未来対話  君と歩む勝利の道 第4回

第4回 夢は未来を開く“宝の鍵”  (2012.8.1付 未来ジャーナル)

望みは大きすぎるくらいでいい

女性初の宇宙飛行士 テレシコワさん

 未来のために闘い
 勇敢に困難に打ち勝つのです。
 それで初めて目的は達せられ
 最も大胆な夢でも、必ず叶うのです


 ──未来部は、「鍛えの夏」「飛躍の夏」を迎えました。
 「創価ファミリー月間」であり、家族の皆さんの応援もいただいて、みな、元気に頑張っています。

名誉会長
 夏は、若い生命がグングンと伸びゆく季節です。みんなの成長が本当に楽しみです。健康・無事故で、張り切って充実の夏を過ごせるよう、私も真剣に題目を送っています。
 夏になると、鮮やかによみがえる光景があります。
 恩師・戸田城聖先生に、故郷の北海道・厚田へ連れていっていただき、一緒に眺めた大海原です。
 当時、私は26歳。厚田の海は、夕日に赤く染まり、雄大でした。
 先生は力強く言われました。
 「この海の向こうには、大陸が広がっている。世界は広い。そこには苦悩にあえぐ民衆がいる。
 君は、世界の広宣流布の道を開くんだ。この私に代わって」
 地球上から「悲惨」の二字をなくし、人々が「生きる喜び」を味わいながら、幸福と平和を勝ち開いていく──この「世界広宣流布」という師匠の夢を、私の夢として受け継いだ語らいです。
 当時(1954年)、まだまだ小さな創価学会で、世界広布は「夢物語」でした。誰も想像できなかったでしょう。
 しかし、私は心に深く誓ったのです。必ず実現してみせる、と。その誓いが私の人生となりました。
        □■□
 ──かつて関西創価学園生との語らいの折、「池田先生の夢は何ですか」という質問に、先生は「私の夢は、戸田先生の夢を実現することです」と答えてくださいました。あの時の感動は忘れません。

名誉会長 戸田先生は、偉大な夢に生き抜かれました。先生の夢には、希望が輝いていました。青年と壮大な夢を分かち合いながら、進むべき正しい道を厳然と示してくださったのです。
 「新聞をつくろう。日本中の人に読ませよう」
 「大学をつくろう。世界一の大学にしよう」
 そう夢を語られたのは、先生の事業が一番苦しかった時です。
 この戸田先生の夢を、私は全て実現してきました。ありがたいことに、師匠の大きな夢に向かってまい進する中で、私自身が皆さんの年代のころに描いていた夢も、叶えることができました。
 「日本中に桜の木を植えたい」
 「人々の心に残る小説を書きたい」等々です。
 そして今、私には、新しい夢があります。それは、「未来部のみんなの夢が実現すること」です。
 君たちの描く夢に、私の夢は受け継がれていきます。あなたたちの夢への一歩が、私の夢の一歩です。一緒に夢見て、一緒に実現したい。そのために、祈り、見守り、応援したい。それが私の心です。
        □■□
 ──今の時代は、あらゆる分野に行き詰まり感があり、夢を持ちにくい時代だと言われています。

名誉会長 夢を持つことは、みんなの特権です。大人が決めるのでも、時代によって決められるものでもありません。こんな時だからこそ、若い皆さんには明るい夢を広げて、世界を変えていってほしい。
 何でもいい。今は、あいまいでもいい。小さくても構わない。叶うか叶わないか、わからないままでいい。まず心に思い描いてみることだ。そして決めたら、勇気を持って一歩踏み出すことだ。
 踏み出せば、歩むべき道が、どんどんはっきりしてくる。そこを、まっしぐらに前進していくのです。
 思い悩む時もあれば、壁にぶつかる時もある。どちらも成長の証しです。
 今の自分の限界という難所を乗り越えれば、新しい景色が広がっている。だからこそ、もう一歩の努力、あと一歩の粘りが大事なのです。
 戸田先生は、「青年は、望みが大きすぎるくらいで、ちょうどよいのだ」とおっしゃっていた。
 みんなには「祈りとして叶わざるなし」という偉大な妙法と絶対勝利の信心があるのだから!
 祈りは勝利の源泉です。真剣な祈りと、最高の努力が合致する中にこそ、夢は叶い始めるんだ。
        □■□
 ──「厚田の海」のお話を伺いました。海と言えば、50年前、ヨットで単独での太平洋横断という大きな夢に挑戦して成功した青年がいます。

名誉会長 堀江謙一さんだね。よく存じ上げています。その後も数々の冒険航海を成功させました。私も敬愛する友人です。
 2004年10月から翌年6月、単独で「無寄港世界1周」を成し遂げた時も、航海中、最大の難所である南米・南端のホーン岬に挑む前などに、メッセージを送らせていただきました。
 この冒険王は、皆さんに大きな期待を寄せてくださっています。
 「若い人は、夢を目標に変え、それに向かって、どんどん挑戦してほしい」「考えてばかりで行動しないと、何も変わりません。失敗してもいいじゃないですか。失敗こそが自分の本当の財産になるんですから」と──。
 どんな夢でも、挑戦を開始すれば、そこから冒険が始まります。
 現代経済学の最先端をリードしてこられたアメリカのサロー博士に、私は尋ねたことがあります。
 「人類にとって、『本当の意味での富』とは何でしょうか」
 博士は、即答されました。
 「冒険心、そして探求心だと思います」
 サロー博士ご自身も、7000m級のヒマラヤの山々に登り、サウジアラビアの広大な大地を自動車で走破する冒険家です。
 真の富とは「お金」よりも「冒険心」「探求心」である──。
 私も大賛成です。青年の心に「冒険心」「探求心」が燃えている限り、人類は新たなフロンティア(未開拓の分野)を切り開いていくことができます。

 ──「未知なる世界」は、まだまだあります。この前、17番目の素粒子(ヒッグス粒子)が、やっと見つかったばかりです。

名誉会長 そうだね。学問の世界でも、遠大な夢に向かい、日々、勇敢な冒険が続けられています。
 特に人間の内なる「生命」の探求は、いよいよ、これからです。仏法という「生命尊厳」の大哲学を、若くして探求し始めた皆さんは、偉大な開拓者なのです。
 皆さん一人一人の生命に、どれほど素晴らしい力が秘められているか。想像もできないほどです。それは、夢に挑戦して初めて見えてきます。こんな、わくわくする大冒険はありません。
        □■□
 ──「理想と現実のギャップに悩み、自分の無力さを感じます」というメンバーもいます。

名誉会長 素晴らしいことじゃないか。それだけ大きな夢を描いているということなのだから。
 夢と現実にギャップがあるのは当然です。すぐに叶えられるような夢では、つまらないよ。
 夢を実現するためには、“これをやり遂げてみせる!”という、強い一念を定めることです。
 「みんなの生活を便利にしたい」と強く思ったからこそ、劣等生と言われたエジソンは発明王になれた。
 「鳥のように空を飛びたい」という夢を抱き続けたからこそ、ライト兄弟は失敗の連続を超えて、動力飛行機を作ることができた。
 皆、苦難の中で、大きな夢を持ち続け、夢に向かって努力を重ねたんです。周りから、「無理だ」と言われようが、バカにされようが、夢を手ばなさなかった。
 インドの非暴力の大英雄マハトマ・ガンジーだって、アメリカ公民権運動の指導者・キング博士だって、私の親友で人種差別政策と戦った南アフリカのマンデラ元大統領だって、誰も20世紀中に実現できると思わなかった自由や平等という夢を、不屈の信念で勝ち取ったんです。
 私と妻の大切な友人であるワレンチナ・テレシコワさんも、積極果敢に夢への努力を貫いて、人類初の女性宇宙飛行士として歴史を飾りました。世界の平和のために、今も、大いに活躍されています。
 このテレシコワさんの言葉を、皆さんに贈りたい。
 「未来のために闘い、勇敢に困難に打《うち》かたなければならないのです。それではじめて目的は達せられ、もっとも大胆な夢でも、かならず、かなえられるのです」(『はてしない宇宙へ』岡田よし子訳、プログレス出版所刊)

 ──「将来、安定した職業に就くことが夢です」という人が多いという調査もありました。
 なりたい職業として、医師や看護師、弁護士、公務員、サラリーマン、家業を継ぐなどが挙げられています。スポーツ選手や歌手、最近はお笑い芸人も人気です。

名誉会長 みんな、いいね。全て、大切な夢です。あこがれの職業に就いて、その道でトップを目指す。それは素晴らしいことです。
 その上で、もう一歩深めて考えてほしいんだ。「何のために」自分の夢を目指すのだろうか、と。
 自分のためばかりではなく、人のためにもなる夢。共に、みんなと喜び合える夢。人類の幸福と平和を創り上げていく夢──これが広宣流布です。
 みんなの父や母、祖父や祖母の方々は、私と一緒に、広宣流布という最極の夢のために、自分らしく、それぞれの使命の地域で頑張ってくださっている。“自分さえ良ければ”という時代にあって、人のため、社会のために悩み、汗を流し、労苦を惜しまない──こんな尊い人生はありません。
 時には、忙しすぎて割に合わないように見えたり、地道すぎてさえないように見えたりすることもあるかもしれない。
 しかし、仏の眼から見れば、一番正しく、一番尊貴な人生なんです。
        □■□
 ──私たちは、池田先生と共に、世界の同志と共に、すでに大きな夢に生きているのですね!

名誉会長 日々の勉学の努力は着実に粘り強く、そして心には宇宙大のロマンを光らせ、誇り高い青春を朗らかに進んでください。
 日蓮大聖人は、若き弟子の南条時光に「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561ページ)と叫ばれました。大願に生きることは、「露を大海に入れ、塵を大地に埋めるようなものである」と教えられています。
 露のように儚くとも、大海に入れば、自分自身が大海と一体になって、大いなる命を得る。
 塵のように小さくとも、大地と一体になれば、皆から頼られ、万物を生み出せる力を得る。
 若くして妙法を持《たも》った皆さん自身が人類の希望であり、夢です。その皆さんが、「世界を平和にしよう」という夢に生き抜けば、必ず、世界は平和へ近づくのです。
 夢があれば、どこまでも成長できる。夢は、自らの可能性を最大限に発揮し、未来を開く“宝の鍵”なのです。
2012-08-13 : 未来対話 :
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