創価大学卒業式(創価大学=第40回、創価女子短期大学=第28回)へのメッセージ

創価大学卒業式(創価大学=第40回、創価女子短期大学=第28回)へのメッセージ
        (2014.3.20 創価大学記念講堂)

 創価大学の第40回、創価女子短期大学の第28回卒業式が20日、東京・八王子市の創大記念講堂で行われた。創立者の池田大作名誉会長はメッセージと和歌を贈り、卒業生の門出を祝福。いかなる困難も恐れず、大いなる希望の門を勝ち開けと呼び掛けた。また、中米コスタリカのオスカル・アリアス元大統領が祝辞を述べた。同国のアルバロ・セデニョ・モリナリ駐日大使ら来賓が出席した。

 東天に
  朝日と昇る
   君たちよ
  誓いの道で
   輝き勝ち抜け

 栄光の旅立ちの日。
 創立者は、卒業生に万感の伝言を寄せた。
 「朝から、学生歌を何度も何度も聞きながら、口ずさみながら、きょうの卒業式を見守っています。本当にいい歌だ。青春の讃歌であり、若人の讃歌であり、生命の讃歌であり、この歌が轟くところ、無限の希望が湧く。無敵のスクラムが広がる。不撓不屈の勝利の大前進が始まる」
 「世界一の人間主義の大学に学んだ誇りを胸に、お父さん、お母さんに親孝行して、偉大な人生の大勝利者となってください」
 「心は皆さんと一緒に肩を組んで学生歌を歌っています。晴れのご卒業、おめでとう!」
 ♪紅群れ咲く つつじの丘を……
 創大学生歌の大合唱が始まった。「父子一体のメロディー」が高らかに響きわたる。
 外資系企業に内定した友。高倍率の国家試験を突破した友。海外の大学院へ進学する友……。決意で瞳を光らせる卒業生たち。
 世界基準の教育プログラムで人類貢献のリーダーを育む「グローバル・シティズンシップ・プログラム(GCP)」の1期生も晴れの門出を迎えた。


アリアス コスタリカ元大統領の祝辞

生命を学び平和を教える人たれ
20世紀の悲劇の涙を繰り返すな


 一、友情は人生において最も美しく、年齢や性別、人種、国籍、階級などを超えて、われわれを一つにしてくれるものです。
 その友情が、東京のノリ養殖の地で育った一人の青年と、コスタリカのコーヒー農園で育ったもう一人の青年を結びつけてくれました。
 人類の成果、芸術、哲学、智慧という宇宙において、日本は最も輝きを放つ銀河の一つであり、池田大作博士は、その銀河系の中で最も輝きを放つ存在あります。そして、創価大学は間違いなく最も輝きを放つ星の一つであります。
 この類いまれなる場所、世界の平和と進歩の光ともいうべき場所に、ご招待いただいたことを名誉にに思います(大拍手)。
 一、池田博士は「一人の人間おける偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換を成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」と述べらました。
 教育は、まさにこのような人間革命を創出しなければなりまん。でなければその努力の価値がないからであります。教育は、人類の運命における最大のチェンジエージェント(変革をもたらす媒体)でなければなりせん。でなければ使命を果たせないからであります。
 教育は、それ自体目的ではなく、一つの道です。「教育する」「教育を受けた」というだけでなく、「何ために」と、われわれは問わねばなりません。

教育の役割とは何か?
 一、20世紀は、間違いなく、歴史上で富を最も増幅させた世紀でした。過去数十年間で、何億もの人々が貧困から脱却し、テクノロジーは世界のあらる場所をつなぎました。しかし、この物質的発展は、人間の開発には必須である一方で、われわれが必要な唯一のものではないことは明らかであります。
 多くの富と機会をんだ20世紀は同時にまた、かつてない蛮性を生み出した世紀でもありました。人の手でつくられた悲劇によって、かつてないほどの多くの涙が流され、多くの知性と思想が、拷問と暴力の名の下に封殺されました。
 これら全てにおいて、教育の役割は何だったのでしょうか。大学は人間の精神をして衰退させたのでしょうか。
 答えは、教育が十分ではなかったのです。世界は、青年たちへの教育課程に必須の講座を加えることを忘れのであります。世界は、われわれの思想に心をもたらし、学問に魂をもたらす講座を忘れたのです。その講座とは、「平和と教育」であります。そしてそれは、創価大学の教育課程の中に見いだされるものなのであります(大拍手)。
 一、一つの命の価値を理解しない学者を育てても意味がありません。戦争を正当化する教授を育てても意味がありません。今日の戦争の死傷者のほとんどは、何の罪もない民間人であるという事実を知らずにいるべきではありません。
 大学がこれを教えることができなかったら、小学校、中学・高校がこの人権に関する基本的な懸念を伝えることをしなかったら、教育は平和の道具でも人類の痛みを癒やす方法でもなくなってしまうのであります。
 平和のための教育とは、これら全てを認識することを意味します。そしてまた、街角で見たいと願うような世界を教室の中で築くことを意味します。
 学校は、往々にして競争的で、時に暴力的でさえある環境となりえます。学生たちは武器による戦争の発端である“言葉の戦争”を許され、排外主義に近い愛国心的価値を教えられ、国境と国籍によって分断された、軍事行動の勝利が成功の度合いを測るような世界で育てられます。
 わがラテンアメリカでは、これらがどこの地域よりも明確に現れています。学生たちは世界平和のために闘った人々の成果よりも、兵隊の偉業を語ることがより上手になるのです。

孤独を恐れず今の決意のまま
 一、平和のための教育を実施している、類いまれな大学を卒業される皆さんは、「非現実的だ」「純粋すぎる」などと周りから見なされるでしょう。
 私は先ほど、創価大学は人類の天空に輝く星であると申し上げました。
 つまり、ここを巣立った時、皆さんは時には、光から闇へと向かうこともあるということです。学生仲間との輝く親交から、今でも戦争を評価する世界で平和推進者の孤独へと進まれるでありましょう。
 しかし恐れる理由は全くありません。決して怯まずに、挫けずに、断じて成し遂げてください。今この時に感じている決意を、これからの人生の中で日々、思い起こし、必要な強さをそこからまた引き出して、前に進んでいかれることを私は熱望します。
 一、本日、私は、わが友人たちに会うため、友情の精神の下に、ここにやってきました。両国間の友情の精神、創立者と私が共有する友情の精神、そして平和を求める全ての人々を結びつける友情の精神においてであります。この友情こそ、これから先、行く手にあるさまざまな挑戦の中で皆さんを支え続けていくことでしょう。
 今、私が目の前に見る決意あふれる精神は、神聖な学びの殿堂の学生たちでありました。
 これから皆さんは、その先の世界に向かって進むからには、それ以上でなければなりません。
 この扉を抜けた時、ここで学んだことを世界と分かち合いながら、この地球を癒やす方法について学び続ける「生命の学生」「平和の教師」となっていかれることを願っております(大拍手)。

創立者のメッセージ

勇気に燃えて 使命の大空へ! 世界市民の連帯を結び広げよ!

不可能を可能に!
新たな価値創造の挑戦を


不屈の負けじ魂で進め
 一、希望あふれるご卒業、誠におめでとうございます!(大拍手)
 わが愛する卒業生の皆さんは、入学式で約し合った誓いを胸に、新時代の伝統を、見事に築き上げてくれました。
 東日本大震災の被災を乗り越えながら、歯をくいしばって学び抜いた、負けじ魂の学友がいます。GCPの栄えある1期生として、世界の知性も感嘆する英知の対話を繰り広げた学友もいます。後輩のため、母校のため、新しき道を切り開いてくれた、皆さんの黄金の一日一日を、私は最大に誇りに思います。本当にありがとう!
 ここで、その代表として、18カ国・地域から勇み集ってくれた留学生の皆さんの偉大な健闘を、私は皆で讃えたいのであります(大拍手)。
 一、我らの創価大学は、「人類の平和を守るフォートレス(要塞)」であります。ゆえに、平和のために生命を賭して戦っている真正の闘士をお迎えすることこそ、何よりの喜びであり、光栄であります。
 本日は、敬愛してやまない、平和の先進国・コスタリカ共和国のアリアス元大統領ならびに令夫人、さらにモリナリ大使はじめ、ご来賓の方々が、わが卒業生を祝福してくださり、これほど嬉しいことはありません。誠に誠に、ありがとうございました!(大拍手)

母に捧げる詩
 一、美しく豊かな詩心の大地コスタリカに、皆が愛誦している母への感謝の詩歌があります。すなわち、「どの女性より最も美しい人は母。
 幼子の時、その愛の腕はゆりかごとなり、毎晩一緒に祈ってくれた母。
 母よ、貴女《あなた》にこの命を捧げよう。そして私の愛情を」と。
 この詩を、皆さんを育み、わが創大・わが短大へ送り出してくださった偉大なお母様方に、最大の感謝をもって捧げたい。そして、父上、母上をはじめ保護者の方々に、親孝行の決意を込めて、万雷の大拍手をお送りしようではありませんか!(大拍手)
 皆さんを全力で薫陶し、サポートしてくださった先生方、職員の方々にも、心より御礼を申し上げます。

強気で悠然と
 一、皆さんの門出を祝して、3点の指標を贈ります。
 第1に申し上げたいのは、「大いなる希望の門を勝ち開け」ということです。アリアス博士と私が深く一致した一つに、「希望は、現実を変革し、新しい現実を創造する」との確信があります。
 人類の平和へ、対話の力で新たな「希望の門」を開かれた博士は、繰り返し訴えておられます。「今は物事のプラスの面に焦点を当てるべき時です」「対話に寄せる信頼を回復し、平和が実現する機会を作りましょう」(竹井博友著『平和をわが手に』竹井出版)と。
 1996年6月、コスタリカで「核兵器の全廃」を目指す展示会を行い、アリアス博士とご一緒に、私は開幕式に出席しました。
 国歌の厳かな斉唱で儀式は始まりましたが、壁を隔てたすぐ隣が「子ども博物館」となっており、少年少女の元気に遊び回る声が、それこそ騒々しいまでに轟いてきたのです。厳粛に式典を運営する担当者の方々の困惑する様子も、伝わってきました。
 そこで、スピーチに立った私は、冒頭、こう切り出しました。「賑やかな活気に満ちた、この声こそ、この姿こそ平和そのものです。ここにこそ原爆を抑える力があります。希望があります」と。
 アリアス博士をはじめ、壇上のご来賓方も、皆、にっこり賛同の笑顔を浮かべてくださった光景が、鮮やかに蘇ります。
 これから皆さんも、分厚い現実の壁に何度もぶつかるでしょう。だが絶対に「希望」を手放してはならない。強気で悠然と困難さえも逆手にとって、朗らかに希望を創り出していくのです。
 どんな局面であれ、恐れず怯まず「希望の門」を勝ち開いてみせる。これが「創価」、すなわち不可能をも可能にしゆく価値創造の挑戦だからです。

一人を大切に
 一、第2に、「一人を大切に世界市民の連帯を結び広げよ」と申し上げたい。
 現代化学の父で、平和の獅子であられたライナス・ポーリング博士も、「世界はコスタリカに学べ!」と強調されていました。
 このポーリング博士が私に、第2次世界大戦中、日系人の青年を庭師として雇った逸話を語ってくださったことがあります。
 日本が敵国であったため、博士の家にはペンキで落書きをされたり、脅迫状が何通も送りつけられたりしましたが、何の罪もない青年を、毅然とかばい、守り通されたのです。その思いを、博士は笑顔で淡々と「妻も私も個人に力点をおいていた、つまり私たちは一人の人間について考えていたからです」と述懐されました。
 あらゆる差異を超えて、一人の人間として、互いに生命の尊厳を認め、友情と信頼を結び合う。ここに、いかなる時代の荒波にも揺るがない世界市民の連帯があるといってよいでありましょう。
 わが創大は、皆さんの在学中に一段と勢いをまして、グローバルな交流を広げてきました。
 どうか、この開かれたキャンパスで学んだ世界市民の気風を誉れとして、自らの挑む世界で、誠実に闊達に聡明に、平和にして幸福な人間主義の連帯を結んでいってください。

コスタリカの詩
太陽が昇れば完全な闇はない

人材よ躍り出よ
 第3に、「わが生命から不屈の勝利の光を放て」と申し上げたい。
 今年は、創価教育の父である牧口常三郎先生が、軍国主義と戦い獄死されて70年。
 先生が祈り願われたことは、将来、創価の学舎から、混迷の世を照らす人材が澎湃と躍り出ることでありました。
 アリアス博士が大事にされているコスタリカの詩の一節に、「太陽が昇ろうとする時、完全な闇は決してないのだ」とあります。
 生命は闇と光との戦いです。信念がなければ暗闇にのみ込まれる。しかし深き誓願に徹すれば、常に決然と太陽が昇る。いかに深い闇であれ断固と勝ち越え、晴れ晴れと大歓喜の朝を飾ることができる──この不屈の負けじ魂の光を、私は創立者として皆さんの生命に灯してきました。これから皆さんも、私と不二の心で、無数に続く後輩に、創価の勝利の大光を示し切っていただきたいのであります。
 さあ、青春の魂の母校から、無限の可能性に満ちたフロンティアヘ、勇気に燃えて飛び立とう!
 結びに、わが愛し信ずる卒業生に──

 東天に
  朝日と昇る
   君たちよ
  誓いの道で
   輝き勝ち抜け

 と贈り、メッセージといたします。
 高貴な心の卒業生の皆さん、栄光の旅立ち、本当におめでとう!(大拍手)
2014-03-21 : スピーチ・メッセージ等 :
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