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戸田記念国際平和研究所設立16周年記念の国際会議「音楽、変革の力と自由」ヘのメッセージ

戸田記念国際平和研究所設立16周年記念の国際会議「音楽、変革の力と自由」ヘのメッセージ
                               (2012.2.3)

戸田記念国際平和研究所(オリビエ・ウルバン所長)の設立16周年を記念する国際会議「音楽、変革の力と自由」が2月3日から4日まで(現地時間)、フランス・パリ市内で行われた(共催=アメリカン大学パリ校グローバルコミュニケーションズ学科、エジプト文化センター、地球的不殺生センター)。これには、世界11カ国から学識者や専門家が出席。同研究所創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長はメッセージを寄せ、内なる善性を呼び覚まし、連帯の礎となる音楽の力を通し、戸田第2代会長の「地球民族主義」が志向していた「平和と人間の尊厳が輝く世界」の建設を、と呼びかけた。

池田SGI会長のメッセージ
(代読)

新時代を開く生命の凱歌を! 芸術の力は世界を変える


ロマン・ロランを支えたベートーベンの生涯
苦悩の中から不滅の作品が

 一、今回の会議には、ヨーロッパ、アフリカ、北米、南米、アジアと、さまざまな文化的・歴史背景を育んでこられた国々から、学識者や専門家の方々にご参集いただきました。
 その豊かな文化的多様性をベースに、音楽という“社会に希望と勇気の波動を広げゆく精神の光源”が果たす役割に注目しながら、人類が切望してやまない「人間の尊厳と民衆の幸福を第一とする世界」を築くための要件や課題について探る意義は、誠に大きいものがあると思います。
 一、音楽を、文明のはるか昔から息づく「人間精神のもっとも深い表現の一つ」(野田良之訳『ロマン・ロラン全集21』みすず書房)と位置付けたのは、パリで青春時代を過ごし、パリ大学で音楽史を教えた経験もあるフランスの文豪ロマン・ロランです。
 「音楽はいかなる定式にもとらわれない。それは諸諸の社会の歌であり、歴史の花である。それは人類の苦悩にもその歓喜にも声を挙げる」(同)と記し、通常の歴史書では埋もれがちな、“それぞれの時代において人々の心を揺り動かした音楽の重み”に着目していたロラン──。
 その彼が晩年、ナチスドイツの占領下にあったフランスで、いつ奪われるかもしれない残りの生涯の時間を傾注したのも、ベートーベンの音楽と人生に関する執筆でした。
 一、楽聖が生きた時代と、ほぼ100年の時を隔てる形で人生を送ったロランが、終《つい》のすみかとなったヴェズレーの地に、ナチスの侵攻軍による轟音が3日3晩も続いた時、何よりの支えとしたのは、自分の脳裏に湧き上がるようにして響いた楽聖のアダージョの調べたったといいます。
 その協奏曲のアダージョは、19世紀初頭にナポレオン軍がウィーンを占領し、町中が混乱に陥った時に、楽聖が作曲に取り組んだものに他なりませんでした。
 ロランはこの体験に言及した上で、こう綴っております。
 「困難や決断の時闇に、涸れることない力と信念との泉であるこの音楽から、どれほど、また別の使信が私たちのもとへ送られて来たことか!」
 「私のうちの最善のものは、ベートーヴェンに負うところのものである」(佐々木斐夫・原田煕史訳、『ロマン・ロラン全集25』みすず書房)
 試練にあって人間の心を鼓舞し、希望の未来への道を開く“内なる善性”を呼び覚ますもの──それが芸術、なかんずく音楽であります。

アメリカの公民権運動 南アの人権闘争
民衆の歌声も高らかに! 自由と平等の輝く社会へ

混迷から変革へ 人類を結ぶ調ベ
 一、私が以前(1989年6月)、フランス学士院での講演で自作の詩に託して強調したのも、そうした「生命の凱歌」が持つ無限の力でした。
 この点、公民権運動を率いたキング博士の盟友で歴史学者のビンセント・ハーディング博士が、私との対談において、当時、運動に参加した多くの人々の支えとなったのが歌であるとして述懐された言葉が忘れられません。
 「彼らは、『恐れていない』と歌っていたのではありません。実際、しばしば恐怖に身を震わせていたからです。しかし、彼らは『恐怖心に征服されない』『我々は克服しなければならない。恐怖に我々を止めさせはしない』と歌っていたのです。歌うことでお互いを励まし合ったことが、運動とその参加者にとって、大変に大きな力となりました」
 昨年、戸田記念国際平和研究所がモロッコで行った会議でも、ダーバン工科大学のエラ・ガンジー総長が、祖父マハトマ・ガンジーの遺志を継いで南アフリカで人権闘争を貫く中で、迫害を受けても歌を歌って勇気を奮い起こした体験を語っておられました。
 歌や音楽が不屈の闘志の源泉となり、“自由を勝ち取り、社会の変革を後押しする力”となることは、古くはフランス革命から、20世紀後半の中南米諸国の民主化運動や東欧革命にいたるまで通底する歴史の真実であるといえないでしょうか。昨今の各地での民主化運動でも、歌や音楽が重要な役割を果たしています。
 加えて音楽には、国境や文化の差異を超えて人間の心をつないでいく力があります。

師の遺訓を胸に希望の連帯!

 一、私の師の戸田城聖第2代会長は、どの民族も、どの国の人々も犠牲にしない世界を築くために、今から60年前に「地球民族主義」を提唱しました。
 その師が、新しい時代を切り開くための精神を人々が共有し、ともに連帯して前進する上で大切にしていたのも、歌を一緒に歌うことだったのです。
 昨年3月、日本が大震災に見舞われた時には、愛する家族を亡くし、家を流され、仕事を失った被災者の方々の心を励まし、沈む気持ちを癒やす上で、歌や演奏がもたらす力が改めて注目されました。
 私が思うに、音楽の放つ光は、どんなに状況が苦しくとも、「厳しい冬の後には必ず春が訪れる」との思いを人々に呼び覚まし、単に未来を明るく照らす力を持つだけでなく、“今生きているこの瞬間”に限りない希望をともしゆくものではないでしょうか。
 一、仏法の精髄である「法華経」には、現実社会で多くの悩みや苦しみに直面する人々を何としても救いたいとの慈悲の精神を燃やして、さまざまな姿を現じて行動する「妙音菩薩」が登場し、その行くところ、向かうところには、百千もの天の音楽が鳴り響いたとの話が説かれています。
 最近、対談したジャズ演奏家のウェイン・ショーター氏も、「音楽には、無気力や無関心の充満する今日の社会に眠っている偉大なものを目覚めさせ、揺り動かすことができる本源的な力がある。その力を引き出すのが、私自身も含めた音楽家の責務です」と語っていましたが、混迷を深める現代において、音楽の果たす役割にますます注目と期待が高まっているのです。
 その意味で、「音楽、変革の力と自由」をテーマにした今回の会議の大成功を、衷心よりお祈り申し上げるものです。
 最後に、ご列席の諸先生方のますますのご健勝と、共催団体の皆様方のますますのご発展を心から念願し、私のメッセージとさせていただきます(大拍手)。
2012-02-11 : スピーチ・メッセージ等 :
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