随筆 我らの勝利の大道 No.101 春爛漫 金の舞

随筆 我らの勝利の大道 No.101   
            (2013.3.30付)

春爛漫 金の舞

不撓不屈で咲け 勝利の花
さあ4月だ 勇んで躍り出よう!


 君よ立て
  仏法勝負の
   信仰で
  この青春を
   いざ 勝ちまくれ

 この春、就職や進学など、新たな船出をする若き友に、私は「大航海時代」のポルトガルの大詩人カモンイスの言葉を贈りたい。
 「なにごとも不可能事と思いなすな、/欲すれば則ち成る、というからだ」
 どうか“青年の魂”ともいうべき旺盛なるチャレンジ精神、不屈の開拓精神を燃え上がらせて、朗らかに前進していただきたい。
        ◇
 ポルトガルでは、先日、SGI(創価学会インタナショナル)のリーダーたちが、本土から1000キロ以上離れた大西洋上に浮かぶアソーレス諸島を訪れ、喜び弾む報告を届けてくれた。
 「3・16」を記念する希望の会合が開かれ、さらにアソーレス諸島に地区が誕生。そして女子部の白蓮グループも結成され、「池田華陽会」の集いが賑やかに行われたというのである。
 思えば、55年前(昭和33年)の3月16日、恩師・戸田城聖先生は、式典の受付などの役員をしていた女子部の清々しい姿を、命に刻みつけるように見守られ、「ご苦労様! ありがとう!」と慈父の如く声をかけておられた。
 今、健気な白蓮グループをはじめ“華陽”の姉妹たちが、日本はもとより全世界で、広宣流布の勝利の門を開いてくれていることを、わが師はどれほどお喜びであろうか。

真実は必ず勝つ!
 不滅の意義を刻む、あの「3・16」の広宣流布の記念式典の10日前、前年に起こった大阪事件の公判のため、私は関西にいた。
 創価学会の躍進に危機感を抱いた権力の横暴により、私が無実の選挙違反容疑で逮捕・勾留された、全くの冤罪事件であった。
 当時、検察が起訴すれば、有罪率は99パーセント以上といわれていた。法廷で無罪判決を収めることは難事中の難事であった。
 しかし戸田先生は、私に「最後は勝つ。金は金だ。いくら泥にまみれさせようとも、その輝きは失せるものか。真実は必ず明らかになる」と、厳然と語ってくださった。
 私は、この正義の師子王の弟子として、不二の関西の同志と共に、断固と戦い抜いていったのである。
 「絶えずくりかえして戦いとられ、来る日も来る日も新しく戦いとられなければならない」とは、ドイツの作家ヘッセが、平和への闘争を述べた言葉だ。
 人間の平等と尊厳を踏みにじる悪を放置すれば、民衆は不幸に陥ってしまう。だからこそ、断じて油断せずに堂々と真実を訴えていく以外にない。
 私は約4年半の法廷闘争で無罪を勝ち取り、満天下に身の潔白を証明した。
 人生には正念場がある。そこで一歩も退かず、戦い切った人が勝利者となる。あと一歩、もう一押しと追撃し抜いた人が、最後の栄冠を得るのだ。その究極の力が、正しき信仰である。
 また今、「追撃の手をゆるめるな!」との恩師の遺訓を忘れず、教宣部の皆様方をはじめ、若き創価班・牙城会の友らが、敢然と我らの正義城を守り抜いてくれている。深く感謝したい。
        ◇
 先般、イギリスの学生部から嬉しい便りが届いた。
 この度、各地域の学生部の責任者を「バンガード・リーダー」と命名し、新出発したのである。「バンガード」には、「先兵」「先遣隊」の意味がある。そこに、広布の先陣を切らんとの誓いを込めたのだ。
 この言葉を冠した、わが音楽隊の「創価ルネサンスバンガード」は、今や名実共に日本一の凱歌を轟かせてくれている。
 御聖訓には、「一閻浮提にひろまらせ給うべき瑞相に日蓮さきがけ(魁)したり、わたうども(和党共)二陣三陣つづきて」(御書910ページ)と仰せである。
 日蓮大聖人正統の「先駆」の誇りに燃える青年たちがいる限り、世界広布の大河は滔々と未来永劫に流れ通っていくのだ。
 イギリスの英才たちが、新しい取り組みに際し、学び深めたのが、私の手作りの人材グループ「伸一会」と、その精神を継ぐ学生部の「二十一世紀伸一会」の歩みであったという。
 昭和50年の「伸一会」の結成に臨んで、私は訴えた。
 ──俺たちがいれば、学会は大丈夫だ。微動だにしないと胸を張っていえるよう、成長してほしい、と。
 今や、この後継の息吹に漲る青年の陣列は、世界に躍動しているのだ。

冬を耐え再び桜が
 今年は桜の開花が早い。創価大学では、卒業生を送り出すとともに、新入生を迎えてくれる二重の喜びの桜となる。
 ──ある春のこと、戸田先生の散歩にお供して、青空に咲き誇る桜を仰いだ。
 「厳寒の冬を耐えて、また、あの桜が咲いたな」
 先生は、お堀端にたたずみ、桜を仰ぎながら笑みを浮かべておられた。
 「大作、冬は必ず春になるんだよ」。ご自身の人生と重ね合わせられるかのような、その感慨は、私の心の奥に深く熱く染みた。
 長く厳しい冬を耐え忍んだ「陰徳」ありて、春の桜はひときわ美しく、凜然と「陽報」の花を咲かせる。
 大聖人は悪戦苦闘を続ける四条金吾夫妻に、「陰徳陽報」と合わせて「内薫外護」の法理を示し、励まされている(同1170ページ)。
 「内薫」とは、己心に具わる仏性が妙法への信行の陰徳によって開き現され、自身の生命全体を内から薫陶・浄化することである。
 また、その仏性が、外から護り助ける働きをもたらして、陽報を現していくことが、「外護」である。
 御書には「かく(隠)れたる事のあら(顕)はれたる徳となり候なり」(1171ページ)とも記されている。
 冬の如き試練や労苦にも負けない。人が見ていようがいまいが、妙法と共に、師匠と共に、尊き使命に徹する。その生命は必ず外界の状況をも揺り動かし、希望桜、勝利桜を咲かせ切っていくことができるのだ。

「太陽の母」の誕生
 まもなく4月2日が巡り来る。ご自身が達観されていた通りに、桜の咲く頃に逝かれた、わが永遠の師匠・戸田先生の56回忌に当たる祥月命日である。
 その師の慈愛に包まれるように、同じ「4・2」を結成の記念日とするのが、偉大な“常勝関西”の婦人部である。
 60年前(昭和28年)の4月2日、大阪の北区の同志宅に戸田先生をお迎えして、大阪の婦人部の結成式が行われたのだ。
 この日、戸田先生は“一人ひとりが「太陽」の存在に!”と語られた。まさに、わが関西から、広宣流布の「太陽の母」のスクラムが誕生した日なのだ。
 その3年後の昭和31年、大阪中を奔走する中、私が婦人部をはじめ、関西の友と拝した女性門下の日妙聖人への御書がある。
 「冰《こおり》は水より出でたれども水よりもすさ(凄冷)まじ、青き事は藍より出でたれども・かさ(重)ぬれば藍よりも色まさる、同じ法華経にては・をはすれども志をかさぬれば・他人よりも色まさり利生もあるべきなり』(1221ページ)と。
 「志をかさねる」──。このいよいよの信力・行力が、関西魂の真髄である。
 翌32年の春4月、私は、大阪・四條畷の功労者のお宅で行われた座談会に出席した。
 この折に私は、尊き地涌の同志に合掌する思いで、模造紙に大きく「不撓」と筆で認《したた》め、皆に語った。
 「『不撓』とは、『たゆまず屈せず』という意味です。何があっても屈しないことです。題目を唱え抜いて幸せになってください」
 そして「正義は必ず最後は勝つのです」と宣言し、皆と楠木正成・正行父子の歌を歌ったのである。
 「信心は、臆病にては叶うまじ」とは、関西の母たちの叫びである。
 「正義は勝つ!」
 「不撓不屈で勝つ!」
 「勇気の信心で勝つ!」
 この確信と行動に、人生勝利の大道がある。「法華経の兵法」の要諦がある。
 関西婦人部の「常勝の太陽」の心は、今、日本中、そして全世界の同志を赫々と照らしている。
 なんと明るい前進か!
 春だ。花咲く春だ。生命輝く春だ。希望の春、生き生きと伸びゆく春だ。
 さあ、わが友よ、創価の生命の陽光を輝かせながら、足取りも軽やかに、勇んで打って出よう!

 友情も
  春爛漫の
    金の舞


 カモンイスの言葉は『ウズ・ルジアダス』小林英夫・池上岺夫・岡村多希子訳(岩波書店)。ヘッセは『知と愛』秋山六郎兵衛訳(角川書店)。
2013-04-01 : 随筆 我らの勝利の大道 :
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