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随筆 我らの勝利の大道 No.118 読書は青春の宝

随筆 我らの勝利の大道 No.118      (2013.10.31付)

読書は青春の宝

さあ 魂の宇宙を広げる旅に
学び鍛えよ 民衆護る言論の力を


 青春の
  英知の光の
    読書かな
  創価の哲人
     心鍛えて

 今月27日の「文字・活字文化の日」から、恒例の「読書週間」が始まった(来月9日まで)。
 読書は、どこか山登りに似ている。
 一ページ、また一ページと本を読み進める。それは、一歩ずつ山道を登っていくようなものだ。途中の景色を楽しみながら、自分のペースで歩んでいけばよい。その歩みの先に、山頂の絶景が待っている。

民衆が賢く主役に
 戸田先生は喝破された。
 「民衆が、自己の教養を外にして、一部分の文化人に引きずられていくということは、文化国家の姿ではない」と。
 民衆自身が学んで賢明になり、知恵と力を発揮して、社会建設の主役とならなければ、どうして真の文化国家といえようか。
 ゆえに先生は、その中核たるべき青年に、「心に読書と思索の暇をつくれ」と叫ばれたのである。
 恩師の膝下で薫陶を受けた人材グループ「水滸会」(男子部)、「華陽会」(女子部)が、「御書」を根本とし、世界の名作を教材としての人材育成であったことにも、誠に深い意義が感じられてならない。
 思えば、日蓮大聖人は、佐渡流罪の渦中にも、仏典とあわせ、中国の治世の指南書『貞観政要』等の書物を取り寄せておられた。
 書物を読まれることも、筆を執られることも、命に及ぶ迫害の真っ只中での大法戦であられた。
 私は若き日から、その蓮祖のお姿を拝し、読書もまた真剣勝負の戦いと決めて取り組んできた。
 今、全国の創価班・牙城会などの青年たちも、御書の研鑽をはじめ真剣に「行学の二道」に励みながら、読書に挑戦し、自身の人間革命の青春を謳歌している。
 読書は、生命と生命の打ち合いだ。その積み重ねの中でこそ、どんな時代の激流にも動じない生命力をもった、大いなる自己を鍛え上げることができる。
        ◇
 16人の子の母であり、幾多の試練と戦い、祖国オーストリアを栄えさせたマリア・テレジアは語った。
 「読書なさることをお薦めします。読書は私たちの頭と心を豊かにする唯一の手立てだからです」と。
 私が最初の対談集を発刊した“欧州統合の父”クーデンホーフ=カレルギー伯爵も、この女帝が創立した学校に学び、世界的名著を読破し、探究を深めたことを誇りにされていた。
        ◇
 それは、昭和47年(1972年)の春のことであった。山梨の会館に集った20人ほどの女子部の代表が、人材育成グループを結成する運びとなった。
 私は、グループに「山梨読書研究会」の名称を贈り、乙女たちに提案した。
 “聡明なる21世紀の女性リーダーとなっていくために、まず教学を学び、何があっても揺らぐことのない、生き方の哲学を確立していただきたい。さらに教養を身につけ、知性を磨いてほしい。それには良書を読むことだよ”と。
 その後、彼女たちは、私が恩師のもとで学んだホール・ケインの『永遠の都』や、ユゴーの『九十三年』などを読み合っては、感想を書き、届けてくれた。
 彼女たちは今も、この時の思い出を宝として、互いに励まし合い、広布の誉れの人生を歩む。そして町の男女共同参画推進委員長を務める友など、地域・社会の女性リーダーとして生き生きと活躍されている。
 「学び」は一生である。教学を研鑽し、名作に挑んで“人間大学”の学位を勝ち取った幸福博士たちを、私は心から讃えたい。

心の復興を支え
 先般、北九州で開催された「世界の書籍展」も大きな反響を呼んだと伺った。
 読書は自己教育の尽きせぬ源泉であり、心の世界を広げる翼である。この読書の豊饒な力を、時代は渇望していると、私は思う。
 活字離れが叫ばれて久しいが、一方で読書の活発化の動きも確実に見られる。
 毎年実施されている、ある調査によれば、全国の小・中学、高校生の読書量は2000年代に入って全体的に増加傾向にある。1カ月に1冊も本を読まない児童・生徒数も、比較的、減少傾向にあるようだ。
 また昨秋、発表された文部科学省の調査結果では、図書館における国民一人当たりの貸出数が過去最高を記録している。
 そこには、家庭や地域での読み聞かせ運動、学校現場における読書への地道な取り組み、さらに図書館、書店や出版など関係の方々の、どれほど忍耐強い努力があることだろうか。
 あの東日本大震災の被災地にあっても、東北の書店の方々が不屈の執念で立ち上がられた。そして今こそ文字・活字の力によって「心の復興」を──と、月々日々に奮闘されている。
 フランスの作家バルザックは、友人へ「書物は戦闘よりも影響力がある」と書き送った。
 すなわち、かのナポレオンの戦勝よりも、名著の方が、祖国のために貢献し、「ヨーロッパ中で、連日勝利を獲ち取っている」というのだ。
 活字文化の力を強め、支える苦闘は、人間精神の勝利への尊い貢献である。
        ◇
 青春時代、わが心の友であった楽聖ベートーベンは「私は格言によって養われた」と言った。彼が、読書の中で心に響いた一言《いちごん》一言を宝の如く日記に書き留めたことは有名である。
 彼は、幼い頃からピアノやバイオリンの練習に明け暮れ、満足に学校教育を受けることができなかった。
 しかしベートーベンは、ピアノの家庭教師として通った家にある本を読み、読書の楽しさを知った。古典をはじめ多くの書に挑戦した。読書サークルにも加わり、大いに学んでいる。
 読書で耕された豊かな心の大地から、偉大な創造の生命も開花していくのだ。
 私が親交を結んだ「アメリカの良心」ノーマン・カズンズ博士の言葉が蘇る。
 「医学の助けを借りないで、簡単に寿命を延ばす方法がある。それは『書物』という名の方法である」
 その理由は、書物を通して「数百回の人生」、それも「信じられないほどすばらしい選択を楽しむことができる」からである。
 未来を担う青少年には、ぜひとも、この読書の醍醐味を昧わってもらいたい。

良書をわが血肉《けつにく》と
 わが愛する創価学園生たちも、朝の読書運動をはじめ、電車通学の時間なども活用しながら、喜々として読書に励んでくれている。
 各校の「ロマン図書館」「ノーベル図書館」「プラトン図書館」「蛍雪図書館」「万葉図書館」は、皆が楽しんで本に触れる、知性と詩心光る学びの広場となっている。
 良書に親しめば、それがそのまま心の栄養となる。若き日の読書は、精神の血肉となり、人間性の骨格をつくる。読書し抜いた人が、最後に勝つ。「負けじ魂」を朗らかな心根の中に培う秘訣も読書であろう。
 以前、創価大学の中央図書館を訪れた折、私は学生たちに言葉を贈った。
 「読書は勝利者の源泉」「読書は幸福の伴侶なり」「読書は意義ある世界旅行」……まさに魂の宇宙を広げゆく旅なのである。
 ともあれ、学園生、創大生・短大生、アメリカ創大生、また男女学生部、未来部の友が若き読書博士となり、挑戦と向上の青春を歩んでくれて、嬉しい限りだ。
        ◇
 御書に「文字は是一切衆生の心法の顕れたる質《すがた》なりされば人のかける物を以て其の人の心根を知って相《そう》する事なり」(380㌻)との仰せがある。
 書を読めば、人の心を知っていける。人間の本質が見えてくる。読書は、わが心の明鏡を磨いてくれる。
 我らは、その英知の光で人びとの心を照らす、希望の聖業を進めゆくのだ。
 青年よ、戦いの中で普賢(普く賢い)の智慧を鍛え、堂々と正義を叫び抜け!
 破邪顕正の勇気ある言論の力で、民衆を護り、新時代を牽引してくれ給え!

 今に見よ
  賢者の君と
    育ちゆけ
  世界の友を
   包み照らせや


 テレジアの言葉はパウル・クリストフ編『マリー・アントワネットとマリア・テレジア秘密の往復書簡』藤川芳朗訳(岩波書店)。バルザックは『バルザック全集26』伊藤幸次訳(東京創元社)。ベートーベンは青木やよひ著『ベートーヴェンの生涯』(平凡社)。カズンズは『人間の選択』松田銑訳(角川書店)。
2013-11-01 : 随筆 我らの勝利の大道 :
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