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「平和の光」賞 授与式への謝辞

「平和の光」賞 授与式への謝辞(代読)(2011.10.10 ヴィラ・ザクセン総合文化センター)

世界50カ国に学術のネットワークを広げる知性の集団「ヨーロッパ科学芸術アカデミー」(本部=オーストリア・ザルツブルク)から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に、第1号の「平和の光」賞が贈られた。授与式は10日、ドイツのビングン市にあるSGIのヴィラ・ザクセン総合文化センターで挙行され、同アカデミーのフェリックス・ウンガー会長、ビングン市のトーマス・フェザー副市長が出席。席上、証書と記念の虹のオブジェが、ウンガー会長から代理の池田SGI副会長に授与された。

「生命こそ宝」の思想を時代精神に


戦争ほど残酷なものはない
人類を分断する魔性と闘え


ウンガー博士
対話を推進する我々が地球の命運を担っている

 一、本日、ヨーロッパ科学芸術アカデミーより、第1号となる「平和の光」賞を授与いただきましたことは、私の無上の光栄であります。
 その厳粛なる意義を深く命に刻みつつ、ここ欧州をはじめ、世界192カ国・地域で平和に貢献しゆくSGI(創価学会インタナショナル)の同志を代表して、謹んで拝受させていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 今、私も、心は翼となって、ヴィラ・ザクセン総合文化センターへ馳せ参じております。皆様方と悠久のライン川の流れを見つめながら、ご一緒に人類の平和の未来を展望する思いで、感謝のメッセージを送らせていただきます。

師弟不二で探究し抜いたテーマ
 一、「平和の光」とは、何と荘厳な、何と希望に満ちた響きでありましょうか。
 あの第2次世界大戦の最中に10代を過ごした私は、「戦争ほど残酷なものはない」と若き命に焼きつけました。
 だからこそ、日本の軍国主義と戦い、獄中闘争を貫き、地球民族主義を提唱した信念の闘士・戸田城聖先生を、人生の師と仰いだのであります。
 その弟子として世界を駆け巡るなかで、50年前の10月、築かれたばかりの「ベルリンの壁」の前に立ち、人類を分断する魔性との戦いを固く決意したことも、忘れ得ぬ歴史であります。
 私にとりまして、「平和の光」こそ、まさに師弟不二で探究し抜いてきた人生最大のテーマであるといっても、決して過言ではありません。
 「平和の光」は、いずこより生まれ出ずるか? それは「対話」から生まれ出ずる。
 この信条を、私は敬愛してやまぬウンガー会長と、世紀を超えて深く共有してまいりました。
 一、わが創価大学の名誉博士であられるウンガー会長は、14年前の大学での記念講演でも、青年たちに力強く呼びかけてくださいました。
 「地球の命運は、対話を推進しゆく我々の能力にかかっている」
 至言であります。
 人間であれ、文明であれ、絶えず自身の殻を打ち破り、開かれた心で他者と対話し、学び合う。この積極的な「寛容の精神」の躍動のなかに真の共生があり、平和があります。

「宗教間の対話」を共同して展開
 一、1997年より、ウンガー会長のご提案に賛同して、私たちは、貴アカデミーとの共同プロジェクトとして、2003年まで9度にわたるシンポジウムを開催してまいりました。キリスト教と仏教、さらにイスラムとユダヤ教を加えた「4大宗教間対話」を推進させていただいたのであります。
 そして2007年には、ウンガー会長と私の対談集『人間主義の旗を──寛容・慈悲・対話』を、日本で発刊させていただきました(東洋哲学研究所刊)。
 対談集で会長と深く一致したように、人類は山積する問題群解決のため、いやまして「対話のグローバル化」をより広く、より深く推し進めながら、「平和の光」を強めていく段階に入っています。

未来とは青年!
教育が万人の力を引き出す


悩める人々に慈愛の手を!

 一、では、「平和の光」を強めゆくために、人類が共に依って立つ根本の規範とは何でしょうか。
 ウンガー会長は「生命は最高の価値であり、生命は絶対的に不可侵なものである」と明言されました。私も全く同感であります。
 貴アカデミーと私たちが、「4大宗教間対話」の第1回を行ったのは、2001年の9月15日──。
 あの9・11「米国同時多発テロ事件」の4日後のことでありました。
 宗教間対話、文明間対話の根幹も、あらゆる暴力に屈することなく、「生命の尊厳」をグローバルな価値観として、確立していくことにあるといってよいでありましょう。
 一、歴史を振り返れば、このビンゲンの天地には生命を慈しみ、生命を護り抜かんとする慈愛と智慧が脈打ってきました。
 12世紀、「ビンゲンの宝石」と讃えられる「中世最大の知恵ある女性」ヒルデガルトは、悩める人々への慈愛を綴りました。
 「わたしはあらゆる苦難に心を配ります。くずおれた人を助け起こし、彼らを快癒させます。わたしはどんな痛みも癒す香油であり、わたしの言葉はよい働きをします」(熊田陽一郎・戸口日出夫訳『ビンゲンのヒルデガルト』教文館)と。
 これは、偉大な人間愛の大医学者であられるウンガー会長の行動にも通ずる言葉であると、私は思ってきました。
 生命は、他者の生命のために尽くす時、その崇高な輝きを最も鮮烈に放ちます。
 欧州をはじめ世界の皆様方から、真心あふれる励ましをいただいた東日本大震災に際しても、助け合い、励まし合い、支え合う人間の絆は、断じて揺らぎませんでした。
 民衆の一人一人が、生命の尊厳の哲学を掲げて、身近な現実の舞台で、他者のために手を差し伸べる。いかなる混迷の深い闇にあっても、その地道にして強靭なる人間主義の行動があるところ、希望の光明は必ず広がることを、私は確信してやみません(大拍手)。
 なかんずく、その「平和の光」を赫々と広げゆく旭日の存存こそ、青年でありましょう。
 ウンガー会長と私は、社会における生命軽視の風潮や暴力的な傾向に、決然と対抗していく力こそ、青年の教育であることでも一致しました。
 哲学者ライプニッツも「教育こそがすべてを克服する」(高田博行・渡辺学編訳『ライプニッツの国語論』法政大学出版局)と喝破しております。
 若い世代に、万人の生命に秘められた偉大な力を示し、その力を引き出すのは、教育であります。
 人間と人間、人間と自然、人間と精神という生命の妙なる連関に目覚めさせるのも、教育であります。

人材を育てよ

 一、ウンガー会長は、貴アカデミーを共に創始されたケーニッヒ枢機卿との一致した確信として、「我々には未来がある」という言葉を語ってくださいました。
 この英知の言葉に、私は教育にかける我が誓いを込めて、こう続けさせていただきたいのであります。
 「我々には未来がある。未来とは青年である」
 ウンガー会長のご高配にお応えするためにも、私は貴アカデミーの名誉評議員の一員として、永遠の「平和の光」たる青年たちを、さらに陸続と育ててまいる決心であります(大拍手)。
 一、結びに、美しきビンゲンの天地を愛した文豪ゲーテの詩の一節を申し上げ、私の謝辞といたします。
 「さあ、胸を張って生きよう/誠実なる友たちよ!/陽のあたる幸福の日も/わざわいの影さすときも/力をひとつに合わせ/しっかりと生きよう」「そして全世界の幸福こそ/私の目ざすところ」(松本道介訳「つどいの歌」、『ゲーテ全集1』所収、潮出版社)
 ウンガー会長はじめ、ご臨席の皆様方のますますのご健康とご活躍をお祈り申し上げるとともに、貴ヨーロッパ科学芸術アカデミーのさらなるご隆盛を心より念願いたします。
 本日は、誠にありがとうございました(大拍手)。
2011-10-16 : スピーチ・メッセージ等 :
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