「フォトグラニカ賞」授与式への謝辞

「フォトグラニカ賞」授与式への謝辞
      (2011.12.14 タシケント写真会館)

 中央アジアのウズベキスタン共和国の芸術団体などが創設した「フォトグラニカ賞」が、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長の「写真芸術の発展への貢献」を讃えて贈られた。
 授与式は14日(現地時間)、同国の首都タシケントにある「タシケント写真会館」で行われ、文化・スポーツ省のトゥルスナリ・クジーエフ大臣から、代理の池田博正SGI副会長に同賞が託された。
 授与式に続き、同賞の授与を記念しSGI会長の撮影作品による「自然との対話」写真展が同館で開幕した(2012年1月4日まで)。


SGI会長の謝辞

写真は人類の心を結ぶ平和の交響詩
文化と教育の新たなシルクロードを


 一、このたびは光栄にも、文明の融合と創造の大揺藍たる貴国ウズペキスタンから、意義深き「フォトグラニカ賞」を授与いただきました。
 専門家ではない私にとりまして、あまりに過分な栄誉でありますが、写真という民衆の芸術を心から愛してやまぬ庶民の代表として、謹んで拝受させていただきます。
 2002年12月に引き続き、貴国を代表する芸術の大殿堂において、私の写真展を開催していただけますことも、無上の喜びであり、名誉であります。
 誠に誠にありがとうございました。
 一、今、千年の歳月を超えて、私の胸に迫ってくる先哲の叫びがあります。
 ウズベキスタンが生んだ大医学者、大詩人イブン・シーナの言葉であります。
 「人間は、理性的存在として善と悪を区別することが出来るのみならず、知性を磨くために、美と精神性を求めなければならない」と。
 私は、写真芸術もまた、わが生命を明鏡の如く磨き上げながら、美と精神性を探求する戦いではないかと思ってきました。
 一、私の心には、写真芸術の信念の戦人《いくさびと》、フダイベルゲン・ジヴァノフ先生の崇高な生涯が深く刻まれています。
 1879年、ホレズムに生まれた先生は、ドイツ人から写真を学び、ウズベク人最初の写真家として活躍を開始されました。
 しかし、いまだ写真そのものへの偏見は根強く、その名声を嫉《そね》む旧勢力から、「人を写すということは神の御心に背く行為であり、人の写真が壁に掛けられている部屋には、天使は降りてこない」云々と、いわれのない讒言を加えられております。
 そうした反動にも、また最愛の家族との死別という悲哀にも屈することなく、先生はカメラを心の友として、新たな人間芸術の道を切り開いていったのであります。
 教育と文化の興隆へ勇敢に行動し抜いていった先生は、1940年、圧政の犠牲となって殉難されました。
 同時代、私たちの先師である教育者の牧口常三郎先生もまた、日本の軍国主義と対決して、壮絶な獄死を遂げております。
 文化も、芸術も、教育も、人々を不幸に陥れる蛮性に対する、断固たる人間性の戦いであるといって、過言ではないでありましょう。
 一、この信条を分かち合い、わが宝友と仰ぐクジーエフ大臣は厳然と綴られました。
 「精神的価値の守護者である、われわれ芸術家が、今日踏み出す具体的な一歩一歩によって、未来の世代の人々の生命を安全にすることができるかどうかが左右される」
 そして、精神文化における民族交流こそが、民衆の信頼と尊重を強め、私たちの素晴らしい地球の平和と安穏に寄与していくと指摘されているのであります。
 私もまったく同感です。
 なかんずく、写真とは、「過去」から「現在」そして「未来」へ、一瞬一瞬、流転しゆく森羅万象と対話する生命の讃歌であり、ありとあらゆる差異を超えて、瞬時に人類の心を結び合い、地球という共通の故郷への愛惜が織り成す平和の交響詩であるといえないでしょうか。
 一、貴国の先生方との友情を、私はかけがえのない人生の宝として、両国そして世界の青年たちが胸を張って闊歩しゆく、新たな「平和と文化と教育のシルクロード」を、さらに一段と開拓してまいる決心であります。
 その決意を、創価大学に聳え立つナワイー像の台座に刻まれた一節に託させていただき、私の御礼のあいさつとさせていただきます。
 「全ての人々よ 憎しみあうことなかれ 互いによき友人たれ 友情は人のなすべき道なり」
 敬愛する貴国に、永遠の勝利と栄光あれ!
 カッタ・ラフマット!〈ウズベク語で「ありがとうございました」〉 (大拍手)
2011-12-21 : スピーチ・メッセージ等 :
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