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ペルー共和国 国立工科大学 「名誉博士」授与式への謝辞

ペルー共和国 国立工科大学 「名誉博士」授与式への謝辞
         (2014.5.22 創価大学本部棟)

 南米ペルー共和国の最高峰の名門「国立工科大学」から、創価大学創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に、「名誉博士号」が授与された。長年にわたる平和・文化・教育への多大な貢献を讃えたもの。SGI会長に世界の大学・学術機関から贈られた名誉学術称号は、「350」となる。授与式は22日、国立工科大学のアウレリオ・パディジャ・リオス総長とフェルナンド・カジェル・サラス文化局長、エラルド・エスカラ駐日ペルー大使らが列席し、東京・八王子市の創価大学で挙行された。 「ここは、世界一の教育環境であると実感しました」
 パディジャ総長は、創価大学の首脳らに真剣な面持ちで語った。
 新緑まばゆい創大キャンパス。学生たちの盛大な歓迎を受け、これから「名誉博士号」の授与式に臨もうという、その直前のことである。「来日前の私の想像を、期待を、大きく上回る感動です」
 ペルーの首都リマから日本まで、20時間を超える空の旅。
 その途次で、総長が「待ちきれない」とばかりに楽しみにしていたことがあるという。それは「創価教育に学ぶ若者が、どれほど素晴らしいか。早くこの目で見てみたい」。
 総長一行は授与式の前日(21日)、東京・創価学園を訪問。懇談会で生徒たちから次々と質問が寄せられた。
 「真の友情とは?」「英知を磨くには?」 総長は驚き、感銘した。「若くして、人間としての正しい価値観を追求している」
 創大では、学生たちのペルー民謡の歓迎に満面の笑みを見せた。「私たちの祖国を大切に思ってくれていることがうれしい」と。
 創価教育の精華を肌で感じ取った総長は、感慨深く語った。
 「平和と教育の偉大な闘士であられる池田大作博士に『名誉博士号』を授与できることは、わが大学にとって最高の栄誉です」


パディジャ総長の授章の辞

池田博士が示す「人間革命」こそ地球的課題解決に不可欠な哲学

 池田大作博士は、半世紀前から、民衆と民衆を結ぶ対話を促進し、相互尊重の心を育んでこられた世界的に偉大な人物であります。
 ペルー共和国「国立工科大学」にとり、池田博士に名誉学術称号を授与した五大陸の300を超える学術機関に連なることは大変に光栄なことであります。
 池田博士がその思想の根本とされている仏法哲学は、わが国では広く知られているわけではありませんが、創価学会インタナショナルの皆さまが池田博士の思想を普及させるため継続的に活動されていること、また、ペルー学術界の東洋文化に対する関心が高まっていることにより、これまでペルーの11の一流大学および学術機関が最高栄誉である学術称号を池田博士に授与し、博士を宣揚するに至っております。
 わが大学は、学回としてのエンジニアリングを専門に教える、ペルーで最初の教育機関として、1876年に創立されました。当然ながら、未来を見つめ、科学・工学・建築学に造詣の深いリーダーを養成することを目指しています。そのため本学は「価値教育」を最も重視しています。「創価」とは、まさに「価値の創造」という意味です。本学は、それを一つの基盤として学生を養成していきたいと願っております。
 在家仏教団体である創価学会は、第2次世界大戦によってもたらされた日本国民の塗炭の苦しみを分かち合われましたが、その淵源を特徴づけるものは連帯感でした。
 私個人も、フィリピン国民に対する池田博士の言葉に感銘を受けました。それは、日本の軍国主義により犠牲となった方々に哀悼の意を表されたものでした。これこそ、真の模範の行為です。誰かが謝罪する勇気を持つ時、一つの種が植えられるのです。その種は、加害者と被害者が歩み寄り、一致点を見つけようというメッセージとなって実を結ぶでしょう。
 本学の科学・工学・建築学分野の学生に、池田博士の思想を知ってもらいたいと願っております。機械の組み立て方やビルの建て方に精通しているだけの単なる技術者になってほしくはありません。「『対話こそ平和の王道』とは、人類史がその歩みを止めようとするのでない限り永遠に背負い続けていかねばならない宿題ではないでしょうか」との池田博士の呼び掛けを、彼らが深く掘り下げることが必要なのです。
 ペルーは目覚ましい発展を遂げるにはまだまだですが安定した経済成長を続けており、今の若者たちは、彼らの親の時代よりも多くのチャンスに恵まれています。しかし、これは、権利だけがあり、義務はないと考える利己主義をもたらしかねません。若者たちは、他者に対して義務があることを顧みず、自分の権利ばかりにとらわれる誤りに陥ることもあり得ます。
 それゆえ、将来、大学を卒業して専門家や学術者となりゆく人々は、ペルー市民、また世界市民として果たすべき義務を知らなければならないのです。本日の受章者である池田博士が述べられているように、戦争・環境破壊・貧富の差・民族紛争などの課題に取り組むためには、「人間革命」が必要となっていることを理解することが不可欠なのです。
 私は総長として、本学からの技術支援を行うため、ペルーの多くの町や村を訪問してきました。また、交流協定を結ぶため、世界のさまざまな大学を訪問してきました。このような国内外での訪問の全てで“技術は必要であるが、技術だけでは足りない”ということを確認しました。
 それゆえ、「国立工科大学」および大学審議会を代表し、また、私自身の名におきまして、本学の「名誉博士」となられる池田博士が人類のために尽力されている多大なご貢献に感謝を申し上げ、「授章の辞」といたします。
 私は、名誉学位記を授与する際、“これは「並外れた功績」に対する顕彰である”と申し上げていますが、本日、池田博士が成し遂げてこられたことに対して「並外れた功績」と述べさせていただく時、この言葉は、より一層深い尊敬と賞讃の意味を持つのです。
 本日の授与式は、わが大学、そしてわが国にとりまして、歴史的な式典となりました。ご列席いただきました皆さまに心からの感謝を申し上げます。大変にありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

王者の大連峰アンデスの如く! 英知の人材山脈を未来のために

君よ挑戦の炎を燃やせ
「学問」こそ新しき前進の智慧
現代の苦悩の闇晴らす光たれ


 一、本日、創立138年の歴史と伝統を誇る南米最高峰の名門であるペルー共和国の国立工科大学より、最高に栄えある名誉博士号を授与いただきました。
 とともに意義深き「ハビッチの松明」賞を賜り、これはどの光栄はございません。誠に誠に、ありがとうございます。
 私が憧れのペルーの天地を初めて訪問したのは、1966年(昭和41年)3月でありました。
 以来、48年──。
 貴国の良き国民・良き市民として、勇敢に誠実に、忍耐強く、社会への貢献を続けてきたペルーの友人たちのことが、私の胸から離れることはありません。
 その尊き草創の父母たちの開拓に続き、素晴らしい後継の青年も立派に育っております。
 私は、この栄誉を、何よりもまず、苦楽を共にしてきた、尊きペルーの創価の宝友たちと分かち合わせていただきたいのであります(大拍手)。

新世紀を開きゆく三つの希望の松明
 一、貴大学は、いにしえより文明の光彩を放つ「太陽の国」ペルーに輝く「太陽の学府」であります。
 本日、その名誉ある一員とさせていただいた私は、貴校から三つの赫々たる「松明の炎」を受け取り、ここに集われた各国からの最優秀の留学生の皆さん、また、わが創大生、短大生の代表と共に、明々と燃え上がらせていきたいと思います。
 第1に、困難をエネルギーに転ずる「探究と創造の炎」であります。
 私には、貴大学を創立し、初代総長として活躍なされたハビッチ博士の奮闘が思い起こされてなりません。
 19世紀の後半、貴大学は誕生して間もなく、勃発した戦乱のため、校舎を敵国軍の参謀本部として占拠され、貴重な所蔵図書や参考書、さらに事務書類までが破棄されたといいます。
 しかし、そうした困難の渦中にあっても、ハビッチ初代総長をはじめとする大学関係者は、破棄された書籍を拾い集め、個人の家に学びの場を移して、授業を再開・継続されました。
 断じて、学問の炎を消してはならない!
 未来のために、今こそ青年を育てるのだ!
 戦争という暴力の嵐にあっても、貴大学は「学」の希望の光を放ち続けていきました。
 まさしく、貴国ペルーの目覚ましい大発展は、貴大学の「探究と創造の炎」とともにあったのであります。
 一、貴校に学んだ、鍛え抜かれた精神のエンジニアたちは、全国各地の橋やダム、基幹道路や電力システムなど公共インフラの設計・建設に尽力されるとともに、国民が抱える現実の課題を打開する科学の力を発揮してこられました。
 そして今、貴大学は、偉大な教育指導者であられるパディジャ総長の傑出したリーダーシップのもと、
 「人類に対する責任」「私たちが住む地球に対する責任」を担い立ち、グローバル時代の新たな難問に敢然と挑んでおられるのであります。
 最近では、日本との協力による、地震・津波災害の防災研究をはじめ、高度な医療用エックス線画像処理ソフトの開発など、民衆の生命と健康を厳然と守る分野での貢献も大きな話題となりました。
 また本年の2月には、貴大学の開発による、ペルー初の小型人工衛星「チャスキ号」の打ち上げが成功したことも、嬉しいニュースであります。
 この人工衛星の名称「チャスキ」は、インカ帝国の時代に人々を結び、情報網を支えた「飛脚」に由来すると伺いました。
 21世紀の天空高く新たな「希望のネットワーク」を広げゆく貴大学の壮挙を、私たちは大拍手をもって讃えたいのであります(大拍手)。
 一、東洋の哲学の真髄では、火の持つ二つの力用。すなわち「照らす」働きと「燃焼」の働きを、智慧の力に顕えております。
 一つは、真理の探究によって、苦悩の闇を照らし晴らしていく智慧であり、もう一つは、困難を燃料として新たな前進へのエネルギーを生み出していく価値創造の智慧とも言えます。
 わが創価の英才たちも、21世紀が要請するこの智智慧の炎を、一段と強めていっていただきたいのであります。

確たるビジョンで大きな変化に対応
 一、貴校から学ぶ第2の「松明の炎」は、よりよき変化を起こしゆく「挑戦と成長の炎」であります。
 「唯一の不変なものは、変化をすることである」
 これは、貴大学の卒業生学位取得者協会がモットーと掲げられた、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの箴言です。
 世界は今、いやまして大きな変化のうねりの中にあります。国際情勢のさまざまな変動とともに、地球温暖化による自然環境の変化など、未来の予測がますます難しい時代となってきました。
 だからこそ、目まぐるしい変化に応ずるだけでなく、確固たる信念とビジョンをもって、よりよき変化を起こしゆく英知を育まねばなりません。そのためには、たゆまず学び続ける挑戦の炎と、皆で啓発し合い、手を携えて共々に成長していくチームワークの炎が、必要不可欠となります。
 貴大学の壮麗な校歌には、「太陽を目指して昇る あの偉大な階段のアンデスのように 祖国のために成長しよう」と謳われております。
 地球の王者の大連峰アンデスの如く、わが創価大学は、貴大学をはじめ世界の向学の友と、どこまでも成長しゆく「人材の連帯の山脈」をさらに大きく広げていきたいのであります。

ペルー地質学の父リソーン博士
「失敗を恐れず努力せよ」
執念の先に勝利の太陽


世界の青年たちに伝えたい不屈の魂
 一、第3に、貴校から学ぶ「松明の炎」は、千の失敗から千の勝利をもたらす「忍耐と執念の炎」であります。
 科学の発見や発明も、なべて偉大な大事業は、幾多の失敗を乗り越えてこそ、成し遂げられます。
 貴大学の卒業生で、「ペルー地質学の父」と仰がれるリソーン・ベインゴレア博士は励まされました。
 「失敗を恐れてはいけません。信ずる心と忍耐をもって努力する前に、間違えることを恐れて努力をやめてはいけません。千回でも失敗するのです。そうすれば、自身の道を切り開くことができるでしょう。そのかわり、真剣に学ぶのです」と。
 世界の青年たちに伝えたい不屈の魂の炎です。
 失敗は青春の財産です。青年は、何度失敗しようとも、そこから、より強く、より賢く、より大きくなって立ち上がれば、勝ちです。そして、何ものにも怯まぬ勇気と、何ものをも諦めぬ希望に燃えて、最後に断固として大勝利の太陽を昇らせていけばよいのです。
 貴大学の校歌には──
 「千の勝利を勝ち抜き さらなる千の勝利のために 我々は常に準備している」と、誇りも高く謳い上げられております。
 我らも、この心意気で進んでいきたいと思いますが、学生の皆さん、どうだろうか!(大拍手)
 一、尊敬するパディジャ総長は、人生の最大の喜びを「学生の成功」とされ、「教え子が成功すれば、教員の苦労は報われるのです」と語られています。
 私も、また創大・短大の教員も、同じ心です。
 本日より、私は貴・国立工科大学の一員として、先生方とご一緒に、貴大学の学生の皆さんの成功と幸福と栄光を、一生涯、祈り続けてまいります。
 そしてペルー共和国の永遠無窮の平和と繁栄を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 ムーチャス・グラシアス!(スペイン語で「大変にありがとうございました!」)(大拍手)
2014-05-24 : スピーチ・メッセージ等 :
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