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東京富士美術館 開館30周年記念「光の賛歌 印象派展」へのメッセージ

東京富士美術館 開館30周年記念「光の賛歌 印象派展」へのメッセージ
       (2013.10.21 東京富士美術館)

 東京富士美術館の開館30周年を記念する海外交流特別展「光の賛歌 印象派展──パリ、セーヌ、ノルマンディの水辺をたどる旅」が21日、八王子市の同美術館で華麗に開幕した(主催=同美術館、産経新聞社)。午後1時半からの開会式には、10カ国の大使館関係者ら来賓約500人が出席。テープカットの後、アメリカのボストン美術館の看板作品である、ルノワールの傑作「ブージヴァルのダンス」をはじめ、世界8カ国の「40」の美術館から出品された“印象派の名画”約80点を一点一点、丹念に鑑賞した。一般公開は、きょう22日から明年1月5日(日)まで。東京展の終了後、福岡市と京都市で行われる。

創立者のメッセージ

生きる喜びと幸福感に満ちた「光あふれる世界」

 このたび、東京富士美術館の開館30周年を記念する特別展「光の賛歌 印象派展」を、日本を含む世界8カ国40美術館のご協力を得て開催する運びとなりました。「世界を語る美術館」をモットーに掲げ、世界に美のネットワークを広げる東京富士美術館の創立者として、これにすぐる喜びはございません。
 本展のテーマとなる印象派の絵画は、19世紀後半に産声をあげた当初は、まだ評価が定まらず、その芸術を擁護する人は一部の作家や批評家に限られていました。
 しかし、印象派の画家たちは旺盛な生命力をもって制作に邁進し、その作品が次々と発表されるとともに、徐々に評価は高まっていきました。フランスで生まれた新しい視覚芸術の種は、ヨーロッパ各国に伝播し、さらにはアメリカ人の手によって収集され、ついには国際的な評価を勝ち得て、今日、ヨーロッパ、アメリカ、日本の多くの美術館の展示室を飾る“花の庭園”となったのであります。
 20世紀に入って、美術が世界共通の視覚言語となり、人種や国境を超えて、国際性豊かな作品が生み出されるようになったことを考えると、まさに印象派の絵画は、普遍性と世界性を先駆的に兼ね備えていたと見なすことができるのではないでしょうか。
 当館の初代名誉館長に就任していただいた美術史界の泰斗で、アカデミー・フランセーズ会員であられた故ルネ・ユイグ氏は、私との対談『闇は暁を求めて』の中で、物質主義が強まった現代の特徴の一つを「不安」であると指摘されていました。それとは対照的に、「印象派が表現しているものはなんでしょうか? それは生の幸福の擁護です」と強調されたことを思い出します。
 印象派の画家たちは、当時、まだ都市の間近にあった、光にあふれる自然や田園で生活を謳歌し、その喜びと幸福感を表現していったというのです。
 彼らは、それまで権威とされていた画壇の筆法に異議を唱え、事物の真実を捉えるためには、光によって世界を見、光によって画面に置き換えることを発見していきました。本展の名称となっている「光の賛歌」とも響き合います。
 また、印象派の画家たちが、浮世絵をはじめ日本美術に大きな啓発を受けた史実は、日本にとっても誠に光栄な文化交流の足跡であります。優れた美との対話は、民族や言語の差異を超えて人々の心を結び、人間精神の限りない飛翔と深化をもたらすことでありましょう。
 本展の開催が日本と世界各国の美術館、人々をつなぐ美と友情の懸け橋となることを念願してやみません。
 最後に、寛大にも貴重な作品を貸与してくださいました美術館、ご所蔵家の皆様に衷心より謝意を捧げますとともに、ご後援、ご協賛、ご協力を賜りました関係各位の方々に厚く御礼申し上げます。
2013-10-24 : スピーチ・メッセージ等 :
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