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池田大作平和思想研究国際フォーラムへのメッセージ

池田大作平和思想研究国際フォーラムへのメッセージ
        (2013.3.2 台湾 中国文化大学)

 台湾の中国文化大学で2日、同大学「池田大作研究センター」の発足10周年を記念する「池田大作平和思想研究国際フォーラム」(主催=同センター、創価大学)が開催された。中国文化大学の「創立記念日」を祝う行事の一環でもあるフォーラムには、台湾をはじめ、中国大陸、アメリカ、フィリピン、日本の42大学・機関から約50人の学者が参加。池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長はメッセージを寄せ、共に「平和と教育と文化の連帯を広げ、地球文明の新しき地平」を切り開きゆくことを念願した。席上、同大学からSGI会長に対し、学術交流への功績をたたえる「感謝状」が贈られた。

SGI会長のメッセージ

生命尊厳の対話の大潮流を
人間革命とは社会変革の挑戦


フィリピンのリサール博士
勇気ある者のみが知を受け継ぐことができる

 一、このたびは、輝かしい貴・中国文化大学の創立記念行事の一環として、「平和思想研究国際フォーラム」を、かくも盛大に開催してくださり、心より感謝申し上げます。
 主催していただく貴研究センターが発足されてより、本年で10周年を迎えられます。
 これまで、創価教育学の創始者・牧口常三郎初代会長の『創価教育学体系』、また張鏡湖理事長と私の対談集『教育と文化の王道』など、多くの書籍の翻訳・出版の労もとっていただき、人間教育の未来を展望する貴重な研究フォーラムの開催を重ねてくださっております。
 この場をお借りして、私は、敬愛してやまない貴研究センターの李彦良《りげんりょう》所長、そして林彩梅《りんさいばい》前所長はじめ、研究者の皆様方に、心からの御礼を申し上げます。誠に誠に、ありがとうございます(大拍手)。
 一、私自身、貴大学の名誉ある一員として、不世出の人間教育者であられた創立者・張其昀《ちょうきいん》先生の精神を学び、わが愛する青年たちにも語り継いでまいりました。
 張鏡湖理事長から直接、伺った、張其昀先生の深遠な教育哲学と、その不撓不屈の信念は、私たちの心に刻まれて離れることはありません。
 大学の建設とは、文字通り死闘であります。貴大学の草創期、苦難の連続の中にあって、張其昀先生が常々、自分はどうなろうと構わない。学生たちが向学に励んでくれれば、それが何よりの喜びであると述懐されていたことも、胸に迫ります。
 張先生は、教育に尽くし、民衆に奉仕するご自身の覚悟を、「『無我』にして初めて、『無私』たりえ、『無私』にして初めて、『無畏』たりえる。大学教育の最も貴ぶべきことは、この『大無畏』の精神である」とも語られております。
 その最晩年、病に伏されてなお、「窓から大学が見える病室にしてほしい」と願われ、貴大学のキャンパスを見守り続けておられたことにも、私は感涙を禁じ得ません。
 目覚ましい大発展を遂げられている貴大学で、世界各地の知性の皆様方が一堂に会し、人類の未来のために、有意義な学術交流が行われることを、張其昀先生も、さぞかし喜び、祝福してくださっているに違いない。そう思いを馳せるのは、私一人ではないでありましょう。

生死を見つめて
 一、本日のフォーラムでは、「21世紀への対話」のテーマのもと、「平和」「文化」「教育」「生命尊厳と心の復興」の各分科会で、活発な討議が行われると伺っております。
 「21世紀への対話」といえば、イギリスの大歴史家トインビー博士と共に精魂を傾けた、人類文明の未来をめぐる対談集の日本語版のタイトルでもありました。
 思えば、トインビー博士と私が、2年越し40時間に及ぶ対談を終えたのは、今から40年前の1973年のことでありました。
 初めて、ロンドンの博士のご自宅のアパートに伺った日、ご夫妻は、慈父悲母のように、エレベーターを降りた私どもを笑顔で迎え、家の隅々まで温かく案内してくださいました。
 対談を進めた応接間の隣の書斎には、写真立てが十数枚ほど立てかけられていました。それは、第1次世界大戦で亡くなられた、博士のオックスフォード大学時代の友人たちの写真でありました。
 博士は、常に「生死《しょうじ》」という人間の根本の苦悩に、真摯に誠実に向き合われ、生命とは何かを探究し、思索しておられました。
 対談の結びに、博士は、「人間は、自分の死後に何か起ころうとしているかに、思いをいたすことが大事である」との哲学者ラッセルの言葉を私に贈ってくださり、しみじみと語られました。
 「つまり、我々は、できるかぎり遠い先のことを考えて、人生を構想していくべきだということです」と。
 私たちは、「生と死」そして「生命の尊厳」という最も普遍的な次元に立ち返ってこそ、人生や社会の諸問題の本質に迫り、平和と共生の未来を展望できることを、あらためて確認し合ったのであります。

現在の行為が未来をつくる

 一、仏法では、生命は永遠であり、生死は不二であると説かれます。
 死後の世界に、人間の生命に何か起こるのか。釈尊の答えは「業相続《ごうそうぞく》」でした。
 仏典に、「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」とあるように、現在は過去の行為の結果であり、現在の行為が未来の結果をつくる。身《しん》と口《く》と意《い》にわたる行為、すなわち業の連続が、生死を超えて続いていくと見るのです。
 この宿業論について、トインビー博士と論じ合った折、博士から鋭く「宿業は、変えることができるか、いなか」と質問されたことがあります。
 私は、「因果は瞬間瞬間に動いていく。常に、自身の宿命転換、社会変革へめ強い生命力を最大限に引き出していけるのが、人間革命の哲理です」と申し上げました。
 博士が、「イエス! イエス!」と目を輝かせながら、頷いてくださったことが、昨日のように思い起こされます。
 「人間革命」とは、時間軸においては永遠性、空間軸においては宇宙大という広がりを持った一人の人間生命の無限の可能性を信じ、自他共に解き放ちながら、漸進的に現実社会を変革していく挑戦であります。
 それは、我ら中国文化大学の創立者・張其昀先生のヒューマニズムの思想とも、深く通底しております。
 先生は、「中国文化」の中心的な思想を、ただ一文字で総括するならば、それは「仁《じん》」であると喝破されておりました。
 「仁を識ることの意義は、具体的にいうならば、すなわち、人間性を発揮し、人権を擁護し、人格を発揚し、人間の力を発展させることにある」とは、張其昀先生の明快なる洞察であります。
 私たちの後に続く青年たちが、その若き生命を思う存分に光り輝かせながら、「人間性」と「人権」と「人間の力」を共々に強め、高めてくれる。ここにこそ、21世紀に人類が「心の復興」を果たしていく希望の王道があるといってよいでありましょう。
 一、張其昀先生は、この「中道」に立つ中国伝統の思想が、世界の新文化創造に大いなる役割を果たすとも達観されておりました。
 トインビー博士もまた、人類の平和的統合に東アジアが重責を担うことを期待されていたのであります。
 今まさに、環太平洋の時代が到来し始めております。
 この環太平洋の大海原を、私たちは何としても、荒れ狂う「紛争の海」ではなくして、「平和の海」「共生の海」「創造の海」へと安定させていかねばなりません。その意味からも、未来を担う世界市民たちを育み、結び合う大学間の交流は、いやまして重要になっております。
 アジアが世界に誇る19世紀フィリピンの大英雄ホセ・リサール博士は叫びました。「知は、人類の遺産である。しかし、勇気ある者のみが、それを受け継ぐことができるのだ」と。
 きょう、ここに集われた先生方こそ、文明の対話の潮流を起こし、平和創出の大いなる原動力になられる知性の勇者であられると私は確信してやみません。私も、ますます元気に、敬愛する皆様方から学ばせていただきながら、平和と教育と文化の連帯を広げ、地球文明の新しき地平をご一緒に切り開いていく決心であります。
 結びに、心から尊敬申し上げる皆様方のご健勝とご一家の繁栄、そして皆様方が所属される教育・研究機関の永遠無窮の発展と栄光をお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます(大拍手)。
2013-03-21 : スピーチ・メッセージ等 :
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