ブラジル アマゾナス教育科学技術連邦大学「名誉博士号」称号授与式

ブラジル アマゾナス教育科学技術連邦大学「名誉博士号」称号授与式
 (2010.11.28 アマゾナス教育科学技術連邦大学 中央キャンパス)

【リオデジャネイロ11月29日】ブラジルのアマゾナス教育科学技術連邦大学はアマゾン川を守り、アマゾン地域の発展をリードする最高学府である。創立100年の歴史を誇る同大学の初の「名誉博士号」が、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長夫妻に贈られた。平和・文化・教育への世界的な貢献と、アマゾンの発展への尽力を讃え、大学の最高審議会の満場一致で決議されたものである。授与式は11月28日午後4時(日本時間29日午前5時)、アマゾナス州マナウス市内の中央キャンパスで行われ、ジョアン・ジアス総長、ジョゼ・フェイトーザ学長らが列席。ブラジル訪問団の池田博正SGI副会長に、名誉博士の学位記と、同大学の創立100周年を記念して特別に製作されたメダルとプレートが託された。アマゾンの詩人チアゴ・デ・メロ氏が祝福した。SGI会長に世界の大学・学術機関から贈られた名誉学術称号は「301」となった。

フェイトーザ学長の推挙の辞


100年を超えるブラジルと日本の交流
夫妻が植えた慈愛の種は必ず世界で大きく開花


 近年、大変に著名なある民衆詩人が平和を叫びました。
 その詩人──池田大作博士の声は、私たちが高邁な目的のために、本日ここに集いあう、きっかけとなったのです。
 ブラジルと日本の交流の歳月は、100年を超えました。出自や経歴にとらわれず、人類が渇仰してやまない平和と友愛、民衆の共同体を、さらに堅固にしたいのです。
 池田博士ご夫妻を顕彰申し上げることには、より大きな意義があります。
 博士ご夫妻を讃えることによって、人道主義と普遍的哲学を賞讃することにもなるからです。
 ゆえに、本日はアマゾナス教育科学技術連邦大学、アマゾナス州、そしてブラジルにとっても特別な日であります(大拍手)。
 博士ご夫妻の人道的業績と連帯の行動は、異なる社会、国家、大陸の垣根を超えて、地球上で最も遠い場所の人々にまで広がっています。
 その功績にふさわしい正当なる今回の顕彰によって、アマゾナス教育科学技術連邦大学は、友愛と自由を展望し、文明的な大使命を有する世界の大学に連なることができたといえます。
 わが大学もまた、幾千年にも及ぶ文化と文明を持つ日本という国の友人によって、栄誉にあずかっていると感じるのです。
 私たちのアマゾンに、池田博士ご夫妻が訪問団を派遣していただいたことに対して、感謝に堪えません(大拍手)。
 名誉博士号は、池田博士ご夫妻の永遠不滅の功績を讃える顕彰であることを強調せねばなりません。
 50年以上にわたり、ご夫妻は世界平和という最も崇高な目的のために、誠実に貢献し、慈愛の心で人生を捧げてこられました。
 その利他の行動は、良き模範となっております。
 創価学会は池田博士をはじめ歴代会長の「師弟」の絆によって発展してきました。
 池田博士は前世紀、また今世紀における最も輝かしい思想家であり、その哲学は東洋の枠を超えて、生き生きと西洋でも花開いています。
 またブラジルSGI自然環境保護センターを通じて、ブラジルの発展のために、この上ない貢献をされたことも忘れてはなりません。
 そして池田博士は、香峯子夫人とともに、社会変革という理想の種を、識者との対話によって、蒔いてこられました。
 香峯子夫人は、すべての母の模範となる、偉大な女性の鑑であります(大拍手)。
 ご夫妻は、世界のために、さまざまな問題を乗り越え、平和の道を開く方途を提示してくださっています。
 私たちはご夫妻を名誉博士にお迎えすることによって、アマゾンの偉大さを世界に示すことができます。
 ご夫妻が世界に、そしてアマゾンに植えられた慈愛の種が、必ず大きな花となって咲き薫っていくことを確信しています。
 池田博士ご夫妻ほど、アマゾナス教育科学技術連邦大学の初めての「名誉博士号」受章者として、ふさわしい人物はいないと確信いたします(大拍手)。
 ご夫妻はアマゾナス州に脈打つ偉大さ、魅力、素朴さをそなえた模範の方であり、偉大な倫理的、道徳的価値を体現されています。
 人道的な目的のために、これほどまでに顕著かつ不可欠な業績を築いておられる方はいません。大陸、そして地球規模の賞讃に値する偉人です。
 世界の反対側で、連帯の力を信じ、共に分かち合う心情を養い、平和と不滅の慈愛を確信し、光を照らし、光を強めている偉人が存在する。このことは、私たちにとって何よりの喜びであります。
 まことに、ありがとうございました(大拍手)。

ジアス総長の授章の辞


多様性が輝いてこそ人類はより豊かに

池田博士の夢は私達の夢
教育は闇を破る希望の光


 何世紀もの長きにわたり、人類は不和と争いという「漆黒の闇」に包まれてきました。
 そこに灯された小さな光──すなわち「希望」こそが、よりよき現実を確かなものにする光なのです。
 日々の惰性によって心の奥深くに隠された高貴なる感情を、この小さな「希望」の光が人間の中に再び目覚めさせるのです。
 「希望」とは、一人一人が、その生命自体にそなえている光であります。
 マハトマ・ガンジーや仏陀、イエスやムハンマド(マホメット)、キング博士など、多くの偉人たちが、平和と協和、そして繁栄への道標となる光で、多くの男性や女性を導いてきました。
 平和を生み出すことは、決して容易ではない。そう彼らは示唆しています。なぜなら、自意識や名誉を犠牲にして、他の人に自分の場所を分かち与える痛みを伴うからです。
 善意という対話の場を他者に与えないからこそ、突発的に戦争は起こるのです。
 私たちは、教育と文化、そして個の多様性から平和が生まれることを学びました。
 生命のための教育によって、私たちは一人一人が異なるからこそ、人類はより豊かになることを知りました。民衆の文化遺産に価値を見出すことが必要なのです。
 私たちの眼前には、善と平和のきら星のごとく輝く池田大作博士が現れました。池田博士は日出づる国から、仏陀の平和主義を体現し、人種や信条の異なるきょうだいたちに教えを示しています。
 博士は教育を、民衆の連帯と調和ある成長の確かな手段としておられる。博士の平和の詩は、祖国・日本を超えて、各大陸に広がっています。
 池田博士から、私たちは「他者の声に耳を傾けること」「熟慮すること」「夢を描くこと」「対話すること」を学びました。
 この素晴らしき教育者は、私たちの天地をも訪れ、友情を育み、平和と喜びと希望を愛する民衆に出会いました。青年のために、身を粉にして、人類は大きな家族であること、形は違えども皆の願いは「恒久平和」ただ一つであることを教えてくださったのです(大拍手)。
 アマゾナス教育科学技術連邦大学は100年という佳節に、池田博士をわが学舎にお迎えする栄誉に浴しました。博士の平和と教育、社会の連帯へのメッセージに喜びもひとしおです。博士の真情にお応えするとともに、平和のために成し遂げられたすべての功績に、心から感謝申し上げたい。
 ご列席の皆さん! どうか、これからも決して挫けず、夢をあきらめないでください。
 博士の夢は、すなわち私たちの夢です。教職員の、学生たちの、そして地上の人々の夢であります。
 本学の最高審議会は、東部キャンパスのジョゼ・フェイトーザ学長の要請により、名誉博士号の授与を決定しました。私は、本学の総長として、博士に名誉学位を授与いたします。池田博士への授与は、わが大学の大いなる栄誉であります。
 博士は、現代の世代だけでなく、未来の世代にとっても偉大な模範であり、偉大な師匠なのです!
 どうか、アマゾナス教育科学技術連邦大学をわが家と思い、いつでもお越しください。そして私たちも、博士の平和の戦いに連なってまいります。
 大変にありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

アマゾンのごとく
人類を結ぶ平和の大河を
使命の根を張る人材の連帯を


他人の不幸の上に自分の幸福を築くな!
人間革命の大道を進め


詩人のメロ氏
アマゾンは調和の智慧光る“生命の家”

 一、この青き地球にあって「宝の中の宝」と光るアマゾンの輝きは、私と妻にとりましても、若き日からの憧れであります。その天地を支える、黄金の英知の柱としてそびえ立つ貴・アマゾナス教育科学技術連邦大学より、無上の栄誉をいただきました。これはどの喜びはありません。
 私は今、貴大学が切り開いてこられた、100年にわたる崇高な教育の足跡に思いをはせております。
 まだ校舎の定まらぬ草創期には、学びの場所を苦心して確保されながら、青年たちの熱き向学心と就労意欲に応え、教育の灯火《ともしび》を赫々と燃え上がらせてこられたとうかがっております。大学を創立した人間として、私の胸には、貴大学の建学の死闘が痛いほど伝わってまいります。
 最高最善の教育環境とは、教育者自身の一念です。教育者の学生を思う慈愛であり、人格であります。貴大学には、先生方の大情熱が結合して、いかなる苦難も乗り越え、地域と民衆に尽くす有為な人材群を育成してこられた歴史が輝いております(大拍手)。

ブラジルの教育者
対話から交流が生まれる
語り合え! 民衆と共に


師に捧げる宝冠
 一、「対話がなければ交流はなく、交流がなければ真の教育もありえない」──これは、貴国ブラジルの大教育者パウロ・フレイレ先生の信念でありました。〈小沢有作・楠原彰・柿沼秀雄・伊藤周訳『被抑圧者の教育学』亜紀書房〉
 フレイレ先生は、真の教育者には、民衆に一方的に語りかけるというよりも、民衆と共に語り合うことが求められると促されております。
 それは、私たちの創価教育の創始者である、初代・牧口常三郎会長、2代・戸田城聖会長の人生そのものでもありました。
 二人は共に、「博大なる人物」と「博大なる事業」の揺藍たる貴国に、深き敬愛を寄せておりました。それだけに、貴大学からの教育の宝冠を、二人の師匠も、どれほど喜ばれることでありましょうか(大拍手)。
 とともに、私と妻は、アマゾンをこよなく愛し、貴国の興隆のために、日々、対話を広げ、行動している、わがブラジルSGIの親友と、貴大学からの真心の顕彰を分かち合わせていただきます。
 一、貴大学は、建学の精神として、アマゾンの発展に貢献しゆくことを高く掲げておられます。
 天下第一のアマゾン川の淡水量は、世界の5分の1を誇ります。その流域には、世界最大の熱帯雨林が広がり、世界の3分の1にも及ぶ生物種が存在すると言われます。遺伝子の供給源としての重要性も計り知れません。
 多様性に満ち、限りなき可能性を秘めた「生命の宝庫」アマゾンを守る貴大学は、まさしく地球環境を守る英知のフォートレス(要塞)であります。
 そして、全人類の未来を開く希望の電源地なりと、私は満腔の感謝を表したいのであります(大拍手)。

全て人で決まる
 一、ブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁は、アマゾンについて語り合った折、強調されました。
 「“人間こそが大切である″──これが、私の変わらざる信念です。環境問題においても同じです。人間がどうあるべきか、です。人間は地球の主体者としての責任、自覚がなければなりません」(『21世紀の人権を語る』潮出版社)と。まったく同感であります。
 一切の問題は、根本的には「人間」の問題です。
 自然環境を蹂躙する暴力も、社会に紛争や貧困をもたらす暴力も、その根底には、生命の尊厳を踏みにじり、他者の犠牲の上に自分の幸福を築こうとする利己的な欲望が渦巻いております。
 その貪欲に打ち勝つためには、確かな人間観」「生命観」が必要であります。
 敬愛してやまぬアマゾンの大詩人チアゴ・デ・メロ氏は、「自然を破壊し、軽視することは、私たち人間自身の生き方の原形を破壊していることにほかならない」と鋭く喝破されておりました。
 私は、心からの共鳴を禁じ得ません。
 自然環境と人間生命の一体性について、仏法においても、「此の身の中に具《つぶ》さに天地に倣《なら》うことを知る」と明かされております。例えば、「鼻の息の出入《しゅつにゅう》は山沢《さんたく》渓谷の中の風に法《のっ》とり口の息の出入は虚空の中の風に法とり」「脈は江河に法とり」等と、説かれているのであります。
 わが生命と万物との妙なる連関性を深く自覚して、汝自身の生き方の変革、すなわち「人間革命」に挑んでいくならば、どれほど心広々と、壮大にして豊かな人生の道が開かれることでしょうか。
 一、人類を新たな共生と創造の軌道へと導いてくれる英知の光は、アマゾンから惜しみなく発信されております。
 チアゴ・デ・メロ氏も、「アマゾンは、すべての生命をはぐくみ、また生物の調和ある生き方の智慧を豊かに内包した“生命の家”なのです」と明言されておりました。
 アマゾンに学ぶことは、人類の尽きせぬ可能性を薫発することです。アマゾンを栄えさせゆくことは、地球の繁栄の未来を創出することです(大拍手)。

青年を信じる!
 一、ブラジルの詩心の母コラ・コラリーナは歌いました。
 「私は青年たちを信じる、彼らの確信や寛大さ、理想を持って戦う姿を賞讃する」
 「人生に新たな舞台を広げ、新しい道を希求する青年を信じよう!」
 躍動するアマゾンの生命の呼吸は、永遠に若々しい青年の息吹であります。
 本日より、私も妻も、栄えある貴大学の一員として、貴国をはじめ世界192カ国・地域の愛する青年たちとともに、いっそう生き生きと前進を開始してまいります。
 多くの流れが合流する大アマゾン川のごとく、多様な人類を結ぶ「平和の大河」を創りたい。
 また揺るぎなく大地に根差したアマゾンの森林のごとく、自らの使命の天地に根を張って、貢献し、勝ち栄えさせていく「人材の大運帯」を築きたいと、深く決意しております。
 結びに、アマゾンを象徴するオオオニバスの花のように、貴大学が「勝利」の大輪を咲き薫らせてゆかれることをお祈り申し上げます。
 そして貴国が、大いなる栄光を勝ち取られながら、生命の共生と調和を根本とする、新しい21世紀文明のモデルを、全世界に晴れ晴れと示しゆかれんことを願い、謝辞とさせていただきます。
 偉大なる貴大学、万歳!
 偉大なるブラジル、万歳!(大拍手)
2010-12-23 : スピーチ・メッセージ等 :
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