スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
-------- : スポンサー広告 :
Pagetop

上海魯迅記念館 魯迅生誕130周年記念シンポジウムへの祝辞

上海魯迅記念館 魯迅生誕130周年記念シンポジウムへの祝辞  (2011.09.23 上海魯迅記念館)

 9月25日は、中国の文豪・魯迅の生誕130周年の佳節(1881年9月25日生まれ)。それを祝賀する催しが中国各地で実施されている。23日午前には、魯迅が晩年を過ごした上海市主催の「魯迅生誕130周年記念大会」が上海展覧センターで開催され、学会の代表が出席。さらに同日午後から、上海魯迅記念館で「魯迅と現代中国文化」をテーマに国際シンポジウムが開かれた。これには、要請に応じて、同記念館の「名誉顧問」である池田大作名誉会長が祝辞を寄せた。
 国際シンポジウムでは、中国、日本、韓国の研究者8人が発表。上海魯迅記念館の王錫栄館長をはじめ、国内外の研究者・専門家らが出席した。
 冒頭、名誉会長の祝辞が読み上げられた。
 その中で、名誉会長は、文豪・魯迅の信念のペンから放たれた「希望と連帯の哲学」に言及。心血を注いで青年を育てた教育者としての功績などに触れ、崇高な魯迅精神を世界に伝えながら、人道主義の勝利へ共に前進してまいりたいと呼びかけた。
 上海魯迅記念館の王館長は語った。「素晴らしい祝辞を、ありがとうございます。今後の魯迅研究の基調となるお話を伺い、大変に意義深いものとなりました」
 北京魯迅博物館の陳漱渝元副館長は、「池田先生の魯迅に対する深い思いが胸に響く内容で、感動いたしました」と喜びを述べた。
 汕頭大学の王富仁教授は、「池田先生は、表面的ではない、より本質的な魯迅の魂に触れておられます。そのような方は、日本ではまれであり、中国でも少なくなってきております」と共感を。
 さらに魯迅が願った中日友好についても、「池田先生こそ、両国の友好の希望の存在であられます」と信頼を寄せた。


永遠の友好を民衆の往来で 荊棘を開拓して道は出来る

いかなる時代の試練にも負けない!
「正義の旗」を青年に託す


 一、敬愛してやまぬ王錫栄《おうしゃくえい》館長はじめご列席の諸先生方。
 大文豪・魯迅先生の生誕130周年記念大会の開催、誠におめでとうございます。上海魯迅記念館の隆々たるご盛栄に心からのお祝いを申し上げます。
 新たな精神闘争に挑みゆく人にとって、それぞれに心の支えとする魯迅先生の言葉があるのではないでしょうか。私の胸にも、若き日より心に刻みつけてきた魯迅先生の叫びが変わることなく響き続けております。
 「路とは何か。それは路のなかったところへ踏み作られたものだ。荊棘ばかりのところに開拓してできたものだ」(竹内好訳『魯迅評論集』岩波新書)
 1960年、32歳の若さで、創価学会の第3代会長に就任する直前に、私はこの「生命の路」の一文を日記に書き記して、自らの決意を固め、今日まで開拓の人生を歩んでまいりました。
 その意味において、私の日々もまた、常に魯迅先生の勇気の魂と共にあったといっても過言ではありません。
 いかなる暗黒の時代にあっても、魯迅先生は信念の言論の光を灯し続けました。苦難の鉄条網をも踏み越えて前進する中で、希望の活路を切り開いてこられました。
 この魯迅文学を貫く、人類の不撓不屈の潜在力への信頼こそ、国を超え、時を超えて、試練と戦う青年を励ましてやまぬ、かけがえのない精神の宝ではないでしょうか。
 魯迅先生が若き日に留学なされた、日本の東北地方でも、私のよく知る青年たちが、今年の3月の東日本大震災から、懸命に復興への尊き汗を流しております。その奮闘する青年たちの胸にも、「我々は必ず光明をかちとらねばなりません」(松枝茂夫・竹内好編『魯迅選集第13巻』岩波書店)という魯迅先生と同じ決意が脈打っていることを、私は確信してやみません。
 希望がなければ、自分でつくればよい。前進する限り、希望はある──この魯迅先生の「希望の哲学」は、現代世界をいやまして赫々と照らしてくれているのであります。

恩師を宝とした魯迅先生

師を見ると たちまち良心がよびもどされ勇気も加わる
 一、魯迅先生は、民族を超えて心と心を通わせ、結合しゆく「連帯の哲学」を示し残してくださいました。
 今回の大震災の被災地でもある宮城県の仙台市の友が大切な誇りとしている縁《えにし》があります。それは、この地で結ばれた、魯迅青年と医学者・藤野《ふじの》厳九郎先生との師弟の絆であります。
 魯迅先生は、一人の留学生である自分を真心込めて薫陶してくれた師匠の学恩を終生の宝とされました。
 20余年の歳月を経て記された名作「藤野先生」には、「かれの写真だけは今でも北京のわが寓居の東の壁に、机のむかいに掛けてある。夜ごと仕事に倦んでなまけたくなるとき、顔をあげて灯《ひ》のもとに色の黒い、痩せたかれの顔が、いまにも節をつけた口調で語り出しそうなのを見ると、たちまち良心がよびもどされ、勇気も加わる」(竹内好訳『魯迅文集2』ちくま文庫)と綴られております。
 国家間の政治・経済次元の関係は、時とともに変化を免れないものでありましょう。しかし、教育・文化の次元で深く結ばれた人間の心の信義は揺らぎません。
 私は、尊敬申し上げる周恩来総理とお会いした翌年の1975年、貴・中国からの(日中国交正常化後)最初の6人の国費留学生の方々を、わが創価大学にお迎え申し上げました。その私の心には、魯迅先生や周総理が喜んでくださるような青年交流、人間交流の道を開きたいとの強い願望があったのであります。
 魯迅先生は「歩く人が多くなれば、それが道になるのだ」(竹内好訳『魯迅文集1』ちくま文庫)と達観されました。その通り、賑やかな青年の往来の積み重ねによって、貴国との平和友好の道は大きく築かれました。この潮流は、もはや決してさえぎることはできません。
 ありがたいことに、このたびの大震災にあっても、まさにその当日、貴国からは真っ先に支援の申し出を賜りました。2日後には初の緊急援助隊も駆け付けてくださいました。“文化大恩の国”からの真心に、皆が感涙しました。この場をお借りしまして、心から御礼申し上げます。
 一、思えば、大教育者でもあられた魯迅先生は、自らの心血を注いで青年を育て、そして命を賭して、正義の旗を青年に託されました。
 この魯迅先生の生涯を広く深く知らしめ、その獅子吼を若き世代の魂に打ち込まれゆく貴・上海魯迅記念館の使命は、あまりにも崇高であります。
 私が創立した創価学園の代表も、貴記念館を訪問させていただき、その感銘をこう記しております。
 「民衆を愛する心、悪を追及する正義の心を知りました。この感動を血肉に変えて、生涯の原点にしていきます」(高3男子)。さらに「魯迅先生が親孝行の人だったことや、中国人民を救いたい一心で正義の筆を執り続けたことに感動。中日友好、世界平和に尽くす人材に成長します」(高3女子)等とありました。
 魯迅先生の魂が青年に与える啓発が、どれほど重要か。貴記念館の展示が持つ“教育の力”が、どれほど大きいか。
 生誕130周年の佳節に当たり、私は改めて、王館長をはじめ、人類の遺産を受け継がれゆく上海魯迅記念館の皆様方の労苦に、満腔の敬意を捧げたいのであります。
 そして、希望の宝城である貴記念館のますますのご発展を、心からお祈り申し上げるものであります。
 魯迅先生は、人道主義が勝利を収める未来を鋭く展望しておられました。
 私自身、永遠の教師たる魯迅先生にさらに学び、その息吹を世界の青年に伝えながら、真の人道主義の勝利のために、一段と尽力することを、ここに固くお誓い申し上げ、私の祝辞とさせていただきます。
 諸先生方のご健勝を心からお祈り申し上げます。
 謝謝!(中国語で「ありがとうございました」)(大拍手)
2011-09-28 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

fmiokun

Author:fmiokun
FC2ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。