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御書と青年 13/4 未来を創る

池田名誉会長が語る青春勝利の指針
御書と青年 13/4 未来を創る 
   (2010.8.13/14付 聖教新聞)

2050年へ 第2の「七つの鐘」高らかに!
御聖訓 一切の仏法は人によって弘まる
人材の大河を万代に
未来部は「21世紀の主役」「世界の希望」
担当者に感謝 真心の励ましは必ず花開く 人間を磨くのは人間


熊沢女子部長 このたびは、アジアを代表する名門マレーシア国立マラヤ大学から「名誉人文学博士号」のご受章、誠におめでとうございます! マレーシアの華陽の姉妹も、喜びに沸き返っております。
池田名誉会長 ありがとう! マレーシアの同志は、草創から苦労に苦労を重ねながら、誠実に社会に貢献し、信頼を勝ち取ってこられました。私はその尊き方々と分かち合う思いで、この栄誉をお受けさせていただきました。
佐藤青年部長 先生が開いてくださった教育・文化交流の道が、どれほど大きいか。
 マラヤ大学にも、これまで50人を超す創価大学からの留学生が学んできました。努力を貫いて、マラヤ大学で博士号を取得した友もいます。
名誉会長 うれしいね。
 マレーシアでは、創価幼稚園の園児たちも、伸びやかに成長しています。開園15周年になります。私も2000年に訪問しました。
 多様性に富むマレーシアで、マレー語も、中国語も、英語も自在に話しながら、仲良く凛々しく育ちゆく“世界市民”たちです。皆も日本語だけじゃ、もったいないよ(笑い)。
 今年は創価教育の80周年。牧口先生も、戸田先生もさぞかし、お喜びでしょう。
河本総合未来部長 日本も、未来部育成の夏が真っ盛りです。全国の担当者の方々が、寸暇を惜しんで激励に走ってくださっています。
 特に、今回、池田先生に「正義の走者」の歌詞を加筆していただきました。新たに未来部歌として、皆、大喜びで歌い始めています。本当にありがとうございます!

「現在の因を見よ」
名誉会長 未来部は「学会の宝」です。「世界の希望」であり、「人類の明日」です。
 広宣流布の前途を託す若き友のためならば、私は何でもしてあげたい。できることならば、一人一人と固い握手を交わし、励ましてあげたい。
 でも、どうやっても、私の体は一つしかない。だから私に代わって、皆さんの熱と力で、創価の命というべき後継の人材を激励していただきたいのです。
佐藤 はい。先生のお心を深く胸に刻み、未来部の育成に全力で取り組んでまいります。
名誉会長 法華経の宝塔品では、釈尊のもとへ多宝・十方分身の諸仏が来集して、勢揃いします。それは、何ゆえであったか。
 「開目抄」には、令法久住のためであり、「未来に法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえんと・おぼしめす」(御書236㌻)ゆえであると仰せです。
 法華経の眼目は、「未来の広宣流布」です。仏の眼から見れば、「未来の一切の仏子」、すなわち末法の衆生を救うことが最重要のテーマです。広宣流布こそ、「末法一万年の衆生まで成仏せしむる」(同720㌻)聖業です。そのためには、どうしても、後継の人材が陸続と続くことが必要です。
 そう捉えて、今、一人の青年部・未来部を励ますことは、広布の壮大な価値創造となるのです。
河本 未来部は先生が第3代会長に就任されて、最初に結成してくださった部です。その時の思いを、先生はこう綴られました。
 ──私は、21世紀のことを真剣に考えている。その時に、誰が広宣流布を、世界の平和を担っていくのか。誰が21世紀に、本当の学会精神を伝えていくのか。それは、今の未来部のメンバーに頼むしかない──と。
名誉会長 その思いは、少しも変わりません。
 この21世紀こそ、恒久平和の基盤を築き、生命尊厳の思想を人類の思潮として確立する時です。そのために、創価学会が果たすべき使命はあまりに大きい。
 民衆の精神の土壌を豊かにし、人類の境涯を高めていく創価の実践に、世界各界の識者から絶大なる信頼が寄せられる。いよいよ、そうした時代に入りました。
 今の青年部、そして未来部が地球社会にとって、どれだけ、かけがえのない存在か。
 創価の人材育成は、未来を創る最重要の真剣勝負です。「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(同231㌻)です。大事なのは、未来の勝利のために、今、具体的な手を打つことです。

全員が妙法の当体
熊沢 かつて、私が中等部の代表として参加させていただいた会合でのことです。
 池田先生が、わざわざ私たち中等部員の側に来てくださいました。そして「21世紀を、よろしくお願いします!」と言われて、深々と頭を下げてくださったのです。
 衝撃でした。まるで国家元首に相対するような、丁寧なお振る舞いに深く感動し、「必ず先生のご期待にお応えできる人材に成長しよう!」と決意しました。
名誉会長 法華経の会座において、「女人成仏」「即身成仏」の偉大な実証を示したのは、若い竜女でした。
 南条時光も、日蓮大聖人に最初にお目にかかったのは、7歳の時であったと推察される。その後、16歳で、大聖人のもとに馳せ参じ、直々の薫陶をいただいた。妙法の花の若武者として、逆風の中にあっても、勇気ある信心を貫き通していきました。
 その勇姿を、大聖人は「上下万人にあるいは・いさめ或はをどし候いつるに・ついに捨つる心なくて候へば・すでに仏になるべし」(同1587㌻)と讃えておられます。
 妙法は、若き正義の生命を最高最大に光り輝かせていく大法則です。汲めども尽きぬ妙法の大功力を、「現当二世」すなわち今も未来も、最も生き生きと発揮していける。
 それは、ほかの誰でもない、未来部の友です。未来部の一人一人が、躍動する「妙法の当体」そのものなのです。
佐藤 はい。決して子ども扱いするのではなく、共に「広宣流布の同志」として、向上していきます。
名誉会長 私は、この場をお借りして、男女青年部の「21世紀使命会」、学生部の「進学推進部長」、壮年・婦人部の「未来部育成部長」の皆様をはじめ、各部の皆様に心から御礼を申し上げたい。
 宝の未来部といっても、少年部は、わんぱく盛りです(笑い)。中等部や高等部は、多感な時期です。なかには、言うことを、なかなか聞いてくれないメンバーもいるかもしれない(笑い)。
 担当者の方々は、自身の仕事や家庭、学会活動など、本当に多忙ななか、時間をこじあけて一生懸命に取り組んでくださっている。その労苦が、私にはよくわかります。
 「陰徳あれば陽報あり」(同1178㌻)です。「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(同1598㌻)です。
 未来部のために尽くした行動は、すべて我が身を飾る大福運となる。皆さんのお子さんたちも、子孫も、永遠に功徳に包まれていくことは絶対に間違いありません。

今はわからなくても
河本 21世紀使命会の方々と話をすると、「未来部のメンバーを家庭訪問した時に、心を開いてくれず、なかなか会話がはずまない」という悩みを聞きます。会合に来てもまったく顔を上げず、ひたすら畳を見つめているという子もいます(笑い)。 
名誉会長 そうか。担当者も、子どもたちも、どちらも大変だね(笑い)。でも、会合に来てくれただけでも、すごいじゃないか(笑い)。
 その「心」を最大に讃えてあげてほしい。会合に来るのも挑戦です。未来部のみんなだって、遊びたい盛りだ。いろいろな事情があるなかを頑張って参加している。
 表面的には乗り気じゃなかったり、話を聞いてくれていないように見える時があるかもしれない。でも、戸田先生はよく言われました。
 「たとえ今は何もわからなくとも、後であの会合に参加したと思い出すものだ。目で見て、耳で聞いて、体で覚えることが大切なのだ」と。
 顔を上げなくても、じっと話を聞いていることもある。大事な「一言」が心に深く入っている場合もある。
佐藤 自分自身を振り返ってみても、本当に先生がおっしゃる通りです(笑い)。
名誉会長 後になって、担当者の方々が、どれだけ粘り強く祈ってくれていたか、その真心が痛いほど、わかります。
 仏法の世界に触れ、仏縁を結ぶことが、いかにすごいことか。長い目でみれば、何一つ無駄はない。
 御書には、平和の大指導者アショカ大王の因縁が繰り返し記されています。
 「昔し徳勝童子と申せしをさな(幼)き者は土の餅を釈迦仏に供養し奉りて阿育大王と生れて閻浮提の主と成りて結句は仏になる」(同1380㌻)
 若き清らかな心で、仏法のため、師匠のため、広宣流布のためにと行動したことは、それが、ささやかに見えても、時とともに計り知れない福徳となって花開くのです。
 真心の「土の餅」一つで、「一閻浮提の大王」です。仏法の因果は峻厳であると同時に、おとぎの世界のようにロマンに満ちている。それが現実となるのが妙法です。
 「心こそ大切」です。未来部の活動は、仏法の本義に則って、若き心の大地に、偉大な「勝利」と「栄光」の大指導者に育つ種を蒔いているのです。

幸福の安全地帯
河本 私は小学6年生の時、母親が、がんで入院しました。父は仕事が多忙ななか、懸命に私たちの面倒をみてくれましたが、家を留守にすることも多く、幼い妹たちと3人で不安に押しつぶされそうでした。
 この時、真っ先に駆けつけて励ましてくれたのが、地域の学会の同志の方でした。
 折あるごとに声をかけ、一緒に題目をあげてくれました。ご飯をごちそうになったこともあります。
 池田先生の指導を通しての励ましを支えに、家族は団結し、母も病魔を乗り越えることができました。
名誉会長 学会ほど温かな「励ましの組織」はありません。まさしく学会は「人間共和のオアシス」であり、「幸福の安全地帯」です。
 どんなに優秀なコンピューターでも、人間は育てられない。教科書だけでは、人格は鍛えられない。
 ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けません。人間を磨くのは人間です。人間同士の交流であり、触れ合いです。これだけは、時代が移ろうとも変わらない。
 「あのお兄さんが通ってくれたから!」「あのお姉さんの一言があったから!」──担当者の励ましを原点に頑張ってきた未来部員、青年部員が全世界に幾十万、幾百万といる。私は日本のみならず、各国から、そうした喜びと感謝の報告を受けています。
河本 私が少年部長時代に出会った、埼玉県の未来部の合唱団の友がいます。
 両親の離婚、そして同級生のいじめにあい、中学の後半はほとんど不登校でした。
 転機となったのは、高等部担当者の熱心な誘いで参加した創価大学のオープンキャンパスでした。
 創大生の温かな歓迎に感動するとともに、少年部時代に立てた創大進学の誓いを思い起こしたのです。彼は猛勉強を開始して見事、創大合格を勝ち取りました。
 大学1年の時、池田先生が授業参観に来てくださり、思いもかけず、創立者と並んで法学の講義を受けることができました。先生からの激励を胸に、今、大学院生として研究に励んでいます。
名誉会長 よく知っているよ。立派になったね。
 ともあれ、2030年に迎える創立100周年を勝ち開いていくのは、今の青年部・未来部の君たちです。
 そして、2001年5月3日から7年ごとのリズムで前進を開始した、第2の「七つの鐘」を打ち鳴らし、2050年を堂々と荘厳するのも、君たちです。
 「一切の仏法も又人によりて弘まるべし」(同465㌻)です。
 どんなに法が立派で、建物が整備されても、人材の流れが枯れてしまえば、広宣流布の大河は止まってしまう。
 戸田先生も「問題は人だ。全部、人で決まる。一人の青年で決まるのだ」と常々、語っておられた。
 「顕仏未来記」には、「伝持の人無れば猶木石の(=木像・石像が)衣鉢を帯持せるが如し」(同508㌻)とも仰せです。「伝持の人」とは「後継の人」ともいってよい。
 どんな団体も、後継者がいなければ滅び去ってしまう。正しき信心の後継者をたゆみなく育てていくことが、正法正義を永遠ならしめる唯一の道なのです。

希望の太陽と光れ
佐藤 池田先生は、今日の少子化の流れをいちはやく察知して、先手を打ってくださいました。
 「少子化が進む時代だからこそ、『一人』が大事である。『一人』を徹底して大切にしていくことである。後継の一人一人が、『一騎当千の人材』に育ってこそ、平和の未来は盤石となるのである」と指導してくださいました。私たちも、今まで以上に「一人」を大切にしていきます。
名誉会長 どこまでも真心です。情熱です。誠実です。根本は「必ず自分以上に立派な人材に育てるのだ」との強き祈りです。
 子どもが見ているのは、担当者の「心」であり、「生き方」です。「真剣さ」です。
 私も青年時代から、あらゆる機会を使って、学会っ子を励ましてきました。会合で個人会場を訪れた際には、必ず提供者の方に御礼を述べるとともに、その家のお子さんに声をかけてきました。
熊沢 先生の奥様も、幼き日、牧口先生を、座談会の会場だったご自宅にご案内した未来部の“第1期生”です。さらに奥様は、女子部時代、会合などで、お母さん方に連れてこられた子どもたちに、本を読み聞かせて励まされるなど、まさに「21世紀使命会」の大先輩でもあります。
名誉会長 「子どもは未来の宝だ。未来からの使者だと思って大事にしなさい」──これが戸田先生の指導でした。私も妻も、このご指導通りに行動してきただけです。
河本 上越教育大学の森島慧名誉教授も、学会の人材育成を評価してくださり、「子どもの発達段階において、20代、30代の青年層の方が、就学期の子どもたちとかかわり、良き兄、良き姉として相談等にものっていることは、大変に重要なことだと考えます」と語られました。
名誉会長 良識ある方々は、本当によく見てくださっている。殺伐とした社会にあって、未来の世代を徹して大切にする学会の連帯は、ますます希望と輝いています。
佐藤 先生から、「21世紀使命会」と命名していただいて、今年で15周年。先生は同会の友に、「21世紀の広布の指導者を育てる皆様こそ、最高の使命の人であり、大功労者である」と激励してくださいました。
名誉会長 人材を育てた人こそが真の人材です。太陽の温かな光があればこそ、万物は成長できる。太陽とは「希望」です。「勇気」です。「慈愛」です。
 使命会の皆さんは、ますます意気軒高に未来部員を照らす「太陽」と輝いてほしい。
 人の何倍も忙しいし、思うようにいかないことも多々あるでしょう。でも、太陽は、何があろうとも、平然と悠然と昇る。わが使命の軌道を、迷わず惑わずに進む。
 大聖人は「法華経は日輪のごとし」(同1114㌻)と仰せです。わが胸中に、何ものにも負けぬ常勝の太陽を赫々と昇らせていくのです。

勉学は世界への翼
未来部から英知の陣列を
世代間ギャップはどうすれば?
世代が違うから意味がある。大きな視野に立ち、良き兄・姉として助言を
子どもたちの心を「明るく」「軽く」!
無限の可能性を開く力に
御聖訓「法華経の命を継ぐ人」を育成


家庭教育へのアドバイス
(1)信心は一生。今は勉学第一で
(2)子どもと交流する工夫を  
(3)父母が争う姿を見せない  
(4)父母が同時には叱らない  
(5)公平に。他の子と比較しない
(6)親の信念の生き方を伝える 


熊沢 未来部には、担当者の励ましをきっかけに飛躍したメンバーが多くいます。
 私自身、中学3年生の時に大きな転機がありました。創価高校の受験を考えてはいたものの、勉強が思うように進まず、あきらめかけていた時に、担当者の方が激励してくださったのです。
 「可能性がある限り、絶対にあきらめちゃだめだよ!」──その言葉に奮起して、真剣に勉強を開始できました。今でも深く感謝しています。
名誉会長 創価大学や創価学園を受験してくださった皆さん、また、入学された皆さんの陰に、どれほど多くの方々の激励や支えがあるか。私は、創立者として心から感謝を申し上げたい。
 若い伸びゆく命にとって、真心の一言の励ましは、成長を加速する勢いになります。
 日蓮大聖人は、「人がものを教えるというのは、車が重かったとしても油を塗ることによって回り、船を水に浮かべて行きやすくするように教えるのである」(同1574㌻、通解)と仰せです。
 大切なのは、未来部の友が前へ進めるように、自分の可能性を発揮できるように、励ましていくことです。心を「軽く」してあげることです。「強く」「明るく」してあげることです。
 たとえ会えなくても、電話の一言で、目の前の壁が破れることもある。一通の置き手紙が、その人の人生を変える場合だってある。
河本 特に、大学や高校等への進学を目指すメンバーにとっては、大事な時期に入ります。家族はもちろん、青年部の担当者も、受験生への温かな激励を心がけていきたいと思います。
名誉会長 受験生は、大人が思う以上に、大きな重圧や不安と戦っているものです。
 大歴史学者のトインビー博士は、難関の試験を前に、重圧で押しつぶされそうな時、両親の励ましが支えになったと振り返っておられました。
 「ベストを尽くせばいいんだ。それ以上のことは誰にもできはしない」と。
 伸び伸びと自分らしく力を出し切っていけるように、聡明な応援をお願いします。

「日本第一の智者に」
佐藤 「戸田大学」に学ばれた池田先生は、五大州の最高学府から295もの名誉学術称号を受けてこられました。まさに、世界一の知性の宝冠です。
 私たちは今、誉れある「池田大学」の一員として、先生から一番大切なことを教えていただいています。先生に続いて、創価の青年は、世界最高の英知の陣列を築いてまいります。
名誉会長 「学は光なり」。これが、大教育者であられた牧口先生、戸田先生の心です。この猛暑のなか、創価大学では、夏期スクーリングが行われ、通信教育部の方々が真剣に学ばれています。
 海外からも多くいらしている。これほど尊い向学の姿はありません。
 いわんや、未来部の皆さんにとって、学ぶことは、かけがえのない権利です。特権です。
 勉強をすれば、自分の視野が広がる。活躍の舞台が大きくなる。今まで見えなかった世界が、はっきりと見えてくるようになります。大空から大地を見渡す「翼」を手に入れるようなものだ。
 ゆえに、今は大いに学んでもらいたい。良書を読んでもらいたい。できることなら、大学へも進んでもらいたい。
佐藤 「自分は大学へ行けなかったけれども、君にはぜひ行ってもらいたい」──担当者の熱い励ましで、進学を決意した未来部員もいます。
名誉会長 本当に尊い。真の人間教育者の励ましです。
 大聖人は12歳の時から、「日本第一の智者となし給へ」(同888㌻)と誓われました。この誓願が、日蓮仏法の出発点になっています。
 この大聖人に直結しているのが、創価学会未来部の誇り高き「勉学第一」の道です。
 「御義口伝」には「此の法華経を閻浮提に行ずることは普賢菩薩の威神の力に依るなり」(同780㌻)と仰せです。「普賢」すなわち「普く賢い」リーダーが世界の広宣流布を推進していくのです。
 今日、未来部の友が学び、力をつけることは、明日の人類の希望を広げることです。
熊沢 はい。私たち自身が、未来部の友と一緒に、はつらつと学び、仏法の智慧を社会へ発揮してまいります。
 今、子どもが直面する問題は、いじめや不登校、引きこもりなど、ますます複雑で難しくなっています。
名誉会長 80年前、牧口先生は、『創価教育学体系』の発刊に際して、ご自身の真情を綴られておりました。
 “一千万の児童や生徒が修羅の巷に喘いでいる現代の悩みを、次代に持ち越させたくないと思うと、心は狂せんばかりで、つまらない毀誉褒貶などは私の眼中にはない”
 わが教育本部の先生方も、この心を心として、本当に大変ななか、第一線の現場に飛び込んで、奮闘されています。一つ一つの課題を打開しゆく尊い「教育実践記録」も、4万事例を超えました。全国各地の「教育相談室」も、退職教員の集いである「教育名誉会」の方々も、模範の依怙依託の存在と光っています。
 学校だけではなく、家庭も、地域も、社会も、子どもたちの幸福のため、教育力を高めていくことが大切です。
 アメリカの未来学者のヘンダーソン博士も、「子どもたちのために奉仕する愛情と情熱を、社会全体に蘇らせる必要がある」と語られていた。
 その先駆の模範が、地区や支部が一体となって、子どもたちを見守り育む、学会家族の世界です。

1ミリでも前へ!
河本 本当にそうですね。ある地域で、5年に及ぶ不登校を乗り越えた、母と子のリレー体験をうかがいました。
 息子さんは貝のように口を閉ざし、何もしゃべらない日々が続いた。しかし、お母さんは、先生の「夜は必ず朝になる」との指導と先輩の励ましに勇気を奮い起こし、一心不乱に題目をあげました。学会活動にも、どんどん積極的に飛び出していった。
 そして、その日のことを、息子さんに語って聞かせたといいます。すると、ぽつりぽつりと口を開くようになり、やがて笑顔が戻り、ついには「大学に行きたい」と言い出すまでになった。
 夢を実現し、今、創価大学の大学院で学ぶ彼は、先生の『青春対話』の一節を大切にしています。
 「もがきながら、題目をあげ、1ミリでも2ミリでもいいから、何か前へ進む。そうやって生き抜いていけば、あとで振り返って、ジャングルを抜けたことがわかる」と。
名誉会長 私もうかがいました。このお母さんは一番、苦しい時に、「必ず乗り越えて、いつか同じ悩みを持つ人を励ましていこう」と決めておられた。だから強かった。
 そして、今、その通りに、地域の子育てのネットワークの要となって、皆を励まされています。
 ここに、仏法の「願兼於業(願、業を兼ぬ)」という、宿命を使命に変えていく生き方があります。
 経済苦や病気など、どの家庭にもそれぞれの課題があるでしょう。御書には、それは「十羅刹女が信心を試しているのであろう」(同1544㌻、通解)と説かれています。
 どんな難問に直面しても、臆してはならない。いよいよ、自分の信心が試されているのだと心を定めて、勇敢に立ち向かうことです。必ず変毒為薬して、大きく境涯を開くことができるからです。
佐藤 学会家族には、こうした黄金の体験が、無数にあります。内外の友に、功徳の体験を大いに語っていきたいと思います。
名誉会長 時代は、仏法を強く深く求めています。大聖人は「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(同1361㌻)と仰せです。
 青年部は大確信に燃えて、新しい広宣流布の拡大の波を起こしていただきたい。
熊沢 はい。私たち池田華陽会も、最高に充実した朗らかな青春の道、そして最高に価値ある幸福な人生の道を、同世代の友に自信満々と語ってまいります。
佐藤 悪縁の多い時代にあって、創価の対話こそ善縁の拡大です。
 今は携帯電話やパソコンによるメールやインターネットを介した犯罪に、未成年が巻き込まれるケースも増えています。大切な未来部員や青年部員が、事件や事故に絶対に巻き込まれないよう、皆で注意していきたいと思います。
名誉会長 大聖人は、末法悪世の乱れた人心を「虎のごとし」(同1217㌻)と述べておられる。
 とくに現代は、凶悪な犯罪や、これまでの常識が通用しないような事件も多い。日ごろから、地域や家庭で注意を呼びかけていくことが重要です。「心にふかき・えうじん(用心)あるべし」(同1176㌻)です。油断は大敵です。根本は、真剣な日々の勤行・唱題です。

まず話を聞くこと
河本 ところで、未来部と接するなかで、「どうしても世代間ギャップを感じてしまう」という担当者の声もあります(笑い)。
名誉会長 そうだね。ただ、君たちが未来部員だった時の担当者の方々も、きっと同じ悩みを持っていたと思うよ(笑い)。
 でも、世代が違うからこそ、子どもたちに伝えられることがある。
 学校では、だいたい同じ年齢の友人たちとの付き合いしかないのが普通です。
 そうした中で、社会経験もあり、一回り大きな視野に立つ先輩の意見やアドバイスは、本当に貴重です。教育の面でも、社会的に見ても、実に深い意味があります。
 良き兄、良き姉として、話をじっくりと聞いてあげることです。まず、こちらが心を開いて仲良くなることです。
 難しく考えることはありません。仏法は本有無作です。広宣流布へ邁進する、ありのままの大情熱を誠実に伝えていけばいいのです。
佐藤 池田先生が今、対談を進めておられるアメリカの歴史学者のハーディング博士も、語られていました。
 「大人や教師が、失意や焦燥の中で、子どもたちに接しなければならない場合もあるでしょう。しかし、それ自体も、格好の教育環境となるのです。つまり、子どもたちに、大人がそうした困難をどう乗り越えていくかを見せてあげる好機となるからです」
名誉会長 子どもたちは本当によく見ている。大空へ伸びゆく若木のように、太陽の希望の光を求めている。心を満たす豊かな滋養を、真剣に求めています。だから、スポンジのような吸収力を持っている。グングン成長していくんです。
 前にも申し上げた通り、大聖人は、南条時光を未来部の年代から、何度も何度も激励しておられました。
 若くして父を亡くした時光に、まさに慈父のごとく、一人の人間としての大成を願われて御指導されています。
熊沢 時光が大聖人から賜った御手紙は、御書全集で30編を超えます。
名誉会長 その一編一編が、未来部にとっても永遠の指針です。
 「親によき物を与へんと思いてせめてする事なくば一日に二三度え(笑)みて向へとなり」(同1527㌻)とも、こまやかに教えてくださった。子どもが微笑んでくれるだけで、親はうれしいものなんだよ(笑い)。
河本 「親孝行」は、先生から繰り返し教えていただいた、未来部の合言葉です。
 
三世に輝く王者に
名誉会長 大聖人は、未来を担いゆく時光に期待されるがゆえに、信心の姿勢については厳しく御指導された。
 10代の時光に、退転者、反逆者の名前を列挙されて、その師敵対と破和合僧の本質を教えてもおられます。
 「日蓮が弟子にせう房と申し・のと房といゐ・なごえの尼なんど申せし物どもは・よくふかく・心をくびやうに・愚癡にして・而も智者となのりし・やつばらなりしかば・事のをこりし時・たよりをえて・おほくの人を・おとせしなり」(同1539㌻)
 要するに「貪欲」「臆病」「愚癡」「増上慢」に心を食い破られた人間であると。
 後継の若き生命に、正義と真実を鮮烈に刻みつけていかれたのです。この御指導を受け切って、時光は悪と戦い、同志を守る破邪顕正の指導者へ成長していきました。
 弟子が師弟不二の正義に奮い立った時、令法久住の道が開かれるのです。
熊沢 長い目で見守ってくださる師匠のまなざしほど、ありがたいものはありません。高等部の代表で結成された鳳雛会、鳳雛グループの方々が、結成25周年(1991年)の夏にお届けした記念文集に、池田先生は揮毫してくださいました。

 「鳳雛会 永遠に万歳
  勝利の旗高く 万歳 合掌」

 「学会と同志のために
  戦い尽した勇者は
  人間として
  また正義の人として
  三世に輝きわたる
  幸福と勝利の王者なり」

 この言葉の下には、舞い飛ぶ、たくさんの鳳雛の絵を描いてくださったのです。
名誉会長 人を「育てる」ということは、その人のことを「祈り続ける」「励まし続ける」ことです。一人一人が鳳雛から大鳳へ立派に成長していく晴れ姿を見守る。これほどの喜びはありません。

自身の成長が根本
佐藤 今年の未来部躍進月間では「家庭における信心の継承」も重要なテーマです。未来部の子どもを持つメンバーからは、どのように信心を継承していけばいいか、相談を受けることがあります。
名誉会長 かつて私は、家庭教育へのアドバイスとして大要、次の点を挙げました。

 1、信心は一生。今は勉学第一で。
 2、子どもと交流する日々の工夫を。
 3、父母が争う姿を見せない。
 4、父母が同時には叱らない。
 5、公平に。他の子と比較しない。
 6、親の信念の生き方を伝えよう。

 子どもたちは、一人一人が無限の力を秘めている。かけがえのない豊かな個性を持っています。朗らかに自信をもたせ、ほめて伸ばしてあげてほしい。
 ともあれ、信心の継承といっても、根本は親自身が信心で成長する以外にない。「信心の偉大さ」「学会の素晴らしさ」を、自らの躍動する姿で快活に示していくのです。
 戸田先生は「子どもは、いつも理想をもって引っ張っていってあげなさい」と語られていた。子どもたちに自分の理想を誇りをもって語れる。こんな素晴らしい親から子への贈り物はありません。
 大聖人は、門下のお子さんの誕生を寿がれて「現世には、必ず跡を継ぐ親孝行の子であり、後生には、この子に導かれて仏になられるであろう」(同1123㌻、通解)と仰せです。
 学会家族にあっては、地域の未来部が、みな、わが子に等しい宝です。やがて迎える2030年、創立100周年のその時、今の未来部のメンバーは、さっそうと若きリーダーに成長していて、口々に語ることでしょう。
 ──自分の今があるのは、あの時に励ましてくれたお兄さん、お姉さん、また、地域のおじさん、おばさんたちのおかげだ、と。
 そして深き恩返しの心で、今度は、その時の未来部の友を真剣に育てていってくれるに違いない。地涌の友から、次の地涌の友へ、「法華経の命を継ぐ人」(同1169㌻)のリレーが続きます。
 壮大な師弟の魂の継承がある限り、創価学会は万代に栄えます。広宣流布の松明は、万年へ燃え続けます。
 「正義の走者」「勝利の旗の走者」である未来部、そして青年部の皆さんに、私はあらためて心から申し上げたい。「21世紀の創価学会を、よろしくお願いします!」と。

トインビーについての引用は山口光朔・増田英夫訳『A・J・トインビー 回想録I』社会思想社から。
2010-08-15 : 御書と青年 :
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