台湾 虎尾科技大学「名誉工学博士号」授与式

台湾 虎尾科技大学「名誉工学博士号」授与式
        (2010.12.22 創価大学本部棟)

 台湾の科学技術の名門・虎尾科技大学から、創価大学創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉工学博士号」が贈られた。人類の福祉向上に対するSGI会長の貢献を讃えるもの。授与式は22日、東京・八王子市の創大本部棟で挙行され、同大学の林振徳学長らが出席。代理の山本創大学長に学位記とローブが託された。またSGI会長から林学長に漢詩が贈られた。

林振徳学長の受章の辞

池田先生の理念は全人教育を掲げるわが大学の精神と一致

 池田大作先生は、創価学会の名誉会長、SGIの会長であり、世界的に著名な仏教思想家、哲学者、教育家、社会活動家、作家、桂冠詩人、写真家としても活躍されています。
 また、多くの人々に深遠な影響を与える宗教指導者であり、平和の提唱者でもあられます。
 こうした活動の功績により、先生には「国連平和賞」、国連難民高等弁務官事務所からの「人道賞」、「アインシュタイン平和賞」などが贈られております。
 国際間の理解と世界平和を推進するべく、池田先生は、幼稚園から大学までの教育機関を創立されました。また、戸田記念国際平和研究所、東洋哲学研究所、池田国際対話センターなどの学術機関、東京富士美術館、民主音楽協会を創立され、国際交流を幅広く進めてこられました。
 このように、池田先生は生涯にわたって、国際平和と文化・教育の発展に尽力してこられました。その成果は稀有なものであり、国際社会と人類の福祉のための多大な貢献は、世界的に評価されております(大拍手)。
 一方、台湾SGIは、池田先生の精神を受け継ぎ、教育・文化・平和主義を実践されています。
 それは、わが大学が推進する人格陶冶の全人教育、そして「誠・正・精・勤」との校訓と趣旨を同じくするものです。
 「子どもたちのための幸福社会の建設」との理念を掲げ、未来の主役たちの生活が、非暴力と平和と幸福の環境になるよう、台湾SGIはわが大学において、2007年5月に「世界児童平和文化展」と「地域友好文化祭」を行いました。
 また、2008年10月には、池田先生のご配慮のもと、「核兵器廃絶への挑戦と人間精神の変革」展をわが大学で開催させていただきました。
 それは、展示を観賞する学生たちに、平和を追求する勇気と行動を喚起し、社会に平和の理念を広げ、ダイナミックに平和の文化を探求するものとなりました。
 さらに本年10月には、本学において、深い教育的意義を刻む、環境展示「希望の種子──持続可能性のビジョンと変革へのステップ」を開催。
 その優れた展示内容は、「地球憲章」の「人間と環境は共存するべきである」との精神を、全教職員と学生に認識させ、環境保護への意識啓発に大きく貢献をしたのであります。
 本学は、1980年に創立されました。
 当時の台湾では唯一の、機械分野を中心に多種にわたる専門分野を有する科学技術学校でした。
 以来、発展を続け、現在では工学部、電信技術学部、経営学部、文理学部の4学部、19学科、17の修士課程、9の社会人修士課程、二つの博士課程を擁し、1万人以上の学生が学んでおります。
 創立から30年間、本学は基礎科目を強化し、一般教養及び理論と実務の両輪を重視するとの建学の理念のもと、科学技術分野に、専門性と人間性を兼ね備えた多くの優れた人材を輩出してきました。
 卒業生たちはそれぞれの専門領域で根を張り、工業における草分けの存在として、台湾の発展のために、その基礎を築き上げてきました。近年では、さらに全教職員と学生が力を合わせ、研究開発と産学協力の分野で、目覚ましい成果を発揮するに至っております。
 今後は、台湾SGIをはじめとする文化諸団体と関係を深めながら、文化の力によって、国境、民族などの壁を乗り越える交流をしてまいりたい。そして大学本来の目的である教育、研究、社会奉仕を柱に、品格と文化的素養を身につける豊かな学生生活を送れるよう、学生たちを導いていきたいと願っております。
 ここに、あらためまして、池田先生の国際社会での文化、教育、芸術交流ならびに世界平和への偉大なご貢献に、感謝申し上げます。私は本学の規定に則り、虎尾科技大学を代表し、無上の尊敬と喜びをもって、池田先生に名誉博士号を授与するものであります(大拍手)。
 結びに、池田先生ならびにご来賓の皆様方の、ますますのご健康とご活躍をお祈り申し上げます。本日は、大変にありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

世界の混沌の闇を破る「新たな人材」の希望の大光を

恩師
「現代人の不幸の一つは知識と智慧の混同」

情報、技術を幸福に生かす
根源の力こそ智慧と人格


 一、最先進の科学の探究者であり、最高峰の人間教育の実践者であられる林振徳学長をはじめ、英邁なる先生方を、再び、創価大学にお迎えすることができ、これに勝る光栄はございません。
 ご多忙のところ、寒い師走の日本に、本当にようこそお越しくださいました(大拍手)。
 本日、名門の誉れも高き貴・虎尾科技大学から、「名誉工学博士号」を賜りました。
 どれほど深き意義を込めてくださった称号であるか。私は崇高なる貴大学の建学の理念を、命に刻みつけながら、厳粛に拝受させていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございます(大拍手)。
 貴大学は英語名に「フォルモサ(美麗《びれい》島)」との台湾の美称を冠しておられます。
 本日は、この「フォルモサ(美麗島)」の天地で社会貢献の模範を示されている、わが台湾SGI(創価学会インタナショナル)の代表も出席してくれております。
 貴大学からの栄誉を、この良き同志たちと分かち合わせていただけることは、私にとりまして、何ものにも代え難い喜びであります。
 貴大学が、常日ごろから、台湾SGIの平和・文化・教育運動に会場を提供してくださるなど、温かなご理解とご支援をいただいておりますことにも、この席をお借りして、重ねて深く御礼申し上げます。

恩師が敬愛した風光明媚な天地
 一、私の人生の師匠であり、天才的な数学者でもあった戸田城聖先生は、台湾を深く敬愛しておりました。その美しき自然の景観についても、しばしば思いをめぐらして語り合ったことが懐かしく蘇ります。
 貴大学のキャンパスを擁する虎尾鎮《こびちん》も、虎尾渓《こびけい》の清流が走り、緑豊かな田園が広がる風光明媚な天地として有名であります。
 その景勝の地に聳え立ち、「民衆のための科学技術」の大発展に、大いなる貢献を果たしてこられた殿堂こそ、貴大学であられます。
 貴大学は、時代の最先端を切り開き、オプトメカトロニクス(「光」「機械」「電子」工学の融合化技術)などの新分野をはじめ、台湾社会の目覚ましい躍進の原動力となってこられました。
 教育部から「最優秀の科学技術大学」との評価を受けられたことも、よく存じ上げております。
 さらに本年には、発明の国際コンテストで8つの金賞を受賞されました。
 今月、韓国で行われた発明展でも、3つの金賞を獲得されるなど、その見事なる実績は、世界から高く広く評価されているところであります。
 まさしく貴大学は、「先端技術の光の城」そして「英才逸材の光の城」として、アジアにそして世界に燦然たる輝きを送っておられるのであります(大拍手)。

生涯学び続ける学問の基礎を!
 一、私がひときわ深く感銘を受けるのは、貴大学が、林学長の卓抜なるリーダーシップのもと、高度な技術や知性の錬磨とともに、全体人間教育の推進に、大きな力を注がれている点であります。
 貴大学は、学生の思考や創造性の啓発とともに、生涯にわたって学び続けていける盤石なる学問の基礎を築き上げることを目指されております。
 そして、「高尚な人格、奉仕の精神、正しき人生の価値観」を持つ青年の育成を、大学の理念として誇り高く掲げられているのであります。
 学長は、新入生たちに力強く呼びかけられました。
 「地球環境の保護と人類の永続的な発展に関心を持ち、自己を鍛え、専門知識を習得し、人間性と創造力を兼ね備えた学生となってほしい」──。
 まさに、「新たな21世紀文明のリーダーに求められる要件が、ここに明確に示されているのではないでしょうか。

現代の焦点は科学と倫理

孫文先生
「人生の目的は奉仕」
学問即貢献の一念を定めよ!


 一、貴大学においては、学長の提唱によって新入生のボランティア活動を必修課程にされるなど、地域社会に貢献する新たな人間教育のプログラムにも取り組まれております。
 かの孫文先生は、「人生は奉仕を目的とすべきであり、奪取を目的としてはならない」と叫ばれました。
 その魂を受け継ぎ、貴大学の俊英たちは、若き一念に民衆への「奉仕」という大目的を定めて、学び、行動されている。
 なんと清々しい「学問即貢献」の模範でありましょうか。
 私は、現代化学の父・ポーリング博士や、核兵器廃絶の闘士・ロートブラット博士など、世界の多くの科学者と対談を重ねてまいりました。
 その大きな焦点は「科学」と「倫理」の問題であります。
 現代科学の急速な進歩は、世界に大きな恩恵をもたらした一方で、人類の生存を脅かす「核兵器」をも生み出してしまいました。
 こうした悲劇の歴史は、絶対に二度と繰り返してはなりません。
 第2次世界大戦後、日本の軍国主義による2年間の投獄を勝ち越えた私の恩師は、「地球民族主義」の理念を提唱し、「原水爆禁止宣言」を、青年への遺訓として残しました。
 その恩師は鋭く、「現代人の不幸の一つは、知識と智慧を混同していることだ」と喝破しておりました。
 「知識が即、智慧ではない。知識は智慧を開く門にはなるが、知識自体が決して智慧ではない」と。
 知識や情報や技術を、いかにして人々の幸福のために役立て、社会の平和と繁栄のために生かしていくか。その根源の力こそ、智慧であります。
 また、その支えとなるものが、人格であります。
 この強靭なる「智慧」をいかにして磨き、この確固たる「人格」をいかにして鍛え上げていくか。ここに、これからの「教育の世紀」の挑戦があるといっても決して過言ではないでありましょう。
 その先頭に立つ大学こそ、貴大学であられます。
 今、私の胸には、貴大学の校歌の一節が高らかに響いてくるのであります。
 「徳と智をともに修め
 奮い立ち 努力し
 社会のために奉仕する」と。
 世界の前途は、いまだ深い混沌の闇にあります。だからこそ、「新たなる人材」の鮮烈な光が放たれねばなりません。
 それは、どんな局面であっても、柔軟にして大胆に活路を開く価値創造の智慧の光であります。
 それは、いついかなる時も、快活にして聡明に民衆へ希望と勇気を贈りゆく人格の光であります。
 私も、貴大学の誉れある一員として、先生方とご一緒に、この「新たなる人材」の希望の大光を、いやまして強め、広げていく決心であります(大拍手)。

自分らしく学ベベストを尽くせ
 一、きょうは、台湾からお迎えしている留学生をはじめ、創大生の代表も列席してくれました。
 特に工学部の友は、8000人の少年少女の夢を乗せて、地球を500周した人工衛星「Negai☆″」の大成功をはじめ、大健闘が光る一年でした。
 皆、一年間の真剣な学究、本当にご苦労様でした(大拍手)。
 愛する皆さん方に、尊敬する林学長の座右の銘を伝えさせていただきたい。
 「世に処し、身を立てるにおいては、心を込め、力を尽くせ」と。
 誠実と正義の心ほど、強いものはありません。
 自分らしく学び続け、ベストを尽くす青春には、必ず勝利と栄光の太陽が昇りゆくのであります。
 一、終わりに、貴大学の名前に冠せられた「虎」にちなんだ名句を思い起こしたい。
 すなわち「龍騰虎躍」(龍が飛び立ちい虎が躍り上がるように)、そして「生龍活虎」(生気溢れる龍や活力漲る虎のように)と。
 若き竜虎のごとく、共々に生き生きと躍進しゆくことを誓い合って、私の謝辞とさせていただきます。
 貴大学の永遠のご隆盛、そして林学長はじめ諸先生方の益々のご健勝を、心よりお祈り申し上げます。
 謝謝!(中国語で「ありがとうございました!」) (大拍手)

SGI会長 漢詩を贈る

誠正精勤衆妙通
學林卓爾振徳風
率先科技出才俊
教育堪為第一功


〈大意〉

 「誠正精勤《せいしょうせいきん》」は天地万物の道理に通ずる。
貴大学はその卓越したリーダーシップで
 徳育の気風を振興せしめておられる。
科学技術の学問を率先して推し進め
 数多の人材を送り出されている。
教育を興して社会のために貢献することは
 最大の功労というに相応《ふさわ》しいものである。

※文中に、学長の名前(林振徳)と校訓の「誠・正・精・勤」が織り込まれている。
2010-12-23 : スピーチ・メッセージ等 :
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