随筆 我らの勝利の大道 No.91

随筆 我らの勝利の大道 No.91   
               (2012.12.7付)
広布大願に走る

戦いの中で強くなれ!

聳え立て 栄光の民衆城
勇気と団結の「黄金の心《ゴールデンハート》」で!


 「生きるということは、人間の中で生きることだ。人間の中で生きるということは、戦うということだ」
 この言葉は、フィリピンの英雄ホセ・リサールの大闘争の雄姿を彷彿させる。
 人生は戦いだ。自然界も、社会も、あらゆる次元で戦いの連続である。
 戦うからこそ、生命の飛躍がある。発光がある。
 光栄にも、今回、この英雄の精神を継承するリサール協会から「ゴールデンハー卜賞」を授与いただき、フィリピンSGI(創価学会インタナショナル)の同志と共に拝受した。
 「ゴールデンハート」つまり「黄金の心」である。
 それは、何ものにも壊されず、決して朽ち果てることのない、「真金」の魂ともいえよう。
 日蓮大聖人は、「金《こがね》は・やけば真金《しんきん》となる」(御書1083ページ)と仰せである。
 試練に遭うごとに、いよいよ強くなり、いよいよ輝きを増す。これが、我らの「黄金の心」だ。
        ◇
 誓願を
  共に果たさむ
     師弟不二

 「御義口伝」に宣《のたま》わく、「大願とは法華弘通なり」(同736ページ)と。
 昭和26年(1951年)の晴れやかな5月3日、第2代会長就任式で、わが師・戸田城聖先生は、「75万世帯の折伏」を師子吼された。
 多くの友は“夢物語”と聞いたかもしれない。

師弟共戦の呼吸で

 しかし私は、師の誓願を全身で受け止め、わが誓いとして燃え上がらせた。
 翌年(昭和27年)の初め、思うように弘教が進まないなか、師が言われた。
 「大作、君が立ち上がってくれないか」
 「わかりました。先生がびっくりするような折伏の攻勢に転じてご覧にいれます。先生はゆっくりと見ていてください」
 この深き師弟共戦の呼吸から、蒲田支部で1カ
月の弘教201世帯という拡大の歴史も始まったのだ。
 蒲田の「二月闘争」を起点に、東京、北海道、関西、中国と、拡大の潮流は、うねりをあげていった。
 大躍進の姿に、戸田先生の喜びは、ひとしおであった。師の喜ぶ顔ほど、最高の勲章はない。
 そして、昭和32年(1957年)の12月、師の誓願であり念願であった、偉大なる75万世帯の金字塔は、遂に堂々と打ち立てられたのである。
 あれから、55星霜。この厳寒の師走も、わが友は、広宣流布の誓願に燃え、“師と共に”と走り抜いてくれている。こんなに嬉しく、有り難いことはない。
 大聖人は、相模国(現在の神奈川県)を主戦場とした、「立正安国」の法戦の中で述懐なされている。
 「但偏《ひとえ》に国の為 法の為 人の為にして身の為に之を申さず」(御書35㌻)
 国土の安穏、正法正義の興隆、そして民衆の幸福。ここに、御本仏の「毎自作是念」(毎《つね》に自ら是の念を作《な》す)があられた。
 この御一念に、そのまま直結して行動し抜いているのが、創価の師弟である。
 だから強い。だから何ものにも屈しない。
 たとえ権力や人気があろうが、いかに外面を飾ろうが、その心根が卑しい一身の我利我欲であれば、いずれ庶民の賢者から鋭く見破られ、歴史の厳しい審判を免れないであろう。
 そうした浅ましい名聞名利の姿を悠然と見下ろしながら、我らは、どこまでも民衆と共に生き抜く。
 最も誇り高き「人間の王道」を、宇宙で無上の「生命の正道」を、堂々と進み切っていくのだ。

なぜ挑戦が大切か
 「75万世帯」を達成した弟子に、戸田先生は、新たな目標として「300万世帯」と宣言された。
 なぜ、現実社会の真っ直中で、労を惜しまず「広宣流布」「立正安国」の挑戦を続けるのか。
 その意義を、恩師は故郷の北海道の同志に語ってくださったことがある。
 第1に、地域と社会への貢献を果たしながら、多くの人びとと仏縁を結んで、自他共に功徳を広げていくことができる。
 第2に、戦いを通して組織の隅々まで力を漲らせ、異体同心のスクラムを強くすることができる。
 第3に、目標に向かい、一人ひとりが「自分らしく悔いなく戦い切った」と御本尊に報告できる清々しい歴史を残し、勝利の喜びをつかめる。
 使命の激戦を一つ一つ、勝ち越えながら、わが同志が「功徳」と「和楽」と「歓喜」の実証を、いやまして仲良く賢く、朗らかに開いていくことが、先生の願いであられたのだ。
 師の遺訓となった300万世帯の夢は、弟子の報恩の奔走、そして青年の果敢なる突破力によって、わずか5年にして達成された。
 50年前の昭和37年(1962年)の11月であった。
 半世紀を経て、今や学会は「三類の強敵」の一切の大難を勝ち越え、栄光輝く「民衆勝利の大城」と聳え立った。後継の地涌の青年は澎湃と躍り出て、「一閻浮提広布」の未来を洋々と展望する時代を迎えた。
 どんなに、日蓮大聖人が、また戸田先生が喜ばれていることか。

一人残らず幸福に
 大聖人が「日本六十六箇国・二つの島」「国国・郡郡《こおりこおり》・郷郷《ごうごう》・里里《さとさと》・村村《むらむら》」などと表現された御文がある(御書1331ページ)。
 日本列島の隅々まで広大な御境涯に包まれながら、庶民が暮らす小さな地域共同体にも目を注がれていたといえようか。
 さらに「五畿(山城・大和・河内・和泉・摂津)・七道(東海・東山・北陸・山陰・山陽・南海・西海)・郡《ぐん》は五百八十六・郷《ごう》は三千七百二十九」(同1072ページ)とも記されている。
 人口についても「男は十九億九万四千八百二十八人・女は二十九億九万四千八百三十人」、合わせて「四十九億八万九千六百五十八人」等と詳細に書き留められている(同ページ、異なる人数を記された御抄がある)。
 ここでの「億」は、今と違って「十万」に当たる。大聖人は、当時の日本の全人口を約500万人と見ておられたことになる。
 私が感動するのは、大聖人が地域や人口を「一桁」の数まで掌握され、胸中に収められていることだ。
 そこに、「どんな小さな村々も残らず安穏にしていくのだ」「一人も残らず幸福にしていくのだ」との執念とも思える甚深のお心が拝されてならない。
 わが学会の最優秀の統監部の皆様方の人知れぬ奮闘も、この大聖人の御精神に真っ直ぐ連なっている。
 ともあれ、どれほど広宣流布が拡大しても、一番大事なのは、それぞれの地域で懸命に生き抜く庶民であり、その「一人」である。
 そして、北海道、東北、関東、東京、東海道、信越、北陸、中部、関西、中国、四国、九州、沖縄──どの方面、どの地域も、大切な大切な広布の舞台である。
 大聖人のお心のままに、私たちは徹して「一人」に光を当て、共に対話し、共に励まし合い、すべての地域が共に栄える、よりよき社会を建設していくのだ。

立ち向かう底力を
 先日も、東日本大震災で被災され、福島県から茨城県に避難されているご夫妻の活躍を、妻と伺った。
 先の見えない現実がある。その言うに言われぬ思いを笑顔で包み、「自分のできることから」と、近所の草むしりやゴミ拾い等を続けてこられた。避難生活の中で信頼と友好を広げることは容易ではない。だが、夫妻は今日も、近隣の方と挨拶を交わし、地道に対話を重ねながら、今住む地域の同志と前進されている。
 この健気な友を見よ。
 この麗しき家族を見よ。
 大震災に屈しない、この東北健児の底力を見よ!
 「大震災に立ち向かう姿を見せることが使命だと思って、頑張っています」と夫妻は語られる。草むしりで泥のついた、その手のひらを私は固く握り、讃嘆して差し上げたいのだ。
 日本全国、全世界、我ら戦う同志の心は、いつも、つながっている。この最極の人間の絆がある限り、断じて負けることはない。
        ◇
 ルネサンス時代の万能の巨人レオナルド・ダ・ビンチは叫んだ。
 「困難なにものぞ。努力の前には如何なる困難もなし」
 わが愛する「創価ルネサンス」の旗手たちよ、どんな困難も恐れるな!
 我らには「勇猛精進」の努力がある。最強無敵の「法華経の兵法」がある。
 「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし」(御書1463ページ)
 この御金言通りに、我らは勇気と団結の「黄金の心」で戦う!
 そして、共々に、永遠に不滅の「正義の師弟城」を勝ち築こうではないか!

 団結の
  創価の同志は
   輝きて
  勝利の歴史を
    三世に残せや


 冒頭の言葉は『見果てぬ祖国』ホセ・リサール原作、村上政彦翻案(潮出版社)から。ダ・ビンチは『レオナルド・ダ・ヴィンチの手帖』足立重訳(六興商会出版部)。
2012-12-09 : 随筆 我らの勝利の大道 :
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