フィリピン・国立中央ルソン大学「終身名誉教授」称号授与式への謝辞

フィリピン・国立中央ルソン大学「終身名誉教授」称号授与式への謝辞
         (2011.10.13 創価大学本部棟)

 創立104年の伝統を誇るフィリピン共和国の名門「国立中央ルソン大学」から、創価大学創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「終身名誉教授」称号が贈られた。平和と人道への傑出した貢献、国際的な理解と友好を間断なく追求する行動を讃えたもの。授与式は13日、同大学のルーベン・C・セビリェハ学長、ジゼラ・A・セビリェハ学長夫人らが出席し、東京・八王子市の創大本部棟で晴れやかに行われた。

セビリェハ学長のあいさつ

池田博士の人間革命の思想に共鳴
偉大な人物を迎える喜び


 私は、フィリピンの国立中央ルソン大学一同からの吉報と、心からの祝福の念を携えて来日しました。
 本日の式典が、誠に特別で意義深いのは、本学が初めてこのような顕彰を、世界的に著名な哲学者、平和建設者、教育者、作家、詩人であり、受章に最もふさわしい人物に授与させていただくからであります。
 この顕彰は、池田博士が提唱される理念、とりわけ、「生命の尊厳」を恒久平和と人類の幸福を実現するための鍵として掲げられる博士の信念に対する。本学の無条件の敬意、承認、支持を表しています。
 池田博士が、小説『人間革命』の中で雄弁に明言されている通り、〝一人の人間における内なる生命の変革〟こそが、全人類の宿命を転換し、やがて世界平和へと結実していくのであります。
 言うまでもなく、この過程において教育が極めて重要な役割を果たします。それは、まさに創価一貫教育が推進されている通りであり、池田博士がデイビッド・クリーガー博士との対談集『希望の選択』で、「人間に〝国益への忠誠〟を植え付けるのも教育であり、反対に、〝人類益への忠誠〟を育むのも、教育です」と言われている通りであります。
 この特別な機会をお借りして、国立中央ルソン大学一同を代表し、池田博士がこのような顕彰をお受けくださったことに深く感謝し、心から御礼申し上げます。
 池田博士のような高名な方が、名誉教授として教授陣に加わってくださることにより、本学にこの上ない栄誉を与えてくださいました。
 また本日、誠に意義深い式典を挙行してくださり、大変に温かい歓迎と歓待を賜りました。皆さまのご厚意に、心から御礼申し上げます。誠にありかとうございます。
 私にとって、この授与式を執り行わせていただくことは、光栄の至りであり、最高の栄誉であります。
 ここで、池田博士に対する「終身名誉教授」称号の決議書を読み上げさせていただきます。
 「国立中央ルソン大学学術評議会は、その学術的伝統の一端として、賞讃に値する人物の社会に対する重大な貢献を顕彰するため、名誉称号の授与を推奨するものである。
 当評議会は、192カ国・地域の1200万人を超える会員を有す、世界的な団体であるSGIを広める上での、池田大作博士が果たされた中心的役割と影響を評価するものである。
 当評議会は、池田博士のリーダーシップのもと、SGIの活動が、希望・勇気・利他の行動を生み出す、人間の内なる可能性を開発することに重点を置いていることを十分に理解するものである。
 また、創価教育の核をなす価値創造の教育理念は、アジアのみならず、世界における平和・文化・教育の推進に対する、池田博士の生涯にわたる献身に表れている。
 さらに、当評議会は、池田博士が創価教育システム、東洋哲学研究所、池田国際対話センター、戸田記念国際平和研究所などの創立者として、人類間の紛争の抜本的原因の根絶に多大な貢献をし、文化交流、対話、講演、出版物を通じた、積極的に平和を推進するための機構をもたらしたことを認識するものである。
 当評議会は、池田博士の優れた業績、また博士に授与された国連平和賞、ケニア口承文学賞、世界詩歌協会からの世界桂冠詩人、300を超える世界の大学・学術機関からの名誉博士号ならびに、教授称号等を含む顕彰を評価するものである。
 よって、国立中央ルソン大学学術評議会は、ここに、池田大作博士に本学の『終身名誉教授』称号の授与を推奨することを決議するものである」
 以上です。大変におめでとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

共生の新時代へ 人間教育の黄金の実りを!

生命育てる農業が根幹

スワミナサン博士
「農家の人々の笑顔が国の幸福を決める」
学長
他者に尽くす奉仕のリーダーたれ

 一、本日、私は、「平和と共生の世紀」へ、人類をリードされる貴・国立中央ルソン大学より、最高に栄えある「終身名誉教授」の称号を拝受いたしました。これほどの光栄はございません。
 激務の中、わざわざ日本で、かくも厳粛な式典を執り行ってくださった、セビリェハ学長夫妻のご厚情を、私は一生涯、忘れません。誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 貴国を代表する豊かな稲作の大地にあって、熟練した農業技術者を育成しゆく学舎として、貴大学の前身が創立されたのは1907年であります。
 わが創価教育の創始者であり、独創的な地理学者でもあった牧口常三郎先生が大著『人生地理学』を刊行したのも、そのほぼ同時期でありました。
 牧口先生は、〝生命を育む農業こそ国家の基礎〟であり、幾多の試練に屈せず農業を担い立つ人々こそ、「真摯」「朴直《ぼくちょく》」にして、郷土を愛する「平和の民」なりと讃えてやみませんでした。そして、貴国をはじめ東洋の「平和の民」を苦しめ抜いた日本の軍国主義と戦い、殉じていったのであります。
 100年を超えて教育の黄金の実りをもたらしてこられた気高き貴大学からの栄誉を、私は万感の思いを込めて、この殉教の先師に捧げさせていただきたいのであります。

地球環境を担う人材が陸続と
 一、貴大学の意義深き校章には、3つの稲の束が描かれています。それは、第1に「教育」。第2に「研究」。そして第3に、社会に開かれた「学外教育」を象徴しているとうかがいました。
 今、日本も稲穂がたわわに実り、農家の方々の一年のご苦労が結実する季節を迎えております。
 復旧までに長い時間がかかるといわれていた、東日本大震災の被災地の稲田でも、塩害などの困難を乗り越えて、見事に稲が実ったとのうれしいニュースが伝えられました。
 貴国からは3月の震災発生以来、被災地に対し、真心からのご支援と励ましを賜っており、この席をお借りし、あらためて心より感謝申し上げます。
 「農民の幸せな笑顔が、その国の幸福を決める」「農業を大切にしない社会は、生命を粗末にする野蛮な社会となり、全ての面で行き詰まる」──。
 これは、貴国に創設された国際稲作研究所の所長等を歴任され、持続可能な「緑の革命」を推進してこられたスワミナサン博士と私が、対談集で完璧に一致した農業哲学であります。
 私は、命の食を支え抜いてくださっている、貴国また日本の農漁村の敬愛する友人たちとの連帯の心を、一段と深め、強めながら、貴大学の名誉ある一員とさせていただきます。貴大学の一員となることは、その壮大なキャンパスに広がる豊饒な生態系に連ならせていただくことでもあると、私は受け止めております。
 貴大学の敷地は、緑豊かな農場、牧畜場をあわせると、わが家にとって第2の故郷ともいうべき東京都の新宿区全体の面積とほぼ同じ広さとうかがい、妻と共に驚いておりました。
 その構内には、樹齢100年以上の木々をはじめ、1万5000本のフルーツの木、5200本のマホガニーなども植樹されています。
 貴国屈指の「アグリツーリズム(農業体験・交流)のモデル拠点」として、生命を育む農業の魅力を体験できる開かれた貴大学には、連日のように幾多の市民が喜々として集われるのであります。この貴大学から、地球環境との共生の新時代を生き生きと創造する世界市民が、さらに陸続と育つことを、私は確信してやみません。

フィリピンの英雄リサール

私たちに必要なのは 団結 善意 思いやり

教育が世界をより良き場所に
 一、貴大学には、人々が目を見張る像があります。
 それは、私たちが尊敬してやまない貴国の大英雄ホセ・リサール博士の立像であります。
 貴国の伝統衣装バロン・タガログを身に纏って、帽子を左手に持ち、颯爽と前へ進まれる姿は、貴国の民衆のために尊き生命を捧げた、偉人の実像そのものといってよいでありましょう。
 この像は、半世紀前に、貴大学の卒業生から寄託された、貴大学に脈打つ美しき母校愛のシンボルでもあります。
 農業の分野でも不滅の足跡を残したリサール博士は叫びました。
 フィリピン人が最初に要求すること──それは『強い』ことである」
 さらに、「団結、善意、そして思いやり──私たちが必要なのは、これだけである」と。
 このリサール博士の精神を体現され、愛する母校の大建設のために心血を注いでこられた大教育者こそ、ここにお迎え申し上げたセビリェハ学長夫妻であられます(大拍手)。
 学長は、開発経済学や水産養殖経済学の第一人者として、大学農学協会の会長等の要職を歴任されてきました。そして、卓越した農業技術者であられる夫人とともに、献身的に地域のために行動され、身をもって「奉仕のリーダーシップ」を示されているのであります。
 学長は、教育は「偉大なイコライザー(等しくするもの。平衡装置)」と論じておられます。
 すなわち、「一人の人間が教育を受ければ、自身の人生を向上させる機会を得るだけではなく、その教育によって培ったものを、他者を助け、私たちが住む世界をより良き場所にするために使うことができる」との確固たる哲学であります。
 大乗仏教の最高峰である法華経にも「如我等無異(我が如く等しくして異なること無からしめん)」と説かれております。
 仏の誓いとは何か。すべての人間に内在する尊極の生命を開き、万人を平等に、仏と同じ境涯へと高めていくことであるというのであります。
 教育の真髄は、万人の生命から、最も輝かしい光を解き放つことであります。そして、その光を、人類の幸福と世界の平和のために結合しゆく挑戦ではないでしょうか。
 きょうは、うれしいことに、貴国からお迎えしている最優秀の留学生の代表も列席してくれております。
 先日の創大祭・白鳥祭でも、躍動する留学生の皆さん方の麗しいスクラムに、来賓の方々からも「ここに平和への希望の光がある」等々、讃嘆の声が寄せられました。
 素晴らしい留学生の皆さんの健闘に、私は心から感謝したいのであります。

英知と勇気の光で未来を照らせ
 一、貴大学の「大学讃歌」には歌われております。
 「汝が掲げる松明の光は 闇を破り 広い世界に励ましを広げる」
 私たちは、尊敬する学長夫妻とご一緒に、地球社会の未来を、いやまして「英知の光」「勇気の光」「共生の光」、そして「勝利の光」で照らしゆくことを、固く決意し合いたいのであります。
 結びに、貴大学の隆々たるご繁栄、ご臨席くださった皆様のますますのご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 マブハイ!(フィリピン語で、「栄光あれ!」) 国立中央ルソン大学!
マブハイ! フィリピン共和国!
 マラミン・サラマッポ(フィリピン語で「大変にありがとうございました」)(大拍手)。
2011-10-16 : スピーチ・メッセージ等 :
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