中国 海南師範大学名誉教授称号授与式

中国 海南師範大学名誉教授称号授与式
           (2011.5.26 創大本部棟)

 中国海南省の名門「海南師範大学」から、創価大学創立者の池田名誉会長に「名誉教授」称号が贈られた。名誉会長の日中友好への尽力と世界平和への模範の行動を讃えたもの。授与式は26日、東京・八王子市の創大本部棟で行われ、韓長日学長、黄培怡外事処処長、暁剣副教授が出席。代理の山本創大学長に名誉教授の証書が託された。また、名誉会長の自作の漢詩が韓学長一行に贈られた。

韓学長の授与の辞


早くから国交正常化を提唱
中日に友好の橋を懸けた


 私どもは、花咲き香るこの季節に、この上なき尊敬と素晴らしき願いをもって、美しき日本の東京を訪問し、ここに海南師範大学を代表し、池田大作先生を「名誉教授」に、ご招聘申し上げるものであります!(大拍手)
 あらためて、池田先生に崇高なる敬意を表するとともに、ご列席の皆さまに、真心からのごあいさつを申し上げます。
 池田先生は世界平和の偉大なる使者であり、博学の世界的な社会思想家であり、教育者、哲学者、詩人、作家であられます。池田先生は、創価学会名誉会長、また創価学会インタナショナル会長として、世界平和と人類の幸福の理念を一貫して提唱されてきました。そして、長きにわたり、人類の平和と文化・教育の発展に寄与し、恒久平和のために、難民救援活動や環境保護などでも、傑出した貢献をされてきました。
 池田先生はまた、文化、社会、教育、哲学、宗教などの分野において膨大な著作があり、その多くが世界の各言語に翻訳・出版されております。まさに、池田先生の思想とその実践は、人類社会の文明発展と平和推進に大きな影響を与えているのであります。
 さらに池田先生は、私たち中国人民にとって、古き良き友人であり、日本で最も早くから、中日友好・国交正常化を提唱してこられた民間人であり、中日両国に友好の懸け橋を築かれた方です。そうした姿を、中国ならびに世界中の平和を愛する民衆は、心から尊敬し、敬愛するのであります!(大拍手)
 先日、東日本で発生した巨大地震と、それによって引き起こされた津波は、前代未聞の被害を与え、世界を震憾させました。
 私たちは、この空前の大災害に際して、池田先生がリーダーシップを執られる創価学会が、いかに対処されたかを伝え聞いております。創価学会は、直ちにあらゆる救援活動を展開し、義援金と大量の救援物資を現地に届けました。さらに被災地域の会館を避難所や救援センターとして提供し、約5000人の被災者を受け入れたのであります。
 また創価大学の学生ボランティアや創価学会の医師、看護師のグループ、音楽隊なども活躍し、何よりも、数多くの創価学会の青年が自ら志願して被災地の最前線に飛び込み、実際の行動をもって救援に取り組んでこられたのであります。
 わが身を顧みぬ、こうした奉仕活動の中に表れている、池田先生と創価学会の利他の精神を、私たちは、無上の尊敬を込めて仰ぎ見るのであります!
 池田先生は、教育こそ自らの生涯の最重要の事業とされ、一貫して「人間教育」という創価教育の理念に基づき、功利主義の学校運営を排除し、創造性豊かな人材の育成に全力を注いでこられました。これまで、創価大学、創価学園、創価幼稚園をはじめ、東洋哲学研究所、東京富士美術館、民主音楽協会などの教育・文化機関を創立するなど、学校教育と社会教育のシステムを築かれ、今や世界の教育・文化交流の分野において、類例を見ない成果をあげているのであります。
 本学の全教職員は、このような池田先生の高尚なる人格と、卓越したご功績を、久しく敬慕しており、本日、本学の「名誉教授」になっていただいたことを最大の光栄に思うのであります!(大拍手)
 わが海南師範大学は、1949年に創立された海南省で最初の公立大学で、博士の学位授与権を有する、海南省の重点大学であります。海南省の教員養成の中心であるとともに、海南の社会経済の発展に貢献する人材の育成基地であり、研究基地であります。
 本学は、17の学部、25の科学研究機関、3つの人文社会科学研究機関、9つの修士コース、46の専攻コースを有しています。現在、全国から2万人以上の学生が集まり、800人以上の教員のもとで、学んでおります。
 本学は、一貫して、「人材育成の大学」「学術振興の大学」「質の高い大学」「特色豊富な大学」との建学の理念を堅持し、「法に則った教育と民主的管理、人を以て本となす調和のとれた発展」との方針をもって、人格と才能を兼ね備えた教師の育成に努力してまいりました。これは、まさに池田先生の教育理念と相通じるものです。本学はまた、創立以来、基礎教育を担う教師と、高い専門性を持った、10万人以上の社会に有為な人材を輩出しております。
 本日、池田先生に、わが海南師範大学の「名誉教授」にご就任いただきましたが、これにより、本学と創価大学との交流と協力関係に素晴らしき1ページが開かれました。池田先生の精神に学び、互いに努力するなかで、相互の理解と友情はさらに進み、両国の教育文化事業の共同発展がなされるものと確信いたします!(大拍手)
 結びに、皆さまのご配慮と真心の歓迎に、深く感謝申し上げます! 池田先生ならびにご列席の皆さまのご健康とご多幸をお祈りするとともに、創価大学のますますのご発展を心からお祈り申し上げます!
 ぜひとも、池田先生ご夫妻、またご列席の皆さまが、中国の海南を、そして海南師範大学をご訪問くださいますよう、心からご招待申し上げます。本日は誠にありがとうございました!(大拍手)

名誉会長の謝辞(代読)

教育は社会を照らす太陽


平和の種 文化の種を全世界へ
知勇輝く人材の森を

文豪・巴金
希望を生み出すのは努力

 一、本日、私は光栄にも「海南の名門、教師の揺藍」と仰がれる貴・海南師範大学より、何よりも尊い「名誉教授」の称号を賜りました。
 創価大学の創立者として、私は、全創大生・創価女子短大生、そして、全教職員と共に、満腔の感謝を込めて拝受させていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 貴大学の名誉ある一員とさせていただいた私の胸には、気宇壮大なる校歌の一節が響いてまいります。

 ♪海風の吹く中
 私たちは、この師範大学で成長した。
 いずこの地に行こうとも、ここが私の心の故郷である。
 ああ、苦労して大地を耕し
 鮮やかな紅の花を咲かせよう。
 文明の種を、世界の果てまで蒔くのだ!

 何と爽快なる人間教育の讃歌でありましょうか。
 ここに謳われているように、教育は、心を耕し、頭脳を耕し、生命の大地から無窮の可能性の花を万朶と薫らせゆく営みであります。
 そして、平和と文化と繁栄という、大いなる「文明の種」を蒔き続ける聖業といってよいでありましょう。

いかなる試練の闇も打ち破れ

 一、貴大学がそびえ立つ海南島の天地には、古来、教育の真髄の魂が光り輝いております。
 11世紀の先哲・蘇軾《そしょく》は、自らの迫害の只中に、海南島の青年たちを薫陶しました。最難関の科挙に合格する俊英も次々に育て上げていったのであります。
 蘇軾は「太陽は天上を運行し、光をすべての物の上に及ぼす」(高畑常信訳『東坡題跋──書芸篇』木耳社)と語っております。
 「教え育てること」そして「学び成長すること」──まさしく教育こそ、人間社会の最も正しき軌道を進み、いかなる試練の闇も打ち破って、すべてを照らしゆく生命の太陽ではないでしょうか。
 この本義に則って、60年以上にわたって、10万人を超す「教育の太陽」を育成してこられたのが、貴・海南師範大学であられます(大拍手)。
 貴大学の校章には、いみじくも太陽の光をあしらったデザインが描かれております。
 「南海の真珠」と形容される麗しき海南島を、かつて日本の軍国主義は、非道にも蹂躙しました。
 その権力の魔性と対決して獄死した信念の教育者が、わが創立の父・牧口常三郎先生であります。
 来る6月6日は、この牧口先生の生誕から140周年の佳節であります。本日、授与いただいた貴大学からの栄誉を、私は謹んで、先師に捧げさせていただきたいのであります(大拍手)

常に人民と苦楽を共に
 一、人材を国中につくる──これは、15世紀、貴・海南島が生んだ明の大学者・丘濬《きゅうしゅん》先生の宣言でありました。
 社会においても、国家においても、世界においても、一番大切なのは人材です。その人材はつくるものです。育てるものです。
 貴・中国で漢訳された大乗仏典『法華経』では、万人に尊極なる仏の生命が具わっている、すなわち万人が最良の人材に成り得ると明かされております。
 そのために大事なのは何か。それは、良き縁《えん》であります。法華経には「仏種は縁従り起こる」(妙法蓮華経並開結138㌻)と説かれております。
 現在、貴大学は、「希望の種を蒔く」教育行動計画を力強く推進し、週末などに、学生や教員たちが、少数民族の地域や山村の学校に勇んで赴いておられます。これによって、貴大学は、教育現場の充実に多大な貢献を果たされているのであります。
 教壇に立つのみではなく、ある時は、一緒に泥まみれになって農作業に汗を流し、ある時は、学校に来られない児童の家まで家庭訪問する。
 常に人民と苦楽を分かち合い、労と学を共にしながら、真の教育者としての人格を磨き鍛えておられます。
 韓長日《かんちょうじつ》学長ご自身が、その陣頭指揮を執られ、地方で実習中の学生たちのもとへも足を運ばれ、一人一人の奮闘を讃え、手づくりで青年教育者を育んでおられるとうかがいました。
 私は、深い感動を禁じ得ません。ここに、人間教育の鑑を仰ぎ見る思いがするのであります。
 わが創価大学でも、今回の東日本大震災に際し、学生と教職員の有志がボランティア・チームを組んで、被災地の支援に駆けつけ、真心こめて貢献し、多くのことを学んできました。
 きょうの式典には、その代表も出席してくれております。
 ともあれ、「人徳と英知を兼備し、全面的に発展しゆく人材たれ!」「絶え間なく自己を鍛え、潜在力を発掘し、勇敢で創造的な新世紀の人材たれ!」──この学長の大事な大事な励ましを、私はそのまま、わが創大生、創価女子短大生に贈りたいのであります(大拍手)。

周恩来総理

青年こそ次代の主人公
学ぶ人に創造の力が


未来の道を拓く両国の若き連帯
 一、私たちが敬愛してやまぬ周恩来総理・穎超夫人は、1960年に海南島を訪れ、農村の方々を温かく激励されました。周総理が「海南島は宝島なり」と讃嘆されたことも有名であります。
 周総理は、青年こそが「未来の主人公」であると期待されるとともに、学ぶ人こそ「敢然と革新的な創造ができる」と語られておりました。まことに、「学」は創造の源泉であります。
 「中国のハワイ」と愛される海南島では、2015年へ、全島の森林率60%を目指し、防風林も兼ね、大規模な植樹を進めておられます。
 貴大学では、こうした大事業にも「艱苦奮闘」「開拓創新」という精神を発揮し、土壌の研究、植物の品種改良などの最先端の学術成果をもって、大いに貢献されています。
 自然災害を防ぎ、生活環境を護る努力も、挑戦に対する応戦であります。その模範を、貴大学は示されております。
 わが創価大学も、向学の息吹に燃えた新入生を迎えた、このキャンパスで、いやまして学びに学び抜き、大中国の英才たちと手を携えながら、21世紀の平和と安全と発展の社会を断固として創造していただきたいのです。

「緑の島」「文明の島」のモデル
 一、きょうは、文筆においても名高い暁剣《ぎょうけん》先生も、おいでくださっております。
 中国文学界の忘れ得ぬ先達であられる巴金先生とは、私も4度の語らいを重ねさせていただきました。この巴金先生も、海南島を訪れた歴史を宝とされておりました。
 巌のごとく、どんな逆境にも屈服せず、落胆されなかった、信念の巨人・巴金先生の言葉を、私たちは思い起こしたいのであります。
 「未来は無限の可能性を秘めたものであり、自分の努力によって様々な形に作り上げることが出来る」「希望を生み出すのは努力である」と。
 海南島は、今、中国最大の経済特区として目覚ましい発展を続け、開発と生態環境が調和する「緑の島」「文明の島」のモデルと注目されています。
 先月は海南島で、貴国をはじめ、ブラジル、ロシア、インド、さらに南アフリカを加えた、新しいBRICS(ブリックス)の首脳会議も開かれました。
 人類にとってかけがえのない「教育の宝島」である海南島のいよいよのご隆盛を、私たちは心からお祈り申し上げます。
 そして、人材の大森林を広げゆかれる貴大学の無窮の栄光を心より祈念し、私の謝辞とさせていただきます。
 謝謝《シェシェ》!(中国語で「ありがとうございました!」)(大拍手)

SGI会長が漢詩を贈る

 善為人師垂儀範
 海南教育天地寛
 長空浩蕩昇龍日
 椰林翠緑笑語歓

〈大意〉
 貴大学の諸先生方は
  人の師となることに長けておられるのみならず
  学生の良き模範でもあられる。
 海南島は教育の天地として
  物質と精神の両面において
  いずれも明るく広々としている
 学生たちは学問を成就し
  龍のごとく大空に飛翔する日が来る。
 緑の椰子の林がいっぱいのキャンパスには
  歓喜に満ちた笑い声が絶えない。

※文中に韓学長の名前(長日)が織り込まれている。
2011-05-29 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop
« next  ホーム  prev »

プロフィール

fmiokun

Author:fmiokun
FC2ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索