日中青年平和友好フォーラムへのメッセージ

日中青年平和友好フォーラムへのメッセージ
         (2015.6.11 中国 南開大学)

「革心」の光で未来を照らせ

 青年の対話こそ、明日ヘの希望の音律です。
 青年の友情こそ、平和の連帯の要です。
 ゆえに、青年の熱情あふるる交流がある限り、一切の障壁を超えて、永遠の友好の本流が流れ通っていきます。
 青年をこよなく愛された周恩来総理と鄧頴超先生も、本日のフォーラムを、どれほどお喜びでありましょうか。
 中日友好の未来は明るいと安心して、見つめてくださっていることと、私は確信してやみません。
 今、私は、小説『新・人間革命』で、1978年(昭和53年)9月、第4次訪中の歴史を「革心」(心を革める) の章と題して、書き綴っております。「革心」とは、ご承知の通り、貴大学に学ぶ周総理が、鄧先生たちと共に掲げた偉大な信念であります。
 本年は、日本軍が貴国を蹂躙した残酷な戦争の終戦より70年。また、日本が理不尽な「対華二十一カ条要求」を突きつけてより、100年を刻む年でもあります。
 1919年(大正8年)5月4日、貴国の勇敢なる学生たちは悠然と立ち上がりました。「中国革命」の淵源となる不滅の「五《ご》・四《し》運動」であります。
 当時、21歳の周総理も、留学先の桜花薫る日本から急遽、天津に舞い戻り、革命に身を投じられました。
 やがて周総理ら天津の男女各十人の代表が、学生組織「覚悟社」を結成。その中に、15歳の乙女の鄧先生もおられたのです。
 若き革命児・周青年や、女性リーダー鄧先生たちの目指したものは、何であつたか。
 その一つは、「革新」――あらゆる悪を打ち破り、社会を一新していくことでありました。
 そして、そのために、もう一つの「革新」――自らの思想と精神の革命を強調されたのであります。
 周青年たちは、討論会や学習会で新しい思想を貪欲なまでに吸収し、小冊子「覚悟」を発刊し、正義の言論戦を勇敢に繰り広げていきました。
 この「覚悟社」の俊英の大情熱が伝播し、中国全土の若人たちが澎湃と立ち上がっていったのです。
 人類史に轟きわたる偉大な青春讃歌であります。
 そして、この先人たちの熱と力を受け継がれて、周池会の皆様は、平和友誼の精神を生き生きと広げてくださっております。
 皆様が刊行されている「金橋(金の橋) 」を、私も毎号、楽しみに読ませていただいております。
 光栄にも、「金橋」の最新刊では、周総理と私との会見40周年を特集してくださいました。
 忘れ得ぬ一期一会の会見の折、周総理が私に、“今後、私たちは世々代々でいきましょう”と呼び掛けてくださったことが、鮮やかに蘇ってまいります。
 永遠の世々代々の友好と平和へ、「革心」という周総理、鄧先生の希望の哲学を胸に刻み、新たな金の橋を築いていきたいと思うのであります。
 貴・南開大学は、日本軍の侵略の中、災禍を逃れるために昆明に拠点を移し、北京大学、清華大学ととも西南連合大学して、学究を全うして、「学府北辰」と言われたことは有名な歴史です。
 いかなる苦難の状況にあっても、不動の北辰(北極星) のごとく、世を照らす英知の光を放ち、綺羅星のごとき人材を送り出していかれたのであります。
 周総理は、力強く叫ばれました。「共通の積極的な発展目標があれば、消極的な気持ちや不満の対立感情をのりこえることができる」(中共中央文献編集委員会『周恩来選集』外文出版社)と。
 青年が大情熱に燃えて、平和友好の対話を貫いてくれる限り、何も恐れるものはありません。
 若人らしく胸襟を開き、闊達に「未来に向かう友誼の心」を語り合いながら、21世紀の世界を照らす北辰(北極星)を輝かせてくださることを心から念願し、私のメッセージといたします(大拍手)。
2015-06-14 : スピーチ・メッセージ等 :
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