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若き君へ 新時代の主役に語る 第6回

第6回 力を合わせる  (2012.10.2/3/5付 聖教新聞)

異体同心は地球社会の指標

「仲が良い」ということは「信心がある」ということなのです。
「イタイドウシン」「ビクトワール!《勝利》」


 ──10月2日は、池田先生が、一閻浮提広宣流布への第一歩を、力強く踏み出された記念の日です(1960年、北南米へ出発)。
 先生が開いてくださった大道に、全世界の青年が躍り出て、今、元気いっぱいに続いています。先日のSGI(創価学会インタナショナル)青年研修会にも、55カ国・地域から250人の若きリーダーが集いました。その真剣な求道と麗しい団結の姿に、私たちは多くのことを学びました。
 皆を代表してアフリカのメンバーと感動的な出会いを結んでくださり、本当にありがとうございます。日本の青年部にも、大きく歓喜の波動が広がっています。

名誉会長 ありがとう!
 皆、言うに言われぬ苦労を重ねて、勇んで来日してくれました。
 若いから旅費を捻出するのも、並大抵ではない。まとまった休暇を取ることだって、大変な苦労だ。
 ビザ(入国査証)を取得するため、自分の国に日本の大使館がないので、隣の隣の国まで、猛暑の中、満員の乗り合いバスで40時間かけて往復した友もいる。
 偉いじゃないか。
 日蓮大聖人は、「道の遠さに、志があらわれるものではないか」(御書1223ページ、通解)と仰せです。その遠来の尊き求道の友を、「当《まさ》に仏を敬うが如く」(創価学会版法華経677ページ)に私たちは迎え、讃えたいのです。
 アフリカの青年たちは、皆、最優秀の勇者でした。瞳が燃え立つような決意に輝いていました。全身に満々たる青年の熱と力が躍動していました。一人一人が自分らしく胸を張りながら、同志と一体のスクラムで結ばれていました。
 私はうれしかった。アフリカ広布、そして世界広布の未来を照らす希望の旭日が昇る思いでした。
        †
 ──先生が激励してくださったアフリカのメンバーは、先生をお見送りした後、歓喜を爆発させ、「イタイドウシン(異体同心)!」「ビクトワール(勝利)!」「センセイ!」「ビクトワール!」と皆でかけ声をかけ合っていました。
 一口にアフリカといっても多様です。今回は10カ国から集い、来日した時は、言語も異なって、意思の疎通さえ難しかった初対面のメンバーが、先生のもと、見事な「異体同心」の団結を創り上げていったのです。

名誉会長 素晴らしいね!
 それぞれの国では、研修会の間、青年たちを送り出した先輩方が、一生懸命に無事故・大成功を祈り続けてくれていました。
 その方々も我がことのように喜ばれ、帰国した青年たちと、皆でますます元気に前進している様子を、早速、報告してくれました。何よりも麗しい“創価家族の絆”です。
 また今回、お会いできなかった他の大陸の青年メンバーも、アフリカの友の喜びを我が喜びとして受け止めて、深い決意の便りをくれました。
 ありがたい同志愛です。
 これこそ「異体同心」です。
 信心という「心」で結ばれた私たちの「人間の絆」ほど、深く、尊く、そして、強いものは絶対にありません。
 どんなに離れていても、心と心はつながる。たとえ会えなくとも、命と命は通い合う。一つになれる。これが、妙法の世界です。創価学会です。
        †
 ──大関西で、池田先生が雄渾の指揮を執ってくださり、皆で大合唱した「嗚呼黎明は近づけり」(大阪高等学校全寮歌)の一節には、「君が愁いに 我は泣き 我が喜びに 君は舞う」とあります。
 この歌の通りの人間の連帯が、先生を中心に全世界に広がっていることは、本当に感動です。

名誉会長 法華経の涌出品には、「地涌の菩薩」が「三千大千の国土」から踊り出る様子が、こう記されています。
 「無量千万億の菩薩摩訶薩有って、同時に涌出せり」(同452ページ)と。
 まさしく、広宣流布のために「いざ戦わん!」と、無数の国土から、無数の地涌の菩薩が、心を一つに「同時に」出現するのです。つまり「異体同心」です。
 この法華経の通り、地球上に壮大な地涌の「異体同心」の陣列を呼び出しだのが、日蓮大聖人に直結する創価学会なのです。
 だから、皆、久遠から縁《えにし》深き弟子であり、法華経の会座に地涌の菩薩として参列していたんだ。
 そして、妙法流布を誓い合い、今この時、その使命を果たすために共に生まれてきた。三世永遠にわたる誓願で固く結ばれている地涌の同志なんです。
 それを思い出し、自覚すれば、団結できないわけがない。異体同心の団結ができれば、必ず広宣流布はできる。
 これは、大聖人のお約束です。

 ──この夏、ロンドンでオリンピックやパラリンピックが行われましたが、皆、「勝利」のために団結していました。すべての次元において、結局、より団結の強いところが、最後は競り勝つように思います。

名誉会長 その通りです。団結こそ、勝利の原動力です。
 「何のために」団結するのか。私たちは、広宣流布すなわち世界の平和と人類の幸福という、未聞の大事業を成し遂げゆくために団結するのです。
 わが師・戸田城聖先生の事業が苦境のどん底にあった昭和26年(1951年)の1月、私は心肝に染め抜く決心で、「生死一大事血脈抄」の一節を拝し、日記に書き留めました。
 「総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思《おもい》を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か」(御書1337ページ)
 「広宣流布の大願」に、師匠と弟子が、また同志と同志が、何があろうとも、「水魚の思」という一体不二の心で、生き抜き、戦い抜いていく。そこにこそ、一切の苦難を乗り越えて、勝利の道が必ず開かれるのです。
 この仏法の極意を、私は生命に刻みつけ、戸田先生の弟子として師子奮迅の力を出し切って、戦いました。そして、絶体絶命の窮地を打開し、この年の5月3日、遂に戸田先生の第2代会長就任を迎えたのです。
 ともあれ、「異体同心」とは、それぞれの個性、特質を最大限に生かしながら、広宣流布という、人間として最極の大目的に心を合わせて邁進していくことです。
 大聖人は、総じては、御自身の生命に息づく血脈は、この「異体同心」の団結の中に伝わり、広布大願に生きる一人一人の生命に脈動すると御指南されています。
 異体同心の団結で進め!
 これが、日蓮仏法の真髄です。
 ですから、「仲が良い」ということは、「信心がある」ということなのです。
 残念ながら、現代社会は、一人一人が孤立し、他者への無関心に覆われ、自分一人では何も変わらないという無気力や諦めが蔓延している。
 私が対談したアメリカの“行動する歴史学者”ハーディング博士は厳然と言われていました。
 「私たちが本当になすべきなのは、新たなる創造のために人々の心を結集することであります」と。
 ゆえに、博士は、「正義と慈悲を基盤として、地域に社会にと運動を繰り広げる」創価の前進に、最大の共感と支持を寄せてくださっています。
 正しい仏法をもって、世界平和と万人の幸福を目指しゆく「異体同心」のスクラムは、それ自体が人間共和の理想です。人類の希望の光明です。地球社会の指標です。
 「異体同心なれば万事を成し」(同1463ページ)です。
 すべてを成就できる。すべてに勝利できる。
 私たちは、「21世紀の大陸」アフリカの青年たち、そして、全世界の青年だちと共に、声高らかに叫び、力強く前進しよう!
 「イタイドウシン!」「ビクトワール!」と。

 ※「嗚呼黎明は近づけり」は作詞=沼間昌教。

団結は まず自分が立ち上がれ!

一人が一人と心を結んで築き広げてきたのが、学会の「人材の林立」です。

 ──新入会の友と懇談した際、皆が使う「団結」という言葉にびっくりしたと言っていました。これまで言われたこともなければ、使ったこともなかった、と。

名誉会長
 率直でいいね。
 でも、みんな、何かしら、力を合わせて一つのことを勝ち取った感動を持っているんじゃないかな。団結が喜びだということは、きっと実感できるでしょう。
 特に、東日本大震災を通し、あらためて「人間の絆」が見直されています。創価学会の活動に、多くの識者の方が共感し、期待されているのは、いざという時、見事な「団結」で救援活動に当たった。そして今も、青年部を先頭に、手を携えて復興に汗を流してくれているゆえです。
 人類は、災害や圧政などに、団結して戦ってきた。団結こそが、唯一の勝利の方法なのです。
 インドが独立闘争に勝利できたのは、マハトマ・ガンジーを中心に民衆が団結したからです。
 フィリピンの独裁政権を打ち倒した民衆の団結は、「ピープル・パワー」と呼ばれました。
 東西を分断したベルリンの壁を打ち破った力も、平和と自由のために立ち上がった若人たちの団結です。
 南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃させたのも、マンデラ元大統領を中心として、平等と人間の尊厳を求め抜いた民衆の粘り強い団結です。
 創価学会の創立者・牧口常三郎先生は、鋭く喝破されていました。悪というものは結託して、どんどん強くなる魔性を持っている。それに対し、善が孤立してしまえば、社会は暗くなり、険悪になる。善こそが団結せねばならない、と。
 牧口先生は、戦争へと暴走する社会にあって、勇敢に正義を叫び抜き、軍部政府によって投獄され、殉教されました。
 師にお供して、戸田先生も2年間の獄中闘争を貫き、出獄して、正義の連帯を広げる戦いを開始されたのです。私は青年として、その陣列の先頭を走ってきました。
 これが、人類史に刻みつけてきた創価三代の師弟の戦いです。
 大歴史家のトインビー博士も、私との対談で力説されました。
 「人類の生存を脅かしている現代の諸悪に対して、われわれは敗北主義的あるいは受動的であってはならず、また超然と無関心を決めこんでいてもなりません」
 私たちは皆、地涌の菩薩です。人々の幸福に寄与することを誓って生まれてきました。ゆえに、周りの人や出来事、社会に無関心であってはいけない。それでは、菩薩ではなくなってしまう。
 戸田先生は、社会に信念の青年を送り出したいと願われました。そのためには、人間の善きつながりが絶対に不可欠です。これが、創価の青年部です。

 ──「異体同心とは、現代で言えば『組織』」と教えていただいたことがあります。

名誉会長 「善の連帯」とは、「善の行動」を組織化することです。ただ、「団結」や「組織」といっても、窮屈に考える必要はない。組織といっても、一対一の人間の絆から始まる。団結といっても、心と心の信頼の上に築かれる。
 親身になって相談にのって、一緒に悩む。共に行動する。時には、一緒にラーメンを食べたり、コーヒーを飲んだり……(笑い)。
 「正しき集い」は「楽しき集い」です。「仲良き集い」です。
 日蓮大聖人のお振る舞いを拝すると、「これほどまでに」というほど、一人一人に心を尽くされています。流罪の佐渡にあられても、京都と鎌倉で戦が起こると、門下の安否を案じられ、何人もの名前を挙げて、「いかにと書付て給べし」(=どうしているか書き記して教えてください。御書961ページ)と尋ねられています。
 私たちも、縁する「一人」の人を大切にすることです。その「一人」と力を合わせることです。
        †
 ──男子部の第1部隊長であった池田先生と一緒に、下町の部員の家を一軒一軒、家庭訪問した方から話を伺ったことがあります。
 当時は街灯も少なく、夜は本当に暗かった。その暗がりの中で、先生は訪問先の住所をさっと書き留められていた。数日して再び、その家々を訪れると、すでに先生からの激励のはがきが届いており、本当に驚いたというのです。

名誉会長 懐かしいね。一回の出会いが真剣勝負でした。今なら携帯電話を活用できるけれども。
 なかなか人が集まらずに悩んでいたリーダーとも語り合った。
 「自分自身が広宣流布を祈り、一人一人のことを祈り、自行化他の実践を貫いていけば、その題目に、人は必ずついてくるよ」と。
 こうした対話の積み重ねによって、300人ほどだった部員数も、1年間で1000人を突破するまで拡大できました。これも団結の力です。
 大目的に向かう時には、大きな障害がある。その時こそ、励まし合い、助け合いが大切です。
 御聖訓にも、木を植える場合には、しっかりした支えがあれば倒れないと仰せだ。たとえ、その人が、もう耐えられないと思うようなことがあったとしても、周りが支えれば大丈夫である。逆に、少し頑張っている人も、孤立すると心が折れて道を外れてしまう。
 一人が一人と固く団結することだ。そうやって築き広げてきたのが、今日の創価学会の壮大な「人材の林立」です。

 ──青年部員からは、「団結を叫んでも応えてくれない」「嫌だなと思う人とは心を合わせられない」という切実な声もあります。

名誉会長 当然いろんな人がいる。人間修行の場だから、聡明に忍耐強く取り組んでほしい。それが全部、自分の生涯の宝になる。
 団結といっても、せんじ詰めれば「一人立つ」以外にありません。
 相手ではない。周りではない。自分が希望に燃え、勇気に燃えて「一人立つ」ことです。
 牧口先生は、「羊千匹より獅子一匹」と言われた。学会は、烏合の衆を作るのではない。戦う獅子の集まりを作っていくのです。
 戸田先生も叫ばれました。
 「青年よ、一人立て! 二人は必ず立たん、三人はまた続くであろう」
 これが団結の方程式です。学会精神です。

 ──先生は、草創の文京支部の戦いを通して、祈りを根本とした団結を教えてくださいました。

名誉会長 男子部では第1部隊長として戦っていた、昭和28年(1953年)の4月のことです。当時、文京支部は折伏の戦いで低迷していた。全国の最下位クラスになっていました。その状況を見かねた戸田先生が、急遽、私を支部長代理に任命されたのです。
 支部の代表が集まった最初の班長会で題目を三唱しました。でも、皆の声がどうしてもそろわない。もう一回行ったけれども、合わなかった。3回目も同じでした。結局、10回ほど繰り返して、ようやく題目の声がそろいました。
 有名な「異体同心事」には、「百人・千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず」(同1463ページ)と仰せです。
 形式ではない。一切を揺り動かす根幹の祈りを定め、心を合わせていくことが、広布の戦《いくさ》に勝ちゆくための原動力なのです。
 そして、私は英雄ナポレオンの合言葉が「前進」だったことを紹介し、「わが文京支部は、『前進』の魂を断固と燃やそう! 『前進』を合言葉としよう!」と訴えました。そして、皆で「前進!」と大声で宣言しようと提案したのです。
 「声仏事を為す」です。最初は弱々しい声でした。しかし、最後には、皆が呼吸を合わせて「前進!」と心から叫ぶことができた。そこからです。壁を破る新たな団結の行進が始まったのは!
 私は徹底して、支部のメンバー一人一人と会っていきました。
 当時の組織はタテ線だから、神奈川の橋本(現・相模原市)や保土ケ谷方面など、支部員もあちこちに散在している。私は、そうしたメンバーを全力で励まし、電光石火で手を打っていった。
 そして、その年の12月には、全国が目を見張る、第一級の拡大の成果を残すことができたのです。
 皆の一念が広宣流布へ向かって一致団結するならば、必ず突破口は開ける。大宇宙の法則に連なり、諸天も動かすことができる。同志の心を結び、敵さえも味方に変えて、「大同団結」させていけるのが、妙法の祈りなのです。

 ※トインビーの言葉は『二十一世紀ヘの対話』。

人材の城を! 善き友とつながれ

我らは「異体」にして「同心」。自分らしく広布のために「使命の舞」を舞うのです。

 ──今、男子部の創価班や牙城会の大学校生、また女子部の白蓮グループや華陽リーダー、さらに学生部のビクトリー・リーダーなど、最前線のニューパワーの友が生き生きと友人との対話に取り組んでいます。
 「先輩や同志などの仲間と共に学会活動に取り組むことが本当に楽しい」といった声が、たくさん寄せられています。

名誉会長 全部、うかがっています。本当によく頑張ってくれている。すごいことです。
 陰で後輩のために労を惜しまず、尽力してくれている先輩の皆さん方にも、心から感謝したい。
 いつもいつも、ありがとう! 同志は力です。南アフリカのマンデラ元大統領も、27年半に及ぶ獄中闘争に耐え、勝てた力は「仲間」であったと語られています。
 「仲間とともにいれば、決心は強化される」「知っていること、学んだことをすべて共有し、そうすることによって、各人の持っている勇気を倍加させた」と。
 善き友を尊敬し、信頼する。共に学び合い、切磋琢磨する。そして明確な目標を立てて、一緒に勝ち進んでいく。そこに、皆の満足と自信が生まれます。
        †
 ──先月は、台湾で素晴らしい青年平和文化祭が行われました。沖縄青年部の代表も友情出演し、見事な演技を披露しました。

名誉会長 すべてが百点満点の偉大な文化祭でした。台湾広布50周年を、若き連帯で荘厳してくれ、草創の先輩方も、どれほど喜んでおられたことか。
 台湾の同志は、厳しい試練も「冬は必ず春となる」(御書1253ページ)の御聖訓を抱きしめて耐え抜いてきました。今年も、内政部から連続17回目となる「社会優良団体賞」を受賞するなど、絶大なる信頼を勝ち得ています。
 沖縄も「一番苦労したところが一番幸福になる」との希望と誇りに燃えて前進してきました。広宣流布のモデル地帯として、地域社会への友好の拡大も目覚ましい。
 その台湾と沖縄の後継の青年部が、「笑顔で勝つ!」「勢いで勝つ!」「団結で勝つ!」と、平和と文化の舞を繰り広げてくれた。こんな嬉しい絵巻はありません。

 ──友情出演した沖縄の青年部員が、「文化祭で異体同心の団結の強さをあらためて実感しました。台湾青年部と一体になって、歌い、舞い、大感動の舞台でした」と目を輝かせて語っていました。

名誉会長
 沖縄は、先日、大きな台風に見舞われましたが、青年を先頭に力を合わせて復旧に立ち上がっておられることも全部うかがっています。試練を勝ち越え、あの伝統の「カチャーシー」の舞を、沖縄の同志の皆様と一緒に、私も踊りたい。
 カチャーシーは、それぞれが自由奔放に舞いながら、しかも、全体として絶妙に調和がとれています。まさに、異体同心の姿です。
 「異体同心」の団結とは、それぞれの個性を抑えつけることではありません。皆がありのままの姿で、自分の個性を伸び伸びと発揮しつつ、広宣流布のために共に「使命の舞」を舞っていく。それが「異体同心」なのです。
 「異体異心」ではバラバラです。
 「同体同心」では全体主義です。
 そうではなく、「異体」にして「同心」です。自分らしく「桜梅桃李」のそのままで、広布に尽くしていけばいいんです。
 城の石垣が、どれ一つとっても同じ形がないように、異なったものが互いを補い、組み合わさった時、崩れないものができあがる。
 だから強い。そして美しい。
 「人材の城を築け」──これが、戸田先生の遺言でした。
 広宣流布の城に、必要のない人など、一人もいません。皆が「宝の人材」です。誰もが、なくてはならない存在です。その一人一人を真心から大切にしていく積み重ねによってこそ、難攻不落の大城が出来上がるのです。
        †
 ──団結をつくる上では、リーダーの一念が大切ですね。

名誉会長 その通りです。
 御書には、「軍《いくさ》には大将軍を魂とす大将軍をく(臆)しぬれば歩兵《つわもの》臆病なり」(1219ページ)と仰せです。
 青年部のリーダーも、広宣流布の大将軍として、雄渾なる名指揮をお願いしたい。自身が成長していけば、人は必ずついてきます。
 昭和31年(1956年)、“大阪の戦い”の中、私が青年リーダーと確認し合ったことがあります。
 「一人一人のことを思い浮かべて真剣に祈ろう! それが“百人が一歩前進する”力となる」と。
 皆のためにリーダーがいる──そう決めて祈り、戦えば、自分自身の壁も大きく突破できる。境涯が開ける。
 大事なことは、真実のリーダーシップとは、民衆の中で、民衆と共に、民衆のために、汗まみれ、泥まみれになって、戦い抜く中でのみ、鍛えられるということです。
 このことを、アメリカ公民権運動の指導者キング博士の盟友でもあった歴史学者のハーディング博士と、私は語り合いました。
 それは、アラバマ州モンゴメリーでのバス・ボイコット運動の歴史です。“大阪の戦い”とちょうど同じころ、私たちの敬愛するローザ・パークスさんが、差別的な「人種隔離バス」に抗議を示したことから始まった人権闘争です。
 長年にわたり続けられた不公平な差別に、一人の女性が敢然と「ノー!」の声を上げました。その非暴力の勇気に皆が続き、団結の力で、黒人の隔離は違憲であるという判決を勝ち取ったのです。
 この運動の指導者となったのが若きキング博士です。
 ハーディング博士は洞察されていました。
 「ローザ・パークスさんのような人々がいたからこそ、彼(キング博士)は自らのリーダーシップの能力を発見し、その勇気をさらに大きく引き出すことができたのです」
 「キングは民衆から勇気を得て、民衆もまたキングから勇気を得ました。両者は、常に互いに与え合う関係にあったのです」
 民衆を鼓舞したキング博士は、不退の決意を固めて団結して戦う民衆によって鼓舞されたのです。団結した民衆が、偉大なる指導者とその力を生み出したといってよい。民衆こそ大地なのです。
 偉大なるもの──その名は「民衆」です。その「団結」です。
        †
 ──世界のいずこをみても、内紛や分裂が渦巻いています。
 「異体同心」の人間の結合を、変わることなく貫き通すことは、奇跡の中の奇跡です。

名誉会長 その奇跡を創るのが、信心です。題目の力です。題目に勝るものはありません。
 日蓮大聖人は、題目の力用について、「一切衆生の心中の仏性を唯一音《ひとこえ》に喚び顕し奉る功徳・無量無辺なり」(御書557ページ)と仰せです。
 そして、その譬えとして、籠の中の鳥が鳴けば、それに呼ばれて空を飛ぶ鳥たちが集まり、籠の中の鳥も共に外に飛び立とうとするではないか、と示されています。
 皆で題目を朗々と唱え、広宣流布に進みゆく「団結」は、自他共の仏性を引き出し、歓喜の生命を伸びやかに解き放ちながら、一人また一人と、人類の境涯を高めていくことができるのです。
 ともあれ、「異体同心事」には、「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし」(同1463ページ)と結論されています。
 善友とつながること──これが、永遠の勝利の方程式です。
 そして師と共に、同志と共に、勝って勝って勝ちまくってきたのが、創価学会なのです。
 今、わが世界の青年部は、手と手を取り合い、「人間の信頼」と「生命の尊厳」の新たなスクラムを力強く組み始めました。
 人類の希望と輝く「平和と共生の世紀」に、勝利の旗を晴れ晴れと打ち立てゆくことを、私は祈り、待っています。

 ※マンデラの言葉は東江一紀訳『自由への長い道 ネルソン・マンデラ自伝(下)』(日本放送出版協会)。
2012-10-05 : 若き君へ :
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