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池田大作思想研究サミットへのメッセージ 

池田大作思想研究サミットへのメッセージ             (2011.11.4 中国・北京市内)

 池田思想研究の代表が一堂に会し、「池田大作思想研究サミット」が4、5の両日、中国の北京市内で開催された(主催=創価大学)。これには北京大学や清華大学、南開大学、中山大学をはじめ25大学から30人の研究者が集い、「人間主義のルネサンス──池田研究の成果と展望」をテーマに、これまでの研究成果と今後の方針について活発な議論を交わした。創価大学からは寺西副学長、高橋強教授らが参加。池田大作名誉会長は記念のメッセージを贈り、サミットの列席者に心からの感謝を述べた。

青年のために 青年と共に 希望の未来を!


「小我」から「大我」へ 人類の境涯を高めよ


崩れぬ友誼は いかなる困難も打開する

人間主義の英知の光りを世界へ
中国革命の父 孫文
「物質の力は小さく精神の力は大きい」
医学者 孫思邈
「わが身を借しまず庶民を救済せよ」
教育者 蔡元培
「人類文化への責任感を育むのが教育」
大文豪 魯迅
「すべてのものが私とつながっている」

 一、錦秋の北京に集われた、心から尊敬申し上げる碩学の先生方、いつもいつも変わらざる真心で、大変にお世話になり、誠にありがとうございます。
 東日本大震災に際しましても、言葉に尽くせぬ温かな励ましを賜りました。
 大切な大切な先生方、お一人お一人に最敬礼してご挨拶を申し上げる思いで、メッセージを送らせていただきます(大拍手)。

文明を導く力
 一、大思想家の荘子は、「真人《しんじん》有りて而る後に真知《しんち》あり」(福永光司著『荘子 内篇』講談社学術文庫)と明言しました。
 まさに、当代一級の真人たる先生方が一堂に会された、この研究サミットから、多事多難の現代世界を照らす「人間主義のルネサンス」への真知が、いやまして光を放ちゆかれることを、私は強く確信してやみません。
 本年は、人類史に輝きわたる「辛亥革命」から100年の佳節に当たります。
 思えば、この歴史回天の大指導者・孫文先生が命を賭して掲げられたのも、まさに「人間主義のルネサンス」の旗であったとはいえないでしょうか。
 孫文先生は鋭く「正義と人道に反する行動は、いつかはかならず失敗します」(今里禎訳「大アジア主義」、『孫文選集』第3巻所収、社会思想社)と喝破されました。
 人間主義の大法則に則ってこそ、人類の永続的な繁栄の道が開かれることを、厳然と示されたのであります。
 また、孫文先生は「物質の力は小さく、精神の力は大であり」(庄司荘一訳「軍人の精神教育について」、『孫文選集』第2巻所収、社会思想社)とも提唱されております。
 人間主義とは、万人の生命に秘められた尊極なる「精神の力」を目覚めさせ、生き生きと解き放っていく旭光《きょっこう》にほかなりません。
 さらに、確固たる「精神の力」によって、物質文明をも、自他共の幸福と平和へと、正しくリードしていく推進力が、人間主義でありましょう。
 一、今、世界経済の不況、自然災害の多発など幾多の試練に、人類は直面しています。だからこそ、何ものも恐れず、何ものにも屈しない、雄渾なる人間主義の息吹を漲らせていかねばなりません。
 その汲めども尽きぬ智慧と活力の源流が、大中国の悠遠にして豊饒なる文明に満々と湛えられていることを、私たちはあらためて思い起こしたいのです。
 「源遠ければ則ち流長きが如し」とは、私が青春時代から命に刻んできた6世紀の貴国の大知性・天台大師の金言なのであります。

生命は最極の宝
 一、東日本大震災の影響で、多くの美術展が中止や延期を余儀なくされる中、貴国の皆様方の寛大なご尽力を賜り、今、わが東京富士美術館の企画による「地上の天宮 北京・故宮博物院展」を日本の各都市で巡回させていただいております。
 現在は、貴国との交流の歴史が格別に古く、孫文先生との友情も深い福岡市で、国家1級文物を含む約200点の至宝が展示されております。
 展示は、特に、宮廷文化に受け継がれてきた「女性の美しいふるまい」と「青少年の学ぶ心」に光を当てた構成となり、大きな反響が広がっています。
 出品された作品の一つに、清の乾隆帝《けんりゅうてい》が自ら書写した「法華経」もあります。
 一人の人間の生命は、宇宙大にして永遠なる最極の宝塔なり──この生命尊厳の法理が明かされた法華経も、貴国で漢訳され、体系化されて、日本にまで流伝されました。
 法華経の人間主義を基調とした「平和の文化」が、貴国の随・唐代はいうまでもなく、日本の平安朝などにおいても、絢爛と花開いたことは、歴史家からも感嘆されるところであります。
 一、“人命こそ、最高至上なり”とは、隋・唐代に活躍した大医学者・孫思邈《そんしばく》の叫びでありました。
 この名医は、仏教の慈悲を基盤として“病に苦しむ人がいる限り、身分、貧富、敵味方、民族など、あらゆる相違を超えて手を差し伸べよ!”“わが身を借しまず庶民を救済せよ!”と主張し、奔走したのであります。
 また、詩友・白楽天から法華経を勧められた詩人・元稹《げんじん》は謳いました。
  「達すれば則ち億兆(万民)を濟《すく》ひ
 窮するも亦豪氂《ごうり》(少数の民)を濟ふ
 人を濟ふに大小なし
 空しく私を濟はざるを誓ふ」(赤井益久著『中唐詩壇の研究』創文社。一部、ふりがなを改めた)
 すなわち、人を救うに多いも少ないもあるものか。どんな困難な状況であろうと、自分のいる場所で、できうる限り民衆に尽くし、人間を救っていくのだというのであります。
 こうした人間主義に貫かれた魂には、時を超え、国を超えて、青年の熱と力を呼び起こさずにはおかぬ啓発の力があるのです。
 私の胸奥からは、1974年、世界の難局を見据えながら「すべての国が平等な立場で助け合わなければなりません」と語られた周恩来総理の尊容が離れることはありません。
 30歳若い私の目を真っすぐにご覧になり、固く握手をしてくださいました。その手の温もりに込められた、後継の世代への期待と信頼を、私は21世紀を担い立つ青年たちへも、そのまま伝え託したいと願い、行動を続けてきました。
 この真情を今、尊敬する先生方と分かち合わせていただけることが、私にとって何よりの喜びであり誇りなのであります(大拍手)。

平和の連帯を!
 一、本日、11月4日は、65年前、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が創設された記念日でもあります。
 ユネスコ憲章の前文には「人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」との有名な一節とともに、平和は「人類の知的及び精神的連帯の上に築かなければならない」と謳われております。その平和創出の模範の連帯が、先生方の集いにこそあると、声高らかに宣言したいのです。
 人間主義を蘇生させゆく鍵は、何と言っても、ここにお集まりの先生方が、日々、献身なされている「立徳樹人《りっとくじゅじん》(徳を立て人を樹える)」の教育の聖業でありましょう。
 辛亥革命後に、貴国の教育を担い立たれた蔡元培《さいげんばい》先生は強調しました。
 「教育とは、それを受ける者が自己の能力を発達させ人格を完成させて、人類の文化にその一員としての責任を果たすことができるよう手助けすることです。人を特別な器具に仕立てあげて、他の目的をもつ人の利用に供するものであってはなりません」(石川啓二訳「蔡元培教育論」、『中国の近代化と教育』所収、明治図書)
 教育の根幹が、何と明確に、何と広々と示されていることでありましょうか。
 創価教育の創始者である牧口常三郎初代会長と戸田城聖第2代会長が、日本の国家主義の教育と対峙して、「子どもの幸福」のための教育を標榜していったこととも、軌を一にしております。

中国教育学会 顧明遠会長
徳性の涵養と人格の完成こそ平和の基礎

 一、蔡元培先生のもとで若き日、教育にも奔走された大文豪魯迅先生は「無窮の彼方、無数の人々──すべてが私とつながっている」(中村愿監訳『魯迅の言葉』平凡社)と語られました。
 私たちとつながっている無数の青年たちのことを思えば、無限の力が湧いてきます。
 この魯迅先生の教育の信念を、私は、ご親族で魯迅教育思想研究の大家でもあられる、中国教育学会会長の顧明遠《こめいえん》先生との対話の中で、何度も語り合わせていただきました。
 足かけ3年にわたっている対談の中で、顧明遠先生が長年、世界との「教育交流」に取り組まれてきた率直な思いを語ってくださったことも、鮮烈に心に残っております。
 顧明遠先生は語られました。
 「(最も驚いたことは)どの国も人を育てること、人の徳性の涵養、高尚な人格形成を最重要として位置づけていることでした。このことは世界平和の基礎であり、希望であるといえるでしょう」
 「青年は人類の未来です。どの教員や校長に会っても教育によって平和の種をまきたいと考えており、より多くの交流と理解を望んでいたことは、じつに喜ばしいことでした」
 「青年のために」、そして「青年と共に」──この心を深く共有することによって、私たちは、いっそう知恵を出し合い、力を合わせて、いかなる困難も必ず打開できるはずであります。

希望の新時代ヘ
 一、ともあれ、論語には「人能《よ》く道を弘む。道、人を弘むるに非ず」(金谷治訳注『論語』岩波文庫)とある通り、どこまでいっても「人間」が根本であり、「人間」が第一であります。
 人間主義の復興とは、一人一人の人間が、いわゆる「小我」から「大我」へと自身
の境涯を広げ、その「大我」と「大我」とが和合し、人類全体が「万邦協和」「大同世界」の境地へと再生しゆくことといってもよいでありましょう。
 明年は、中国と日本の国交正常化から40周年であります。
 共々に手を携えて、人間主義の大いなる潮流を世界中に広げ、民衆が躍動し、青年が飛翔しゆく希望に満ちた平和な未来へ、英知を結集し力強い歩みを進めゆくことを心に期して、私のメッセージとさせていただきます。
 大中国の宝であり、世界の宝であられる先生方の益々のご健勝、そして、それぞれの大学・研究機関のさらなるご隆盛を心よりお祈り申し上げます。
 謝謝! 多謝!(中国語で「ありがとうございました」)(大拍手)
2011-11-09 : スピーチ・メッセージ等 :
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