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ザンビア共和国・国立ザンビア大学「名誉法学博士号」授与式

ザンビア共和国・国立ザンビア大学「名誉法学博士号」授与式   (2011.9.25 創価大学記念講堂)

 アフリカ・ザンビア共和国の最高峰の学府である国立「ザンビア大学」から創価大学創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉法学博士号」が贈られた。授与式は25日午後、東京・八王子市の創大記念講堂で行われ、ザンビア大学のスティーブン・シムカンガ副総長、アルヴァート・ンガンドゥ教務部長、マーガレット・ムナルラ法学部長が列席。「名誉法学博士」の学位記が創大の池田博正理事に託された。また、ザンビア共和国初代大統領のケネス・カウンダ氏から慶祝のメッセージが寄せられた。式典は創大、創価女子短期大学、創価学園・小学校・幼稚園、アメリカ創価大学の出身者による「創価教育同窓の集い」に続いて行われ、同窓生が創立者への栄誉を祝賀した。

ムナルラ法学部長の授与の辞

怒り、争い、苦しみの世界で池田博士は「善なる人」の模範

 本日はシムカンガ副総長を代表として、池田大作博士に名誉法学博士号を授与するために、このような素晴らしい式典に出席できることを、とても光栄に思います。
 池田博士は、ご自身の人生を平和の探求に捧げてこられた、まぎれもなく世界をリードする指導者であります(大拍手)。
 1928年1月2日、東京に生まれ、哲学、音楽、文学、写真に造詣があります。
 池田博士の「類いまれな人生」は、青年時代に重い病に苦しんだことや、第2次世界大戦という衝撃的な経験を含め、逆境を乗り越えた末に成されたものであるがゆえに、いっそう深い意味があります。
 池田博士は、創価大学の創立者であり、SGI(創価学会インタナショナル)の会長であられます。加えて、300を超える名誉学術称号を受章しており、この事実以上に、池田博士を雄弁に語るものはありません。
 ここでは、私の心、そしてわがザンビアの人々の心にとって最も身近にあることに焦点を当てて、お話ししたいと思います。
 名誉学位は、大学が個人に贈る最高の栄誉であり、大学の威信をかけて授与するゆえに、その推薦と人選にあたっては深い見識とあらゆる労力を伴います。ザンビア大学にとって、今回の授与を決定することは、容易なことではありませんでした。
 なぜなら本学は、開学以来45年の歴史の中で、ごく少数の人物にしか名誉博士号を授与しておりません。
 ザンビア大学は池田博士の経歴を拝見し、大変に感動しております。仏教指導者、平和建設者、卓越した文学者、詩人、教育者、世界の数々の文化機関・教育機関・平和研究機関の創立者としての経歴には、非の打ちどころがありません。
 なかでも際立っているのは、世界平和への行動、そして軍縮、環境、人権など、地球規模の問題への取り組みを通し、教育的な活動に力を注いでこられたことです。1983年には、「国連平和賞」が贈られています。
 池田博士への名誉法学博士号の授与は、本学の第41回評議会において決議されました。
 平和と人権、そして法律と正義の価値観には、深い関係性があります。法律の主たる目的の一つは、全人類の平和と人権の実現と、その恩恵の享受であるがゆえに、本学は「法学博士」の栄誉をお贈りするのであります。
 池田博士は私たちの模範であられます。なぜなら、怒り、争い、苦しみにあふれたこの世界における「善良な方」であるからです。
 博士は、民族、年齢、宗教、性別に関わらず、一人一人が幸福な人生を実現することを最大の目的とする生き方を、ご自分の意志で選ばれました。
 アフリカ出身であり、女性である私の立場から申し上げますが、博士のように人権の実現を求めてこられた方々の尽力とその恩恵を、私自身が直接に享受していると実感しております(大拍手)。

国境を超えた「宗教間の対話」「人権教育」「青年交流」を推進

 池田博士は、言論という武器をもって戦っています。本年の「SGIの日」記念提言では、「言葉のインフレ現象」や「それを生み出す言葉への過信、軽信」ではなく、「正しい言葉」の復興を訴えておられます。
 博士が書かれた数多くの文学作品や詩歌は、活字を使って世界を変革するという、博士の類いまれなる才能の証しであると言えましょう。
 日本のみならず、国境を超えて平和を探求している池田博士の姿は、ザンビアの人々にとって、次の二つの理由から共鳴するものであります。
 第1に人間主義の哲学です。これはザンビアにとって常に指針となる哲学であります。
 第2に、1964年に植民地からの政治的独立を勝ち取ったザンビアは、独立後、他の南部アフリカ諸国の解放運動を支援することを自国の使命とし、それらの国々から数十万に及ぶ難民を受け入れてまいりました。
 南部アフリカ諸国では現在、すべてが独立国家となったにも関わらず、ナショナリズムが、平和、団結、繁栄へと結びついていない国からは、わが国へ難民が押し寄せています。
 このように、ザンビアは国をあげて、紛争の平和的解決を積極的に奨励する国として、模範を示し続けているのです。
 最後に、法律、平和、人類の発展に不可欠である教育について言及したいと思います。本年の記念提言では、人権を推進する上でSGIが教育に光を当てていることを明確に述べておられます。
 博士の出発点は、内なる変革を重視する仏法思想であり、国連による世界規模の人権教育の枠組みの構築が必要であると繰り返し述べております。
 さらに、人権理事会が「人権教育および研修に関する国連宣言」の起草作業を進めており、今回の国連総会における同宣言の採択を目指していることを紹介されています。
 博士は、人権教育の推進を目的とした新たな制度的枠組みを提唱され、そのイニシアチブの権限と説明責任を拡大するための、国連と市民社会の協働作業を提案しております。そして、次なる人権の担い手として青年の存在をあげ、継続した育成のために、人権教育のための青年の交流や連携を、国の内外を問わず進めていくべきであると述べています。
 最後に、良心を育み、倫理的な基盤を提供する宗教界の働きに言及し、人権の担い手として、宗教間対話に取り組むべきであると訴えておられます。
 ご列席の皆様、時間さえあれば、まだまだ申し上げたいことがたくさんございます。ただ、池田博士はあまりにスケールの大きい方です。その博士にふさわしい栄誉を授与することができ、私は大変名誉に、そして光栄に思います!(大拍手)

創立者の謝辞(代読)

「アフリカの世紀」の勝利を祈る
前進! 不撓不屈の努力と執念で


教育こそ人間性の砦

ザンビアの英知
連帯を!「皆で走れば遠くまで走れる」
建国の父の理念
大学出身者は苦悩にあえぐ人々の力に

 一、それは、1964年10月24日──。
 ザンビア共和国は、幾多の試練を勝ち越えて、晴れ晴れと独立の勝利の日を迎えました。
 豊かな大自然を象徴する緑を基調として、赤、黒とオレンジの3色が配された、鮮やかな国旗が誉れも高く翻ったのであります。
 この独立の日、ザンビアの国旗が海外で真っ先に掲揚された地は、どこか。
 じつは、ここ東京でありました。
 東京オリンピックの閉会式の行進で、誕生したばかりの貴国の国旗が劇的に掲げられたのであります(大拍手)。
 その光景は、私の命に鮮烈に焼きついて離れません。「21世紀はアフリカの世紀なり」との祈りと大確信を、私はいやまして強めたことを、昨日のように思い起こします。
 一、その国旗には、堂々たる「鷲」が描かれています。この大鷲は、どんな苦難も恐れない貴国の民衆の力の象徴であります。
 仏典にも、鷲は「空飛ぶ者の王たり」(御書1310㌻)と説かれている。
 天空を舞う王者の鷲のごとく、貴国はアフリカ随一の、平和を愛する「人道の大国」「非暴力の大国」として、希望の新時代を開いてこられました。
 その偉大なる貴国の大前進を牽引されゆく、英知と信念の翼の存在こそ、貴ザンビア大学なのであります(大拍手)。
 私は、貴国の国旗を仰ぎ見つめつつ、何よりも意義深き、貴大学の「名誉法学博士」の学位を厳粛に拝受させていただきます。
 貴国の教育界の黄金の柱であられるシムカンガ副総長、ならびにザンビア大学の先生方、誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 一、私の大好きな、貴国の英知の言葉に「一人で走れば、早く走れる。皆と一緒に走れば、遠くまで走ることができる」とあります。
 その意味からも、わが一体不二の創価同窓の友と一緒に、貴大学からの栄誉をお受けできることは、この上ない喜びであります。日本全国、さらに、世界の各地から万障繰り合わせて集ってくれた皆さん、本当にありがとう!(大拍手)

忘れ得ぬ語らい
 一、このたびは、光栄にも、貴大学の初代総長であり、「建国の父」であられるカウンダ初代大統領からも、真心あふれる祝福のメッセージを賜り、感謝に堪えません。
 カウンダ大統領とは、21年前の11月、忘れ得ぬ語らいを東京で刻ませていただきました。ちょうど、長年の投獄を耐え抜いて来日された南アフリカのマンデラ先生を、創価同窓の友らと大歓迎した10日余り後のことであります。
 カウンダ大統領はじめ貴国の良識が、マンデラ先生を勇敢に支援して、不当なアパルトヘイト(人種隔離政策)と戦い、苦難を分かち合われたことも、あまりにも有名な歴史であります。
 カウンダ大統領との対話では、「教育とは、人間を非人間化させる、ありとあらゆる力から、人間を守りゆくものでなければならない」との大統領の信条も話題になりました。
 教育の真髄が、ここにあります。教育こそ、人間を人間として最も人間らしく高め、何ものにも負けず、生命の尊厳を守り、平和と人権を勝ち開いていく正義の推進力なのであります。
 一、カウンダ大統領は、ザンビアの独立に際し、貴大学の建学の理念を語られました。
 「私たちは、この大学を、世界の中心拠点として知られる存在としたい」「この学問の中心から、現在、大きな重荷にあえぐ人々に“力”を与えることができる知性の人が、次から次へと輩出されることを願いたい」と。
 この崇高なる理念は、第2次世界大戦中、日本の軍国主義と命を賭して戦い抜いた、牧口常三郎先生、戸田城聖先生の魂を継承する、創価教育の精神とも深く一致しております。
 私たちは、心からの尊敬を込めて、貴大学との名誉ある大連帯の大拍手をお送りしたいのであります(大拍手)。

若き生命を磨け

 一、ザンビアは世界3大爆布の一つ「ビクトリアの滝」をはじめ、雄大な自然と多彩多様な動植物に恵まれた、世界の憧れの天地であります。さらに、銅やコバルトなど、豊かな鉱物資源も世界有数であります。
 本日、お迎え申し上げたシムカンガ副総長は、ザンビアを代表する鉱山学者であられます。
 そして、青年たちをこよなく愛される大教育者として、若き生命の大地に秘められた無限の知性の宝玉を見出し、磨き上げ、幾多の優秀な人材を社会に送り出してこられました。
 副総長が、卒業生たちに常にアドバイスされていることがあります。
 「社会の人々と接するときは、よく耳を傾け、よく学ぶことです。耳を傾ければ傾けるほど、学ぶことはまだまだ多いということに気づくはずです。それが、さらなる学びを促すことになります」と言われるのであります。
 私も、まったく同感です。
 人生は一生涯、勉強です。横着になったり、臆病になったりせず、一日一日、積極果敢に打って出て、良き人と対話を交わし、誠実に耳を傾け、生き生きと学び続けていくことです。そこにこそ、決して尽きることのない智慧と創造力と信頼の鉱脈があるからであります。
 一、思えば、私が、「ヨーロッパ統合の父」クーデンホーフ・カレルギー伯爵と対談し、世界の知性との「文明を結ぶ対話」を開始したのは、今の皆さんと同じ年代の39歳の時からでした。
 世界の最高峰のリーダーだちとの対談集も、今、進めているものを含め、70点に及んでおります。このたゆみない対話の潮流を、わが創価同窓の皆さんは、それぞれの使命の最前線で、自在闊達に押し広げ、価値創造の歴史を残していっていただきたいのであります(大拍手)。

勇敢な東北の友
 一、貴大学のキャンパスには、「卒業生」という名の像が立っております。「本」と「鍬」を手にして、まさしく飛び出さんとする姿であります。「本」は人々を賢くする探究の象徴であり、「鍬」は人々を豊かにする労苦の象徴であります。
 この像の顔には、特定の人の表情は描かれておりません。それは、特別な人ではなくして、民衆のために学び働き、献身する貴大学のすべての卒業生の結晶の姿であるからだとうかがいました。
 私も創立者として、わが創価同窓の社会貢献の戦いを、最大の誇りとしております。今回の東日本大震災に際しても、君たちが、どれほど勇敢に忍耐強く戦ってくれているか。
 なかんずく、東北の創価同窓の皆さん、本当にご苦労さま! 皆、体を大切に!(大拍手)
 一、建国の父・カウンダ大統領は言われました。
 「賢明な人間というものは、過去には生きない。与えられた環境のなかで、自分自身を最高の高みまで成長させるのだ」と。
 わが創価同窓の皆さんも、使命が大きいゆえに、困難や障害も大きいし、苦しいことも、悔しいことも多々あるでしょう。
 しかし、何が立ちはだかろうとも、自らの眼前にある、なすべき課題に、挑戦し抜いていっていただきたい。
 その不撓不屈の努力こそが、ザンビアの大地を潤す大河・ザンベジ川のように、大勝利の緑野を開いていくからであります(大拍手)。
 一、ザンビアを代表する花は、ブーゲンビリアです。
 花言葉は、「情熱」であります。
 今再び、学生時代の「大情熱」を赤々と燃え上がらせて、社会へ、世界へ、未来へ、「希望の花」「幸福の花」「正義の花」「友情の花」「平和の花」を爛漫と咲かせていただきたい。どうか、お願いします!
 一、結びに、尊敬申し上げる副総長のリーダーシップのもと、開学45周年を飾られた貴大学が、いよいよの大発展を遂げていかれますことを心よりお祈り申し上げます。
 そして、「敬愛するザンビア共和国に永遠無窮の栄光あれ!」と叫んで、私の謝辞とさせていただきます。
 私は妻と共に、ますます真剣に、愛する創価同窓の皆さんの健康と活躍、ご一家のご多幸を、祈りに祈り抜いてまいります。
 皆さん、お元気で!(大拍手)
2011-09-28 : スピーチ・メッセージ等 :
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