随筆 民衆凱歌の大行進 No.23 幸の教養博士 万歳!

随筆 民衆凱歌の大行進 No.23 (2015.6.8付)

幸の教養博士 万歳!

「創価の母」は希望の太陽!
苦難に負けない!その体験が平和を創る


 太陽は
  創価の母の
    異名なり
 幸《さち》と平和の
  光いやまし

 本当に教養ある人とはどのような人だろうか。
 スイスの哲学者ヒルティの答えは明快だった。
 それは「常にあらゆる善に対して感激と熱意とを持っている」人なりと。
 私には、創価の女性たちの姿と重なり合う。
 来る日も来る日も、友の幸福と社会の平和という「大善」に向かい、感激と熱意を持って行動を貫いているからだ。
 生命尊厳の仏法を源泉として、皆が仲良く希望に生きるための智慧を発揮し、価値を創造しゆく女性たちこそ「幸の教養博士」とはいえまいか。
 今月の10日、結成64周年の記念日を迎える婦人部の皆様に、私たちは、感謝を込めて、万歳を轟かせたいのだ。

素晴らしい笑顔
 “新たな地球文明のリーダーを育成する大学”として高い評価を得ている、わがアメリカ創価大学(SUA) では、先月、第11回の卒業式が晴れやかに行われた。
 平和を願う世界中の母たちの期待に応え、皆、眩しいばかりに成長し、羽ばたいてくれている。
 このSUAのキャンパスには、“アフリカの環境の母”マータイ博士の名を冠したイチジクの木が、みずみずしい緑の葉を茂らせる。
 10年前、来日中のマータイ博士とお会いした折、私が植樹を提案させていただいた木である。
 マータイ博士は、ケニアで活躍する創価同窓の女性リーダーに、「世界中のどこに行っても、創価の人たちが一番、幸せそうですね」と語られていた。また生き生きとしたメンバーの表情に、「どうしたら、こんなに素晴らしい笑顔になるのですか」とも質問しておられたそうだ。
 世界中を魅了した「マータイ・スマイル」の持ち主がこよなく愛されたのは、「創価の女性の笑顔」だったのである。
 わが婦人部の「実践の五指針」には、「わが家は和楽の前進」「後継の人材を伸ばす」とある。
 皆様の輝く笑顔ありてこそ、家庭にも、地域にも和楽が広がり、人材が育っていくのだ。

意思あれば道が
 「実践の五指針」には、「祈りからすべては始まる」ともある。
 日蓮大聖人は「ただ心こそ大切なれ」(御書1192㌻)と仰せである。
 心は、目に見えない。だが、その心一つで、目に見える現実も大きく動かしていける。妙法という生命の大法則に合致した、一人の心の革命によって、自分の人生も、社会も、国土も必ず変ていくことができる。
 そう説き明かしたのが、日蓮仏法の「一念三千」の法理である。
 自他共の幸福を祈る信心の発露のすべてが、「我が一念に納めたる功徳善根」(同383㌻)となる。全部「心」で決まる。
 このことを証明する気高き劇を、それぞれが希望のヒロインとなって演じてくれているのが、婦人部の皆様方である。
 「意志あるところ、必ず道あり」とは、オーストリアの声楽家サイフェルト博士のモットーである。
 博士は、最愛のご主人を亡くされるなど、つらく悲しい経験をご自身の成長の糧とされながら、人びとに勇気と歓喜の歌声を届けてこられた。
 大聖人は、一人の母に「軍《いくさ》には大将軍を魂とす」(同1219㌻)と、強盛な信心の志に立つよう励まされた。
 祈りとは、“断じて為す”という意志であり、誓願である。それが母の胸にある限り、栄光の未来への大道は、必ず開けゆくことを忘れまい。

三代の師弟の夢
 サイフェルト博士が、私との対談の折、感動をもって語ってくださったことがある。
 それは、ご自身の音楽の師と共演したいという長年の“夢”が叶った喜びであった。師と弟子が同じ舞部に立つ。その感激はいかばかりか。いかなるが分野でも、師弟の道は限りない向上の道となる。
 戸田先生の薫陶なくして、今の私はない。ゆえに私は、“恩師の夢を実現すること”を、わが生涯の夢としてきた。師ヘの報恩とは、師の夢を叶え、師に喜んでいただくことだ──そう心に固く決めてきた。
 戸田先生が先師・牧口先生の心を心として、強く願われていたことは、「すべての女性が幸福をつかむこと」であった。
 戦争で最も犠牲になり、最も苦しめられた女性が、最も幸福になれる平和な社会を!
 その悲願を懸けて、戸田先生は、第2代会長就任の直後に婦人部を結成されたのである。
 さらに女子部を結成された戸田先生は、常々、「女子部は教学で立て」と励まされていた。
 今月4日、記念の佳節を刻んだ日本中、世界中の華陽姉妹は、「華陽会御書30編」読了運動を推進しながら、明るく、伸び伸びと、ロマン薫る対話に挑戦している。
 “婦女一体”の麗し前進に、恩師も、そして6日に生誕144周年を迎えた先師も、会心の笑顔で拍手を送っておられるに違いない。

地域社会の光と
 婦人部の五指針には、「地域と社会を大切に」とも掲げられている。
 婦人部の地域社会への貢献こそ、時代を照らす光である。今月、「部の日」を迎える団地部、また地域部、農漁光部、離島部にあっても、女性の活躍が目覚ましい。
 地域の身近な隣人たちと「立正安国」の対話をたゆまず繰り広げる主役も、婦人部の友である。
 グループ単位での婦人部総会がいよいよ始まっている。この少人数の集いこそ、地域社会の共生と共栄の直道であり、世界平和の縮図である。
 文豪ゲーテも、互いの行動と体験を共有する、楽しい談話によって「ことばはそれだけひときわ実りゆたかなものとなり、精神を高めるものとなる」と訴えていた。
 苦難を越えた母たち、女性たちの体験から紡ぎ出される言葉には、勇気を呼び覚ます力がある。
        ◇
 五指針の最後には「生き生きと体験を語る」と示されている。
 聖教新聞や大白蓮華に対して、読者から特に大きれ反響が寄せられるのも、体験談である。
 東北の岩手県久慈市に、90歳になる婦人がおられる。
 貧乏、家族の死……沢山、辛苦を味わった。だが断じて負けなかつた。
 “宿命に泣き流されてはいけねんだ。朗らかに挑戦していけば、どんな宿命も転換されていくものでねすか”──
 幾十星霜、試練を一つ一つ乗り越え、生命の財《たから》と輝かせてきた“多宝の哲人”の至言である。母の姿は友の安心と希望の灯火《ともしび》となっている。
 何があっても、たじろがない。嘆かない。たとえ、今が悔し涙の連続であろうと、無敵の祈りは、一切のを栄光を歴史に昇華してゆくのだ。

幸福を広げる人
 重い障がいのある娘を育てつつ、『母の肖像』『大地』等の名作を世に問い、平和運動に邁進したアメリカの女性作家パール・バックは叫んだ。
 「最も悲しみに満ちた行路を歩んでいる間に、人の精神はすべて尊敬に値することを知りました」
 最も深い悲しみから立ち上がった人は、最も深い哲学を学んだ、最も深い慈悲の人だ。
 最も大きな苦しみを乗り越えた人は、最も大きな境涯を開き、最も大きな幸福を広げゆく人だ。
 この人間革命の体験を友に語り、分かち合う、母たちの行動が「幸福と平和と勝利の道」を創り開くのである。
 「広宣流布は、女性の力で成し遂げられる!」
 恩師のこの確信は、私の胸にも、絶対の確信として輝き渡っている。
 母の祈りは、皆の心を動かさずにはおかない。母の言葉は、友の胸を揺さぶらずにはおかない。
 世界の女性リーダーの方々も、私たち宝の友として連帯されている。
 サイフェルト博士からは、つい先日も、「創価の婦人部との交流を通して学び合っていけることは、大きな喜びです」との伝言が届けられた。
 インドネシアの故ワヒド元大統領夫人のシンタ・ヌリヤさんも、今回の婦人部総会に真心の祝福を寄せてくださった。
 夫人は“女性は国の柱である”等の英知の言葉を紹介されるとともに、「すべての人は母から生まれてきます。その人たちが人類を救っていくのです。母がいるからこそ平和になれるのです」と語られている。
 さあ、強く朗らかに、また堂々と、自身の体験を、創価の正義を、語り抜こうではないか!
 偉大なる幸の教養博士よ、万歳! 人間世紀の母たちよ、万歳!

 幸福の
  博士と生き抜け
   恐れなく
 希望の智慧で
   友を照らして

 ヒルティの言葉は『幸福論(第二部)』草間平作・大和邦太郎訳(岩波書店)、ゲーテは『ゲーテ全集8』所収「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」登張正實訳(潮出版社)、バックは『母よ嘆くなかれ』伊藤隆二訳(法政大学出版局)。
2015-06-12 : 随筆 民衆凱歌の大行進 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

fmiokun

Author:fmiokun
FC2ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索