ペルー共和国 ペルー・ラス・アメリカス大学 「名誉博士号」授与への謝辞

ペルー共和国 ペルー・ラス・アメリカス大学 「名誉博士号」授与への謝辞 
         (2013.11.6 創価大学本部棟)

 ペルー共和国のペルー・ラス・アメリカス大学から、創価大学創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉博士号」が贈られた。授与式は6日、ペルー・ラス・アメリカス大学のルイス・エフライン・ウルタド総長、ラステニア・フェルナンデス・ペレス理事長(総長夫人)が出席し、東京・八王子市の創価大学で行われた。ペルーSGIのシマ議長、ファーレス理事長、スエヨシ主任副理事長らが祝福した。

ウルタド総長の授与の辞(要旨)

地球規模で人々に幸福を贈る卓越した人間主義のリーダー

 尊敬する池田大作先生は、かつて「教育は人間をつくる聖業である」と言われました。この言葉に込められた思いに、私は深く共鳴します。
 私もまた、教育に情熱を注いでいます。崇高で優れた思想を伝えていこうと努め、常に学び続けています。
 本日、ペルー・ラス・アメリカス大学の総長として、著名な人間主義者、哲学者、作家、教育者であられる池田先生に、本学の最高栄誉である「名誉博士号」を授与させていただけることを光栄に存じます。
 100年以上前、南米で最初の日本移民団がペルーに渡って以来、日本とペルーは友情の絆で結ばれています。それゆえに、今この場に臨ませていただいていることに、深い喜びを感じます。
 私は20年以上にわたって「空手道」に携わり、日本の文化・価値観・思想に大きな共感を覚えてきました。
 私が学んだのは、一人一人に内面の豊かさが備わっており、その豊かさをもって人々と関わっていかなければならないということ。それぞれに自分にしかない長所と素晴らしい使命があるということ。全ての変革は内面から起こるということ。私たちは自らが幸せになるとともに、周りの人々をも幸せにしていくために生まれてきたということです。
 これらの考えは、池田先生のご著作に感銘を受ける中でさらに深めています。
 卓越した人間主義のリーダーであられる池田先生は、民主音楽協会、東洋哲学研究所、東京富士美術館、戸田記念国際平和研究所、日本とアメリカの創価大学などの創価教育機関、池田国際対話センターの創立者でもあられます。
 池田国際対話センターは、人権、非暴力、環境倫理、女性のリーダーシップ、経済的正義に関する活動をされています。私は昨年、同センターを訪問し、池田先生の偉大な業績に驚嘆しました。
 世界規模で、文化と教育を推進され、平和と幸福の世界の建設に尽力してこられた偉大な池田先生に、心からの尊敬と賞讃の意を表するものであります。
 私は、心が強く、深く、清らかな人は幸福であり、その人は人生の意義と価値を見いだすことができるという池田先生の幸福論にも深く共感します。
 池田先生は、一度の出会いが人生を決定づけることがあると言われています。
 池田先生にとっては、1947年8月に戸田城聖先生に出会われたことがご自身の生涯を方向づけました。私にとりましては、池田先生という存在に出あったことが人生を変えたのです。
 私は、自身の人生の指標としてご先生が築かれた道に続いてまいる所存です。
 池田先生の、より良い世界の構築のための多大なご貢献を讃え、本学の「名誉博士号」をここに授与します。大変にありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

英知の光で時代の闇を照らせ

わが胸中に「学びの太陽」を
未来を築くのも破壊するのも人間
生命尊厳の教育で平和を創造

 きょうは、敬愛してやまない「太陽の国」ペルー共和国から、偉大な「教育の太陽」と輝く先生方をお迎えすることができ、これほどうれしいことはありません。
 遠いところ、本当に本当にようこそ、お越しくださいました。
 わが創大生・短大生、さらに南米からの留学生の英才たちと共に、熱く熱く歓迎申し上げます(大拍手)。
 貴大学は、その名前に「ラス・アメリカス」つまり「アメリカ大陸」と掲げておられます。
 まさしく、ペルーの天地から、アメリカ大陸を、さらに世界を、教育の光で赫々と照らしゆかれる希望の最高学府より、何よりも意義深き名誉博士号をたまわりました。私は、最大の感謝を込めて、拝受いたします。誠に誠にありがとうございます(大拍手)。
 思えば、1873年、中南米諸国の中で初めて日本との国交を結ばれた国は、貴国ペルーでありました。本年は、それから140周年という佳節に当たっております。
 さらに貴国への最初の日本人移民から百十数年の歴史を重ね、現在、9万人もの多くの日系の方々が、ペルー市民として活躍されています。
 また、日本にも、貴国から大勢の方々が来られており、両国は幾重にも深き友情で結ばれております。
 この会場には、私が苦楽を共にしてきたペルーSGI(創価学会インタナショナル)のリーダーも出席してくれております。
 私は、貴大学からの栄誉を、貴国の良き国民、良き市民として貢献されゆく、わが誉れの友人たちと分かち合わせていただきたいのであります(大拍手)。

向学の道を共に
 本日、私は「太陽の国」の「英知の太陽」たる貴大学の栄えある一員とさせていただきました。
 その誇りに燃えて、私は、わが愛する世界の創価の青年たちと、3つの「太陽」を一段と光り輝かせていきたいと決意しております。
 それは、第1に「学びの太陽」、第2に「平和の太陽」、そして第3に「勝利の太陽」であります。
 まず「学びの太陽」であります。
 ウルタド総長が著書に綴られた一節が、私の胸に鮮烈に響いて離れません。それは、「学びは常に前進につながる」との大確信であります。
 総長は、まさに、この「学びの心」で、不屈の前進を貫き通してこられました。
 大学の創立には、どれほど多くの苦難が立ちはだかることか。私には痛いほど、わかります。
 総長は、不二の同志であられるフェルナンデス理事長と力を合わせ、その一つ一つを突破して、崇高なる「学びの大城」を築き上げてこられたのであります。
 お二人は、失敗さえも「学び」のチャンスと捉えれば、そこから成功の道が開かれるとの希望を示してくださっております。
 私たちは万雷の大拍手をもって、総長ご夫妻を讃嘆申し上げるとともにこの「学びの前進」に続いていくことを約束し合いたいのであります(大拍手)。
 私たち創価教育の創始者である牧口常三郎先生は、戦時中、軍部政府による弾圧の獄中にあっても、生命に「学びの太陽」を燃え上がらせておりました。73歳で獄死する直前までカントの哲学を精読されるなど、たゆまず学び抜かれていたことは、襟を正さずにはいられない不滅の鑑であります。
 総長は、「19歳であっても、75歳であっても、常に学び、夢をもって行動を起こせば、目標を達成し、いつまでも若さと幸せを感じることができる」と、皆を励まされております。
 すばらしい学びの哲学です。85歳の私も、全く同感であります。創価大学の通信教育部に学ばれる尊き生涯教育の学友たちと一緒に、総長に心から賛同したいのであります。
 ともあれ、貴大学の校章には、開かれた本が大鳳の翼のごとく描かれております。
 それは「書籍」を開くことは、「未来」を開くことであり、限りない飛翔の翼を広げることであると、我らの向学の魂に呼びかけているように、私は思えてならないのであります。

世界市民を育成
 第2に申し上げたいのは、「教育」という「平和の太陽」であります。
 貴大学が、高らかに「平和の文化」を掲げて、人間性豊かな世界市民教育に力を入れておられることも、よく存じ上げております。
 今回、総長ご夫妻は、深い深い心で「永遠の平和の都」広島を訪問してくださいました。
 未来を担う広島の若き友たちも、ご夫妻との出会いに心を弾ませ、世界平和への決意を新たにしていた様子を、私もうれしく伺っております。
 1984年、私は、ウルタド総長ご夫妻の母校であり、南米最古の伝統を誇る名門サンマルコス大学を再び訪問しました。
 その際、大学の首脳陣と人類の未来を展望して語り合い、「平和を築くのも人間であり、また平和を破壊するのも同じ人間である。人間の英知を平和に導くことに教育の重大な使命がある」と深く一致したことを思い起こします。
 戦争中、誤った国家主義・軍国主義の教育の恐ろしさを、いやというほど目の当たりにしてきた私にとって、人間主義・生命尊厳の教育の実践は、平和創造の断固たる大闘争であります。
 いかに時代の闇が深くとも、ただ憂い、嘆いているだけでは何も変わらない。一人でもよい。縁する青年を真心から励まし、その英知を世のため、人のために光らせていく──そこから、必ず「平和の太陽」が輝きわたることを、私は総長ご夫妻と共々に信じてやまないのであります。

大歴史家 バサドレ博士
何があろうと負けじ魂で

「苦しみは新たな挑戦の源」

人生勝利の土台
 第3に、勢いよく「勝利の太陽」を昇らせゆくスタートを、ということであります。
 フェルナンデス理事長は、若き日より、幼稚園から専門学校まで、多くの教育機関を設立され、若き生命の薫陶に心血を注いでこられました。
 「時間は戻らない。だから、きょうもペルーの教育のためにたゆまず働こう」との信条で、努力し抜いてこられたのであります。
 それは、労苦を恐れず、悪戦苦闘の中でチャンスを見いだし、つかみ、広げながら、遠大な夢へ、一歩一歩、突き進んでいく道のりであったに違いありません。
 私には、貴国の大歴史家バサドレ博士の箴言が蘇ってくるのであります。
 「苦しみは、喜び・再スタート・新たな挑戦の源である」と。
 理事長の座右の銘は、そのまま貴大学のモットーであります。
 すなわち、「勝利はスタートから」と。
 何事であれ、「勝つ」と決めたその一念にすでに「勝利」の因が備わっている。
 たとえ、途中に何かあろうとも、再び立ち上がれば、そこからが勝利のスタートであります。
 仏法では、わが胸中に「元初の生命の太陽」があると説かれております。
 その「勝利の太陽」を、日々新たに、勇敢なる負けじ魂で、元気に朗らかに勢いよく昇らせていくことが、青春と人生の真髄ではないでしょうか。
 ペルーが誇る、太陽の文明・古代インカ帝国の「天空都市」マチュピチュの遺跡は、幾世紀もの歳月を越えて、その美しき姿を切り立った山頂に留めています。
 このマチュピチュをはじめ、古代インカ帝国の石造建築が、今なお崩れることなく、残っているのはなぜか。その理由の一つは、積み上げられ、組み合わされた石と石の間がカミソリの刃も通さないほど密着しているからといわれております。
 精魂傾けて土台から盤石に固め、全生命を打ち込んで築き上げたものは容易に壊れません。いな、幾多の風雪を越え、歴史の試練にも耐えて、永続していくのであります。この方程式は、人間も社会も同じでありましょう。
 私も、尊敬する総長ご夫妻と深く心を通い合わせながら、大学という永遠に崩れざる「人材の城」「対話の広場」「文化の砦」の大建設に、いやまして尽力していく決心であります。
 終わりに、わが愛する心の母校・貴大学の無限の栄光、そして、わが愛する憧れのペルー共和国の無窮の繁栄を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 ムーチャス・グラシアス!「スペイン語で大変にありがとうございました!」)(大拍手)
2013-11-07 : スピーチ・メッセージ等 :
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