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戸田城聖第2代会長生誕111周年記念国際会議へのメッセージ

戸田城聖第2代会長生誕111周年記念国際会議へのメッセージ
          (2011.2.4/5 モロッコ・ラバト市内)

 2月11日は、「地球民族主義」を提唱した戸田城聖第2代会長の生誕111周年。戸田記念国際平和研究所では、戸田会長の生誕と創立15周年を記念する国際会議「共通の未来へのグローバル・ビジョン」を、モロッコのムスリム学術者連盟と共催し4・5の両日(現地時間)、同国の首都ラバト市内で行った。会議には、世界各地から著名な学識者や専門家が出席。創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長はメッセージを寄せ、人類的視野に立った精神の連帯を広げ、地球上から悲惨の二字をなくす挑戦を、と呼びかけた。

池田SGI会長のメッセージ(代読)

地球的危機を連帯の好機《チャンス》に

100年先を見すえ国連に「グローバル・ビジョン局」を

 尊敬するムスリム学術者連盟のアーメド・アバディ事務総長、ならびに、ご列席の諸先生方。
 人類がともに目指すべき地球社会の未来像を展望し、その実現のための方策を探る、誠に意義深き今回の国際会議の開催にあたり、戸田記念国際平和研究所の創立者として一言、メッセージを送らせていただきます。

人類共通の脅威
 「戦争と暴力の世紀」と呼ばれた20世紀が終わって、はや10年──。経済面を中心としたグローバル化が急速に進み、かつてないほど相互依存の度合いが深まる中で、世界の国々のつながりは、次の二つの面で“運命共同体”としての性格を日増しに強めているように思われます。
 一つは、気候変動の問題が象徴するように「国境を越えて共同で対処することが求められるグローバルな脅威が高まっていること」であり、もう一つは、近年の食糧危機や金融経済危機に見られるように「一つの地域で起きた危機が瞬時に他の地域に連鎖し、被害を拡大させていること」であります。
 こうした様相は、現代の世界に大きな影を落とし、対立や混迷を深める要因となっておりますが、一方で私は、この未曽有の危機を、「平和と共生の地球社会」の建設に進むための時代変革のチャンスとして捉え、人類がその挑戦に取り組む上での大きな糧に変えていくべきであると考えます。
 21世紀までの時代は、ともすれば“敵対する国にどう対峙するか”が、国家の外交方針を大きく左右してきたといえましょう。しかし現在の私たちが──どの国で生まれ、どの国で暮らそうと──直面しているのは、環境問題や貧困といったグローバルな脅威にほかならず、“いかに協力して共通の脅威に対処するか”に焦点を当てずして、世界の平和や安定はおろか、自国の安全や発展を継続的に確保することが難しくなっている状況にあります。
 私が2年前の「SGIの日」記念提言で、国連に「グローバル・ビジョン局」を設置する提案を行ったのは。そうした問題意識に基づいてのものでした。事態が悪化してから問題に対処するのではなく、常に人類的視野に基づくビジョンを掲げ、50年先、100年先を見据えた行動戦略を打ち立てるシンクタンク的機能を持つことが、これからの国連に絶対に欠かせない──と。
 もちろん、危機が眼前にあるからといって、国際協力の輪が自ずと広がるわけではありません。このことは、私が対談したトインビー博士が歴史家としての透徹した眼で、「危険というものは、たとえそれが今日のわれわれの危険のように極度に大きい時でも、決してそれ自体では、人間の救済に必要なことを人間にさせるに十分な刺戟にはならない」(『歴史の研究 第21巻』、「歴史の研究」刊行会)と危惧されていた点でした。

アフリカからアジアヘ探求の旅
 では、国連を中心とした人類共闘の挑戦を、各国が“単なる一つの選択肢”ではなく、“死活的な至上命題”として受け止めて、グローバル・ビジョンに基づく行動へ、ともに踏み出す流れをつくるには、何か必要となるのか。
 思うに、それは次の3つの精神的な土壌──「他者への共感」と「変革への希望」と「誓いの共有」がポイントとなるのではないでしょうか。
 第1の「他者への共感」については、さまざま論点がありますが、ここでは、過去における国際交流の教訓をくみ取ることを挙げたいと思います。
 今から700年ほど前、アフリカからアジアにまたがる広大な地域を訪れ、各地の知識人と交流し、世界を見つめる眼を磨いた人物がいました。ここモロッコの出身で希代の大旅行家と讃えられるイブン・バットゥータであります。
 その著『大旅行記』をひもとくと、イスラムに脈打つ「知識の探求(タラブ・アル=イルム)」の精神に基づき、遠くインドや中国にまで足を運んだ彼が、異なる文化的背景を持つ人々との交流や対話を通して、他者の心を知り、その存在の重みを深く胸に刻んでいった様子が伝わってきます。
 当時、その交流のダイナミズムを享受したのは何も彼一人に限らず、相互理解を深め合う気風は各地に根づいていたものでした。
 翻って、1日か2日あれば航空機でほとんどの国に訪れることができる現代にあって、その気風はどれだけ息づいているといえるでしょうか。私は、こうした気風を活発化させることこそ、人類が共通のビジョンを抱くための前提であると思うのです。
 第2の「変革への希望」については、私が尊敬してやまない人権運動の闘士、マーチン・ルーサー・キング博士の言葉に言及したいと思います。
 キング博士が取り組んだ公民権運動は苦難の連続でした。しかし、参加した人々の心には“自分たちの行動が、新しい社会を創造することにつながっている”との確信が脈打っていた。それが時代変革の渦を起こす源泉となりました。
 私たちは、「道徳的目標のないところでは、人間の作り出したものばかりが膨張してゆき、それにつれて人間自身は縮小してゆく」(中島和子訳『良心のトランペット』みすず書房)との博士の警告に今一度耳を傾け、グローバル化の激流に自らの運命を委ねるのではなく、皆が団結して“希望の未来”という岸へと渡る挑戦に取り組まなくてはなりません。

「悲惨」をなくせ
 第3の「誓いの共有」については、本日ご列席のエラ・ガンジー総長の祖父であられたマハトマ・ガンジーの愛読書に触れたいと思います。
 それは英国の思想家ラスキンの『この最後の者にも』で、ガンジーはこの書との出あいを機に、最も社会的に弱い立場に置かれた人々の存在を常に忘れず、誰一人として犠牲にしない社会の建設を目指すようになったと言われております。
 私の師である創価学会の戸田城聖第2代会長もまた、このガンジーの精神と響き合う。
 「地球上から悲惨の二字をなくしたい」との誓いをもって、平和を求め抜く民衆の善なる連帯の構築に半生をささげました。
 現代においても、かりに表現は異なっていたとしても同様の信念で行動されている方々は決して少なくなく、こうした「誓いの共有」の裾野を世界に大きく広げることが求められます。
 「共通の未来へのグローバル・ビジョン」をテーマに掲げる今回の会議が、その精神的連帯の偉大なる源流となりゆくことを願ってやみません。
 最後に、ムスリム学術者連盟の発展とご列席の諸先生方の益々のご健勝を心から念願し、私のメッセージとさせていただきます(大拍手)。

ムスリム学術者連盟 アバディ事務総長

宗教本来の目的は人々の幸福のため


 現代に生きる私たちには、宗教や文明の違いを乗り越えて「連帯して行動する義務」があります。
 つまり、「平和な世界」を建設することはもとより、「持続可能な未来」を築くために、一緒に力を合わせて義務を果たさなければならないのです。
 そのために宗教はどのような貢献を果たすことができるのか──私たちは、そのことを真剣に追求していく必要があります。
 宗教の目的は本来、“人々の幸福のため”にあることを忘れてはなりません。そして、その最終的な目的を常に心に留めて、ともに連帯し行動していくことが大事なのです。
 現代は、人間の内面的な調和に加えて、平和的な共存という外面的な調和を実現させようとする働きが弱まっている気がします。
 そのために、自分たちと異なる人々と向き合い、話を聞き、「対話」をしようとする気力がなくなってしまう傾向がみられるのです。
 ただし、単に会話をすれば済むというわけではありません。
 それが、他人の弱点を突いて自分の意のままに操作しようとする意図に基づくものや、自分の考えを一方的に押しつけて他人の考えを否定するようなものであっては断じてなりません。
 また学術的な話し合いや、紛争を解決するための話し合いも重要ですが、明確な結果を出そうとする目的意識が伴わなければ意味がなくなってしまうことを、銘記する必要があります。
 ゆえに現代に最も必要なのは、相互理解を深め、自己の尊厳に加えて他者の尊厳への思いを目覚めさせる対話です。その対話を通じて、人間は「一緒に生きること」を心の底から学び、体験することができるのです。

米 モアハウス大学キング国際チャペル カーター所長


いかなる不正義も見過ごすな


 マーチン・ルーサー・キング博士は、“世界の家”というイメージを通して、人々が民族や人種や文化の違いを乗り越えて、同じ地球に生きる隣人として生きていくことの重要性を訴えました。
 今回の会議でテーマに掲げられている「グローバル・ビジョン」について考える時、私は、こうしたキング博士が提示した“世界の家”の理念のような、国家の枠を超えた大きなスケールで発想することの大切さを感じずにはいられません。
 つまり、人々が同じ「世界市民」として、地球という一つの共同体で互いの存在を大切にしながら、ともに暮らしていく生き方が求められるのです。
 人間には、人種や民族や国籍によって、さまざまなアイデンティティーがありますが、それだけに縛られてしまうと、人間と人間との絆が分断され、切り離されていく結果を招いてしまいます。
 キング博士の有名な言葉に「不正義は、いかなる場所のものであろうと、すべての正義に対する脅威となる」とあるように、たとえ自分とは別の民族や人種に属する人々に対してであっても、不正義によって人間の尊厳が脅かされている時には、それを見過ごしたままでいるとは決して許されません。
 私どもモアハウス大学では、こうした人間と人間との連帯を強固なものにするための「共通の精神性」を探求し続けてきました。
 人間を隔てている壁を突き崩して、他者への尊敬と平等性を基盤とした“世界の家”でともに生きるための倫理を今こそ蘇らせねばなりません。
 その意味で、私たち一人一人が「地球に対する責任」を等しく持っているとの自覚に立って、ともに行動を起こしていくことが何よりも大切なのです。

南アフリカ ダーバン工科大学 エラ・ガンジー総長

戦争や暴力の根を断ち切れ

 ほとんどの人々が、平和を望んでいるにもかかわらず、いまだ世界では戦争や暴力的な破壊が絶えず、人間を傷つけ、殺すための、たくさんの兵器がつくられ続けています。
 軍需産業をはじめ、暴力や破壊を生み出す存在は、ますます巨大なものになり、残酷さを増しているだけに、私たちは、それに打ち勝つ智慧と勇気を持たねばなりません。
 多くの国では、軍事費のためにかなりの予算を割いていますが、これは国民にとって大きな負担となっていることにも、目を向ける必要があります。
 また戦争は大勢の人々の命を奪うだけでなく、最大の環境破壊をもたらすものです。
 マハトマ・ガンジーは、“人々の間の争いは、戦争によって終わらせることはできない”と強調していました。紛争が続く地域では、自分の家族や兄弟が殺された時、復讐を果たすことが声高に叫ばれます。しかしそれでは、いつまでも、戦火はやむことはありません。
 戦争や暴力に関わった人の責任を追及する以上に、戦争や暴力を引き起こす根源に何かあるのかを見つめ、その根を断つことが重要であると、ガンジーは促しました。
 では、戦争や暴力をどのように乗り越えていけばよいのか──。
 ガンジーは、そのカギとなるものとして、
 「平和的な抵抗」と「地域に根ざし、人々の力を引き出す経済の仕組み」とともに、
 「すべての人々に対し、一人も例外なく尊敬する心」を挙げています。そして、自己を統御し、より良き人生を歩むことこそ、真の意味での人間の「自由」であると強調しました。
 私たちは、この4つの点を踏まえつつ、平和な世界を築くためにともに行動しようではありませんか。

戸田平和研究所 ウルバン所長

人間の内なる変革から智慧・勇気・慈悲

 かつて軍国主義が社会を覆い、アジア諸国への侵略を進めていった戦時中の日本にあって、軍国主義と徹底的に対峙し、平和と人道のための闘争を貫いた人物がいました。
 その人物とは、創価学会の牧口常三郎初代会長と、戸田城聖第2代会長であります。
 私ども戸田記念国際平和研究所は、この戸田第2代会長の精神を受け継ぎ、世界平和のための行動を続けてきた池田SGI会長によって創立されました。
 私は昨年、この3代にわたる精神の系譜を掘り下げながら、平和と共生の地球社会を築き上げるための要件を探った、『池田大作平和哲学』と題する研究書を発刊しました。
 そこで私は、池田SGI会長が世界の識者との対談集や「SGIの日」記念提言をはじめとする多くの著作を通じて訴えると同時に、長年にわたって自ら実践されてきた平和哲学の核となるものとして3つの要素に着目しました。
 つまり、「人間の内なる変革」を根本としながら、粘り強い「対話」を通して「地球的視野に立った市民意識」を育み、人類が平和的に共存する新しい文明を創出していくという、ダイナミックな平和哲学であります。
 その底流には、自己の最高の善性を開花させることによって、他の人々の善性をも引き出し、ともに尊極な生命を輝かせていく挑戦の中で、社会に「平和の根」を力強く張ることができるとの信念が脈打っています。
 私は、こうした池田SGI会長の平和思想が、今回の会議のテーマである「グローバル・ビジョン」を展望する上でも非常に示唆に富む視点を提供することができるのではないかと考えています。
 第1は、「人間の内なる変革」によって、一人一人が智慧と勇気と慈悲を湧き出すことができるように促すアプローチです。
 第2は、開かれた「対話」に粘り強く取り組むことによって、人間性という共通の土台をともに見いだしながら、世界に対する人々の考え方を「変革へ
の希望」にあふれるものへと着実に転換させていくアプローチです。
 第3は、今回の会議のように、「地球的視野に立った市民意識」の涵養を追求し、精神の連帯を育む場を、あらゆる機会を通して設ける努力を続けながら、新しい人類の歴史を切り開くための挑戦の輪を広げていくアプローチであります。
 今後も戸田平和研究所では、こうした3つのアプローチに立脚しつつ、皆さま方のような志を同じくする方々と協力して「グローバル・ビジョン」に関する研究を進めていきたいと願っています。

会議の参加者

アーメド・アバディ(モロッコ、ムスリム学術者連盟事務総長)、アシア・アラウィ(モロッコ大使)、アブデリア・ペナラフア(モロッコ、イスラム教育科学文化機関「文化とコミュニケーション」部)、エラ・ガンジー(南アフリカ、ダーバンエ科大学総長)、ローレンス・カーター(アメリカ、モアハウス大学キング国際チャペル所長)、シモン・エルメス(フランス、エルメス平和財団会長)、ジョン・マークス(アメリカ、サーチ・フォー・コモングラウンド会長)、キャサリン・マーシャル(アメリカ、元世界銀行上級顧問)、ムハメド・ファンタル(チュニジア、考古学者)、ナスール・アリフ(アラブ首長国連邦、イスラム世界研究所所長)、高村忠成(日本、戸田平和研究所代表理事)、オリビエ・ウルバン(ベルギー、同所長)、サトコ・タカハシ(アメリカ、同研究第一部長)

2011-02-13 : スピーチ・メッセージ等 :
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