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南アフリカ共和国 国立クワズール・ナタール大学「名誉社会科学博士号」授与式への謝辞

南アフリカ共和国 国立クワズール・ナタール大学「名誉社会科学博士号」授与式への謝辞
    (2013.4.22 クワズール・ナタール大学)

 南アフリカ共和国の国立クワズール・ナタール大学(M・W・マホバ学長)から池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉社会科学博士号」が贈られた。人類的な諸問題の解決へ、対話の力で連帯を促進した貢献を讃えるもの。授与式は22日(現地時間)、クワズール・ナタール州ピーターマリッツバーグ市内で行われた同大学人文学部卒業式の席上、厳粛に挙行され、同大学の総長代理であるR・ヴィタール副総長補、C・ポトヒーター副総長補(人文学部長)をはじめ各界の来賓、卒業生および家族ら2500人が出席。代理である池田博正SGI副会長に学位記が託され、SGI会長の謝辞が代読された。南アフリカSGIの代表も参加した。
 連日の雨はあがり、南アフリカの陽光が降り注いでいた。
 式典の会場は、ピーターマリッツバーグキャンパスに隣接する、ロイヤル農業協会「オリンピアホール」。
 “アフリカの指導者たち”の晴れの門出を喜び合う人々であふれていた。
 大学が立つピーターマリッツバーグ市は、人権運動の“原点の地”として知られる。
 インド独立の父マハトマ・ガンジー。青年時代、弁護士として同市を訪れたことをきっかけに、生涯にわたる人種差別との闘いを決意した。
 ネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領。1962年、反アパルトヘイト(人種隔離)運動で逮捕されたのが同市の郊外だった。以来、延べ27年半の獄中闘争が始まる。
 クワズール・ナタール大学もまた、誇り高き人権闘争の歴史が脈打つ、二つの大学が統合されたものだ。
 前身の一つ、国立ナタール大学は1910年、南アフリカ連邦の成立とともに創立。白人のための大学だったが、47年に黒人らのための医学院を設立した。黒人に教育の機会を提供した同国初の大学の一つとなった。
 2002年、同大学の「ネルソン・マンデラ医学院」からSGI会長に、人間の尊厳と世界平和への貢献を讃えて「人権・平和賞」が授与されている。



ムツーラ教授の推挙の辞

教育を興隆し青年を育成
民衆の幸福と平和を目指す


 池田大作氏は、50年以上にわたり世界平和の文化を構築することを目指し、教育、平和、そして文化を含む、多岐にわたる分野において、国際的なご貢献を続けてこられました。
 氏の卓越した手法の特徴は、熱心な対話です。教育、核廃絶、持続可能な発展、人権等の問題の解決に向け、連帯していくことを目指し、池田氏は、ネルソン・マンデラ、ローザ・パークス、ワンガリ・マータイ、ラジブ・ガンジー、バツラフ・ハベル、ジョン・ガルブレイス等の著名な活動家や個人との対話を続けてこられました。
 池田氏は、日本の貧しい家庭に育ち、高等教育を受ける機会も限られていました。現在、氏は、世界的に認められる創価教育システムの創立者です。この教育は、各個人に内在する無限の可能性への確信を基本理念としています。
 また、さまざまな言語での出版活動に従事し、国際的な平和研究と文化交流の促進を目指した諸研究所を設立しております。
 仏法者として、1960年、32歳の時に、在家の仏教運動を展開する創価学会の会長に就任されました。この運動には、192カ国・地域に1200万人に及ぶ会員がおり、世界的なネットワークを築いております。
 さらに池田氏は、会員が、個々人の内面における変革(人間革命)と社会貢献の実践に取り組めるよう励ましを送っております。
 創立した教育機関は、世界6カ国・地域に建設された幼稚園、日本の小学校から大学院までの一貫教育の学校、そしてアメリカに設立された教養大学を含んでおります。
 なお、このアメリカの大学は、アメリカの時事解説誌である「USニューズ・アンド・ワールド・リポート」が2012年に発表したベスト大学ランキングにおいて、全米のリベラルアーツ(一般教養)大学の中で、上位100校に選ばれました。
 池田氏は、アフリカン・ルネサンスの必要性を理解し、1960年代から、“アフリカは21世紀の大陸である”と訴えております。そして、歴史的に最も苦しみ抜いた人こそが最も幸福になる権利があるとの理念を掲げてこられました。
 池田氏は、人権、非暴力、環境倫理、女性のリーダーシップ並び一に経済的正義に関する対話を推進することを目指し、1993年にボストン21世紀センター(後に「池田国際対話センター」と改名)を設立されました。
 池田氏の幅広い分野におけるご功績に対し、世界の300以上の諸機関から名誉学術称号が授与され、さらに700以上の市・州並びに地方自治体から名誉市民称号やさまざまな顕彰が贈られてねります。2002年には、ナタール大学のネルソン・マンデラ医学院から「人権・平和賞」を受賞されました。
 池田氏の貢献と活動は、特定の信仰という限られた視野を超え、学校教育並びに社会における教育と青年への励ましにより、世界平和と個人のエンパワーメント(内発的な力の開花)の基盤強化を目指しています。
 クワズール・ナタール大学は、教育、平和、対話の推進の分野における池田氏の傑出したご功績を讃え、本学における最高栄誉である「名誉社会科学博士号」を授与いたします(大拍手)。

SGI会長の謝辞

新しき「生命尊厳の太陽」が登る!
人類の母なる大地アフリカに学べ


希望を!苦難の時こそ

ガンジー
内なる心の灯で世界を照らせ

マンデラ元大統領の獄中の信念
くじけない人に栄光は輝く

 一、晴れやかな卒業式、誠におめでとうございます(大拍手)。
 私も大学を創立した一人として、卒業式という日が持つ、格別な「喜び」と「感謝」と「希望」を、皆様方と深く共有させていただいております。
 私は、アフリカ大陸をリードされゆく知性の殿堂、クワズール・ナタール大学より、名誉社会科学博士号を賜りました。
 よき市民、よき国民として社会に貢献しゆく、貴国・南アフリカ共和国をはじめ、世界192カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーを代表して、この栄誉を拝受させていただきます(大拍手)。
 一、さらに私は、この英知の称号を、わが「創価教育」の創始者である2人の師匠、牧口常三郎先生と戸田城聖先生に、謹んで捧げさせていただきたい。
 2人は、第2次世界大戦中、その「生命尊厳」の信念と行動のゆえに、軍部政府によって弾圧を受け、牧口先生は獄死された。そして、後継の戸田先生は獄中闘争を貫いて、戦後、「地球民族主義」の理念を掲げ、平和の民衆運動を展開していったのであります。
 「人類は軍事の競争から人道の競争へ進め!」「この地球上から断じて悲惨をなくすのだ」と叫んだ2人の師は、偉大なる「人権擁護の砦」より賜った宝冠を、何よりの喜びとし誇りとされると、私は確信してやみません。
 一、貴大学が、「人間の尊厳」、そして真実の「自由と平和」のために献身する、勇敢な知性の指導者を、どれほど多く送り出してこられたことか。
 「黒人意識運動」を牽引した勇者スティーブ・ビコが、アパルトヘイト(人種隔離)に対する闘争に決然と立ち上がったのも、まさに国立ナタール大学在学中のことでありました。
 私の胸には、アフリカこそ、殺伐とした現代世界に偉大な贈り物、つまり「人間的な顔」を贈ることができるのだ、とのビコの獅子吼が響いて離れません(峯陽一・前田礼・神野明訳『俺は書きたいことを書く』現代企画室)
 私自身、青年時代から一貫して「21世紀はアフリカの世紀」であると訴えてきました。
 また折々に、地球社会に温かな「人間の顔」をもたらしていく源泉は、アフリカの文化と智慧にこそ求められると提唱し、世界の識者と語り合ってまいりました。
 一、思えば、インドの非暴力の英雄マハトマ・ガンジーが、若き日、人権闘争を誓い、戦った原点の天地も、貴大学のキャンパスが広がるピーターマリッツバーグであり、ダーバンでありました。
 「内なる灯《ひ》が輝くとき、それは全世界を照らす」
 「内なる光によって照らされていない限り、正しいことは何一つできない」
 これは、マハトマ・ガンジーの絶対の確信でありました。
 教育は、この「内なる灯」を若き生命に明々とともしゆく挑戦といってよいでありましょう。

人生の叙事詩を勝利で飾りゆけ
 一、貴大学のネルソン・マンデラ医学院が、その名に冠しておられるマンデラ元大統領とは、私も親交を続けさせていただいております。
 最初の出会いは1990年の秋、元大統領が27年半に及ぶ投獄を勝ち越えられて8カ月後、日本を初訪問された折のことです。
 500人の青年と、南アフリカ人民の愛唱歌「オリサッサ・マンデラ」の歌声で熱烈に歓迎すると、マンデラ氏は会心の笑顔で応えてくださいました。
 語らいの一つの焦点も、青年の教育でありました。
 マンデラ氏は、獄中で綴られております。
 「暗澹たるときでも真実を見限ることなく、あきらめることなく何度も試み、愚弄されても、屈辱を受けても、敗北を喫してもくじけない人に、栄誉は与えられます」(長田雅子訳『ネルソン・マンデラ 私自身との対話』明石書店)と。
 現代世界は、いまだ多くの人々が内戦や飢餓、貧困や格差、人権侵害に苦しみ、地球規模の環境問題や核戦争の危機は、人類の生存を脅かし続けております。
 しかし、マンデラ氏が、牢獄の深い闇にあっても、不屈の闘志で前へ前へ進み続けたように、「希望」を失わない限り、人類の明るい未来は必ずや開かれます。
 現に20世紀においても、決して崩れることがないと思われていた植民地支配も、アパルトヘイトも、さらに東西冷戦も、厳然と終止符を打つことができたではありませんか。
 希望がなければ、希望をつくればよい。
 光がなければ、自分が太陽になればよい。
 一人の人間が、わが生命に「希望の太陽」を輝かせていくならば、その光彩は、わが家族、わが地域、わが国土を照らしながら、必ずや大いなる変革を可能にするのであります。
 一、本日、貴大学を卒業される学生の皆様方は、一人ももれなく、「アフリカン・ルネサンス」を担い立つ「新時代の旭日」であります。
 今、まさに貴大学から、そして南アフリカの天地から、新たな「アフリカの世紀」すなわち「生命尊厳の世紀」の夜明けが告げられる光景を、私は深い感動をもって、仰ぎ見つめております。
 親愛なる卒業生の皆さん、どうか、いかなる困難や試練があろうとも、強く賢く朗らかに乗り越えながら、深き使命の人生の叙事詩を断固として勝利で飾っていってください。
 私も、名誉ある貴大学の一員として、同窓の皆様方の幸福勝利を真剣に祈りつつ、一生涯、愛するアフリカのさらなる発展と栄光のために貢献しゆくことを、ここに固くお誓い申し上げます。

最も苦しんだ人が最も幸福に!
 一、終わりに、わが胸にあふれてやまないアフリカへの思いを一詩に託し、私の御礼とさせていただきます。

 わが敬愛する宝友・アフリカ!
 人類の母なる大地・アフリカよ!
 21世紀はアフリカの世紀だ。
 最も苦しみ抜いた人こそが
 最も幸福になる権利がある。
 アフリカよ、あなたこそ光だ。
 アフリカには、人類史を転換しゆく
 大いなる使命が輝いている。

 悲しみの夕べもあるだろう。
 怒りと絶望の夜もあるに違いない。
 されど 友よ
 心静かに月光と語ろう!
 心広々と銀河を仰ぎ見よう!
 苦難の時こそ
 希望! 希望! 希望!
 これこそ
 アフリカの不屈の魂であるからだ。

 聞き給え!
 生命を燃え上がらせるドラムの響きを。
 歌い給え!
 多様性の花咲く共生の讃歌を。

 人間よ 自らの偉大さに目覚めるのだ。
 汝自身の尊さに胸を張れ!
 わが胸中に無量の智慧の宝蔵あり。
 自分が太陽と輝けば
 この世から闇は消え去る。

 我らは家族だ。兄弟姉妹だ。
 アフリカに学べ!
 アフリカに続け!
 その時 世界は変わる。
 新しい人間主義の夜明けが来る。

 私は祈る。ひたぶるに祈る。
 アフリカから
 希望の旭日よ昇れ!
 わが友の歓喜の歌よ
 地球上に響きわたれ!
 今日も! 明日も!
 永遠に!

 ご清聴、ありがとうございました(大拍手)。
2013-04-26 : スピーチ・メッセージ等 :
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