台湾師範大学 「芸術学院名誉教授」称号授与式への謝辞

台湾師範大学 「芸術学院名誉教授」称号授与式への謝辞        (2012.6.5 台湾師範大学)

 台湾随一の教育と芸術の殿堂・台湾師範大学から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「芸術学院名誉教授」称号が贈られた。SGI会長の長年にわたる文化教育の推進および世界平和への貢献を讃えたもの。授与式は5日、台北市の同大学で盛大に挙行され、張国恩学長、芸術学院の李振明学院長、台湾芸術界の巨匠である王秀雄名誉教授をはじめ多くの教授陣、また各界の識者や学生が多数出席。万雷の拍手に包まれる中、証書が張学長から代理の池田博正SGI副会長に手渡された。

張学長の授与の辞

創立66周年の日の授与は本学の歴史に輝く出来事


 本日は、台湾師範大学の「名誉教授」称号を、池田SGI会長に授与することができ、大変光栄に思います。
 台湾SGIが基づいている教育理念は、わが台湾師範大学の理念と一致します。
 本学は台湾において66年にわたり、多くの教育者をはじめ10万人に及ぶ卒業生を輩出してきました。小・中学校の校長の50%、大学の学長の17%が本学の卒業生であります。
 台湾の一人一人の子どもに、より良い教育を受けさせることを、本学の理念としてきました。
 本学は設立から66年を迎えました。そして、歴史ある本学の芸術学院は、いわば台湾美術の歴史の証言者であるといえましょう。しかも、多彩な台湾の美術家を育成してきました。
 文化・芸術の促進は、台湾SGIの運動の非常に重要なポイントの一つです。また、これが本学との友好関係の重要な要素です。
 本学と台湾SGIは、協力して各地で芸術の展示会を行ってきました。その活動は、美術教育を重視するよう、台湾社会に促してきました。台湾SGI
と本学は、共同で一つの成果を出したのです。私も、そう考えています。
 本日、池田会長に名誉教授称号を授与できることは、本学の栄誉であります。
 これは、本学と台湾SGIの未来における協力関係、パートナーシップを象徴しています。加えて、台湾と日本の教育が、より一層、密接になることを象徴してもいるのです。
 本学は、本日をもちまして、66周年の創立記念日を迎えました。
 このような素晴らしい、意義深い日に授与できることは、輝かしい出来事であり、光栄に思っております。
 本学と日本の関係の一つとして、本学は、前身が戦前の台北《タイペイ》高校でありました。
 そこから起算すれば、今年で90年の歴史を有します。
 池田会長に最高の栄誉を贈るために本日の授与式の会場として、本学の校内で一番古い建物の一つである「文薈廳《ぶんかいちょう》」を選びました。この場所で挙行することで、最も崇高な意義をこめることができると確信しております。
 最後に、もう一度、私の真情をお伝えさせていただきたい。
 池田会長に、本学の名誉教授称号を授与することができました。これほどうれしいことはありません。この授与式こそ、本学と台湾SGIの歴史的な一瞬だと深く確信します。
 皆さまの健康と活躍をお祈りし、私のあいさつとさせていただきます。

李学院長の推挙の辞


池田会長の智慧と寛容の精神は英知の鍛錬に啓発与える

 台湾師範大学は設立より60年を超え、台湾にある12の師範大学の中で最も規模の大きい大学であり、教師育成の卓越した高等教育機関です。
 台湾師範大学の芸術学院は、文化建設と芸術教育者育成のため、視覚芸術の創作と研究を中心に、美術教師の揺藍として、美術、デザイン、舞台芸術の専門家などの人材を育てながら、人々の芸術鑑賞力と美意識の向上を目指しています。
 優良な伝統をもちつつ、海外とも積極的に交流し、国際芸術展、国際シンポジウムなどを開催し、国際的な世界屈指の大学、学院として注目されております。
 本日は、台湾師範大学より、「芸術学院名誉教授」称号が池田SGI会長に授与されることになり、大変光栄に存じます。
 この授与をもって、文化・教育・芸術の交流を国際的に促進し、世界平和に尽力してこられた池田会長の偉大なる功績を讃えることができるからであります。
 池田会長は、世界的な宗教指導者としての名声を博しておられます。著名な哲学者、教育者、詩人でもあります。
 そして写真芸術にも造詣が深く、探究を続けておられます。
 池田会長は、生涯を賭して、人類の平和の促進を、わが使命とされてきました。
 「人類の団結によって、平和の世紀を建設する」との理念を提唱し、生命の絶対的尊厳の哲学を実践し、世界がより人道的な新しい時代へと向かうように行動してこられた貢献は、実に甚大なものがあります。
 一方、台湾SGIは池田会長の「良き市民として社会貢献を」との教えに基づき実践してこられました。
 特に、会長の支援のもと、2003年より「文化のルーツを探り、台湾美術百年史を築く」をテーマに「創価文化芸術系列展覧」を企画し、80人近くの傑出した影響力を持つ芸術家の作品展を開催してきました。
 実はこれらの芸術家のうち、わが台湾師範大学で教鞭をとっていた人、そして卒業生が25人もいたのです。
 この企画展示によって、台湾の多様多彩な芸術に一本の明瞭かつ意義深い芸術の大河が構築されました。
 台湾SGIは、この活動を長年にわたり民間の力をもって、黙々と推進してこられましたが、これは決して容易なことではありません。
 美術教育を深く広く推進し、台湾全土にある9カ所の芸術文化センターを通し「芸術のコミュティー化、コミュニティーの芸術化」がなされ、芸術を民衆に普及させることによって、人々の美的涵養の向上に大きく貢献されたのです。
 台湾各界の先達は、池田会長のリーダーシップのもと、台湾SGIが人々を啓発する文化・芸術運動を推進してきたことに、一致した賞賛の声を上げています。
 池田会長が生涯を賭けて尽力してこられた文化、教育、平和の理念は、本学が努力を積み重ねてきた全民衆の美術教育向上の精神と全く一致するものであります。
 こうしたことを鑑み、池田会長に「芸術学院名誉教授」称号を授与させていただくことを願うものです。
 池田会長が示される自然の法則と芸術の智慧と深みのある寛容の精神は、本学の教師と学生に人生の新境地と生命の価値創造、英知の鍛錬に多大な啓発を与えてくださると、確信しております。
 今後とも台湾SGIと連携を取りながら、美術教育に尽力し、文化と芸術の薫りで人々の心の壁を取り払い、安楽と平和の社会を構築していくことを心から望んでおります。

王名誉教授の祝辞


台湾SGIの芸術展は美術教育に多大な貢献

 台湾SGIが主催する「創価文化芸術系列展覧」は、本年で10年の節目を迎えました。
 系列展覧は台北市のみならず、各地のSGIの芸術文化センターで開催され、台湾の傑出した画家の作品を広く紹介しています。とりわけ、公立美術館では成し得ない地方での開催は、美術教育に大きな役割を果たしています。
 これにより、各地方の民衆を優美な世界にいざなうと同時に、芸術家に輝かしい誉れを与えています。
 今後、画家の方々は台湾SGIが主催する展示会に大変大きな期待を寄せ、誰もがSGIの美術展覧会のリストに加わりたいと強く望んでいくといってもよいでしょう。
 「美」は、人に幸福感を与え、人々の生活を情趣豊かにし、人生における価値を創造します。
 このような「情操教育」は、東洋の美感教育において最大の機能を果たしています。したがって、台湾では「情操教育」を美感教育の最大の目標として掲げているのです。
 台湾SGIは誕生から50周年を迎えます。長年にわたって池田SGI会長の理念を堅持し、平和、文化、教育の推進に尽力され、芸術の情操教育を通して、地域の民衆の芸術的素養を高めるとともに、さらに積極的に地域社会との調和に努めてこられました。
 台湾SGI主催の芸術文化の展示会は池田会長の創設した日本の「東京富士美術館」による、豊富な経験の継承と協力のもとに行われています。
 また、座談会や学習会等が幅広く開かれ、創価学会の普遍的な人間主義の理念と教育が、継承されていくことを念願してやみません。
 こんにち、台湾師範大学出身の著名な画家の方々は、台湾SGIが池田会長の文化と教育の理念を継承していることに深い感謝の念を抱いております。
 ただ今、台湾師範大学の張国恩学長より特別に、池田会長に「名誉教授」称号が授与されました。
 これは台湾師範大学において第1号となる「芸術学院名誉教授」称号であります(大拍手)。
 謹んで池田会長にお祝い申し上げます。
 同時にまた、台湾SGIが、展示会を開催してくださることに厚く御礼申し上げるとともに、台湾の地に池田会長の美術教育が一層の光彩を放ってゆくものと確信しております。

SGI会長の謝辞(代読)

戦争の根絶へ 教育こそ平和創出の王道
青年の無限の力を信じ抜け


張学長
生ある限り学び続けよ

「青は藍より出でて、而も藍より青し」

師匠より弟子が 先輩より後輩が立派に成長し大業を成せ


 一、「新しきものを建設するには、まず最初に教育である」(外務省調査部編「孫文全集」中巻、原書房=現代表記に改めた)──これは、民衆の幸福を心から願い、命を賭して、新時代の夜明けを開かれた大指導者・孫文先生の確信でありました。
 まさしく、全ては人を育てることから始まります。
 人間を創り、文化を創り、平和と繁栄を創る教育は、人類最優先の聖業といってよいでありましょう。
 そして、1946年の設立以来、孫文先生の心を心として、教育の陽光を輝かせ、黄金の歴史を刻まれてきた殿堂こそ、貴・台湾師範大学であります。
 きょう6月5日、栄光燦たる貴大学の66周年の創立記念日に当たり、私は満腔の敬意と祝意を表させていただきたいのであります。誠におめでとうございます(大拍手)。
 この意義深き日に、光栄にも私は伝統ある貴大学より「名誉教授」の称号を拝受いたしました。
 貴大学の高邁なる校訓である「誠」「正」「勤」「樸《ぼく》」すなわち「誠実」にして「公明正大」、「勤勉」にして「質朴」という学風を、私は深く心に刻みつつ、10万人に広がる貴大学の名誉ある同窓に、謹んで連ならせていただきます。
 とともに、この何ものにも替え難い栄誉を、私は、半世紀にわたって、良き市民として台湾社会の「平和」と「文化」と「教育」に尽くしてこられた、敬愛する台湾SGI(創価学会インタナショナル)の友と分かち合わせていただきたいと願っております。
 心より厚く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました(大拍手)。

教育に邁進した人が究極の勝利者
台湾師範教育の父・劉真先生
「慈愛」「忍耐」「熱誠」「懐の深さ」を持て

教育とは「奉仕」
 一、かねてより、私は、若き教育者の友に、「教育に邁進した人が窮極の勝利者なり」と、わが信条を語り、励ましを送ってきました。
 その不滅の模範を、世界の教育界に厳然と示し残してくださった、勝利者の中の大勝利者こそ、「教師の父」そして「台湾師範教育の父」と仰がれゆく、貴大学の第3代学長・劉真《りゅうしん》先生であられます。
 劉先生は、「教育とは奉仕である」との決定《けつじょう》した信念のもと、学生の幸福と成長のために心血を注がれ、貴大学の大発展の礎を揺るぎなく築き上げられました。劉先生が、祝日などにも、わざわざ学生食堂に駆けつけ、学生たちを抱きかかえるように激励され、一人一人を心から大切にされていたことも、よく伺っております。
 後継の教育者たちには、「慈母の如き慈しみの心」「庭師の如き忍耐強さ」「布教者の如き熱誠」さらに「聖哲の如き懐の深さ」を併せ持とうと、呼びかけられておりました。そして、教師自身が教育への喜びに満ち、自らの行動によって、学生を導いていくことを、教えてくださったのであります。
 劉先生の哲学と実践は、これからの「教育の世紀」にとって、かけがえのない宝の指針といってよいでありましょう。
 劉先生は、“戦争の惨禍は軍国主義教育がもたらしたものである。ゆえに戦争を根絶するには、平和の教育をなさねばならない”と喝破されました。
 わが「創価教育」の根幹の精神も、まさに、この一点にあります。
 創始者である牧口常三郎先生は、第2次世界大戦中、日本の軍国主義と勇敢に戦い抜いて、獄死いたしました。
 奇しくも、6月6日は、この牧口先生の生誕141年の誕生日であります。
 平和教育の真髄を体現される貴大学との友情を、牧口先生もさぞかしお喜びであろうと、私は感慨を禁じ得ないのであります。

張学長「失敗や挫折を恐れるな」
 一、貴大学は、現在、張国恩《ちょうこくおん》学長の卓越したリーダーシップのもと、「全人教育」を推進され、アジアの教育界を堂々とリードされております。
 張学長は、常に学生の輪の中に飛び込みながら、「生ある限り、学び続けてこそ、未来に待ち受ける挑戦に打ち勝つことができる」「大切なことは、プラス思考で、勇気をもって創造し、失敗や挫折を恐れないことである」等々、渾身のエールを送っておられます。
 張学長が、最優秀の英才を薫陶されると同時に、「いかなる学生も見捨ててはならない」との教育理念に立つて、「忍耐強く」「懐深く」、大器晩成型の青年たちにも広々とチャンスを開いておられることに、私は深く感嘆する一人であります。
 中国の教育哲学に、「従藍而青」(青は藍より出でて、而も藍より青し)とあります。
 どの青年の生命にも、計り知れない可能性が秘められております。その英知と力を信じ抜き、今日より明日へ、現在から未来へ、いよいよ伸ばしていく。これが、教育の間断なき戦いでありましょう。
 そして、師匠より弟子が、また先輩より後輩が、一段と立派に成長し、大業を成し遂げていく。ここに、教育の尽きることのないロマンがあります。

福島の子ども達に心のケアを
 一、ここで改めて、昨年3月の東日本大震災以来、貴大学をはじめ台湾の皆様方が寄せてくださったあまりにも深き真心に、心から感謝申し上げます。
 貴大学のキャンパスで、いち早く支援活動を開始してくださった様子も、日本で報道され、大きな感動を広げました。
 また、今年の3月にも、貴大学の皆様方は、福島県の子どもたちを招き、森林を一緒に散策し「心のケア」を行うなど、今なお、温かな支援活動を続けてくださっております。このご厚情を私たちは決して忘れることはありません。
 一、貴大学の校歌に、「教育相通ずれば、世界は大同へと進む」と謳われている通り、教育の交流こそ、世界に平和と人道を創出する王道であり、新たな人類の創造性を開拓しゆく大道でありましょう。
 「古典人文の風華《ふうか》」と共に、最先端の「現代科学技術の視野」を奥深く湛えられた貴大学を要として、「生命のルネサンス」へ、躍動する青年の連帯が広がりゆくことを、私は願ってやみません。
 古代ギリシャの哲学者プラトンは、「教育は勝利をもたらします」(森進一訳、『法律(上)」岩波文庫)と論じました。
 人間教育がもたらす、人類の永遠の勝利を目指して、尊敬する先生方とご一緒に、私も力の限り青年たちの希望の道を開いていくことを、ここに固くお誓い申し上げます。
 終わりに、貴・台湾師範大学の永遠無窮の発展と栄光を心よりお祈り申し上げ、私の御礼のごあいさっとさせていただきます。
 謝謝!(大拍手)
2012-06-12 : スピーチ・メッセージ等 :
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