インド サティエンドラ・ナラヤン・シンハ経営管理学院 「名誉教授」称号授与式への謝辞

インド サティエンドラ・ナラヤン・シンハ経営管理学院 「名誉教授」称号授与式への謝辞
    (2014.3.19 チンマヤ・ミッション講堂)

 インドの「サティエンドラ・ナラヤン・シンハ経営管理学院」から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉教授」称号が授与された。釈尊、ガンジーの思想を現代的に展開し、人間革命運動を世界規模で推進した功績を讃えるもの。
 授与式は19日、首都ニューデリーのチンマヤ・ミッション講堂で行われた同学院とインド創価学会(BSG)が共催する「ガンジー哲学とグローバル・リーダーシップ円卓会議」の席上、盛大に挙行された。これには、N・P・シン学院長ら同学院関係者、パトナ大学のY・シムハドリ副総長、駐インド・オランダ大使館のA・ストーリンガ大使をはじめ、各界から多数の来賓が出席した。
 シン学院長は、身を乗り出すようにして、ひときわ言葉に力を込めた。
 「世界は一つの村であり、家族です。教育を基盤として、世界が一つに団結すべきであると、生涯をかけて示してくださった池田博士ほど、わが学院の名誉教授称号にふさわしい方はおりません」
 「平和と人間主義の人格者である池田博士を讃えることができ、これほど名誉なことはありません。私たちは池田博士を世界で最も偉大な人物であると思っています!」
 満場の出席者から、賛同と祝福の大拍手が湧き起こった。
 「サティエンドラ・ナラヤン・シンハ経営管理学院」は、インド東部のジャルカンド州を代表する高等教育機関の一つである。
 インド独立運動に参加した人権の闘士・サティエンドラ・ナラヤン・シンハ氏が尽力し、1978年に創立された。氏はジャルカンド州が分離する前のビハール州で首席大臣、教育大臣を務め、山岳民族の教育の充実に多大な貢献を果たした人物である。
 ジャルカンド州は石炭、鉄鉱石などの豊富な天然資源で知られ、鉄鋼の世界的企業も拠点を置くなど、同国の発展を力強くリードする。
 州都ラーンチは300万人が暮らす大都市。同学院は、この地に二つのキャンパスをもつ。
 ファイナンシャル・マーケティング・マネジメント学、情報工学、マスコミ・ジャーナリズム学などの学士課程と、経営学、コンピューター・アプリケーション学の修士課程などを設置。卒業生はインドの経済・技術の未来を担う人材として羽ばたいている。
 現在、インドをはじめ、モンゴル、イギリス、アメリカなど、国内外の大学・学術機関と教育・学術交流を活発に推進する。
 また、ジャルカンド州は、釈尊ゆかりの地・ブッダガヤの南にあり、ガンジーの人権闘争の足跡も刻まれている。
 同学院では「仏教と経営管理」など仏教の精神をテーマにセミナーを開催したり、ガンジーの非暴力運動についての教育プログラムを取り入れるなどしている。
 シン学院長が池田SGI会長を知ったのは10年ほど前のこと。同学院に「経営におけるガンジー主義」コースを開設したのがきっかけだった。
 以来、国内外のガンジー研究者と積極的に意見を交換。その中で、インド国立ガンジー記念館元館長のN・ラダクリシュナン博士から、SGI会長について詳しく聞いた。
 さらに、歴史家トインビー博士とSGI会長との対談集などの著作を熟読。創価の三代会長に受け継がれる人間主義の思想と、”地球上から悲惨の二字をなくしたい”との信念に裏打ちされた平和行動を知った。
 そして強く思った。”釈尊の慈悲の精神とガンジーの非暴力の思想を、現代に生き生きと蘇らせた池田博士を、わが学院の名誉教授に迎えたい!”と。
 シン学院長は、SGI会長の事績をさらに精査するため、専門の委員会を設置。その後、委員会による詳細な報告を受け、名誉教授称号の授与をあらためて決意した。一方で同学院の研究者や関係者に、SGI会長とSGIの平和・文化・教育運動の卓越性について語ってきた。
 そして昨年、同学院の学術評議会の満場一致で、SGI会長への名誉教授称号の授与が決定されたのである。
 晴れの授与式では冒頭、同学院の経営学部のS・K・シンハ学部長が受章者であるSGI会長の経歴等を紹介。パトナ大学のシムハドリ副総長が祝辞を述べた。
 シン学院長の「授与の辞」の後、シムハドリ副総長から、代理の大場SGI理事長に名誉教授称号の証書が託され、会場は大きな拍手に包まれた。
 大場SGI理事長がSGI会長の謝辞を代読。来賓のカンプール大学のK・N・スリバスタバ副学長がガンジーの思想と実践について報告し、同学院のS・R・プラサード教授が感謝の言葉を述べた。
 授与式終了後、シン学院長は語っていた。
 「近い将来、わが学院に池田博士の思想・哲学を探究するコースを設けたいと考えています。あらゆる階層の人々の教育、なかんずく青年の育成に心血を注いでおられる博士の思想をさらに学び、わが学院からも社会に有為な青年を輩出していきたいのです」
 なお、授与式の模様は、有力英字紙「ヒンドゥスタン・タイムズ」をはじめ、「ザ・パイオニア」など各紙で報道された。


パトナ大学
シムハドリ副総長の祝辞

普遍的な哲学を創造し平和の意識啓発に貢献

 本日は、世界的に偉大な人物であられる池田大作先生に対し、名誉授称号を授与するという、この上なく素晴らしき日を迎えることができました。
 この称号は、池田先生の教育、平和、知性への傑出した貢献を讃えるものであります。
 池田先生は創価学会インタナショナルを創設され、190を超える国・地域に連帯を広げております。
 池田先生の事績を一目見れば、先生がどれほど高名な方であるかが分かるでしょう。先生は、世界の著名な識者と出会いを重ね、交流を深め、知識を高めてこられました。
 そして、池田先生は多くの教育機関を創立され、人類の平和に尽くされてきたのです。
 S・N・シンハ経営管理学院は、多彩な学問分野を開拓し、各国の学術機関と提携を結ぶ一級の教育機関です。
 この学院から名誉学術称号が贈られる意義は、私たちが、池田大作という傑出した人物について深く知るという点にもあるのです。
 池田先生は、インドから発祥した仏教哲学を会得されています。そこから先生は、世界に普遍的な哲学を創造され、人類に広げてこられたのです。
 わが国が誇るガンジーは、世界平和の愛護者です。ガンジーが掲げた非暴力の哲学により、インドは独立を果たしました。
 仏教の創始者である釈尊も、またガンジーも、わが国で偉大な思想を生み出しました。彼らの生命は過去のものではなく、今もなお、インドのみならず世界中で、世代を超えて人々を啓発し続けています。
 本日は、インドと日本の両国にとって、誠に良き日であります。日本もまた、平和を愛する国であり、両国は常に友好関係を築いてきました。
 第2次世界大戦後、著しい成長を遂げ、世界の発展の道を切り開いたのは日本です。
 池田先生は、この素晴らしき日本の出身です。先生を知るということは、日本の文化や歴史への認識を深めることでもあります。
 本日は、このような貴重な機会をいただき、感謝いたします。

S・N・シンハ経営管理学院
シン学院長のあいさつ

人道の世界的な指導者 今こそ博士を讃える時


 きょうという日は、私たちにとりまして誠に光栄な日です。
 なぜなら平和と人道の分野において世界的に著名な人物である池田博士に対して、わが大学から名誉教授称号を授与することができるからです。
 今回の授与は大学の学術評議会において審議し、世界の平和と人道に貢献した人物を讃えるには、今が最良の時であると決議したものです。
 池田博士は、世界は一つであり、皆が団結して平和と人道のために結束して力を合わせていくことを教えておられます。
 世界を“グローバルな村”としていくためには教育、福祉、経済的な発展が、より重要な要素なのです。
 親愛なる兄弟、姉妹の皆さん。インドは今こそ、SGIとインド創価学会が何をなしているかに思いをはせなくてはなりません。
 この団体は多くの国々に広がっており、それぞれの地域で社会を支えています。人々を抱擁しているのです。これは非常に重要なことです。
 世界は大きく開かれています。インドは、SGIがしているように、先駆を切らねばなりません。
 私たちは世界をグローバルな村にしなくてはなりません。ガンジーの実践も、バラモン教の聖典であるヴェーダ、奥義書のウパニシャッドも、そう教えているのです。
 SGIやインド創価学会は、平和と調和、そして地域の発展のだめに進み続けてきました。これこそが、世界平和の根幹となっていくのです。
 「グローバルなリーダーシップ」は現代のもう一つの課題です。
 つまり、池田博士を讃える時を迎えているのです。
 この点においても、平和と人道に対する世界的な指導者である池田博士に、わが大学の名誉教授称号を授与できることは光栄なのです。

授与の辞

人類を目覚めさせる人間革命運動を展開

 桂冠詩人、仏教哲学者、教育者、作家、平和提唱者──。
 こうした呼称は池田大作博士の業績及び貢献を適切に言い表しております。
 池田博士は、人間主義の哲学者として、一人一人の人間に秘められた大きな可能性に、人類を目覚めさせることにより、偉大な人間革命の運動を世界規模で展開してこられました。
 対話の力に確固とした信頼を置く池田博士は、全世界を旅され、各国の著名な政治家、文化人、教育者と有意義な対話を重ねてこられました。
 さらに、グローバルなリーダーの現代的模範として、各種の教育機関や文化団体を築き、平和運動を世界に広げてこられました。
 特に、池田博士は、釈尊そしてガンジーの思想を現代的な文脈に展開し、推進するとともに、ご自身も実践を重ねてこられました。
 慈悲と非暴力による平和な世界の創出に向けて池田博士が執ってこられたイニシアチブを讃え、世界中の大学や学術機関から、「346」の名誉学術称号が池田博士に対し授与されております。
 本日、2014年3月19日、S・N・シンハ経営管理学院は、池田博士の偉大な貢献を讃え、ここに名誉教授称号を授与します。

SGI会長の謝辞(代読)

悠久の大地に脈打つ知恵と力で持続可能な地球社会の建設を

大いなる理想へ革新と成長の努力を
万人の幸福のためにガンジーの思想が創造力 生む


 一、私の心も今、尊敬する先生方とご一緒に、ここ、チンマヤ・ミッション講堂にあります。
 意義深き「ガンジー哲学とグローバル・リーダーシップ円卓会議」に参加して、皆様方とインドの偉大な英知の大光をもって、人類の未来を展望し、語り合う思いで、御礼のご挨拶をさせていただきます。
 本日は、崇高なる「人類愛」と「非暴力の精神」の大城と聳え立つ貴サティエンドラ・ナラヤン・シンハ経営管理学院より名誉教授の称号を賜りました。
 私は、この最高に栄誉ある英知の宝冠を、貴国の良き国民、良き市民として、平和・文化・教育に貢献する、わがインド創価学会の宝友をはじめ世界192カ国・地域の創価の同志と、謹んで拝受させていただきます。誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 一、貴学院には、英邁なる民衆指導者であり、偉大な非暴力の闘士であられたサティエンドラ・ナラヤン・シンハ先生のご芳名が冠されております。
 シンハ先生は、マハトマ・ガンジー率いるインドの独立運動に身を投じて、民衆の自由と幸福のために、その尊い生涯を捧げ抜かれた、不滅の大指導者であられます。
 山岳地帯に住む人々の生活の向上にも尽くされ、州の教育大臣の時代には、小学校から高校、そして大学まで、135の学校を創立されました。
 ──民衆の生活の向上のためには、ジャルカンドの豊かな天然資源を生かし、聡明に活用しゆく人材の育成が不可欠である。そのためには何としても、我らの天地に人材育成の最高学府を!──
 このシンハ先生の烈々たる獅子吼に、幾多の教育者が呼応して創立された希望の大殿堂こそ、貴学院なのであります。

進取の人材を時代が求める
 貴学院のモットーには、「革新的なアイデアで起業家を育成する」とあります。
 まさしく、青年の生命に秘められた無限の可能性を解き放って、進取の気性に富み、独創性あふれる人材を育てゆくことこそ、時代の要請でありましょう。
 貴学院の創立に多大な貢献を果たされ、今日の大発展を築いてこられたN・P・シン学院長は、鋭く語られています。
 「革新とは何か。革新とは、新たなものを世に送りだすことである。真にダイナミックな指導力を発揮するためには、自らが物事を企画し、推進する力を持つと同時に、他の人が一流の仕事を成し遂げていけるよう鼓舞する力など、多彩な能力を磨いていかねばならない」と。
 常に現状に甘んじることなく大いなる理想に向かって互いに励まし合い、知恵と力を結集して、挑戦また挑戦を貫き通していく──その間断なき革新と成長への努力にこそ、社会の閉塞を打ち破りゆく鍵があるといってよいでありましょう。
 「創価」すなわち「価値創造」の教育を目指している私たちも、貴学院の取り組みに心からの共鳴を覚えるのであります。
 とともに、貴学院では、マハトマ・ガンジーの非暴力の思想や仏教哲学を教育プログラムに取り入れ、慈愛と創造性にあふれた社会経済のあり方を探究されております。
 貧富の格差の拡大などが憂慮される現代世界にあって、平和で人道的な地球社会を創造していく上で最重要の探究でありましょう。
 なかんずく、貴学院が開設されたガンジー主義の経営管理修士コースは、私の大切な友人で、非暴力運動の偉大な闘士であられるラダクリシュナン博士との協力で実現したものと伺っております。

富を得た者は民衆に報恩を
 一、今、私は万人の幸福を心から願ってやまなかったマハトマ・ガンジーの警鐘を改めて思い起こすのであります。
 「地球は皆の“要求”を満たすには十分であるが、皆の“貪欲”を満たすには不十分である」
 「本物の経済学は社会的公正を支持し、最も弱い立場の人々も含めすべての人が平等に利益を得られるものです」(田畑健編・片山佳代子訳『ガンジー・自立の思想──自分の手で紡ぐ未来』地湧社)──と。
 最近のビジネス分野では、こうしたマハトマの思想が、貴国インドの企業に、新たな革新をもたらしているという、誠に興味深い研究もあります。
 すなわち、インドの企業には、利益の最大化を追い求めるのではなく、安価であっても「より多くの民衆の幸福のために還元されるべきである」という経営理念がある。
 それが、限られた少ない資源の中でも、その制約を受け入れながら、新たな革新を生みゆく創造力と改善を促しているというのであります。
 これは、具体的に、自動車や医薬品、携帯電話サービスをはじめ、多様な分野において、その成果がみられると指摘されております。
 一、ともあれ「万人の幸福のために」──このマハトマ・ガンジーの呼びかけは、仏法を貫く根本の誓願でもあります。
 仏典には、「努め励んで得た富は、自分一人のものと考えて、自分一人のために費やしてはならない。その幾分かは他人のためにわかち、その幾分かは、たくわえて不時の用にそなえ、また国家のため、教えのために用いられることを喜ばねばならない」ともあります。
 ここには、いかなる財であれ、自分が一時的に預かっているものと捉える考え方があります。
 だからこそ“富を得たものは、自分を支えてくれた民衆の恩に報いるべきである”と教えます。
 この思想は、現代世界の公正な「グローバル・ガバナンス」の実現にあたっても、重要な示唆を与えてくれるのではないでしょうか。

仏教の「寛容」の精神で統治したアショカ大王
人間主義の価値観もつ世界市民の連帯を強く


青年の薫陶が平和運動の焦点

 一、思えば、貴学院のあるジャルカンドをはじめ、古代インドを統治したアショカ大王もまた、仏教の「慈悲」と「寛容」の精神をもって、人道的な経済政策を実行しました。
 アショカ大王は、福祉政策の充実をはじめ、「すべての人への分配の原則」を実行して、経済格差の是正にも努めております。
 ここで注目したいのは、当初、暴虐な王であったアショカ大王が、自らが引き起こした悲惨な戦禍を目の当たりにして深く後悔し、平和と慈悲の政治を行う偉大な王に生まれ変わったことです。
 経済といっても、政治といっても、人間自身の「内なる生命の変革」なくして、真の永続的な変革は成し遂げられないでありましょう。
 私の恩師は、戦時中、日本の軍部政権に投獄された獄中で身読した「法華経」の生命尊厳の哲理を原点として、戦後の荒廃した社会の真っ只中で「人間革命」という新たな民衆の平和運動を開始いたしました。
 その焦点は、青年の薫陶であり、確固たる哲学を持つ世界市民の育成であります。
 ラダクリシュナン博士は、私との対談の中で、マハトマ・ガンジーが目指した教育とは、「人間主義的な価値観や伝統精神を備えた“新しい市民”を育成することである」と語っておられました。
 この新しい価値観を身につけた“世界市民”の平和と文化と教育の連帯を、さらに広範に結びゆくことこそ、持続可能な地球社会の創造に直結すると、私は信じてやみません。
 きょうよりは、私も誉れある貴学院の一員として、尊敬する先生方と共々に、21世紀を生きゆく青年たちの限りない創造性を引き出しながら、人類の共生と繁栄への革新の道を、さらに力強く切り開いてまいる決心であります。
 最後に、貴学院のますますの発展と、貴国インドの偉大なる栄光と発展、そして本日、ご列席を賜りましたすべての皆様方のご健康とご多幸をお祈りし、私の謝辞といたします。
 本日は、誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
2014-03-22 : スピーチ・メッセージ等 :
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