ロシア連邦サハ共和国 S・F・ゴーゴレフ記念ヤクーツク教育カレッジ「名誉教授」称号授与への謝辞

ロシア連邦サハ共和国 S・F・ゴーゴレフ記念ヤクーツク教育カレッジ「名誉教授」称号授与への謝辞
    (2014.9.16 ヤクーツク市内同カレッジ)

 ロシア連邦サハ共和国の「S・F・ゴーゴレフ記念ヤクーツク教育カレッジ」から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉教授」称号が授与された。世界平和への多大な貢献を讃えるもの。授与式は16日、首都ヤクーツク市の同カレッジで行われた創立100周年の記念式典の席上、挙行され、クラヴジヤ・コプィロヴァ学長、学生・教職員らが出席。代理である大場SGI理事長に「名誉教授」の証書と記念のバッジが託され、SGI会長の謝辞が代読された。
 黄金色に染まった木々の葉が、そよ風に揺れていた。
 この日は、ヤクーツク教育カレッジの100周年の創立記念日。
 会場前方のスクリーンには、SGI会長の事績を紹介する映像が次々と映し出される。
 平和の実現を目指すSGIの発足。創価一貫教育システムや文化・芸術・学術機関の設立。世界の識者との数々の対談集――。
 ナレーターの声に、ひときわ力がこもる。
 「人間それ自体が最高の価値であり、人類は運命を共にする存在であるという哲学。そして、暴力と戦争なき世界という理想。これが池田会長の根幹をなす思想です。
 平和建設は今、世界の各地で焦眉の課題となっています。ゆえに、きょう、世界平和への多大な貢献を讃え、池田会長を『名誉教授』としてわが大学に迎えることは非常に意義深いことです。池田会長こそ、『平和の鐘』を打ち鳴らす人物なのです!」


SGI会長の謝辞(代読)

励ましの太陽 知性の大樹 平和と共生の大河たれ!

教育こそ生命を輝かせる源
ワシリエフスキー初代学長
教師は、心の養育者

一、今、私の命には、ヤクートの誇る劇作家ソフロノフ先生の一節が、清冽な雪解けの水の流れの如く響いてまいります。
 「さあ、最初に目を覚ました人々よ/さあ、誰よりも早く起きたあなたよ/叫ぶのだ。大声で歌うがいい/皆を起こすのだ。春の日を呼ぼう!」と。
 この言葉の通り、1914年の9月16日、貴サハ共和国で最初の「教育者育成の学舎」として誕生し、向学の青年の英知の眼《まなこ》を開き、民衆の幸福と平和の春を広げてこられたのが、貴ヤクーツク教育カレッジであられます。
 そして、今日ここに、栄光の凱歌の100周年を威風も堂々と勝ち飾られました。
 人間教育に人生を捧げてきた一人として、私は、このユーラシア大陸に輝き光る貴カレッジの大佳節を、貴国をはじめ世界192カ国・地域の宝友たちと、嵐のような大拍手をもって祝賀申し上げたいのであります。誠に誠に、おめでとうございます!
 本日、あまりにも意義深き「創立の日」に、誠に過分なる「名誉教授」の称号を賜りました。
 校章に描かれた「太陽に向かい、階段を上りゆく探究者」の英姿を胸に刻みつつ、貴カレッジの名誉ある一員として、先生方と共々に、全人類的価値の創造へ、新たな一歩を踏み出させていただきます。
 心より、厚く厚く御礼を申し上げます。

若き学才を伸ばし 偉大な志を育てる
 一、100年前の9月16日のその日、「闇を切り裂く松明」と謳われた鮮烈な貴校の開学式で、ワシリエフスキー初代学長は宣言なされました。
 「教師は、心の養育者であれ」
 「教師は、学生が才能を埋《うず》めてしまうことなく、可能な限り伸ばせるように努めよ」
 「教師は、学生が情熱を傾けるべき志の方向性について心を砕け」
 この三つの誠に明快なる指針であります。
 この確固たる理念のもと、貴カレッジは「知識」とともに「心」を育み、若き「学才」を遺憾なく伸ばされて、偉大な「志」の逸材を陸続と育成してこられました。
 私は、貴カレッジの崇高なる100年の歴史と伝統に学び、これからの100年に赫々と受け継いでいくべき「人間教育の指標」を3点にわたって、確認させていただきたいのであります。

自他共に幸福開く人間の力を信じよ
 一、その第1は、「生命の可能性を信じ照らしゆく、励ましの太陽たれ!」ということであります。
 貴校の誉れある1期生であり、民衆と苦楽を共にされた大政治家アンモソフ先生は洞察されました。
 「教育は、人間生命の根本的な改革者である。教育は、人間を生まれ変わらせるものである」と。
 まさしく、正しき教育こそ、人間が人間として、真に人間らしく、生命を光輝あらしめる源であり、一生涯、自他共に生き生きと蘇生せしめていく力でありましょう。
 その教育に臨むに当たって、最も大事な心構えは何でしょうか。私は、コプィロヴァ学長先生の信条に賛同いたします。
 それは、教師が学生一人一人に「あなたはこの世界でかけがえのない存在だ」と信じて接することであります。
 そして一人一人が、「自分の力で人生を切り開き、周りの人たちをも幸福にできる人間になる」ように、励まし、リードしていくことであります。
 教え子たちを心から慈しまれ、その通りに薫陶なされている学長先生の実践は、5年前にご訪問いただいた、わが創価大学の教職員にも深い感銘を残されました。偉大なサハ共和国の教育の母に、私たちは最大の敬意と感謝を捧げたいのでありますv。
 「創価教育」の創始者である牧口常三郎先生は、第2次世界大戦中、軍国主義に抗し、生命尊厳の信念に殉じました。
 本年は、この平和の闘士の獄死より70年。私たちは、「教育は、子どもたち、学生たちを、一人ももれなく幸福にするためにある」との先師の志を貫いてまいりました。
 貴カレッジと共有する、この揺るぎない原点に立って、教育ルネサンスの励ましの陽光を、いやまして世界の若人たちに送っていきたいと思うのであります。

永久凍土に根を張るシベリアの木々
いかなる試練にも粘り強く


不撓不屈の忍耐で比類なき功績残す
 一、第2の指標は、「いかなる試練にも屈しない、勇敢なる知性の大樹たれ!」であります。
 100年前の開学式には、はるか遠方の農村から歩きに歩き通して駆け付けた向学の青年もいたという歴史を、私は涙の出る思いで伺いました。
 貴校の草創期に苦学を重ねられたゴーゴレフ先生は、卒業後、革命、新国家の樹立など最も困難な時代に、教育大臣として重責を担い立たれました。
 そして貴校で鍛え上げられた不撓不屈の忍耐力で、「義務教育の導入」や「ヤクート語教育の定着」をはじめ、比類なき功績を残していかれた足跡は、よく知られております。
 貴共和国をはじめ、シベリアの大地には、「地球の肺」と呼ばれる如く、人類の命を守ってくれている大森林(タイガ)が広がっています。
 その中には、永久凍土地帯で根を下方に伸ばせない分、主に側方に伸ばし、樹高の3倍から5倍もの根を張り巡らせる木々があるといいます。
 それは、いかに過酷な環境でも、そこで粘り強く根を張り、大樹となって勝ち栄えていく、サハに漲る生命力の象徴といってよいでありましょう。
 貴校の1期生であられる大文化人オユンスキー先生の名句に、「私の心は堅固である。知性は勇敢である」とあります。
 前途に幾多の試練が待ち受ける時代だからこそ、教育の真髄の底力で、「堅固な心」と「勇敢な知性」を併せ持った人材の大樹を、さらに林立させていかねばなりません。

新たな100年へ世界市民の潮流を
一、第3に、「人類の心と心を結ぶ平和と共生の大河たれ!」と申し上げたい。
 オユンスキー先生によって編さんされた貴共和国の英雄叙事詩「オロンホ」には、「人は、屈辱を受けるために、この世に生まれるのではない」「我は、世界のあらゆる人々を守るために、ここにやってきたのだ!」とあります。
 私も1974年の9月、東西冷戦の渦中に、シベリアの上空を飛んで、ロシアとの友好の第一歩をしるしました。
 その折、歓迎してくださった方々に私は申し上げました。
 「シベリアの美しい冬に、人びとが窓からもれる部屋の明かりに心の温かさ、人間の温かさを覚えるように、私どももまた、社会体制は違うとはいえ、人びとの心の灯《ひ》を大切にしてまいることを、お約束します」と。
 うれしいことに、40年の歳月を経て、今、この友情の「心の灯」は、教育交流を通し、若き世代に、いよいよ明々と継承されております。
 貴共和国の素晴らしい国歌には、「我らがレナ川は伸び伸びと流れゆく/生命の水を満々と湛え/調和と力を運びゆく/全ての民族に平和を与えんと」とあります。きょうより新たな100年へ、この広大無辺なる前進の息吹で、世界市民教育という平和と共生への「生命の大動脈」を、共に、共々に、滔々と流れ通わせていこうではありませんか!
 結びに、英邁なるコプィロヴァ学長先生をはじめ、ご列席の皆様方の益々のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
 貴ヤクーツク教育カレッジに永遠の勝利あれ! 貴サハ共和国に無窮の栄光あれ!
 マフタール!(ヤクート語で「ありがとうございました」)(大拍手)
2014-09-22 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

fmiokun

Author:fmiokun
FC2ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索