創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生) 卒業へのメッセージ

創価大学(37期生)創価女子短期大学(25期生)卒業へのメッセージ
     (2011.3.21 聖教新聞 卒業式は震災等の事情により中止)

わが卒業生に贈る

きょうも断固、一歩進め
「創価教育万代之碑」に卒業生・父母の氏名を永久に保管

インドの詩人
暗闇に打ち勝て 自らの光をともせ

 一、わが卒業生に、はなむけのメッセージを贈ります。
 16世紀、ポルトガルの詩聖カモンイスは謳いました。
 「新しき世の 魁にならん」
 「ひた進みに進む 我をこそ 見よ」(日本ポルトガル協会、在日ポルトガル大使館編訳『ウス・ルジアダス』日本ポルトガル協会)
 苦難を恐れず、勇敢に前進しゆく誇り高き皆さんを、世界の友が満腔の期待を込めて、見つめております。
 創価大学の開学40周年、創価女子短期大学の開学25周年を堂々と荘厳してくれた主役こそ、まさしく誉れの皆さん方です。
 先日、来学された英国の名門学府、北アイルランドのクイーンズ大学ベルファストのグレッグソン学長も、断言されておりました。
 「創価大学は、まぎれもない一流の学術機関です。一人一人の学生の中に、創価大学の展望が輝いています」
 旭日の昇る勢いで「建学の第2章」の大発展をリードしてくれた皆さんのスクラムに、創立者として最大に感謝しております。
 世界から勇み集ってくれた留学生の皆さん、通信教育部の皆さん、大学院の皆さんの見事な学究の成果も、心より讃えたい。
 今回のすべての卒業生の皆さんと父母・保護者の方々の全員のお名前を、私は、「創価教育万代之碑」に永久に保管させていただきます。
 さらに、その碑を囲む“三代の桜”のすぐ側に、創大「37期生桜」と、短大「25期生桜」を記念植樹させていただきたい。
 創大門を入り、秀麗な本部棟を仰ぐ「創価教育の道」沿いに、爛漫と咲き薫りゆく桜です。
 一、卒業は一つの到達点であります。それにもまして未来への出発点であります。
 私は、人生の師・戸田城聖先生から一対一の個人教授で学びました。この「戸田大学」には、いわゆる卒業式はありませんでした。いな今も毎日が、戸田大学の「学問即人生」「人生即闘争」の出陣と思っております。
 私は、わが愛する卒業生の一人一人と、「これからも一緒に偉大な歴史を創り残そう」と心で固い握手を交わしながら、三つの指針を贈りたい。

いよいよ学ベ
 一、第1は、乱世だからこそ、いよいよ学べ! 学び抜け! ということであります。
 今、私は、中国教育学会の顧明遠会長と対談を重ねております。大中国の青年育成の黄金柱であられる顧会長は、創大生・留学生との交流を喜ばれ、語っておられました。
 それは、「この瞬間も大きく変化している社会において、ただ学ぶということだけが、新しい創造を生み、不敗の地に立つことができるのです」と。まったく同感であります。
 これから取り組む仕事もすべて勉強です。
 「学ぶ」という命の構えが確立した人は、どんなに苦しい現実に直面しても、その苦悩に引きずられてしまうことはありません。一切を、自らの向上と創造と勝利のバネに転じられるからです。
 「英知を磨くは何のため」──この青春の原点を胸に、使命の現場に勇んで飛び込みながら、たくましく働き、生き生きと学び続けていってください。
 小才や要領では長続きしない。労苦を惜しまず、誠実に努力を貫き通す人が、最後には必ず勝つのであります。

協調の力を創れ
 一、第2には、伸良く協調の力を創り広げるリーダーシップを! という点であります。
 このたびの東日本大震災に際し、亡くなられた方々のご冥福をあらためてお祈り申し上げるとともに、被災者の皆様方に心からのお見舞いを申し上げます。
 世界中の友からも真心の励ましのメッセージを頂戴しております。友情は本当にありがたいものです。
 その一人、アメリカの未来学者のヘンダーソン博士は、心を一つに大災害も乗り越えゆく創価の人間主義の連帯を讃え、記してくださいました。
 「軍事の力や経済の力より強大なものこそ、人間の力であります。その人間の力を発揮するために、何よりも不可欠なのは、人々が共同して事に当たることです。軍事の力、経済の力が競争の力であるのに対し、人間の力は協調の力であるからです」と。
 至言であります。
 私が交友を結ぶ各界のトップの方々からも、創価同窓生の特質として「逆境に強い」という点とともに、よく賞讃いただくのは、協調のチームワークを創り出せる「和の力」であります。
 この協調の力を、時代はいやまして要請しています。
 創価の人間教育で培ったリーダーシップを、皆さんは、ますます聡明に清々しく現実社会で生かしていただきたいのであります。

福島県が生んだ歴史学者・朝河貫一博士
悲哀に屈するな! 屹立せよ!

粘り強くあれ
 一、第3には、粘り強くあれ! 持続の力で勝て! と申し上げたい。
 福島県が生んだ世界的な信念の歴史学者・朝河貫一博士は叫ばれました。
 「人は境遇に支配せらるる如き弱きものにあらず」
 「願はくは悲哀の下に屈せずして悲哀の上に屹立せよ」(朝河貫一書簡編集委員会編『朝河貫一書簡集』早稲田大学出版部=一部表記を改めた)と。その通りであります。
 人間は、どんな悲嘆にも屈しない。一人も残らず、幸福を勝ち取るために生まれてきました。乗り越えられない歎難は絶対にない。
 試練が大きければ大きいほど、それに立ち向かって粘り強く戦い続ける。
 そこにこそ、人間の究極の勝利の力が引き出されるのであります。これが、人生と文明を貫く歴史の法則であります。
 「持続」こそ、成功の母であります。
 「持続」こそ、幸福の泉であります。
 「持続」こそ、勝利の光なのであります。
 ともあれ、未曽有の大震災の渦中に旅立つ皆さんの使命は計り知れません。
 一、私が、ともに対談集を発刊した、インドの世界的な農学者で、平和運動の指導者でもあるスワミナサン博士は青春時代、べンガル大飢饉を目の当たりにされました。数百万人が犠牲になった大災害であります。
 若き博士は、この悲惨を二度と繰り返してはならぬと立ち上がった。そして遺伝学などの学問を究め、小麦や稲の画期的な品種改良に成功し、7000万人もの命を飢えから救ったというのであります。
 私がスワミナサン博士と語り合った、大教育者でもあるタゴールの詩を贈りたい。
 「光をともせ 自らの光を
 光の勝利のメッセージを 聞かせよ」
 「光をともせ 自らの光を。
 この暗闇に打ち勝て」(我妻和男著「タゴール──詩・思想・生涯」麗澤大学出版会)
 平和のフォートレス(要塞)たる創価大学を開学した時、私は43歳でありました。皆さんは、2030年、創価教育の100周年に、その働き盛りの年代を迎えています。私の心を心として、創価教育の万代の未来をよろしく頼みます。
 一、フランスの歴史家ミシュレが綴ったように「真の要塞とは堅固な人間」であり、「揺るぎない人間こそ勝利の秘訣」であります。〈ボアグリオ治子訳「グスタフ・アドルフ」、『フランス史4』所収、藤原書店から〉
 どうか、皆さん自身が揺るぎない平和の要塞となり、民衆が幸福と安穏に輝く世界を築いていただきたい。
 皆、体を大切に!
 何があっても臆さず、へこたれず、良き宝の友と励まし合いながら、朗らかに乗り切ってください。
 負けじ魂で「今に見よ」と力をつけ、立派な親孝行をして差し上げていただきたいのであります。
 希望に光る「幸福姉妹」であり、勇気に燃える「勝利の旭日」である皆さんに──
 きょうも、断固、一歩進め!
 明日も、断固、一歩進め!
 やがて君の開きゆく道は、必ず黄金となって輝く時が来ると申し上げ、私のメッセージといたします。
 卒業生、万歳!
2011-03-21 : スピーチ・メッセージ等 :
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