ブラジル ポンタグロッサ州立大学 最高栄誉賞授与式への謝辞

ブラジル ポンタグロッサ州立大学 最高栄誉賞授与式への謝辞
   (2013.2.18 ポンタグロッサ州立大学講堂)

ブラジル連邦共和国の名門「ポンタグロッサ州立大学」から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「最高栄誉賞」が贈られた。これは、平和・文化・教育運動を通じた人類への多大な貢献を讃えたものである。授与式は18日午後2時(現地時間)、パラナ州・ポンタグロッサ市内の同大学講堂で厳粛に挙行され、ジョアン・カルロス・ゴメス総長をはじめ大学首脳が出席。代理の大場SGI理事長に証書とメダルが託された。

ゴメス総長の祝辞

池田博士は人類普遍の思想家
偉大なる変革の哲学


 わが大学の最高栄誉賞授与式を挙行する本日は、私たちにとって、大変に深い意味があります。
 この栄誉は、人類の発展に顕著な貢献をされた人物にこそふさわしいものであります。
 本日の式典は、国際化を必要とする現代に生きる私たちにとっても、極めて意義深いものであります。
 本日の受賞者・池田博士の姿そのものであるSGIは、世界192カ国・地域に地球規模で広がり、大学・学術機関などとの交流を通して、常に平和・文化・教育を推進しております。
 哲学・科学・文学部から始まったポンタグロッサ州立大学は、常に文化・哲学・教育という人類益の分野の発展を担ってきたと言えます。
 だからこそ、芸術、哲学における発露として、国際的な偉人である池田博士に大学の最高栄誉賞を授与することは、本学の原点をあらためて確認し合うことにも通じます。
 さらに、人々の幸福と相互理解を探求し、明日を担う人材を育成するという大学本来の使命をも、再認識し合うことができました。
 一人一人の内面を磨くという教育の価値、教育機関として最も大切な使命をあらためて示唆する意味からも、本学にとって、博士への栄誉ほどふさわしいものはありません。
 池田博士は、ご自身の主張である「人間革命」について、次のように言われています。
 「一人の人間における内面の変革こそ、すべて新しい善の方向にもっていける、人類をより強く、より賢くする第一歩である。だから、人間革命というのは一番、根本の革命であり、人類にとって一番、必要な革命なのである」
 ここで言われている「革命」とは、武器を持ったり、また抵抗組織をつくったり、そうした人々を画一化させるような哲学ではありません。この革命は、個々人に起こる革命であります。何かを変えていかなければなりません。
 そうした一人一人の変革なくして、人類の前進はあり得ないからです。
 一人に始まる革命は、やがて集団へと到達します。池田博士はさらに述べています。
 「自身の生命を、最も内奥のところから変革していくところに、実は社会の変革のカギがある。個人の内面の変革が、周囲の状況を変え、多くの人々の心を動かし、社会変革へと波及しゆくのである」
 こうした変革は、人間の本質を高めゆく研究と、教育、文化によってこそ可能になります。価値観の革命は、私たちの実存にかかわる問題を含むために、最も困難な革命であると言えます。
 冷酷な競争による広範な格差社会を排除するために行われた流血の闘争の歴史にあって、池田博士の思想は、本質的な部分に目を向け、より価値的に、私たちが改善の因となっていく方途を教えてくださっています。
 ご列席の皆さま方、この人道の精神の宣揚にこそ、本日の顕彰の意義があるのです。
 博士は、知の学習と探究、その擁護を実現する人類普遍の思想家なのです。
 出会いを創造しゆく最も有効的な方途である教育で、人々を結びつけるために、生涯を捧げてこられた人物であります。
 大陸をこれほどまでに近づけ、あらゆる教育レベルにおける教育機関を築いた人物なのであります。
 最高栄誉震は、光り輝く軌跡をたどられた池田博士、またSGIへの最もふさわしい顕彰であり、ポンタグロッサ州立大学にとりましても、これほど崇高な目的に名を連ねることができるのは、このうえない栄誉であると確信いたします。
 そして私たちが、SGIが推進する価値の普及の一端を担わせていただくことは、大変に光栄であります。
 民衆間の相互理解のために、その一助をなしていくことを、心からお約束いたします。
 大変にありがとうございました(大拍手)。

カリノウスキー教授の授与の辞

民衆の中で対話を広げより良き社会を構築

 ポンタグロッサ州立大学より池田大作博士への最高栄誉賞の授与の辞を述べる機会をいただき、大変にうれしく思います。
 最高栄誉賞は1985年7月24日、大学規定第4号として制定されました。
 長年の変遷を経ながら、大学の発展に寄与した人物、もしくは教育、文化一般に貢献された人物に対して贈られる顕彰として、設けられたものであります。
 そして同時に、教育、文化、大学の発展に尽力された方々への功労を讃え、最大の感謝の気持ちを表す意義があります。
 池田博士は、作家、教育者、写真家としても世界から讃えられる哲学者、人間主義者、桂冠詩人であります。
 85年にわたる長きご生涯において、真の人間革命を構築するために人間的価値の普及に尽くしてこられました。
 博士は、哲学者、教育者として、また平和主義者として、仏法の価値観、哲学観をもって、対話を民衆間へと広げ、より良き社会建設に尽くしてこられました。
 そうした土台の上で、日本を拠点としたNGO(非政府組織)であり、世界192カ国・地域に1千万人を超えるメンバーを擁する創価学会という在家団体による重要な社会教育運動を通して、貢献をされています。
 博士は、第3代会長として、活動の場を国際的に拡大し、個人の変革と社会への参画を中心に、平和・文化・教育の運動を展開してこられました。
 1960年以来、ブラジルにも組織はありましたが、1975年からは、SGIとして活動を国際的に拡大されています。
 博士は、平和主義者、教育者としても、世界中で多くの関連機関を設立されています。
 ブラジルでも、特にアマゾン自然環境保護センターは、世界的にも注目されています。
 博士は、世界中を駆け巡り、仏法の人間主義哲学の理念を根底に人類の課題に積極的に取り組みながら、希望と相互理解と尊重、平和と繁栄に満ちた新たな21世紀の創出へと果敢に行動してこられました。
 さらに、平和実現への第一歩は対話から始まるとの信念のもと、民間外交にも取り組まれ、日中の国交正常化の実現にも尽力されています。
 そうした功績を讃えて、中国の20数校にも及ぶ大学・学術機関では、池田博士の人間主義哲学を研究する機関が設立されています。
 また1981年には、創価学会として、国連難民高等弁務官事務所、国連広報局のNGOに、1983年にはSGIとして、国連経済社会理事会のNGOに登録されました。
 博士の人間主義者としての活動に対して、アメリカのアトランタにあるモアハウス大学のローレンス・カーター所長は、約10年にわたり、「ガンジー・キング・イケダ──平和建設の遺産」展を開催し、20世紀の人権活動の最高峰として讃えています。
 同展は近年、異なった文化圏であっても非暴力と連帯の絆を重視し、人間主義という振る舞いにおいて共通している3人の偉人の思想と行動を、一般の市民に伝えるためにサンパウロ市庁舎でも開催されました。
 世界中のさまざまな大学・学術機関から、その平和への類いまれなる功績を讃え、300を超える名誉学術称号が池田博士に贈られています。
 作家として、音楽家として、また写真家としても、池田博士は、芸術を通した平和の理念をいくつもの国々に伝えてこられました。
 博士は、フランスのヴァル・ド・ビエーブル写真クラブの名誉写真芸術会員であり、オーストリア芸術家協会の在外会員、シンガポール写真家協会の終身名誉会員でもあります。
 またブラジルでは、エミール・ゾラ、ヘンリック・イプセン、アンドレ・マルローら著名な識者、哲学者、作家などが名を連ねるブラジル文学アカデミーの在外会員に、1993年に就任されています。
 これこそ、わが大学の最高評議会に最高栄誉賞を推挙させていただいた理由であります。かくのごとく世界的な方を顕彰することができ、この場をお借りし、あらためて御礼申し上げます。
 大変にありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

教育は「生命の創造力」を開く挑戦
「新しい建設」へ「新しい人材」を!


ブラジル独立の英雄・ティラデンテスの願い
「庶民の顔《かんばせ》に幸福を見たい」
君よ 人間の尊厳を守るために学べ


 一、ただいま私は、ラテンアメリカの「知性の太陽」として燦然と輝く貴ポンタグロッサ州立大学より、最高の栄誉を賜りました。ジョアン・カルロス・ゴメス総長をはじめ貴大学が、どれほど深いご厚情をもって授与してくださったか。
 今、私の心も、世界に開かれた、憧れの「野《の》のプリンセス」ポンタグロッサに聳え立つ貴大学の講堂にあります。
 この無上の栄誉を、私は、貴国の模範の良き市民と光る、わが敬愛する友人たちと一緒に拝受させていただきたいのであります。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 一、1969年の創立から40余星霜──。
 貴大学は、世界の大学・研究機関とのグローバルな交流を活発に推進されるとともに、貴パラナ州の各地域の市民の生活と福祉のため、大いなる使命感と責任感を燃え上がらせてこられました。経済発展と社会正義の実現に果たされたご貢献は絶大であります。
 さらに、私が深く感銘する貴大学の足跡は、人間の尊厳、人間の権利、人間の多様性の尊重を掲げられ、あらゆる偏見と差別の追放に邁進してこられたことであります。
 多様な人種や多彩な文化が躍動する「人権先進国」ブラジルの発展の歩みにあって、貴大学は先駆を切ってこられました。
 「人権教育プログラム」を積極的に促進されてきたことも、よく存じ上げております。困難な試練の時代にも、英知と正義の牙城として、毅然と民主主義と人権を守り抜いてこられたことは、何と誉れ高音歴史でありましょうか。

アタイデ総裁の人権擁護の叫び
 一、本年は「世界人権宣言」採択から65周年であります。その起草に尽力なされたブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁が、私に語っておられた言葉が蘇ってまいります。
 「人間の内に“聖なるもの”を見る視座がなければ、人間の尊厳という思想の根はできない」と。
 人間の生命には、厳然と「聖なるもの」が具わっています。本来、生き生きとした「偉大な創造力」が脈打っています。それぞれに「限りない豊かさ」が広がっています。
 この尊厳なる生命の真価を、一人一人の青年が自覚し、発揮していく。
 ここに「教育」の崇高なる挑戦があるといえないでしょうか。
 一、「人間の尊厳」「生命の尊厳」を目指しゆく教育は、自分さえよければいいという利己的な風潮に対する決然たる戦いでもありましょう。
 歯科医としても民衆に尽くした、あのブラジル独立の大英雄ティラデンテスが、「ただ庶民の顔に幸福と喜びを見たい」との願いに生き抜き、戦い抜いたことを、私は思い起こす一人であります。
 そして、その大精神を脈々と受け継いでおられる総長の奮闘に、心からの敬意を表したいのであります。総長は語られました。
 「子どもの頃から、歯科医を夢見てきました。一番、やり甲斐を感じるのは、患者が治療に満足して、幸せな笑顔を見せてくれることです」と。
 私は感動しました。
 私が創立した創価大学でも、本年4月から看護学部が新たに開設されます。
 「人々の幸福な笑顔のため」──この目的観に立って、大いなる夢を描き、学び、力をつけ、民衆に奉仕していく。この「人間教育」の究極のロマンを、貴大学の先生方、若き英才の皆さんと笑みを交わし合いながら、さらに広げていきたいと思うのであります。

「希望の大国」に全世界が注目!
 一、うれしいことに今日、貴国は、GDP(国内総生産)においても世界第6位へと飛躍されました。
 明年の2014年には、貴国で64年ぶり2度目となるサッカーのワールドカップが開かれ、ここパラナ州においても熱戦が繰り広げられます。さらに2016年には、リオデジャネイロ五輪が開催されます。
 ある調査では、貴国の1次エネルギー供給量の半分近くは、バイオエネルギーなどの再生可能エネルギーで占められていると伺っています。英知を結集しながら、環境と調和した持続可能な再生エネルギーの供給サイクルが貴国で確立すれば、地球環境問題を解決しゆく一つのモデルケースとなるのではないでしょうか。
 貴大学が最先端を示されているように、学術・研究機関と地域産業が密接に連携を取り、技術的にイノベーション(刷新)を引き起こしていくことも、人類を照らす光であります。
 幾重にも、貴国は21世紀の地球社会をリードしゆく希望の大国として、いやまして国際的に熱い注目が集まっております。
 貴大学で学び鍛えた「新しい人材」が、一段と活躍していく未来が、私の胸には思い描かれてなりません。

思想家フレイレ
全ての民族と連帯を! 毎日、ベストを尽くせ

 一、貴国の教育思想家フレイレは、「新しい人材」の特質を明快に論じました。
 第1に、“民衆のため”“民衆の利益を守るため”に働くことであります。
 第2に、いかなる仕事を任されても、義務を果たす「責任感」であります。
 第3に、全ての民族との「連帯感」であります。
 第4に、きょう成し遂げるべきことを明日に延ばさない。毎日、ベストを尽くすことであります。
 第5に、社会の建設に積極的に参加することであります。
 第6に、“歩みを止めてはならない”“刷新しなければ「新しいもの」は直ちに「古きもの」に変わってしまう”という確信であります。
 私も、きょうより、栄えある貴大学の一員として、この「新しい人材」の勝利の笑顔の道を、力の限り開き続けていくことを、お約束申し上げます。
 一、結びに、校章に描かれた平和の白鳩のごとく、21世紀の天空高く貴大学が大いなる飛翔を遂げられることを、私は心からお祈り申し上げます。そして貴パラナ州、貴国ブラジルの無窮の栄光を念願申し上げ、御礼のご挨拶とさせていただきます。
 ムイト・オブリガード!(ポルトガル語で「誠にありがとうございました!」)(大拍手)
2013-02-24 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

fmiokun

Author:fmiokun
FC2ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索