御書と青年 10/11 異体同心の前進

池田名誉会長が語る青春勝利の指針
御書と青年 10/11 異体同心の前進
  (2010.5.18/19 聖教新聞)


御聖訓「異体同心なれば万事を成し」
団結こそ最強の力
勝利へ! 心一つに歴史を創れ
苦闘は自身を鍛える青春の宝
わが生命を王者の如く
真心と真剣な祈りは必ず通じていく。「確信の声」が相手を動かすのです


棚野男子部長 いよいよ情熱光る「青年の月」です。
 7月11日の「男子部結成記念日」を大勝利で飾りゆこうと、一丸となって拡大に打って出ています。
池田名誉会長 皆、元気だね! 広宣流布は、君たち青年の熱と力で決まる。一段と深き自覚を持って、勇気凛々と前進してもらいたい。
熊沢女子部長 女子部は7月19日に「結成記念日」を迎えます。私たち池田華陽会も、断じて新たな「師弟勝利の門」を開いてまいります。
名誉会長 これほど明るく、にぎやかな、希望に満ちた青年のスクラムは、世界のどこにもないでしょう。
 いまだ厳しい経済不況の中で、奮闘している友も多い。皆が励まし合い、支え合って、乗り越えてもらいたい。私も一生懸命、題目を送っています。一人一人が粘り強く「信心即生活」「仏法即社会」の実証を示し切って、功徳満開の青春であってもらいたい。これが私の願いです。
阿部関東青年部長 大関東の青年部も燃えています。
 50年前、「池田先生の第3代会長への推戴を急げ!」との声を真っ先に上げたのは、埼玉県の青年部でした。関東は、師弟直結の誇りを受け継いで、断固、勝ちます。
名誉会長 関東は明るいね! 埼玉も関東も、私の手づくりです。
 古来、「関八州を制する者は天下を制す」というが、関東は今や日本だけではなく、世界広宣流布の誇り高き要衝であり、大本陣です。
 使命が大きいから、苦労も大きいに違いない。しかし、若き南条時光への御聖訓にも「しばらくの苦こそ候とも・ついには・たのしかるべし、国王一人の太子のごとし・いかでか位につかざらんと・おぼしめし候へ」(御書1565㌻)と仰せです。
 今、歯を食いしばって戦い切ったことが、全部、汝自身の生命を、王者の如く荘厳していくのです。
 戸田先生の事業が最も大変だった時も、その打開のために私は埼玉を奔走しました。
 一番、苦しい時代でした。だからこそ、一番、光り輝く黄金の歴史となっています。
棚野 若き日の池田先生が、戸田先生のために埼玉を駆けめぐっておられた当時の日記(昭和25年10月)に、こう記されていました。
 「戦いは、毎日激烈を極む。唯、勝つことを願い、前に前に進む以外の道なし」
 「進め、叫べ、戦え、若いのだ。若いのだ。今、活躍せずして、いつの日か、青春の戦う日があるのだ」
 この先生のお心のままに、団結して歴史を創ります。
 そこで今回は「異体同心」をテーマに、うかがいたいと思います。
名誉会長 わかっているようで奥深い、大事なテーマです。仏法実践の極意であり、あらゆる戦いの勝利の要諦です。私たちが常に立ち返るべき原点といってよい。

川越での御書講義
阿部 関東の同志が誇りとし、宝としている歴史の一つは、埼玉の川越における池田先生の御書講義です。
 この講義でも「異体同心の団結」を教えていただきました。これが「鉄桶の埼玉」の淵源です。
 以前、新井関東男子部長、照喜納総埼玉男子部長をはじめ男子部・学生部の有志が、この「川越講義」の軌跡を調べ、学ばせていただきました。
 先生が志木支部の川越地区の御書講義に足を運ばれたのは、昭和26年(1951年)9月から同28年2月まで、足かけ3年です。
 講義してくださった御書は「生死一大事血脈抄」「佐渡御書」「聖人御難事」など、記録に残っているだけでも11編に及びます。
名誉会長 懐かしいね。共に「行学の二道」に励んだ同志の顔は、私の胸奥から離れることはありません。
 川越での御書講義を開始した時、私は23歳です。戸田先生が第2代会長に就任され、事業のほうは私が一身に担いながらの戦いでした。
 先生は、私たち講義担当者に厳格に言われました。
 「ただ講義すればいいというものではないぞ。皆に不動の信心の楔を打ってくるんだ!」
 「戸田の名代として、毅然として行ってきなさい!」
 「名代」です。先生から直々に遣わされた、会長の代理として講義せよとのご指導です。この自覚と責任を持って真剣勝負で臨んだのです。一回一回が最高の訓練でした。
 師匠の若き「名代」として広宣流布の戦野を力走する。
 これほど使命ある闘争はありません。これほど光輝ある青春はありません。
阿部 「川越講義」について学ぶなかで特に驚いたのは、一編の御書の講義が終わるごとに受講者に渡されていた「修了証書」です。
 そこには一枚一枚、受講者の氏名と講師である池田先生のお名前、学んだ御書名と、講義が行われた日付が記されていました。そして、会長である戸田先生のお名前と共に、大きな印鑑が押されていました。
名誉会長 よく、とってあったね(笑い)。質素な証書でした。しかし、受講された方のご多幸を祈り、未来の栄光の記別にとの願いを込めて、お渡ししたものです。
熊沢 修了証書を家宝とされている、あるご家庭では、お孫さんに当たる池田華陽会の友が、中国の名門の大学院で学究の道を歩んでいます。彼女の学ぶ大学でも、「池田大作研究所」で先生の思想の研究が活発に行われていますと、近況を伝えてくれました。
名誉会長 一緒に戦ってきた友が功徳に包まれ、子孫末代まで勝ち栄えていかれることが、私の何よりの喜びです。
 仏法の世界で、同志と共に行動した歴史は、時とともに、無量無辺の福運となって輝きを増していくのです。

師弟直結の闘争

熊沢 先生が川越で講義してくださった「生死一大事血脈抄」に、この「異体同心」の真髄が明かされています。拝読させていただきます。
 「総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か」(同1337㌻)との一節です。
名誉会長 戸田先生から幾度も講義していただいた忘れ得ぬ御聖訓です。大聖人門下にとって最重要の御金言です。「異体同心」の心で題目を唱え、広宣流布に前進する中にこそ、「生死一大事の血脈」が流れ通うと断言なされています。
 「若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か」と仰せです。「異体同心の前進」こそ、広宣流布の生命線なのです。「異体同心」であれば、必ず広宣流布はできる。
棚野 かつて「団結は力なり」と、先生が墨痕鮮やかに認められた書を拝見したことがあります。究極の「団結の力」が、広宣流布への「異体同心」ですね。
名誉会長 大聖人が仰せになられた「異体同心の団結」が、どれほど強く尊いか。
 あの熱原の法難を勝ち越えたのも、「異体同心の団結」があったからです。
 若き日興上人は、折伏の大闘争の指揮を駿河地方(現在の静岡県中央部)で執られました。大聖人の御心を、農村の門下にも、そのまま伝え、師弟直結の信心を打ち込んでいかれたと考えられます。
 さらに、当時の身分や立場などの垣根を越えて、互いに平等で尊敬し合う同志の連帯を強めていかれました。ゆえに、いかなる迫害にも屈しない金剛不壊の和合僧が築き上げられたのです。
 「熱原の三烈士」の殉教は、何ものにも負けない、真の民衆仏法の確立を告げました。「異体同心の団結」は、師匠の御心を根幹として、不二の弟子が最前線に分け入って創り上げていくものである。このことを、日興上人は示してくださったのです。
熊沢 広宣流布を成し遂げる、この「異体同心の血脈」は、わが創価学会にのみ、脈々と受け継がれています。
名誉会長 そうです。牧口先生と戸田先生が、広布を進めるために創立された「異体同心の組織」が学会です。
 「異体同心なればかちぬ」(同1463㌻)と大聖人は仰せです。また、勝つことが「異体同心の実証」なのです。
 あの蒲田支部の2月闘争も、男子部第1部隊の大拡大も、文京支部の大前進も、大阪の戦いも、山口の開拓闘争も、札幌でも、葛飾でも、私はいつも「異体同心の前進」を最第一に心がけ、勝利してきました。

燃えよ! 敢闘精神
「関八州を制する者は天下を制す」
攻め抜く勢いが壁を破る
徹して一人に励ましを
共に悩み 笑い 進むのが創価


棚野 「異体同心」という言葉は、今や“国際語”となっています。
 4月の青年部幹部会で、アフリカのコートジボワールから参加したメンバーが、「イタイドウシン(異体同心)!」「ビクトワール(勝利)!」とかけ声をかけていた姿が、実に印象的でした。
 コートジボワールは青年部を先頭に、「異体同心」と「勝利」を合言葉として、この20年で200人から2万人へと、実に100倍もの目覚ましい発展を遂げました。
名誉会長 皆、本当に頑張ってくれている。尊い尊い仏の方々です。内戦を乗り越え、想像を絶する過酷な環境のなかで、平和と生命尊厳の連帯を広げてこられた。
 いずこの国にあっても、わが友は、皆、仲良く団結し、良き市民、良き国民として、社会に貢献し、信頼を勝ち得ておられる。
熊沢 「池田華陽会」も、世界中で異体同心のスクラムを広げています。
 欧州のSGI(創価学会インタナショナル)の女子部メンバーと懇談した折、「異体同心」が話題になりました。
 個人主義を重んじる人は、「団結」や「組織」というと、ともすると個性や個々人の人間性が軽んじられるような、マイナスイメージを持つことが多い。
 でも「異体同心」という考え方には、どこまでも「一人」を大切にする仏法の思想が込められている。そこには、欧州でも世界でも共感を広げる普遍性があるというのです。

桜梅桃李の輝きを
名誉会長 重要な視点です。あくまでも「異体同心」であって「同体同心」ではない。皆、それぞれ大切な個性がある。職業も違う。年齢や性別、性格も、千差万別です。
 今、私が対談を進めている中国文化界のリーダー・高占祥先生は、「敬其所異(其の異なりを敬う)」こそ、進歩の鍵であると語っておられた。異なるからこそ、学び合い、生かし合い、より大きな力を出していけるのです。
 「御義口伝」には「桜梅桃李の己己の当体を改めずして」(御書784㌻)とあります。それぞれの持ち味を、最大限に発揮していけるのが大聖人の仏法です。
 「異体同心の団結」は、一人一人がわが使命の舞台で最高に輝きながら、広宣流布という無上の目的へ共に前進するなかで生まれる。それは人から言われてではない。「自発能動」の団結であり、「自体顕照」の連帯です。
 どこまでいっても大事なのは、一人一人の幸福です。人生の勝利です。「一人の宿命転換」「一人の成長」が一切の根本なのです。

「共に仏道を成ぜん」
阿部 どこまでも「一人」を大切にし、苦楽を共にするのが創価の世界ですね。
名誉会長 御書には「松栄れば柏悦ぶ芝かるれば蘭なく情無き草木すら友の喜び友の歎き一つなり」(934㌻)と仰せです。
 友の喜びを、わが喜びとする。友の活躍を心から讃えていく。苦難の時は一緒に悩み、励ましを送る。共に笑い、共に泣いて、人生の幾山河を越えていく。この人間性輝く、温かな結合に、真の「異体同心」が生まれるのです。
 戸田先生は、わかりやすく言われていた。
 「君も苦労しているか、君も貧乏しているか、君も苦しいか、お互いに信心を奮い起こそうではないか──これを異体同心というのです」と。
 大聖人が若き南条時光に教えられた法華経の一節に、「我等と衆生と皆共に仏道を成ぜん」(同1561㌻)とあります。
 「皆共に」です。皆で仏道修行をし、共に向上していこう、勝利していこうとの誓願があれば、おのずと「異体同心」になるのです。
棚野 私たちは、池田先生から「一人への励まし」に徹する心を教わりました。
名誉会長 それが仏法だからです。来る日も来る日も、私は「一人」を励ましてきました。何十万人、何百万人と激励し続けてきました。
 私の願いは、全同志が幸福になることです。勝利の人生を胸を張って前進することです。そのために、私は生きてきたし、戦っているといってよい。創価の「異体同心の和合僧」は、この不惜身命の闘争の結実なのです。

永遠の「将軍学」

熊沢 「一人を大切にする」といえば、伊藤関東女子部長のお父さんは、長年、未入会でした。じつは以前、伊藤さんは、この点について、先生に直接、聞いていただく機会がありました。
 その時に先生から、「お父さんに心配かけちゃいけないよ」「お父さんに『大好き』って言うんだよ」(笑い)と激励していただいたことが、自分を見つめ、変えていく大きな原点になったそうです。
 以来、お母さん、妹さんとも心を合わせて祈り、お父さんをもっと大切にしようと心がけてきました。やがて、お父さんも「信心するよ」と決意をされました。入会後、お父さんは、一人のために献身する多くの同志の姿に触れ、深く感嘆されていたとうかがいました。
名誉会長 本当に良かったね。「心こそ大切」です。相手を思う真心、真剣な祈りは必ず通じていく。そして、大切なのは「声」です。「言葉」です。
 御書には「言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり」(563㌻)と仰せです。「慈愛の声」「正義の声」「確信の声」が、相手の心を動かしていくのです。
 ともあれ、有名な「異体同心事」で大聖人は仰せです。
 「異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし」(御書1463㌻)
 「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(同㌻)
 どんなに人数が多くとも、どんなに権勢を誇ろうとも、心がバラバラでは勝利を得ることはできない。反対に、たとえ人数が少なくても、各人が広宣流布へ「心」を合わせる「異体同心の団結」があれば、万事を成すことができると結論されている。
阿部 大聖人は続けて、「悪は多けれども一善にかつ事なし」(同㌻)と仰せです。
 「一善」とは「根本の正義」ですね。
名誉会長 そうだ。妙法流布に生きゆく仏の軍勢が最後に勝つことは、御聖訓に照らして絶対に間違いない。
 そのために大切なのは「前進」です。「勢い」です。
 70万騎という殷の大軍に、わずか八百諸侯の周が打ち勝った中国の故事もそうでした。殷の兵士たちの心は定まっていなかった。その迷う心が、周の精兵の勢いに揺り動かされて、形勢が一気に逆転したのです。
 「攻め抜く」「動き抜く」なかで、味方が広がり、真の団結が生まれる。「断じて勝つ」と決めて死力を尽くす時、本当の「異体同心」が鍛え上げられる。受け身では、「同心」とはならない。
 だからこそ、まず決意した「一人」が立ち上がることが、「異体同心」の起点となる。リーダーが真剣に祈り、率先して行動する。この敢闘精神の勢いが波動を広げる。
 戦いの中で、皆が心を合致させて祈り、大いに励まし合いながら、「異体同心の前進」を加速していくならば、どんな壁も破ることができる。
 この「異体同心の将軍学」を、今こそ、わが青年部は会得してほしいのです。
阿部 池田先生の川越地区での御書講義に出席された多宝会の先輩が、語ってくださいました。
 先生の励ましに奮い立ち、皆で仏法対話に走った日々が、どれほど楽しかったか。
 ある婦人部の方は、当時、経済的に大変な中、やっと中古の自転車を手に入れました。ペダルをこぐと「ギィッコン、ギィッコン」と賑やかな伴奏付き(笑い)。
 でも、「寂しくなくて、ちょうどいいわ」と(笑い)、朗らかに折伏に励まれ、見事に生活革命された、とうかがいました。
名誉会長 尊いね。
 日蓮大聖人は仰せです。
 「此の良薬を持たん女人等をば此の四人の大菩薩(=上行・無辺行・浄行・安立行)・前後左右に立そひて・此の女人たたせ給へば此の大菩薩も立たせ給ふ乃至此の女人・道を行く時は此の菩薩も道を行き給ふ」(御書1306㌻)
 広宣流布のために奔走する創価の尊き母を、仏菩薩が護らないわけがありません。同志と歩む、その道は、永遠に「常楽我浄」の金の道です。

仏意仏勅の団体
熊沢 今の時代性でしょうか。メンバーの中には「一人で信心をするのはいいんですが、皆と一緒に活動するのが苦手なんです」と言う人もいます。これは、「組織」をどう説明するかにつながると思いますが……。
名誉会長 信心の目的とは何か。それは、どんな苦難や悩みをも悠然と乗り越えていける、「大山」のごとき自分自身を創り上げることです。
 これが「一生成仏」です。しかし悪世末法にあって、自分一人だけで仏道修行を成就することは、現実には不可能に等しい。
 御書には明快に仰せです。
 「夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬれば・たうれず」(1468㌻)
 「甲斐無き者なれども・たすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちには・たうれぬ」(同㌻)
 最後まで正しき信心を全うし、真実の勝利の人生を歩み通していくためには、自分を支えてくれる「善知識」の存在が不可欠です。
 この御聖訓に示された通りの「善知識」の世界が、わが創価学会なのです。
棚野 はい。青春は、心が揺れ動く年代です。時代は乱れています。今の社会では、ちょっとした悪縁に触れて、道を踏み外してしまう青年も少なくありません。
 学会は、三代の師匠が命を賭してつくりあげてくださった「幸福の安全地帯」です。この使命の庭で、多くの良き仲間と、充実の青春を送れることに感謝は尽きません。
名誉会長 学会は、互いに飾らず、ありのままの人間として励まし合い、共々に幸福を勝ち取る「庶民の城」です。
 人工的につくろうとして、つくれるものではない。牧口先生、戸田先生が心血を注がれた仏意の団体です。万人の成仏、そして広宣流布を目的として、「仏の願い」が呼び出した仏勅の団体としか、いいようがありません。
 「立正安国」の旗を掲げ、いかなる難も恐れない。誇りと喜びに満ちあふれた「戦う民衆」「目覚めた民衆」の連帯が、創価学会です。
 「創価の世界的広がりは現代史の奇跡」と、心ある識者は感嘆しております。
 この「異体同心の大城」を築いてくださったのが、皆さんの父母であり、多宝会・宝寿会・錦宝会の皆さま方であることを、絶対に忘れてはならない。この方々の気高き芳名が、人類史に永遠に輝くことは間違いありません。
棚野 今こそ、学会2世、3世の私たちが戦います。
 学会の会合は、たとえ行く前は気が進まなかったとしても(笑い)、出れば元気になります。どんなに忙しくても、学会活動に励めば、生命力が強く豊かになります。
 これが、誰もが実感する学会の素晴らしさです。
名誉会長 最高の「善知識」の集いに連なるのだから、力が湧いてこないわけがない。人間革命の善友です。
 「立正安国論」には、「悦しきかな汝蘭室の友に交りて麻畝の性と成る」(御書31㌻)と説かれています。創価の同志こそ、「蘭室の友」です。
 創価学会の和合僧自体に、人の善性を呼び覚まし、高めゆく力が漲っているのです。

地球大の規模で
阿部 一昨年の9月、先生に見守っていただき、代表3万6000人による埼玉青年部総会を、さいたまスーパーアリーナで盛大に行うことができました。
 ここには、ブラジルの青年部の代表も参加し、感動をわかち合いました。そのメンバーが核となって、昨年の5月3日には、サンパウロ市で青年部2万人の文化総会を堂々と開催しました。
名誉会長 そうだね。ブラジルの文化総会に参加した青年たちの多くが、この1年で、弘教を実らせたとのうれしい報告も届いています。
 世界の青年部が、互いの健闘を讃え合いながら、異体同心で、壮大な地球の広宣流布を推進する段階に入った。
 ゆえに日本の君たちが勝つことが、全世界の同志の希望となり、未来の後輩の模範となる。その誉れは大きいよ。
阿部 はい。断じて勝利の歴史を残してまいります。
熊沢 広宣流布の世界的な広がりといえば、仕事のためアメリカに滞在している女子部員が、現地の座談会に参加した感想を語っていました。
 本当に多彩な人種や民族の人たちが一つの会合に集い、和気あいあいと語り合って、師弟不二の前進を決意している。まさに「異体同心の団結」は地球大のスケールだと感激したといいます。
名誉会長 グローバルな視野に立った時に、学会の存在が、いかに重要な意義を持っているかがよく見えてくる。日本にいては、かえってわからないかもしれない(笑い)。
 毎日毎日、皆さんが当たり前と思って取り組んでいる地道な運動こそが、時代を創り、世界を変えているのです。これが、広宣流布という最高最善の道です。
棚野 アメリカの宗教ジャーナリストであるストランド氏は指摘されました。
 「地涌の菩薩が人類共通の大地から出現したということは、すべての人々が、手をたずさえて人類共和の目的に進む存在であることを教えたものではないか」
 そして、池田先生の「開かれた対話」を模範として、SGI(創価学会インタナショナル)は活発に社会に出て交流している。ここに、多様な人々を包み込みながら発展する鍵があると論じておられました。
名誉会長 「多民族、多様性の調和する社会」という、人々の夢を実現しているのが、創価の異体同心の世界なのです。そこに、多くの識者が人類の宿命を変える可能性を見出し、期待しています。

万人の尊厳と平等の哲学が輝く
異体同心は人類の理想
識者「学会には人々を融合させる力が」
平和のための闘争は「これから」だ!
誠実な対話に信頼の花は爛漫と


「勇気」から波動が
阿部 マハトマ・ガンジーの直系の弟子であったパンディ博士(インド国立ガンジー記念館副議長)も、紛争の歴史を転じゆく願いを込めて、こう語られました。
 「何よりも人類を融合させるために皆が団結すべきです。それには創価学会が有効な働きをもっていると信じます」と。
 なぜ、創価の「異体同心」には、人類の融合をリードする力があるのでしょうか?
名誉会長 第1に、深い「哲学」があるからです。
 第2に、たゆまぬ「行動」があるからです。
 第3に、一貫した「勇気」があるからです。
 異体同心には、万人が皆、平等であり、尊極の生命であるという法華経の「哲学」が裏づけにあります。
 日蓮仏法には、人種や民族、階層、男女などの差別がまったくありません。大聖人は「一人を手本として一切衆生平等」(御書564㌻)であり、「男女はきらふべからず」(同1360㌻)と宣言されています。
 「万人の成仏」という可能性を信じ抜いているからこそ、「異体」の「同心」が成り立つ。一人一人が妙法の力によって最大に輝いているからこそ、最高の調和が可能になるのです。
熊沢 今の指導者層の迷走を見ても、その根底に深い哲学がない、確固たる信念がないことが、根本的な要因だと思います。
 私たち女子部は「世界一の生命哲学を学ぶ」「正義と友情の華の対話を」との指針のままに前進します。
名誉会長 そうだね。創価の乙女が語った分だけ、時代は大きく動き、未来が開ける。
 創価の異体同心が、なぜ強いか。たゆまず対話の「行動」を積み重ねているからです。手を抜かないからです。
 組織の異体同心といっても、人類の結合といっても、原理は同じです。
 友のもとへ、何度も何度も足を運ぶ。立場や肩書ではなく、一人の人間として語り合い、心を結んでいく。その堅実な繰り返しから、真実の和合が生まれるのです。
 また社会にあっては、どんなに不信の壁が立ちはだかっていても、爪を立てる思いで、誠実に対話を繰り返してきた。だからこそ、妙法は、世界に広まったのです。
 埼玉が生んだ、日本の近代経済の父・渋沢栄一氏も、「世に至誠ほど根底の深い偉力あるものはない」と語っています。人間関係が希薄になっている現代社会にあって、ますます大切なのは誠実な「対話」です。
 大聖人ほど「対話」を大切にされた方はおられません。御書には「日蓮は、この法門を語ってきたので、他の人とは比較にならないほど多くの人に会ってきた」(1418㌻、通解)とも仰せです。
 皆さんの対話は、この大聖人に直結する仏道修行です。
 反発される時もあるでしょう。しかし、その分だけ自分の生命が強く鍛えられます。
 大聖人は「ついにをそれずして候へば、今は日本国の人人も道理かと申すへんもあるやらん」(御書1138㌻)と仰せです。
 その時は相手の心が変わらなくとも、勇気と誠実の対話は必ず信頼を残します。その信頼が、最後に大きく花開くのです。

魔を打ち破れ
熊沢 あまりにも尊い創価の「異体同心」の世界を、私たちは断じて護り、広げてまいります。
名誉会長 仏法は峻厳です。「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(同1190㌻)と仰せの通り、油断すれば、魔に付け入る隙を与えてしまう。魔とは分断を狙う働きでもある。
 御書には、こう戒められています。
 ──内から言い争いが起こったら、“シギとハマグリの争い”のように“漁夫の利”となるおそれがあります。南無妙法蓮華経と唱えて、つつしみなさい。つつしみなさい──(同1108㌻、趣意)と。
 この御書をいただいたのは、池上兄弟の弟の宗長です。兄の宗仲が、極楽寺良観らの陰謀によって、父から勘当されたのも、いわば兄弟に対する離間策でした。
 ですから、大聖人は、兄弟の団結、そして夫人たちも含めた団結こそが、勝利への決め手であると御指導されたのです。一人一人が自らを人間革命しながら、広宣流布の大願のために心を一致させる「鉄桶の団結」こそが、魔を打ち破り、「異体同心の勝利」を実現するのです。
阿部 3年前、先生は埼玉池田研修道場を訪問された際、「『破邪顕正』といっても、あくまで『破邪』が先である。まず悪と戦い、悪を打ち破るのだ」と教えてくださいました。関東の青年部は、この指針を生命に刻みつけて勇猛精進してまいります。
名誉会長 青年時代、私は埼玉でも、栃木でも、破邪顕正の闘争の先頭に立ちました。千葉で、茨城で、群馬で、広宣流布の拡大のため、会員を護るために、全身全霊で戦いました。
 「関東に難攻不落の大城を築け! そうすれば広宣流布の未来は盤石だ」とは、戸田先生の遺言です。
 「異体同心」の「心」とは「広宣流布を願う心」です。「同志を尊敬する心」です。「師子王の心」です。その究極は「師弟不二の心」です。
棚野 青年部は、「師弟不二の信心」「破邪顕正の言論」、そして「異体同心の団結」で、必ずや大勝利の金字塔を打ち立ててまいります。
名誉会長 苦しい時こそ、題目を朗々と唱え抜くことです。題目は師子吼です。
 大変な時こそ、けなげな同志に、声を惜しまず、ねぎらいと励ましを送り続けることです。学会歌を、皆で声高らかに歌うことです。声が、力になり、勢いになる。
 御聖訓には、「始中終すてずして大難を・とをす人・如来の使なり」(同1182㌻)と仰せです。
 「もう、これくらいで」といった安易さや、「もう大丈夫だ」との油断は大敵です。互いに励まし合いながら、共に最後の最後まで持てる力を最大限に出し切っていく。これが「異体同心の団結」です。
 立正安国のため、一つ一つ力を合わせて勝ち越えていく。そこに広布と人生の金剛不壊の城が築かれるのです。
 ともあれ、万年の広宣流布の実現へ、戦いは「いよいよこれから」だ。一切は今から始まる。目覚めた青年の異体同心の奔流は、誰も止められない。
 「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」(同1192㌻)です。「いよいよ・は㌻りあげてせむべし」(同1090㌻)だ。
 若き敢闘精神のスクラムに勝るものはない。青年の怒濤の前進で、新時代の緑野を開いてもらいたい。君たちの青春の大勝利を待っています。


渋沢栄一の言葉は、『青淵百話』同文館から。
2010-05-20 : 御書と青年 :
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