中国・佛山科学技術学院「名誉教授」称号授与式への謝辞

中国・佛山科学技術学院「名誉教授」称号授与式への謝辞      (2015.5.28 創価大学本部棟)

 中国・広東《カントン》省の佛山《ぶつざん》市に立つ佛山科学技術学院(熊志翔《ゆうししょう》学長)から、創価大学創立者の池田名誉会長に「名誉教授」称号が贈られた。日中友好と恒久平和への傑出した貢献を讃えたもの。授与式は28日午後、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われ、佛山科学技術学院の曾崢《そうそう》理事会主席らが出席。馬場創大学長に「名誉教授」の証書が託された。

曾理事会主席の授章の辞(要旨)

人間主義と生命調和の教育を追求する“池田思想”を継承

 池田大作先生は、創価学会名誉会長、公明党の創立者、世界的に著名な哲学者、教育者、宗教家、文学者、芸術家、社会活動家であり、文化人であり、国際的な人道主義者であられます。
 池田先生は、「国連平和賞」「アインシュタイン平和賞」、中国文化部の「中国芸術貢献賞」、ならびに「文化交流貢献賞」など多くの賞を受けられ、さらには中日友好協会の「平和の使者」称号、中国人民対外友好協会の「人民友好の使者」称号も受章しておられます。
 池田先生は、長きにわたり世界平和を推進し、中日両国人民の友好交流、中日国交正常化に多大な貢献をされました。
 また、池田先生は、創価大学、創価学園、東洋哲学研究所など教育・文化機関を創立され、強力に人間主義教育を進め、生命調和の教育を追求するように提唱し、徳と博識を備えた人材を育成してこられました。
 現在、世界の300を超える大学・学術機関から名誉学術称号を受け、中国国内では、北京大学、南開大学など100を超える大学・学術機関から名誉学術称号を受けておられます。
 このような栄誉は、教育界からの池田先生への尊敬の表れであり、先生がリーダーシップをとられている創価学会の「平和・文化・教育」の理念に対する多くの方の称賛の証です。
 池田先生の教育、哲学、宗教、文学、芸術などの領域での卓越した業績にかんがみ、本学の学術委員会は、全会一致をもって、池田先生に本学の「名誉教授」称号の授与を決定しました。
 池田先生の文化・教育事業への卓越した貢献を称揚する意義を込めて、池田先生を佛山科学技術学院「名誉教授」に招聘します。
 本日は、真心と敬意を込めて、本学の陶磁器宝石芸術設計学部で設計・制作した、佛山の民間伝統文化である陶器の証書を持参しました。
 本学の教育理念と池田先生の提唱する教育理念は一致しています。
 それゆえに、先生は本学の「名誉教授」とれて、私たちの「博愛、平和、理解、友好、貢献」などの精神教育に、重要な役割を担ってくださることになると思います。
 2003年12月24日に池田先生と奥さまにお会いする機会をいただいてより、先生の人格と平和思想、人間主義思想、生命尊厳の思想、文化主義思想に感化され、そして励まされ、さらには、先生の教育、哲学、宗教、文学、芸術などの分野での卓越した功績に心から尊敬の念を抱いています。
 先生が創立された創価大学は、国交正常化後、いち早く中国の留学生を受け入れてくださった大学です。
 本日、私たち訪日団も、創価学会、創価大学と交流することができました。今後も双方の長期にわたる友好関係を発展させていきたいと考えています。
 今日は5月28日ですが、中国・広東の民俗文化では、「28」は縁起の良い数字で、「隆盛・発展」の意味があります。
 このような良き日に、本学と創価学会、ならびに創価大学との友好の門が開かれたことに、双方の事業の成功と発展を確信しています。
 最後に、池田先生、香峯子夫人のこ健康とご多幸、そして池田思想が永遠に栄え、発揚されますことを、また創価学会、ならびに創価大学の美しい未来と、中日両国人民の変わらぬ友誼を念願して、授章の辞とさせていただきます。大変にありがとうございました(大拍手)。

池田SGI会長の謝辞(代読)

平和への革心と連帯の道を
価値創造の「開道者」を育てよ


報恩の志が人間を偉大にする
“精神は死なず”と信念を貫け


 一、今、私の胸に蘇る、壮麗な光景があります。
 それは41年前の5月、私が初めて中国にお招きいただき、広東《カントン》省から第一歩を踏み出した折のことです。
 豊かな緑の大地を走り、広州・白雲空港へ向かう頃、西の空には深紅の夕日が鮮やかな光を放っていました。
 明日《あす》の晴天を約束する、美しい夕焼け空のもとに広がっていた街こそ、貴・佛山市だったのです。
 ここ八王子も、童謡に歌われた “夕焼けの里” として知られています。
 本日は、忘れ得ぬ友好の原点の天地より、曾崢《そうそう》理事会主席をはじめ、人間教育の偉大な太陽の先生方をお迎えでき、私は感慨無量であります。
 私たちは、万雷の拍手をもって、熱烈に歓迎申し上げようではありませんか!

教育は建設の柱
 一、1400年近い歴史が光る佛山市は、諸《もろもろ》の宝の往来の中枢とされ、「中国四大名鎮」の一つと仰がれてきた、文化の都であります。
 そして改革開放以来、省都・広州市とともに、大中国の昇龍の大発展をけん引してこられました。市民の幸福指数においても、広東省随一を誇っておられます。
 この新時代をリードする大拠点にあって、「教育は建設の柱、科学研究は強校(学校強化)の道、人材は発展の鍵」との建学の理念を高らかに掲げて、珠江《しゅこう》の流れのごとく、滔々たる教育の大河、科学の大河、人材の大河を創り起こしてこられたのが、貴・佛山科学技術学院であられます。
 私は、尽きせぬ感謝を込めて、貴・学院の名誉ある一員とさせていただきます。誠に誠に、ありがとうございます。
 一、間もなく、私たち「創価教育」の創始者であり、平和の信念に殉じた牧口常三郎先生の生誕の日・6月6日を迎えます。
 私は、本日の栄誉を、この誉れの先師に捧げつつ、希望みなぎる英知の大城たる貴・学院から、3点の教育力を学び合いたいのであります。
 その第一は、「新たな創造の道を開く教育力」であります。
 「名は必ず体《たい》にいたる徳あり」と言われます。
 「佛山(仏の山)」とは、何と素晴らしい意義とロマンを湛えた地名でありましょうか。
 大乗仏典の精髄である「法華経」には、仏の異名として「開道者(道を開く者)」とあります。
 民衆の幸福のため、社会の繁栄のため、世界の平和のため、立ちはだかる試練に怯まず、新たな価値創造の道を開き続けていく──これが、仏の実像です。その力を、万人の生命から解き放っていくのが、仏法の本義であります。
 この仏法の精神は、貴・学院の校歌に──
 「明徳博学《めいとくはくがく》にして、人格磨き、修養を積む」
 「知行合一《ちこうごういつ》にして、鍛えに鍛えて鋼《はがね》となる」──と謳い上げられた人間教育の真髄とも、深く響き合っております。
 なかんずく、独創性に富む貴・学院におかれましては、「新しいものを作り出す力を持った人材の育成モデル」を果敢に探究され、「創業精神」と「実践能力」を併せ持ったリーダーの養成を進めておられます。
 私の胸には、曾崢主席が学生たちに呼びかけておられる言葉が迫ってくるのであります。
 「確固たる理想を持ち、祖国のために尽力し、発奮して学び、新しい道を切り開こうとする勇気を持ち、積極かつ進取に、困難に立ち向かってくれ給え」と。
 今、私は小説 『新・人間革命』 で、第4次訪中の歴史を「革心」の章と題して、書きつづっております。
 「革心(心を革《あらた》める)」とは、私たちが敬愛してやまない周恩来総理が、若き日に掲げられた精神であります。
 わが創大生、短大生、留学生の皆さんも、この「革心」の息吹に燃えて、人類史の前人未到の山に挑み、新たな創造の道を開いていっていただきたいのであります。

「異体同心」は力
 一、第二に確認したいことは、「未来へ 『平和の連帯』 を広げる教育力」であります。
 佛山市ゆかりの科学者に、中国の “鉄道の父” として名高い詹天佑《せんてんゆう》先生がいます。
 ある鉄道路線の建設に際し、計画の不一致から、若き技術者たちが別々に作業を行っていたことがありました。
 その折、詹先生は、一人一人が貴重な人材であることを訴えながら、明快に教えられたといいます。
 「団結こそが成功の秘訣なのだ」と。
 あらゆる差異を乗り越え、互いに尊重し合い、大目的へ一致団結して、力と知恵を合わせていくところに、一切の成功があり、躍進があります。
 この点、貴・学院は、国際交流と国際協力を重視され、世界の諸大学と学術交流、共同研究も活発に力強く行っておられます。
 とともに、佛山市は兵庫県伊丹市と、佛山市の三水《さんすい》区は兵庫県の多可《たか》町と、友好都市として、平和交流、文化交流を推進されています。
 私は、今年の年頭の平和提言において、中国と韓国と日本の3カ国における、青年交流の拡大、自治体同士での姉妹交流の倍増を呼びかけました。
 本日の喜びを、縁《えにし》深き兵庫の同志とも、分かち合わせていただきたいのであります。
 今年は、創価大学が、両国の国交正常化後、新中国から初の正式な留学生を受け入れて40年となります。先日の周桜観桜《かんおう》会の折にも、最初の留学生の方々が、母校に帰って来てくださいました。
 今後、貴国と創価大学の教育の往来は、いよいよ勢いを増していくことでありましょう。
 「異体同心」とは、中国の方々と私たちが、深く共有する勝利の方程式であります。
 いかなる時代の風波にも左右されず、未来の平和を揺るぎなく築き上げるために、「異体同心」なる教育の連帯を、私たちは一段と深め、広げていきたいと思うのであります。

廖先生を偲んで
 一、第三に「父母《ちちはは》と民衆への報恩を果たす教育力」であります。
 本日の式典に当たり、私と妻は、中国と日本の友好の扉を開いてくださった廖承志《りょうしょうし》先生ご一家のことをあらためて偲び、追善させていただきました。
 と申しますのも、廖承志先生を育み、「世界の母性の手本」と讃えられた母君の何香凝《かこうぎょう》先生の故郷が、佛山だったからであります。
 何先生は、夫である廖仲愷《りょうちゅうがい》先生と一緒に、中国革命の夜明けの時代に、孫文博士と行動を共にされました。廖仲愷先生が暗殺された際も、何先生は自宅の門に「精神不死(精神は死なない)」との横幕を掲げて抗議されております。
 廖承志先生の「承志」とは、両親が「革命の志の承継を」と願ってつけられた名前です。廖承志先生は、この父母の心に応え、投獄などの迫害にも屈せず、信念の大闘争を貫き通されました。
 曾主席は、常々、学生たちに「報恩感謝」の心と振る舞いの重要性を示されています。
 貴・学院が、学問の成果を還元しようと、企業駐在、農村駐在の特派員を派遣し、地域発展のために貢献しておられることも、特色ある実績です。
 自らを育んでくれた父母、そして民衆という大地への感謝を忘れず、報恩を果たしゆかんとする時、青年は最も気高く、最も強く、最も大きくなれます。
 ここにこそ、今一度、立ち返るべき人間教育の原点があるとは、いえないでしょうか。
 一、佛山育ちの康有為《こうゆうい》先生は、広東に「万木草堂《そうどう》」と呼ばれる学舎《まなびや》を開設して、詠じられました。
 「万木は森々《しんしん》として万玉鳴り
 隻鱗《せきりん》片羽《へんう》にも万人驚く
 更に将《もっ》て人間世に散布し
 身を万億に化して光明を発せん」(坂出祥伸著 『中国の人と思想11 康有為』 集英社)と。
 私たちは、貴・学院の先生方と手を携えて、世界のあらゆる舞台で「英知の光明」「希望の光明」「平和の光明」を、より鮮烈に発しゆくことを、ここに決意し合いたいと思うのであります。
 終わりに、源遠流長なる貴・学院の無窮のご隆盛を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。謝謝《シェシェ》! (中国語で「ありがとうございました!」)

名誉会長が漢詩を贈る

曾歴風波命自強
崢崢明徳立南方
満園笑語博学士
有為和平富棟樑

〈大意〉
風波を乗り越えた生命は
 自ずと強靭なるものであり
優れた徳を具えて
 南方に聳え立っております。
博学の学徒たちの談笑が
 キャンパスに満ち溢れ
有為な彼らは
 平和の指導者になります。

※文中に理事会主席の名前「曾崢」と佛山科学技術学院の校訓「明徳博学 自強有為」が織り込まれている。
2015-05-29 : スピーチ・メッセージ等 :
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