誉会長の行動こそ、アジアに真の平和と友好をもたらすものと訴えた。


メッセージ

人類史の大転換を!
友誼の桜を咲かせよ


 本日は、北東アジアに希望あふれる友情の連帯を広げゆく、意義深きフォーラムの開催、誠におめでとうごさいます。
 素晴らしい会場を提供し、諸準備にあたってくだっさった、大連工業大学の葛継平《かつけいへい》党委書記、また任文東《にんぶんとう》副学長をはじめ、諸先生方のご厚情に心より感謝申し上けます。
 私は、これまで10度にわたって、貴国にお招きいただき、各地で幾多の忘れ得ぬ出会いを結ぶことができました。今再び、貴国を訪問の折には、何としてもお伺いしたいと、心に抱いてきたのが、貴・大連の天地であります。
 仏法者として、この地で戦禍の犠牲になられた方々の追善をさせていただきたい。そして、新時代の中国を牽引されゆく、この地の若人たちと平和への対話を深めたいと願ってまいりました。
 今日は、この私の心を携えた青年交流団が、大連の皆様方に熱烈歓迎をいただき、感無量であります。
 70年前、貴国をはじめアジアの民衆を蹂躙し、日本各地も焦土と化した戦争が、ようやく終結した年、私は17歳でした。
 戦争の非道と悲惨を若き命に刻みつけた私には、続く未来の世代に、この苦しみだけは絶対に味わわせたくないという痛切な思いがありました。
 やがて、日本の軍国主義の2年間の投獄に屈せず、正義の信念を貫き通した戸田城聖先生を師匠と仰ぎ、私は平和の民衆運動に身を投じたのです。
 当時、師のもとで、貴国の大晢人・天台大師が展開した、「変毒為薬(毒を変じて薬と為す)」という法理を学びました。
 どんなマイナスもプラスに転じていける力が、私たちの生命の一念に厳然と具わっていることを示した晢学であります。この大いなる希望を、分断から友情へ、不信から信頼へ、戦争から平和へ、人類史の大転換を願って、私たちは一貫して、対話と交流を積み重ねてきました。
 貴国との間にも、もはや絶対に崩れさる民衆の友好を築くことができたと、私は確信いたします。その一つの証しが“桜花の縁”ではないでしようか。
 1974年12月、敬愛してやまない周恩来総理とお会いした折、総理は日本留学から帰国する際に仰いだ桜の思い出を語ってくださいました。 
 その周総理のお心を偲び、私は創価大学のキャンパスに「周桜」の植樹を提案し、貴国からお迎えした1期生の国費留学生と創価大学の学生が一緒になって植えたのです。
 見事な大樹と育った周桜の観桜会は、毎春、学生たちの手で、30年以上にわたって催されてきました。折あるごとに、周総理の令姪《れいめい》であられる周秉徳《しゅうへいとく》先生など 、貴国の縁《えにし》の方々も出席してくださっております。
 光栄にも、こうした桜に寄せる心を深く汲んでくださり、大連芸術学院では、素晴らしきオペラ「桜の魂」を創作してくださいました。
 その卓越した芸術性と、平和を謳い上げる友誼の心に、大きな感動が広がっていると伺っております。
 尊敬申し上ける王賢俊《おうけんしゅん》理事長をはじめ、大連芸術学院の皆様方に、この席をお借りして、あらためて御礼を申し上げたいのであります。
 かつて、戦争中の日本では、桜さえも、青年を戦争へ駆り立てる道具に使われました。散り際が美しい「桜」が、戦場での「潔い死」の象徴に仕立て上げられたのです。
 しかし、今、その桜は、「死」の象徴ではなく、「生」の象徴に変わりました。そして、「戦争美化」の象徴ではなく、「平和讃歌」の象徴として、国を越えて友誼の花を咲き薫らせているのであります。
 日本留学中の周恩来総理は、若き日の日記に、こう綴られました。  
 「われわれは勇気を奮い起こし、小さな困難に立ち向かわなければならない。さもなければ、これらの小さな困難が拡大して大きな困難になる」(矢吹晋編、鈴木博訳『周恩来「十九歳の東京日記」』小学館)
 一衣帯水の中国と日本の両国の間に、いかなる困難な課題が立ちはだかろうとも、勇気を奮い起こし、「推己及人《すいこきゅうじん》 (人の身にな って推し量る)の心で協力し合い、学び合いながら、立ち向かっていくならば、断じて乗り越えることができます。
 なかんずく、青年と青年が手を取り合い、教育・文化の次元で交流を持続くしていくならば、何があろうとも一切を必ず「変毒為薬」できると、私は申し上けたいのであります。
 大連中日教育文化交流協会の趙亜平《ちょうあへい》会長は、「健全かつ安定した中日関係は、既に、アジアと世界の平和と安定の鍵をにぎっている」と明言されています。
 そして、「人間性に基づく晢学的思考」と「教育面における努力」を両輪として友誼の橋を強くしていこうと呼びかけておられます。
 私は、趙会長の慧眼に全面的に賛同いたします。
 人民こそが、青年こそが歴史創造の主役です。
 だからこそ、人間主義の教育をもって、中国と日本、北東アジアを心の絆で結びゆく人材群をさらに成していきたいと思うのであります。
 本日、ここに集どわれた青年の皆様方! そして、教育を担われる先生方!
 共々に、今ここに描かれた麗しき「友好の縮図」を各界各地に広げ、未来へと継承して、爛漫たる平和と繁栄の桜花を咲かせゆこうではありませんか!(大拍手)
2015-07-01 : スピーチ・メッセージ等 :
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