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希望の大空へ ~わが愛する王子王女に贈る~ 16~20

希望の大空へ ~わが愛する王子王女に贈る~

第16回 小さな疑問が大きな力に (2013.8.1付 少年少女きぼう新聞掲載)

 夏まっさかりだね。暑さに負けないで、みんな、元気かな?
 アサガオやヒマワリなど、夏の花たちも生き生きと咲いていますね。
 みんなは、なぜ、多くの花々があんなに美しい色をしているのか、考えたことはありますか?
 一つの理由は、あざやかな色で、ハチやチョウをさそって、花粉を運んでもらうためです。
 実は、もう一つ理由があるといいます。それは、太陽の光にふくまれる紫外線と戦っているからです。(田中修著『植物はすごい』中公新書)
 近年、強い紫外線を体に浴び続けると、植物にも人間にもよくないことがわかってきました。しかし、植物は、人間のように、ぼうしをかぶったり、日かげに移ったりすることはできません。そのかわりに、きびしい紫外線から身を守る力が、花の色に、ふくまれているのです。
 つまり、逆境に負けないように努力しているからこそ、花は美しくなる。そう思うと、野に咲く花も、私たちに励ましを送ってくれているようですね。
    * * *
 夏は、朝のラジオ体操、盆踊りや夏祭り、花火大会など、楽しい行事も多いでしょう。
 私も、小学生の時、夏休みが待ち遠しくてたまりませんでした。
 あれは、9歳の夏のことです。
 私のふるさと、今の東京・大田区の蒲田駅の周りには、夜になると、よく露店が立ち並びました。
 金魚すくいや綿菓子、あめ細工の店などをワクワクしてのぞいて回ると、夜店の列の端っこで、背の高い外国人の男の人が、カミソリを売っていました。
 「ワタシ、ニッポン、ダイスキデス」と道行く人にニコニコしながら呼びかけています。
 でも、買う人はいませんでした。それどころか、いじわるをしたり、からかったりする人すらいました。
 その時、日本は外国との戦争を始めていました。戦火は広がり、世の中は、外国人を差別するようになっていたのです。
 「同じ人間なのに、なぜ?」
 この時、私か思った疑問です。やがて戦地より、いったん帰ってきた兄から、戦争がどれほど残酷かを聞きました。おそろしい空襲も経験しました。兄が戦死し、母の悲しむ姿も、目の当たりにしました。
 「なぜ、人間どうしが、にくみ合い、傷つけ合うのか?」──この疑問は、ますます深まりました。
 のちに、この疑問をかかえた私の心を、大きな光で照らしてくださったのが、師匠・戸田城聖先生です。
 戦争が終わって2年後、1947年(昭和22年)の8月14日、創価学会の座談会で戸田先生と初めてお会いしました。
 先生は、戦争中、2年間、牢獄に入れられても負けないで、平和と正義の信念をつらぬいた方です。先生は言われました。
 「私は、この世から、一切の不幸と悲しみをなくしたいのです。これを広宣流布という。どうだ、一緒にやるか」と。
 この偉大な先生を信じて、私は、学会に入りました。少年時代からの「なぜ?」という疑問を解決し、そして「同じ人間」がみな、平和で幸福に生きる世界を建設するために、第一歩をふみ出したのです。
    * * *
 「アフリカの環境の母」とたたえられるワンガリ・マータイ博士も、小さいころの「なぜ?」「どうして?」という疑問を大切にされていました。
 私がお会いした時、話してくれました。──ある日の朝早く、うす暗い空に流れ星が走りました。博士はこわくなり、家の中に入って、お母さんに聞きました。
 「ねえ、どうして空は落ちてこないの?」
 お母さんは、やさしく答えてくれました。
 「空は落ちてなんかこないわよ。それはね、私たちの周りを囲んでいる山には、とっても大きな水牛がいて、水牛には、とっても大きな角があって、それが、お空を支えてくれているんだよ」
 博士は、お母さんの話を聞いて、ほっとするとともに、「なんて、すてきなんだろう」と思ったそうです。そして「自然がどれほど私たち人間を守ってくれているか」を思い出させる話として、今も心に残っていると語られていました。
 マータイ博士は、これが環境問題への関心を深めるきっかけとなって、学びに学んで偉大な学者となりました。そして、アフリカの砂漠化をくい止める、壮大な植林運動に人生をささげてこられたのです。
 マータイ博士をはじめ、世界のリーダーと対話する時、互いに質問をし合います。新しいことを知ろう、相手から学ぼうと、質問を次々に発します。
 質問すること自体が、新しい発見をする「探究の一歩」であり、人間の心を結び合う「平和の一歩」ともいえるでしょう。
 12年前の夏、私はアメリカのある小学校の友に、一つの詩を贈りました。
 「空は なぜ青いのか?
  磁石に 鉄が
  吸い付くのはなぜか?
  恐竜は なぜ滅びたのか?
  宇宙の果ては
  どうなっているんだろう?
  『なぜ?』『どうして?』と
  問いかける心
  それは『科学者』の心だ」──と。
 本当に頭がいい人とは、たくさんの物事を知っている人ではない。むしろ「なぜ?」「どうして?」と、いっぱい疑問をもって、問い続ける人ではないでしょうか。
 そして、すぐに答えが出なくても、ねばり強く考え抜いていく人です。
    * * *
 大切な友人に、ロシアの名門・モスクワ大学の総長をつとめられた、世界的な物理学者のログノフ博士がいます。
 博士が若い時、学校の先生が2日かかっても解けなかった問題があったそうです。
 先生も解けない問題とは、どんな問題なのだろう──興味をもった博士は、難問に何日も挑み続けました。そして、ようやく答えにたどりついた時には、「それこそ、お祭りがやってきたような気分でした」と、うれしそうに振り返っておられました。
 苦労すればするほど、わかった時の喜びは大きいものです。
 「なぜ?」と問いかけている時こそ、頭がたくさんはたらき、自分が大きく成長できるチャンスです。
 だから、大事なのは「なぜ?」と思ったことを、そのまま放っておかずに、だれかに質問したり、本で調べたりすることです。
 一つの「なぜ?」を追求していくと、また新たな「なぜ?」が生まれてくることがあります。それもまた、聞いたり、調べたりしましょう。このくり返しが、ぐんぐんと頭をよくしてくれます。
 知らないこと、わからないことは、少しも、はずかしいことではありません。「何でも聞いてみよう!」「何でも学んでいこう!」──この心こそ、青春の誇りです。
 どうか、この夏、いろいろなことに挑戦し、「なぜ?」「何これ?」「不思議だな」という疑問をいっぱい見つけてください。
 それが、きっと、新しい冒険のように、みなさんの世界を大きく広げる「希望の翼」となっていくはずです。
    * * *
 暑い日が続きます。熱中症や交通事故には、くれぐれも気をつけて、楽しい夏休みを過ごしてください。
 来月も、一回り大きくなった、みんなに会えるのを楽しみにしています。

第17回 生命の宝を受けつごう! (2013.9.1付 少年少女きぼう新聞掲載)

 この8月、私のところには、毎日毎日、日本全国そして全世界から、少年少女部の元気な活躍の様子が届きました。
 「創価ファミリー大会」でも、がんばってくれたね。
 少年少女部のみなさんが主役となって、「勤行の導師」を見事につとめてくれたり、「司会」や「体験発表」を堂々と行ってくれたり、「合唱」や「クイズ」「ゲーム」などを、リードしてくれたりしたことも、うれしく聞いています。
 本当にありがとう!
 かげで、青年部のお兄さん、お姉さん、また、壮年部・婦人部の方々が、一生けんめいに準備し、支えてくださったことも、私は、心から感謝しています。
    * * *
 ファミリー大会に、おじいさんや、おばあさんと、いっしょに参加した人もいるでしょう。おじいさん、おばあさん方は、はつらつと伸びゆくみなさんの姿を、とても喜んで見守っておられたことと思います。
 その気持ちが、私もよくわかります。
 おじいさん、おばあさん方は勇気をもって、正しい信心をつらぬいてこられました。
 相手の幸せを真剣に祈って行動しているのに、なかなか理解されなかったこともある。それでも、決してあきらめなかった。
 どんなに自分が大変なときでも、悩んでいる友のために祈り、つくしてきました。世の中のため、そして、世界の平和と人類の幸福を築く広宣流布のために、私といっしょに、がんばりぬいてこられました。
 その“信念のバトン”が、みなさんのお父さん、お母さん方に受けつがれ、さらに今、みんなが受けついでくれていることが、私たちは、うれしくてならないのです。
    * * *
 「祖父母」から「父母」へ、そして「子ども」へという3つの世代のつながりを、私が対談したイギリスの大歴史学者のトインビー博士は、とても大事にしていました。
 世界中の歴史を研究された博士は、私たちの社会などが、よりよく変わっていくためには、短い時間では足りない。少なくとも、3世代くらいの長い時間の努力が必要であると言われていたのです。
 たしかに、国も、団体も、初代が道なき道を開き、2代目が基礎をがっちり固め、さらに3代目が努力して発展させていくことで、大きく栄えていきます。
 創価学会は、初代会長の牧口常三郎先生と第2代会長の戸田城聖先生が、いかなる迫害にも負けず、平和と正義の戦いに命をかけて、土台をつくってくださいました。
 お二人の心を受けつぎ、私は第3代の会長となり、世界に仏法を広げてきました。
 家族でいえば、おじいさん、おばあさんから、少年少女部のみなさんが3代目です。3代目のみんなが立派に育っていけば、ご一家は未来へ、いよいよ栄え続けていくことができます。
 それこそが、これまで苦労に苦労をかさねてこられた、おじいさん、おばあさんの何よりの勝利なのです。
    * * *
 9月には、家族や社会に長年つくしてきた方々を敬愛し、長寿を祝う「敬老の日」があります(今年は9月16日)。
 もともと、この日は、ある村の村長さんが、お年寄りの経験と知恵を大事にして“村づくり”をしようとしたことが、きっかけといいます。
 おじいさんやおばあさんにとって、孫ほど、かわいいものはありません。いつも、みなさんの成長を願ってくれています。
 その真心には真心で、「ありがとう!」と感謝を伝えよう。
 そして、みなさんの明るい笑顔を見せたり、元気な声を電話で聞かせたりしてあげてください。
 人間は、ものごとを覚える力などは、若いときのほうが強い。しかし、困ったときに、どうするかなどを判断する力は、年をかさねたほうが、ゆたかになっていくことが、研究でわかっています。
 人類は、3万年くらい前から長生きになり、祖父母と孫が、いっしよに暮らせるようになりました。それから、いろんな知恵や技術を伝えられるようになって、大きく進化したともいわれています。
 おじいさん、おばあさんから、話を聞き、いろいろ教えてもらえることは、とてもすごいことなのです。
    * * *
 仏法では、高齢の方を大切にすることが、国の栄える根本であると教えています。
 学会は、70歳以上のメンバーのグループを「多宝会」(東京は「宝寿会」、関西は「錦宝会」)と呼んでいます。
 「多宝」とは、法華経に出てくる「多宝如来」という仏の名前です。
 妙法の偉大さを証明するために現れ、その名前の通り、多くの宝をもって光り輝く仏です。
 まさに、多宝会の方々は、信心ひとすじにがんばって、自分の人生を通して仏法の偉大さを証明してきた尊い方々です。それこそ、多くの宝をもっておられます。
 どんな宝だと思いますか?
 それは「生命の宝」「心の宝」です!
 多宝会の先輩方は、戦争中や、そのあとの大変な時代を生きてこられました。
 生活が苦しい。病気が治らない。家の中にケンカがたえない。仕事がうまくいかない……たくさんの悩みを、自分だけでなく、人の分まで引き受けて、題目をいっぱい唱え、立ち向かってきました。
 「何があっても絶対に乗り越えられる」「どんな人も必ず幸せになれる」と、みなを勇気づけ、希望を送ってきたのです。
 人の何倍も忙しくて、苦労も多かった。でも、その分、福運という「生命の宝」「心の宝」を山のように積み上げてきたのです。
 この宝は、一家に“信念のバトン”を受けつぐ人がいれば、どんどん増えていきます。みなさんも題目を唱えて、「がんばろう」と心を決めれば、そのまま宝を、すべて受け取ることができる。そして、自分の努力で、いくらでも増やしていけるのです。
 この宝があれば、どんなことがあっても負けません。「生命の宝」を「生命の力」として、みなさんは、自分の夢を大きく広げ、実現していけるのです。
 ある小学2年生の女の子は、戦争で片腕をなくした祖母が、平和を願い、広宣流布のために行動し続けてきた体験を聞きました。そして、「おばあちゃんから、大切なことを教えてもらった私だから、だれよりも、平和を守れる人になりたい」と決意したのです。
 おばあちゃんは、きっと、すべての苦労が晴れる思いがしたことでしょう。
    * * *
 みなさんは、お父さん、お母さんがいて、この世に生まれてきました。そのお父さん、お母さんが生まれてきたのは、おじいさん、おばあさんがいたからです。
 こう考えていくと、みなさんが生まれてくるまで、かぎりない“いのちのリレー”が、ずっと続いてきたことがわかります。
 このうちのだれか一人でもいなければ、みなさんは、この世に生まれていません。
 ご一家がそうであるように、人類は過去何百万年も、“いのちのリレー”を続けてきました。そして、未来に向かって、これからもずっと続けていきます。
 かけがえのない“いのちのリレー”の中で、私といつしょに、今このときを走り、そして未来にバトンをたくす栄光のランナーが、君であり、あなたです。
 その君がいて、あなたがいて、ご一家も、学会も、人類の歴史も、永遠に続いていく。大切な大切な使命あるみなさん方に、私は最敬礼して、題目を送ります。
 さあ、新学期の始まりです。
 いよいよ、新しい決意で、新しい前進を開始してください!

第18回 かがやけ! 希望の一番星 (2013.10.1 少年少女きぼう新聞掲載)

 秋は空気が澄み、星の光もさわやかです。
 きょうは、いっしょに星空を見つめ、天体観測をするような思いで、さらにまた、ともに宇宙船に乗りこんで冒険の旅に出るような思いで、語らいを進めましょう!
    * * *
 みなさんは、流れ星を見たことがありますか?
 もう20年前の夏になりますが、私は、日本列島のまん中に位置する群馬県で、青年たちと、たくさんの流れ星を見た思い出があります。「ペルセウス座流星群」です。
 その時、よんだ和歌があります。

 大宇宙
  我らを祝して
    流星群
  花火の如く
   宝石まきたり

 宇宙は、限りなく広くて大きい。
 星にも、いろいろな星があります。丸い星だけでなく、まるでジャガイモのような形をしている星もある。
 かがやく星の数は、私たちの太陽系のある銀河だけでも、2000億個とも言われます。明るさもさまざまです。「オリオン座」のリゲルという星は、じっさいは太陽の3万7000個分もの大変な明るさです。でも、はるか遠くにあるから、夜空では小さな点のように見えるのです。
 そうした星たちも、大宇宙の仲間です。そう思って見つめれば、星たちも、みんなを見守り、はげましの光を届けてくれる心の友だちとなるにちがいありません。
    * * *
 星空は、夢が広がるロマンの世界です。
 「しし座」「おとめ座」「さそり座」などの星座は、みなさんにもなじみがあるでしょう。「かみのけ座」「じょうぎ座」「ぼうえんきょう座」といったユニークな名前の星座もあり、全部で88個になります。
 星座が、どのようにして誕生したか?
 一説によれば、約5000年前、羊飼いが羊の番をしながら夜空を見上げ、星と星を結んでいったことが、「星座」のはじまりだと言われています。
 はるかな、あこがれであった宇宙を目指し、人類がはじめて人工衛星の打ち上げに成功したのは、1957年の10月4日のことです。
 宇宙時代の幕開けとなった、この日を記念して、毎年10月4日からの1週間は「世界宇宙週間」となっています。
 日本の探査機「はやぶさ」の大活躍を知っている人もいるでしょう。
 燃料もれや、エンジン故障など、次々に大きなトラブルにあいながらも、7年間、60億キロメートルの宇宙空間の旅を奇跡的に乗り越えました。そして、世界で、はじめて小惑星のかけらを持ち帰ったのです。
 新しく東京ではじまった、創価学会の「わたしと宇宙展」では、この「はやぶさ」の模型や「月の石」を見ることができます。12月の福島での展示をはじめ、これから各地を回る予定です。
 今年は、話題になっている「すい星」もあります。11月中旬から12月にかけて太陽に接近する「アイソンすい星」です。
 学会の創立記念日の11月18日ごろには、条件がよければ、夜明け前の南東の空で、おとめ座の1等星「スピカ」と、この「アイソンすい星」を、いっしよに双眼鏡で見ることができると期待されています。
 11月には、宇宙飛行士の若田光一さんが国際宇宙ステーションへ飛び立ち、半年間、宇宙に滞在し、船長を務める予定です。
 みなさんが生きる、これからの未来は、もっともつと宇宙が身近になるでしょう。
    * * *
 私は、これまで、多くの天文学者や宇宙飛行士と友情を結んできました。
 その一人に、ロシアの宇宙飛行士・セレブロフ博士がいます。4度の宇宙飛行、10回もの船外活動を命がけでおこなってきました。
 博士が宇宙飛行士になったきっかけは、みなさんと同じ小学生の時です。
 スケートの練習を終えて、コーチのニコライ先生と家に向かって歩いていました。すると、先生が突然、夜空を指さしました。セレブロフ少年が見上げると、“星のようなもの”がすごいスピードで移動していたのです。おどろいていると、先生は「あれが人工衛星だよ」と教えてくれたのです。
 セレブロフ少年は、人間によってつくられた“地球製の星”が、無数の星々の中を泳ぐ姿を思いうかべ、その日から、毎日のように夜空を見つめるようになりました。子どものころの感動は、時がたつほど夢となってふくらみ、大きな力になるものです。
 私が創立した創価学園では、「天文教育」に力を入れています。特に、関西校では、国際宇宙ステーションのカメラから地球を観測する「アースカム」(アメリカ航空宇宙局=NASAの教育プログラム)などにも参加しています。
 まさしく、宇宙からの目で、私たちのふるさと「地球」を見つめる取り組みです。
 じつは、この宇宙が何からできているかということも、全体のわずか4パーセントまでしか、わかっていないといいます。
 宇宙には、まだまだ「なぞ」がいっぱいあるのです。
 これから、そうした未知の世界を解き明かしていくのは、みなさんたちの誇り高い使命です。
 みなさんの毎日の勉強も、英知のつばさを広げて、新たな発見にチャレンジする冒険の旅なのです。
    * * *
 みなさんの中には、宇宙飛行士になりたい人もいるでしょう。
 セレブロフ博士は、宇宙飛行士に大切なこととして、二つ強調されていました。
 一つは「人間としての品性」。つまり、ずるいことなどしない、立派な人格です。
 もう一つは「仲間を尊敬できる心」。友を大切に、チームワークをつくれる力です。
 博士は、実際に宇宙に行かなくても、「地球の人類のために尊敬される生き方をする人」が“宇宙市民”だと言われていました。だから、人のため、社会のため、尊い学会活動にはげんでいる、みなさんのお父さんやお母さんは、模範の“宇宙市民”なのです。
 「わたしと宇宙展」では、“人は星のかけらからできている”というパネルが展示されます。私たちの体のもとになり、命をささえている酸素や水素、炭素、さらには金や銀などの「元素」は、星から生み出されてきたものなのです。
 仏法では、人間の体の働きを、両目は「太陽と月」、髪の毛は「星」、血管は「川」、骨は「鉱物」、皮ふや肉は「大地」、体の毛は「森林」、息は「風」などと表現しています。人間の生命それ自体が、一つの宇宙であると説いているのです。
 みなさんは全宇宙の中で、ただ一人しかいない「かけがえのない存在」です。この自らの尊さを自覚し、無限の力を引き出すために仏法があります。
 「南無妙法蓮華経」の題目は、大宇宙の究極のリズムです。
 地球がたゆまず回転しているのも、太陽が地球上の生命を照らし育んでいるのも、このリズムにのっとっています。題目を唱えることは、この大宇宙の力を、自分自身の宇宙にみなぎらせていくことなのです。
 無数の星たちの光も、かがやく銀河も、全部、わが生命の中にある。どんな大変な時にも、題目を唱えれば、自分を最高に、かがやかせることができるのです。
    * * *
 宇宙の広がりは無限大です。それと同じように、みなさんの心も無限大です。だから、いくらでも大きく強く成長できる。
 つらいことや、いやなことがあったら、星空を見上げてみよう。深いやみの中でも、星は明るくかがやいています。大きな宇宙を思えば、自分の悩みも小さく見えてきます。
 そして、宇宙から見れば、地球も一つの家のようなものです。国境線などない。みんな同じ「地球民族」として、仲良く平和に生きていけるはずです。
 今、西の夕焼け空には、「よいの明星」と呼ばれる金星が見えます。一番はじめに明るくかがやき出すので「一番星」とも言われます。
 みなさんには、自分にしかできない偉大な使命がある。必ず、何かの「一番星」になる使命をもっている。読書の一番星、親孝行の一番星、スポーツの一番星……。何でもいい。何かで一番になっていこう!
 深き使命をもった、偉大な君たちよ! 一人も残らず、希望の一番星とかがやけ!

第19回 幸福と勝利の大城を! (2013.11.1 少年少女きぼう新聞掲載)

 さあ、11月です。秋が深まり、まもなく冬もやってくる。北海道や東北など、寒い地域では雪もふりはじめるね。
 みんな、元気かな?
11月といえば18日が創価学会の「創立記念日」です。みなさんのお父さんお母さんたちは、がんばってきました。
 とくに今年は、全世界の同志が待ちに待った「総本部」が完成し、いつの年にもまして喜びが大きいのです。
 総本部は、世界の平和と人類の幸福をめざす広宣流布の未来のために、こと尊い使命を受けついでくれる世界一の未来部のみなさんに贈る「宝の城」です。
    * * *
 私が、恩師・戸田城聖先生とお会いしたころは、今のような学会の会館は、一つもありませんでした。
 先生はよく「会館もないのでは、同志がかわいそうだ」と言われていました。
 私は「日本中、世界中に立派な会館を建ててみせます」と申し上げました。
 その約束通りに、日本、世界で、あの地にも、この地にも、たくさんの人が楽しく、朗らかに集まり、希望に燃えて前進するための会館を築いてきたのです。
 みなさんも、お父さんやお母さん、未来部のお兄さんやお姉さんたちと、会館に行って会合に参加したことがあるでしょう。
 会館には、青年部の「牙城会」、壮年部の「王城会」、婦人部の「香城会」などの方々がいて、真剣に守ってくださっています。
 このグループの名前を見て、気づいたかな? 「城」という字がついているね。
 ちょっとむずかしいかもしれないけれど、「城」という漢字には、もともと“民衆を守るために、まわりに土をもって、壁をつくつったもの”という意味があるといいます。
 学会の会館は、民衆を守り、広宣流布を進める大事な「城」です。
 人々を幸福にし、地域と社会を繁栄させていく「城」です。
 学会の会館は、地震や豪雨などの自然災害があった時には、地域の一時的なひなん所となり、多くの方を守ってきました。
 海外では、実際の“お城”だった建物を、会館として使っている国もあります。
 たとえば、イギリスのロンドン郊外にあるタプロー・コート総合文化センターは、イギリス首相たちが訪れ、タイ王国の国王も滞在された有名なお城でした。今も、国の歴史的建造物に指定されています。
 また、大芸術家のレオナルド・ダビンチやミケランジェロが活躍した街・フィレンツェにあるイタリア文化会館も、国の車要文化財です。ローマに続く道を守る砦に始まる、約2000年の歴史が光ります。
 みなさんは、世界に広がる「創価の城」の王子であり、王女なのです。
    * * *
 みなさんは、お城のような大きな建物を、どうやって、つくっていくか知っていますか。
 「ピラミッドは頂上からつくられはしない」と、フランスの文豪ロマン・ロランは言いました。
 そうです。建物は上からではなく、必ず土台からつくっていくのです。
 あのエジプトの大ピラミッドが4500年という長い歳月をこえて、くずれないのも、土台がしっかりしているからです。
 見た目がどんなによくても、土台が弱ければ、ちょっとしたことで倒れてしまいます。すべては、土台で決まります。
 学会の総本部も、じっくりと時間をかけで土台を盤石につくり上げました。
 長い人生でいえば、みなさんの時代は、ちょうど「土台を築く時」です。
 今、悩んだり、苦しんだりしていることは、全部、みなさんの人生の土台を、強くじょうぶなものにしてくれます。苦労は、幸福の土台なのです。
 だから、どんなに大変なことがあっても、決して負けないでください。
 「創価の城」の王子王女とは、何があっても「負けない人」のことです。
    * * *
 私がお会いした大科学者ルネ・デュボス博士は、細菌学の研究で、多くの人の命を救った方です。
 その博士が紹介していた話があります。
 ある時、建物の材料となるレンガを汗水たらして運んでいる三人の人がいました。
 そばを通った人が、質問をしました。
 「何をしているんだい」
 一人目の人が答えました。
 「石運びだよ」
 次に、二人目の人が答えました。
 「壁をつんでいるのさ」
 最後に、三人目の人はこう言ったのです。
 「聖堂(特別な意義のある建物)を建てているんだ」
 “重いレンガを運ぶ”という同じつらい仕事をしていても、どんな心で取り組んでいるかで、まったく意味が変わります。
 “自分は偉大な建設にたずさわっているのだ”と思えば、その人は、誇りに燃えて前進することがてざるのです。
    * * *
 みなさんの毎日の勉強や努力するのも、つらい時があるでしょう。
 でも、それらは、一つ一つが自分の夢につながる。“今は、自分の偉大な城をつくっているんだ”と、心を決めて、明るく、ねばり強く、挑戦していってください。
 人間は「どんな希望をもっているか」「何のためにがんばるのか」で大きく変わります。
 私は、未来部のみなさんが、一人もれなく、自信まんまんと胸を張って生きていっていただきたいのです。
 みなさんも、自分らしく「大いなる希望」をもってください。「何のため」という目的を見つめ、それに向かって、努力をつみかさねていってください。
 そうすれば、みなさんの心の中に、幸福と勝利の大城が築かれていきます。
    * * *
 「学会は、人材をもって城とせよ!」
 これこそ、戸田先生から何度も教わった学会精神です。
 立派な総本部の建物も、みなさん方が人材となって活躍することで、「宝の城」としてかがやいていくのです。
 ゆえに、学会は永遠に人材を育てます。
 人材で広宣流布の大道を開きます。
 人材で平和と幸福の花を咲かせます。
 人材で前進し、人材で勝利します。
 みなさんは、まちがいなく全員が大人材です。
 みなさんが力をつけて、世界中に「人材の城」を築き上げてくれるのを、私は何よりも楽しみにしています。
 一人一人の成長と勝利を信じ、きょうも一生けんめい、題目を送ります。
 寒くなるから、みんな、かせなどをひかないように!
 健康第一で、元気いっぱいに進もう!

 ※参考文献はルネ・デュボス著、長野敬・新村朋美訳『生命の灯』(思索社)。

第20回 アジアの「平和の太陽」に! (2013.12.1 少年少女きぼう新聞掲載) 

 あと、ひと月で新しい一年だね。
 今年は、みんなにとって、どんな一年だったかな。もし漢字一字で表すと、どんな字になりますか?
 「喜(よろこぶ)「明(あかるい)」「挑(いどむ)」「勝(かつ)」「学(まなぶ)」「読(よむ)」「進(すすむ)」「友」「光」……こんな字が並ぶといいね。
 毎年12月12日は、「1212」の数字が「いい字一字」と読めることから、「漢字の日」といわれています。
 「漢字は、にがてだなあ」と思う人もいるかもしれません。でも、漢字には3000年以上の歴史があり、世界でたくさんの人に使われてきた、人類の貴重な文化です。
 一つ一つのなり立ちにも意味があって、たとえば「学」の字は、校舎やその屋根を意味する「(学の字上半分)」の下に「子」、つまり「教えを受ける人」がいることを表しているといわれています。一生けんめい、勉強しているみなさんの姿そのものです。
 たった一文字でも正確に意味を伝える便利な漢字は、もともと、おとなりの中国で作られた文字でした。
 日本は、大むかしから中国の文明に大きな影響を受けて、発展してきました。お米や豆腐、紙や印刷、はし、ふとん、鏡……来年は「うま年」などという「えと」も、中岡から伝わったものです。
 釈尊がインドで説いた「仏教」も、中国から、韓・朝鮮半島を通《とお》って、日本へと伝わってきました。
 日本はアジアの一員として、中国や韓国といった他のアジアの国々から、はかり知れない恩を受けてきたのです。
    * * *
 しかし、戦争は、長くおつきあいをしてきた国との間も引きさき、どちらの民衆も傷つけ苦しめてしまいます。
 私が子どものころ、父と一番上の兄から、くり返し開かされた話があります。
 かつて父は兵隊にとられ、現在の韓国の首都ソウルで2年間、すごしたことがありました。また、一番上の兄も、兵士として中国に渡りました。
 父と兄は、日本との争いでアジアの人々が苦しんでいることに心を痛めていました。二人とも「同じ人間同士じやないか。こんなことは、絶対に間違っている」と、私に教えてくれたのです。
 二人が語った平和への願いが、今も私の心に深くきざまれています。
 「アジアの平和と繁栄」は、師匠である戸田城聖先生の悲願でもありました。

  雲の井に
   月こそ見んと
      願いてし
  アジアの民に
    日をぞ送らん

 このお歌は、「雲のもれ間に、ほのかな“幸の月光”を見ようと願うアジアの民衆に、それよりもはるかに明るく、まばゆい“太陽の光”を送りたい」という意味です。
 戸田先生は、戦争や侵略で苦しんできたアジアの友の幸福を願い続けていました。
 師の心を胸に、私は韓国、中国、フィリピン、マレーシア、シンガポール、タイ、カンボジア、ミャンマー、ネパール、インド、スリランカなど、アジアの国々を訪れ、永遠の平和と友好の道を切り開いてきたのです。
 タイのプーミポン国王、インドのナラヤナン大統領やラジブ・ガンジー首相、インドネシアのワヒド大統領ら多くのリーダーたちとも、未来をになう青少年たちとも、大いに語り合ってきました。
 平和といっても、遠くにあるのではない。一人また一人と心を開いて語り合い、友情を結ぶことから、平和は生まれます。
    * * *
 1968年、私は1万数千人の学生たちを前にして、日本と中国が仲良く友好を結んでいくように提言しました。
 そのことで、たくさん悪口も言われました。命をねらわれることさえありました。
 しかし、私は戸田先生の弟子です。何も恐れません。アジアと世界の平和のために、勇気をもって信念の行動をつらぬき通しました。
 4年後の1972年、日本と中国は「友好の扉」を開き、目中両国の国交の正常化が実現しました。
 中国の「人民の父」と人々にしたわれた周恩来総理とお会いしたのは、1974年12月、寒い寒い北京でした。重い病気で入院されていた周総理が、私たちを信頼して、わざわざ病院に呼んでくださったのです。
 両国の平和友好の末来を託されようとする総理の深い心を、私は感じ取りました。
 翌年の春には、中国から日本へ初となる正式な留学生6人を、わが創価大学が受け入れました。みな最優秀の青年たちで、真剣に勉強に励み、努力を重ねました。
 今年の10月、そのうちの一人の女性が、わが創価犬学で講演してくださいました。ほんやく家としても立派に活躍されている方です。
 「創人生と手をたずさえ、中日友好の道を、いっそう広げていきたい」と後輩の学生たちに呼びかけてくださり、創立者として、これ以上うれしいことはありません。
    * * *
 100年、1000年という長い単位で人類の歴史を研究されてきた博士は、若い私に、対話の波を、アジアに、そして世界に広げゆくことを期待されたのです。
 日蓮大聖人は「鏡に向かって礼拝する時、そこにうつる影(姿)がまた自分を礼拝するのです」(御書769㌻、意味)と仰せです。人を尊敬する人が、人から尊敬されます。他の国を尊敬する国が、世界から尊敬され、平和を築くことができるのです。
 父や兄、さらに戸田先生の願いを受けつぎ、私はアジアの国々と誠実第一に友情を結んできました。これからアジアの、そして世界の「平和の道」を21世紀に創りゆくのは、みなさん方です。みなさん一人一人が、アジアの「平和の太陽」であり、世界で友情のドラマをくり広げゆく主役です。
 「光」という漢字は、“頭上に火をもつ人”の姿をしめしたものといわれます。
 みなさんは、どうか、心のなかに「勇気の火」「正義の火」「友情の火」を燃やしながら、元気いっぱいに、生き生きとかがやいて、まわりに希望の光を送る人に成長していってください。
 年末になると、特に世の中が忙しくなります。無事故第一で、そして健康第一で、お願いします。
 今年の目標に最後まで挑戦して、楽しいお正月をむかえてください。
 また来年、お会いしましょう!
2013-12-04 : 希望の大空へ :
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