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創価大学(第44回)女子短大(第30回)入学式へのメッセージ

創価大学(第44回)女子短大(第30回)入学式へのメッセージ
                          (2014.4.2 創価大学記念講堂)

 創価大学の第44回、創価女子短期大学の第30回入学式が2日、東京・八王子市の創大記念講堂で挙行された。創立者の池田名誉会長はメッセージを寄せ、一人一人が自分らしく「教養」「学識」「人格」「勝利」の花を咲かせ切り、黄金の歴史を創る一日一日にと念願。祝福の和歌を贈った。式典には、台湾の中国文化大学・池田大作研究センター一行が来賓として出席。同大学の林彩梅元学長が祝辞を述べた。
 春風薫る桜花爛漫のキャンパスに、若き学問の探究者たちが希望に燃えて集い来た。世界基準の人材の育成へ、新たな飛躍の時を迎えた創価大学。この日、待望の「国際教養学部」が、ついに始動したのである。
 「ウェルカム!(ようこそ!) ザ・ファースト・クラス!(1期生の皆さん!)」
 にぎわう中央教育棟(グローバルスクエア)のガイダンス会場。学生や教職員が、英語で自由に語り合っている。新入生の輪に分け入り、一人一人に熱心に声を掛けるマリア・グアハルド学部長。創大初となる外国人女性の学部長である。「私たち教職員は、皆さん一人一人を全力でサポートするためにいます。何でも聞いてください。一緒に、努力と充実の大学生活を送りましょう!」
 グアハルド学部長はメキシコ系の貧しい家庭に生まれた。全額奨学金でハーバード大学を卒業し、デンバー大学で臨床心理学の博士号を取得。コロラド州やデンバー市などで教育・研究・行政職を歴任してきた。アメリカ創価大学の理事でもある。創立者・池田名誉会長と幾度も出会いを重ね、目の前の一人を全身全霊で励ます姿に深い感銘を受けた。“偉大な教育者に!”と激励された思い出は、今も記憶に鮮やかだ。
 グアハルド学部長は感無量の面持ちで決意を述べた。「私の人生の全ての苦労は、きょう、ここから始まる新たな挑戦のためにあったのだと確信しています。わが学部の使命は、次代の世界的リーダーを輩出することです。創立者と共に、学生と共に、創大の新たな歴史を創ります!」
 同学部では、1年次後期から1年間、英語圏への留学が必修となる。帰国後は「歴史・文化」「政治・国際関係」「経済・経営」の3分野のクラスを英語で受講。国際性豊かな教授陣が駆使できる言語は12に及び、1クラス20人以下の少数精鋭の教育が行われる。
 1期生は84人。中には、韓国、オーストリア、アメリカ、シンガポール、ブラジル、フランスからの学生もいる。木村宏一さんは、東京・創価高校の出身。「国際社会をリードする学部の建設へ、1期生の誇りも高く、徹して学究の道を歩み抜きます。創立者の平和構想を受け継ぎ、実現できる“真の世界市民〟に成長していきたい」と力を込めた。
 オーストリアの出身で、創大の別科を卒業したグロリア・シュタイナーさん。「“世界を変える”“平和に貢献する”との創大の理想に大きな触発を受けています。必死に勉強し、人々の幸福に尽くす人材になって、使命の舞台に羽ばたきたい」と瞳を光らせた。
 百花繚乱の晴れやかな出発の日。創大生・短大生の門出を寿ぎ、海外からは創立者と深き友誼で結ばれた台湾の名門・中国文化大学の一行が来日した。入学式に先立つ懇談では、同大学の張鏡湖理事長が創立者に詠んだ漢詩が、林彩梅元学長から紹介された。林元学長は、漢詩に込められた意味について次のように語った。「池田会長の精神が体現された世界は、平和が実現し、人民が幸福となり、そして優秀な青年が目覚ましい成長を遂げるに違いない──。そのことを、この詩はたとえているのです」



中国文化大学 林彩梅元学長の祝辞


「知恵の教育」を重視する創大で平和共生の池田思想を学べ

 一、本日、入学の栄冠を勝ち取った新入生の皆さま、世界一の創価大学に入学できたことは、大変に幸せなことです。本当におめでとうございます(大拍手)。
 ちょうど20年前の1994年4月8日、私は中国文化大学の張鏡湖《ちょうきょうこ》理事長と共に、初めて創価大学を訪れました。また、その年の11月24日には、福岡で池田先生に初めてお会いすることができました。池田先生と張鏡湖理事長は、1時間半にわたり対話され、その内容は深く、大変に啓発を受けました。
 その後、光栄にも本学は創価大学との交流協定を締結することができたのです。
 ご存じの通り、池田先生は、世界的な教育者、哲学者、宗教家、芸術家であり、「桂冠詩人」の称号も授章されております。世界の平和と人類の幸福の実現に努力され、アジアの平和を推進してこられました。
 そして先生は、国連平和賞をはじめ、アルバート・アインシュタイン平和賞、タゴール平和賞等を受賞され、さらに世界の大学等から、347もの名誉学術称号が贈呈されております。
 中国文化大学としても、2003年3月24日、台湾の大学としては第1号となる名誉哲学博士号を贈呈させていただいております(大拍手)。
 また同年、「池田大作研究センターを設立し、これまで8回にわたり「池田大作平和思想研究国際フォーラム」を開催し池田思想を研究してまいりました。
 一、私は池田先生の思想を研究する中で、創価大学の崇高な理念を実感し、そこで学ぶ学生の皆さまに大きな期待を寄せております。
 創価大学で教育を受けることが、皆さま方の人生にとってどれほど価値があることか、何点か述べさせていただきます。
 第1に、創価大学の環境について。近代的で卓越した教育・研究設備が整い、キャンパスは春には美しい桜が爛漫と咲き香り、秋には見事な紅葉が彩ります。こうした環境が、学生たちの歴史、文化、芸術などの教養や、人間の幸福観、社会貢献の精神、さらには人の心と心をつなぐ人格を自然と育ててくれます。
 創価大学は近代的で美しく、詩の世界のような大学で、世界には他に類を見ない素晴らしい大学です。
 一、第2に、世界の多くの大学は「専門的な知識や技術の教育」に重きを置き、科学技術の能力を有する人材を育て、世界の経済発展に大きな貢献をしてまいりました。
 しかし、人類の幸福という観点では、多くの問題を抱えております。例えば、宗教、民族、文化の違いによる争い、リーマンショックに端を発した世界の経済的な大打撃、一部の営利主義と利己主義にむしばまれた企業による食の安全問題等、消費者の健康被害も後を絶ちません。
 池田先生は、そうした問題は、大学での「教養的な知恵の教育」が不足しているためであると主張されております。
 大学は「専門的な知識の教育」と「教養的な知恵の教育」を共に重視すべきであり、特に平和共生と人道主義の精神をもち、人々の幸せを最も重要課題と考える教育をする必要があります。
 創価大学は池田先生の教育理念に基づき、世界的にも高い評価を得ております。創価大学の先生方は学生たちに「専門的な知識の教育」だけでなく「教養的な知恵の教育」に努めております。
 卒業生は、すでに多くの企業で将来を担う人材に成長しております。彼らは、池田先生の平和共生と人道主義の精神をもって、消費者の幸福と会社の発展に努め、社会の繁栄と発展に大きな貢献をしております。
 一、第3に、池田先生は、50年以上にわたり、世界平和のために各国のリーダーと対話し、世界的に有名なイギリスの歴史学者トインビー博士をはじめとする識者と、60点を超える素晴らしい対談集を出版されております。さらに、小説『人間革命』『新・人間革命』なども執筆されております。これらは、世界的な名著であり、各国の学者たちも積極的に勉強しています。
 優秀な学生の皆さま、専門的な本を研究する以外に、池田先生のご著作を、毎月最低1冊以上読むことをお勧めします(大拍手)。
 それにより、皆さまに正確な自然観、人生観、価値観が備わり、人生の大きな知恵になることは間違いありせん。そして、人生の幸福と成功の源となり、必ず自分の幸せと他人の幸せ、社会の繁栄と世界の平和を実現する力になります。
 世界一の大学である母校、創価大学のますますのご発展、並びに日本のますますのご発展をお祈り申し上げます(大拍手)。

張鏡湖理事長から漢詩

 環池田園春滴翠
 大儒著作伝千古

〈大意〉
 池を取り囲む田園に春が翠《みどり》を滴らせるが如くに、大学者の著作は千古に伝えられていくでありましょう。

※創大創立者の名前が織り込まれている。

創立者のメッセージ

前進! 桜梅桃李の使命の道を 学問錬磨の青春を勝ち飾れ!

努力の根を深く張れ
張其昀博士
苦しい時こそ大事業の基礎が築かれる

 一、これほど爛漫の桜花に彩られ、これほど世界からの祝賀に包まれ、これほど未来へ決意あふれる入学式が、いずこにあるでしょうか。
 晴れの新入生の皆さん、誠におめでとう!
 「桜の城」と輝く、わが創価大学、わが創価女子短期大学に、ようこそ!(大拍手)
 29カ国・地域から、勇躍、集ってくれた尊き留学生の皆さんを、詩情豊かな日本の春の盛りに歓迎できたことも、嬉しい限りです。
 新たに開設された国際教養学部にも、誉れの俊英を迎えることができ、希望はいやまして大きく広がっています。新入生の皆さんを送り出してくださった、ご家族の方々に、心から御礼を申し上げます。
 本日は、創価大学の兄の大学である、台湾の中国文化大学より、私が敬愛してやまない林彩梅《りんさいばい》元学長ご一家、さらに諸先生方が祝福に駆けつけてくださいました。これほどの光栄はございません。私たちは今一度、万雷の大拍手でお迎えしようではありませんか!(大拍手)

向学の魂光らせ
 一、桜も満開の皆さんの門出に際し、私は3点のエールを贈ります。
 第1に、「たゆむ心なく学びの根を張れ」と申し上げたい。
 今や、わが創価のキャンパスには、若き創造的生命の探究に、最大に応えゆく勉学の環境が整いました。学園・創大1期生である馬場学長、田代理事長をはじめとする、教職員の方々も、私の心を心として、全力で皆さんの薫陶とサポートに当たってくれます。
 この春、私が新しい対談の連載を開始した、香港中文大学の元学長で、世界的な経済学者である劉遵義《りゅうじゅんぎ》博士も、発展を続ける創価大学に深い信頼を寄せてくださり、「良い学生は良い教師を引き付け、良い教師は良い学生を引き付けます。最高の教師と最高の学生を持つことは、お互いを高め合います」と力説されていました。
 どうか、新入生の皆さんは、この学舎で自信満々と向学の魂を光らせて、最高峰の学問錬磨の青春を飾っていってください。
 多感な学生時代には、さまざまな試練や葛藤もあるでしょう。しかし、いついかなる時も、「学ぶ」「学び続ける」「学び抜く」という執念だけは、断じて手放さないでいただきたい。
 一、中国文化大学の偉大な創立者であられる張其昀《ちょうきいん》博士は、こう励ましを贈っておられました。
 「決して落胆したり、失望したりする必要はない。最も苦しい時こそ、思考と修養を深め、新たな活力と新たな生命を獲得し、のちの大事業の基礎を築くことができる」と。
 私の恩師・戸田城聖先生も全く同じ教えでした。
 悩みながら、もがきながら、それでも断固と挑戦をやめない。たとえ失敗しても、へこたれずに努力したことが、全部、自分自身の揺るぎない根っことなる。その根が深ければ深いほど、時とともに大樹と育って、偉大な価値を、社会に世界に創造していくことができるのです。

恩に報いる人生
 一、第2に申し上げたいことは、「誇り高く勝利の花を咲かせよ」ということです。
 「桜梅桃李」という生命の法理があります。桜は桜、梅は梅、桃は桃、李《すもも》は李として、それぞれに美しき花を精一杯に咲かせていきます。それと同じように、一人一人が、最も尊厳な生命を自分らしく個性豊かに光り輝かせていくことを促しているのです。
 本日、皆さんを温かく見守ってくださっている林彩梅先生は、青春時代、桜咲く日本へ留学され、言葉の壁も超えて、徹底した研究を積み重ね、見事に商学の博士号を勝ち取られました。
 そして、ご自身が学問の師匠から受けた恩を忘れず、その報恩の心を込めて学生たちを慈しまれてきました。台湾初の女性の学長として、まさに「桜梅桃李」の多彩な人材の花園を築き上げてこられたのです。
 かつて私は、林彩梅先生に漢詩を捧げました。「品学兼備にして 異彩を放ちたる 霜をしのぎ 雪と闘う一枝《ひとえだ》の梅」──。
 すなわち、気品みなぎる人格と学問を共に備え、優れた光彩を放たれている。その高貴な生命は、すべての困難を乗り越え、勝ち越えて、風雪にも凜と咲き誇る、美しく香しき梅の如し、と。
 「恩に報いる人生ほど幸福な人生はありません」とは、林先生の気高き哲学です。
 新入生の皆さんも、一人一人が自分にしか咲かせられない生命の花を持っています。そのかけがえのない花を、思う存分に開花させていくために、皆さんは、今、ここに集い合ったのです。
 これから4年間、また2年間、苦労はむしろ誇りとして、良き学友と励まし合い、力をつけ、智慧を深め、真の「教養の花」「学識の花」「人格の花」「勝利の花」を咲かせ切ってください。そして父上、母上をはじめ、皆さんの成長を何よりの楽しみとしている方々に、毅然と、ご恩返しをしていただきたいのであります。
 きょうは、このことを、私は林彩梅先生とご一緒に皆さんにお願いします。

語学を磨き価値創造の世界市民に

人類の連帯結べ
 一、第3に、頼もしき創価の世界市民である皆さん方へ「朗らかに平和の種を広げゆけ」と託したい。
 40年前の4月、私はアメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)からお招きをいただいて、講演を行い、21世紀を「生命の世紀」にと展望し、呼びかけました。
 ──人間は「才能ある畜生」であってはならない。未曽有の転換期に立つ青年が、若き建設者、開拓者たれ!
 知性的であるのみならず、精神的、さらに生命的にも、人間として偉大な跳躍を遂げようではないか! と。
 その人類の跳躍の連帯を開くために、私は、創価大学の創立者として、全世界と対話を続けてきました。UCLAを第1回として、世界の大学・学術機関での講演も、モスクワ大学、北京大学、フランス学士院、ハーバード大学など、32回を数えます。
 一、間もなく、アメリカの著名な教育哲学者であるヒックマン博士とガリソン博士と私の鼎談集『人間教育への新しき潮流──デューイと創価教育』が、日本とアメリカの双方で発刊されます。
 その中で、私たちは、20世紀の悲劇を絶対に繰り返さないために、世界の諸大学は、今こそ学生の国際交流を広範かつ持続的に断行すべきであると強く一致しました。
 両博士は、創価教育こそ、グローバル化の世紀に要請される「価値創造の教育」であると期待を寄せてくださり、「他の文化を学ぶこと」は即「平和の種を蒔くこと」であると強調されています。
 今、創価大学は、世界47カ国・地域148大学と学術交流を結び、わがキャンパスには45カ国・地域の留学生を迎えています。皆さんの在学中に、創大の国際交流は一段と拡充していくでしょう。
 どうか、世界の英才と朗らかに学び合い、新たな地球文明をリードしゆく、スケールの大きな創造的生命へと跳躍してください。
 できることならば、青年時代、語学を学べず悔しい思いをした私の分まで、皆さんは語学力を磨いて、創価の平和・文化・教育のスクラムを、さらに自在に広げていっていただきたいのであります。
 終わりに、きょうより、共々に黄金の歴史を創りゆく皆さんへ、

 わが命
  創大城に
   厳とあり
  君の未来の
   勝利を見つめて

 と贈り、私のお祝いのメッセージといたします。
 新入生、万歳! 留学生、万歳!
 皆、健康第一で、勇気と希望と充実の一日一日を、忍耐強く、勝ち進んでいってください。本当におめでとう!(大拍手)
2014-04-03 : スピーチ・メッセージ等 :
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