台湾・台北海洋技術学院 「名誉教授」称号授与式への謝辞

台湾・台北海洋技術学院 「名誉教授」称号授与式への謝辞      (2012.4.11 創価大学本部棟)

 台湾の台北海洋技術学院から、創価大学創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉教授」称号が贈られた。SGI会長の奉仕の精神と平和・文化・教育への貢献を讃えたもの。授章式は11日、東京・八王子市の創大本部棟で挙行され、同学院の劉廷揚学長一行が出席。証書が山本創大学長に託された。またSGI会長が一行に漢詩を贈った。


劉学長の授章の辞

池田先生の献身的な奉仕の精神
平和・文化・教育の事績に感動


 本日は私にとって、感動に打ち震える日であります。と、申しますのは、私はここに、台北海洋技術学院を代表し、敬愛する池田大作先生に、本学第1号の「名誉教授」の称号をお贈りすることができるからです。
 池田先生に、本学からの称号をお受けいただき、また、こうして創価大学の皆さまから温かな歓迎を受けることができましたことを、私たちはこの上なく光栄に思います。
 わが台北海洋技術学院は中国海事専科学校として、1966年に創立。2007年に、台北海洋技術学院に昇格・改編されました。
 本学は、国境を超え、大海原のように広い心をもつ、勇気ある、若き新時代の人材の育成を目指しております。
 2010年11月、私は奉職しておりました高雄師範大学から、現在の台北海洋技術学院の学長に就任し、学生のための指標、方向性を模索しておりました。
 そうした中、台湾SGIより、無私の協力を得て、池田先生の対談集などの貴重な書籍や、台湾SGIの機関紙「和楽新聞」をお送りいただきました。教員や学生がそれをもとに研修を行い、池田先生の思想を自発的に学ぶようにもなっております。
 創価学会の皆さまと交流する中で、本学の教員と学生は、池田先生が生涯をかけて平和・文化・教育事業に取り組んでこられた事実を知るとともに、全世界のメンバーを指導し、人類の幸福に尽くしてこられた奮闘の歴史を学びました。
 池田先生の事績は世界が認めるところであり、その理想は平和を愛する人々の共感を得ているのであります。
 本学は、池田先生の献身的な奉仕の精神と、平和・文化・教育のための惜しみない行動に対して深く感動するとともに、本学評議会で満場一致の議決を経て、池田先生に対し、本学第1号の「名誉教授」に謹んで招聘申し上げるものであります。
 光栄にも、本学のこの招聘の申し入れを池田先生にご快諾いただきました。このことは、本学の全ての教員・学生にとりまして、この上ない喜びであり、奮い立つ思いであります。
 今後とも、池田先生の理念と創価の精神を、引き続き本学の精神的な指標としつつ、教員と学生が共々に成長してまいります。
 そして、池田先生が、平和・文化・教育の分野で尽力し、生命尊厳を根幹とした価値創造の新時代を建設せんとの大いなる願いを、本学の理想としてまいりたいと思います。
 今後、台北海洋技術学院の全ての教員と学生は、皆さまと共に、池田先生の精神を伝え、宣揚していきたいと願っております。
 また、創価大学の諸先輩方より、本学に対するさらなるご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ、授章の辞といたします。

SGI会長の謝辞(代読)

平和の大海原へ世界市民の連帯を

劉学長に脈打つ 人間への信頼 教育への確信

可能性を引き出せ 未来を創るのは青年

ポーリング博士
「やればできる」という自信を持たせよ

若き友へ贈る 学院の校訓
 公平に社会に尽くす
 誠実に他者に接する
 勤勉に学び行動する
 勇敢に課題に向かう
 毅《つよ》き精神で善を為す


 一、いにしえより、「美麗島《びれいとう》(フォルモサ)」と讃えられた憧れの宝土から、人間教育の新たな栄光の航路を開きゆかれる尊き先生方が、満開の「桜の城」たる創価大学へ、お越しくださいました。
 きょうは、台湾からお迎えしている英明な留学生も、また、はつらつと進級した学生の代表も、先生方を真心から歓迎し、この式典に出席してくれております。
 1年で最も光り輝く季節に、幾重にも意義深き友情と交流の絵巻を織り成すことができ、これほどの光栄はありません。
 誠に誠に、ありがとうございます(大拍手)。
 一、昨年の東日本大震災に際して、台湾の皆様方は、わがことのように胸を痛め、救援に尽力してくださいました。
 幾たびも、大災害の苦難を乗り越えてこられた不死鳥の如き不屈の台湾の皆様方からの友誼の心は、どれほどありがたかったことか。計り知れない勇気をいただきました。
 ここに改めて、深く御礼を申し上げます(大拍手)。
 一、貴・台北海洋技術学院は、歴史と文化の薫りも高き士林《しりん》の天地に聳え立つ、伝統ある海事分野の最高学府として、黄金の足跡を刻んでこられました。
 誇り高き校歌に「浪破り、風に乗らむ壮《たけ》き志」と謳われる如く、貴学院は智勇兼備にして進取の気性に富んだ多彩な人材を、世界の大海原へと送り出してこられました。
 とりわけ、近年、劉《りゅう》廷揚《ていよう》学長の雄渾のリーダーシップのもと、目覚ましい躍進を続けておられる貴学院の姿は、「教育の世紀」の大いなる希望と光り輝いております。
 その偉大なる貴学院より拝受した名誉教授の称号を、私は、台湾の「良き市民」として活躍し、地域に社会に貢献するSGIの同志と共に、謹んでお受けさせていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。

孫文先生の信念
 一、「人其の才を盡《つく》す能はば、則ち百事興れり」(人はその才能の限りを尽くすならば、あらゆる事を興すことができる)とは、かの孫文先生の至言であります。
 まさしく青年たちが、自らの無限の才能を、それぞれに引き出し、思う存分に発揮していくならば、人類はいかなる難事業も成し遂げ、必ずや希望の未来を広々と開いていけるに違いありません。
 そして、教育こそ、そのための究極にして永遠の挑戦といってよいでありましょう。
 この孫文先生の信条に触れる時、思い起こされるのが、劉学長の父君であられる劉士湊《しそう》先生が果たされた、人材登用への多大なご貢献であります。
 「万事において心に愧《は》じず」「千万人と雖も吾往かん」との烈々たる心意気をもって、父君が台湾の人事制度の確立に尽くされたご功績も、不滅の輝きを放っております。
 そして、その崇高なる志を厳然と受け継いでこられたのが、劉学長なのであります(大拍手)。
 一、劉学長は毅然と語られております。
 「教育できない人間はいない。向上を求めない魂は存在しない」と。
 まったく同感であります。私たちが常に心に刻むべき、人間への信頼、教育への確信がここにあるのであります(大拍手)。
 私の人生の師である戸田城聖先生も、常々語っていました。
 「頭が良い悪いといっても、一本の線を引いて、その上と下の違いくらいしかないものだ」と。
 つまり、どんな学生も、どんな生徒も、向上の魂が啓発され、学ぶ喜びに目覚めるならば、そこから限りなく英知を光らせ、才能を伸ばしていけるというのであります。
 だからこそ、一人一人の若き命に真剣に関わり、その可能性を開花させていく教育者の使命と責任は重大です。苦労が大きい分、充実も、歓喜も、誇りも、それだけ大きいのではないでしょうか。
 この点、私が対談集を発刊した現代化学の父ライナス・ポーリング博士も、青年に「『自分はやればできる』という自信」を持たせることの大切さを、笑みを湛えながら述懐されておりました。

嵐に打ち勝て
 一、貴学院の鮮やかな校章には、大海原を躍動する「鯨とイルカ」がデザインされています。
 海の王者の如く、いかなる嵐にも負けず、自信満々と、そして勇気凛々と、新たな開拓と創造を成し遂げゆく青年の命を薫陶されているのが、貴学院なのであります(大拍手)。
 一、貴学院が、校訓として定められた五つの文字には、創価教育の理念とも深く響き合う教育の精髄が表現されております。
 すなわち──
 「公」──公正公平に、社会にに奉仕する。
 「誠」──他者には誠実をもって接する。
 「勤」──勤勉に学び抜き、自らが行動する。
 「勇」──勇敢に課題に立ち向かう。
 「毅」──善の道を選び、不撓不屈の毅《つよ》き精神で進む。
 いずれも、これからの人類社会を担い立つリーダーにとって絶対に不可欠な羅針盤であり、新学年を張り切ってスタートした、わが創大生、わが短大生に、私はそのまま、お伝えさせていただきます。
 一、幼き日から海を友としてきた私が、青春の命に深く焼きつけた仏典の一節があります。
 「大海へ衆流《しゅうる》入《い》る・されども大海は河の水を返す事ありや」「諸河の水入る事なくば大海あるべからず」と。
 どんな大難があろうとも、大海のように悠々と、すべてを受け止めていく。そして、いよいよ大きく、強く、朗らかに、わが心の境涯を開きながら、喜び勇んで生命尊厳の大哲学に生き抜いていくことであります。
 さらにまた、青年は、閉ざされた偏狭なエゴの心ではなくして、貴学院が模範を示されている通り、広々と開かれた大海原のような心で、世界市民の友情と連帯を広げていくことであります。
 ここに、悲劇の流転を繰り返してきた世界の大洋を、“紛争の海”から“平和と共生の海”へ転換しゆく方途があることを、私は信じてやみません(大拍手)。
 一、貴学院の校歌には、「淡水の活源を望みて昼夜を分かたず」とあります。
 貴学院のキャンパスからは、“東洋のべ二ス”とも感嘆される光景が望まれます。
 その麗しき水の都に、たゆまず流れ続ける淡水川の如く、私も尊敬する劉学長とご一緒に、希望の歌声を響かせながら、愛する青年たちのために、さらに生き生きと前進していく決心であります(大拍手)。
 一、結びに、劉学長はじめ諸先生方のますますのご健勝、そして貴学院の前途洋々たる発展と栄光を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただき
ます。
 謝謝!(中国語で「ありがとうございました」)(大拍手)

SGI会長が漢詩を贈る

百川学海至於海
又見前方更遠洋
在野在廷豈在意
荒波看尽気鷹揚

〈大意〉
学を求めること百川《ひゃくせん》の大海に向かうが如くして
 停滞や懈怠がなければ、必ずや大海へと
 到達することに成功するものです。
貴学院は、努力に努力を重ねて
 建学の理念の如く、未来に対する確信に満ち溢れ
 さらに遠くの大海を目指し続けておられます。
社会の地位などにとらわれず
一心に四海の逆巻く大波を征服せんとする
 その意志は鷹揚であられます。

 ※学院名の一部「海洋」と、学長の名前「廷揚」が織り込まれている。1行目は、漢代の思想家・揚雄の「揚子法言」の一節から。
2012-04-12 : スピーチ・メッセージ等 :
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