随筆 我らの勝利の大道 No.108 七月に翻る正義の旗

随筆 我らの勝利の大道 No.108      (2013.7.6付)

七月に翻る正義の旗

一人立つ勇者の団結で進め

7月6日 先師・恩師の法難70年──
立正安国の対話に創価の魂
わが信念を叫べ! 声を大に 堂々と


 忘れまじ
  あの日 覚悟の
   法難に
  蓮祖の如く
   厳たる先師を

 日蓮大聖人は、悠然と仰せになられた。
 「幸いなるかな我が身『数数見擯出』の文に当ること悦ばしいかな悦ばしいかな」(御書963㌻)
 文永10年(1273年)の7月6日に、佐渡の地で認《したた》められた御聖訓である。法華経に説かれる通りに、2度の流罪に遭われたことを「幸い」とされ「悦び」とされている。
 この巌の如き御本仏の御境涯を拝しながら、忍難弘通の道を現代に示されたのが、牧口常三郎先生であり、戸田城聖先生である。
 本年、7月6日は、両先生の法難から70年である。
 戦時の日本は、国家主義による思想統制を目論み、推し進めていた。
 信教の自由を護らんと、断固これを拒否した両先生は、軍部政府によって投獄されたのである。
 しかし、恐れや悲壮感など、微塵もなかった。
 牧口先生か、獄中からご家族に送られた書簡には、「大聖人様の佐渡の御苦しみをしのぶと何でもありません」等と記されている。
 過酷な尋問さえも、弘教の場となった。
 戦乱や天災地変の国難にあって、どうすれば、一人ひとりに安穏な幸福が到来するか。理想社会の建設のためには、正しい生命尊厳の哲理が必要である──。
 宗教の正邪を論じ、「立正安国」の法義を諄々と語っていかれた。
 当時の看守など関係者の中には、両先生の信念の師子吼が種となって、後に入会した人もいる。
 いずこであれ、いかなる境遇であれ、そこで師子吼する。正義の旗を掲げ、戦い抜いていく──ここに、学会精神の真髄がある。
 我らが妙法を唱え、広宣流布のために、決然と対話に打って出ることは、日蓮大聖人に直結し、創価の師父である両先生の如く戦うことだ。
 「師子王の心」が脈打ってこないわけがない。
 御聖訓には、「願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ」(同1589㌻)と厳命されている。
 「師子王の子」すなわち一人立つ勇者の結合こそ、創価のスクラムである。
 両先生の法難70年──師弟の魂を燃え上がらせ、威風も堂々、「立正安国」の対話を広げる時は来た。

麗しき人間の絆を
 アメリカの思想家エマソンの著名な研究者であるワイダー博士と、私がお会いしたのは、7年前の7月であった。快活にして聡明な詩人である博士の笑顔とともに、語らいは始まった。
 博士は強調されていた。
 「エマソンは、互いに『真に人間的な絆』を結ぼうと、私たちに呼びかけました。21世紀においては、これこそが私たちが取り組むべき最大の挑戦ではないでしょうか」
 その通りだ。人間と人間の麗しき絆を結びゆく挑戦の対話を、今日から明日へ、いやまして朗らかに、我らは続けていきたい。
 一つの対話から、さらに次の対話が生まれ広がる。
 これが「立正安国論」に示されている、対話を機軸とした、「人間革命」から平和創出への希望の連動なのである。
 ワイダー博士は、東日本大震災の被災地に足を運ばれ、励ましの詩心薫る東北家族とも、生命の共鳴の対話を重ねられた。
 その東北は「7月3日」を方面の日として、勢いよく前進している。
 20年前(1993年7月)の北海道南西沖地震から不屈の復興を果たされた奥尻島の同志も先日、誓い光る集いを開催された。
 わが同志が社会の安穏を願って奔走される姿は、なんと誇り高いことか。
 私が平和への祈りを込めて、初めて沖縄の那覇を訪問したのは、昭和35年(1960年)の7月16日。大聖人が「立正安国論」を提出されてから700年の日であった。
 炎暑の沖縄で、誉れの賢者たちは、広布の理想郷の建設に、喜び勇んで黄金の汗を流してくれている。

偉大な模範の庶民
 「すぐれた人たちの範例ほど私を感動させるものはありません」──これは、7月が生誕の月に当たる、イタリアの桂冠詩人ペトラルカの至言である。
 誠実一路に生き抜く人生、苦難に屈せず信念を貫く人生、自他共の幸福のために骨身を惜しまず戦う人生……そうした偉大な創価の庶民の「範例」すなわち模範の姿が、イタリアをはじめ世界中で輝いている。
 一人の勇気が友の勇気を呼ぶ。自分が壁を破れば、皆の前進の突破口になる。
 この学会の伝統のまま、壮年部・婦人部の皆様は、立正安国の連続闘争に懸命に挑んでくださっている。
 過日も、東京の99歳になられる宝寿会の母が、ご近所の100歳の友人をはじめ、尊い尊い友好を広げておられる様子を伺った。
 この母は毅然と語る。
 「“生きる”のと“生き切る”のとは違うと思います。一日一日を”生き切る”との思いで、師恩に応えていきたいのです」と。

広布の歌高らかに
 35年前の昭和53年(1978年)夏──。私は、学会の各部、各方面・県の歌を作成していった。
 7月に入ると、3日に「友よ起て」(男子部)、5日に「星は光りて」(女子部・白蓮グループ)、8日に「人生の旅」(壮年部)……と次々に発表した。
 今日は埼玉、明日は山梨、東京に戻ると次は神奈川、さらに西日本へと駆けた。約2週間、各地を転戦しながら、先手先手で歌を作っていったのである。
 「常勝の空」(関西)も、「地涌の讃歌」(中国)も、「我等の天地」(四国)も、「この道の歌」(中部)も。訪問先で劇的に披露されたことは、ご存じの通りだ。
 火の国・大九州にも、誓願の北陸にも、師弟の信越にも、凱歌の人が集う青葉の東北にも、三代城・北海道にも、歌を贈った。
 そして、東京の歌「ああ感激の同志あり」、神奈川の歌「ああ陽は昇る」も、この夏に生まれた。
 夏から秋にかけて、関東の各県や、富士を仰ぐ山梨、静岡の歌、また婦人部への「母の曲」も仕上げた。
 声高らかに、広布の山を断固、勝ち越えるのだ!
 関西では今、「常勝の空」を歌いながら育った友が、常勝魂を漲らせ、「いざや前進」と奮闘している。
 今月、大阪の支部長大会で、壮年部の共戦の友が、皆で肩を組みながら、意気軒昂に、この歌を大合唱してくれたと聞いた。
 かつて、昭和31年の「大阪の戦い」に臨んで、私と関西同志が心肝に染めた法華経の文がある。
 一つは「魔及び魔民有りと雖も皆仏法を護る」(御書1242㌻)、もう一つは「病即消滅して不老不死ならん」(同㌻)であった。
 悪戦苦闘の只中でこそ、あらゆる人びとの仏性を呼び起こし、共に広宣流布に連なることができる。
 そして、一人ひとりが不老不死の大生命力を発揮しながら、健康長寿の人生を開いていくことができる。
 ともあれ、病と闘う友の平癒を、私は一心不乱に祈り続ける日々である。

「異体同心」で勝つ
 この激闘の昭和53年7月、私は埼玉を訪れ、所沢、川越をはじめ歴戦の勇士たちとお会いした。
 席上、私は様々な苦難と直面することは人生の避け得ぬ実相であり、だからこそ、何があろうが、題目を唱え抜こうと訴えた。
 「題目第一」で戦い抜く時、一切の試練も必ず変毒為薬され、黄金の思い出の歴史に転じていけることは、絶対に間違いない。
 思えば、埼玉が「鉄桶の団結」の指針に奮い立ったのは、40年前であった。
 鉄桶とは団結が固く、隙がないという意味である。
 大聖人は「畷《なわて》(水田のあぜ)は堅固であっても、蟻の穴があれば、必ず最後は、湛えた水が溜まることはない」(御書1308㌻、通解)と教えられた。
 「一人くらいは」という油断と慢心から、破綻が始まる。一人を大切にし、「もう一歩」と前進し続ける所は、団結もより強固になり、それまでの労苦と困難を、すべて勝利と福徳に変えていくことができる。
 我らは、この世で最も美しく強い「異体同心」の団結で、一日一日、面収を増し、粘り勝っていくのだ。

学会は平和の中核
 35年前の7月、聖教新聞では、小説『人間革命』第10巻の「展望」の章を連載していた。その中で私は、あの大阪の「“まさか”が実現」の勝利の直後に戸田先生が語った未来の展望を紹介した。
 ──広宣流布が進んでいけば、多くの人材が育ち、社会のあらゆる分野で活躍していくことになる。やがて創価学会は、人類の平和と文化を担う中核的存在として、そのための人材を育て上げる壮大な教育的母体になっていくだろう──
 この先生の展望通りに、創価の若き丈夫と華陽の清々しい乙女が、草創の父母たちの血の惨む開拓の労苦を継承し、地涌の人材の真価を発揮する時代が、まさに開幕した。
 青年学会の多彩な人材群は、尽きることがない。
 全ては、青年を育て、人間を励ますことから始まる。
 今いる場所から仏縁を結び広げながら、広布と人生の勝利の旗を、人類の希望と光る正義の旗を、日本中、世界中の創価家族と共に、痛快に掲げゆくのだ。
 イギリスの大詩人ミルトンは断言した。「自分の考えは何か」などの信念を、「世に向かって堂々と公表する以上に、公明正大なことがありましょうか」と。
 我らの世界広宣流布の前進は、これからが本番だ。
 胸を張って、わが情熱を伝えよう! 声を大にして、信念を語ろう!
 そして、今こそ、創価の師弟の正義を満天下に示しゆこうではないか!

 わが門下
   君も勝ち抜け
      不二の山

 ペトラルカの言葉は近藤恒一編訳『ルネサンス書簡集』(岩波書店)。ミルトンは原田純訳『言論・出版の自由』(岩波書店)。
2013-07-07 : 随筆 我らの勝利の大道 :
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