広東商学院「名誉教授」称号授与式

中国 広東商学院「名誉教授」称号、「名誉図書館長」称号授与式     (2010.3.10 創価大学)

 中国の広東商学院から創価大学創立者の池田名誉会長に「名誉教授」称号、香峯子夫人に「名誉図書館長」称号が贈られた。名誉会長夫妻の日中友好、世界平和への傑出した貢献を讃えるもの。いずれも外国人初の栄誉である。授与式は10日、広東商学院の王華学長一行が東京・八王子市の創価大学を訪れ、晴れやかに挙行された。また、名誉会長の詠んだ“友誼の漢詩”が広東商学院に贈呈された。

王学長の授与の辞

友好の足跡は勇気の証し
先見性に富む智慧に学べ


 1968年(昭和43年)9月8日、池田先生は、未来を担う学生たちの前で講演されました。
 それは、深い哲学的な智慧と神聖な使命感、そして崇高なる正義感から、中日両国の関係正常化を提起し、中国の国連における合法的地位の確立を訴える提言でした。
 その提言は、世界を覆っていた暗雲を打ち払い、中日関係の歴史において、一つの“ターニングポイント″となりました。
 そして72年、中日国交正常化がついに実現し、74年には、周恩来総理と池田先生との歴史的な会見が行われたのです。
 提言からすでに40数年が経過し、私たちは、万柔の花開く季節に日本を訪れ、一人一人の心は、池田先生の春風のような温かさに満たされています。
 池田先生は、中日の交流を推進されたのみならず、世界の進歩を促進した平和の使者であります。
 世界各地を奔走し、各国のリーダーや政治家、文化・学術界の代表的人物と、世界の平和や人類の進歩など、重要な課題について対話を繰り広げ、その精神は世界の市民に大きな影響を与えてこられました。
 旧ソ連のコスイギン首相は「平和に関する、また人間のためのよりよき生活を望む理想は、われわれとまったく同じである」と述べ、米国のキッシンジヤー元国務長官は「今後も友人として意見を交換していきたい」と語りました。
 また、英国のトインビー博士とは、“人類は過去500年に技術面での統一を果たした。将来は、政治と精神の分野の融合を成し遂げるだろう”との展望を論じています。
 世界平和に対するご貢献から、池田先生は「国連平和賞」「国連栄誉表彰」、国連難民高等弁務官事務所の「人道賞」、「アインシュタイン平和賞」を受章され、「中日友好の使者」称号、「人民友好の使者」称号、ブラジルの「南十字国家勲章」など、ご実績にふさわしい顕彰を受けておられます。
 『詩経』の大序には「詩は志の之く所なり。心に在るを志と為し、言に発するを詩と為す」とあります。
 池田先生の「志」「言葉」「行動」はすべて、壮麗なる詩といえましょう。
 池田先生は、著名な思想家、哲学者、世界的な人道主義者、社会活動家、教育者、文学者、桂冠詩人、そして写真家であります。その学識は人文科学のほとんどの領域に及び、その思想は奥深く、知識は豊かにして、精緻な理論を多くの著作に著しています。
 そのリーダーシップは、生命尊厳の思想を根本に、国や民族の強固な壁を打ち砕き、中日友好と世界平和を推進しています。
 さらに、創価幼稚園から創価大学までの教育機関を創立し、国際的な教育と文化の事業を促進してこられました。
 古代ギリシャの数学者アルキメデスは、“長いてこが与えられれば地球を動かしてみせよう”と言いました。
 池田先生が進める偉大な事業は、強靭で無窮の精神を“てこ”とし、世界の恒久平和と持続的発展を推し進めておられるのです。
 中日友好と世界平和を推進するための池田先生の偉大なる勇気──その実践には、仏教思想と人間学に基づく、壮大にして先見性に富む大いなる智慧があります。
 先生は、「法華経」をもとにした生命哲学をもって現実社会で戦っておられます。
 そして、人類社会を鋭く洞察し、人間の平等を唱え、人々に楽を与え苦を除き、大慈大悲の行動を続けておられます。
 それらは、中国の儒教が説く「仁愛《じんあい》」「大同《だいどう》」、墨子の「兼愛《けんあい》」「非攻《ひこう》」、道教の「道は一を生じ、一は二を生じ、二は三を生じ、三は万物を生ず」と相通ずるものです。
 偉大な思想家は、偉大な教育者でもあります。池田先生は、哲学者がもつ鋭い眼差しで、全人類の共通の利益から発想し、創価大学などの教育機関や、戸田記念国際平和研究所などの学術・平和機関、さらに東京富士美術館、民主音楽協会などの文化機関を創立されました。
 そして、青年たちの国際性と慈悲の心を育んでおられます。それら多くの成果は、世界の注目を集め、特に中日両国の教育界の模範となっています。
 広州の白雲山の麓、珠江の畔に立つ広東商学院は、自らを鍛え、進歩を求める談論風発の学舎です。崇高な志と健全な人格を備える優れた人材の育成を目標としています。
 これは、池田先生が語られた“教育の根本的課題は、人間がどのような存在であり、人間はどのように生きるべきかという最重要の問題に明確に答えることにある”という指針と共通するものであります(大拍手)。
 このたび、池田先生が、広東商学院の名誉教授称号をお受けいただきましたことは、本学の学生の成長に対し、また本学のより一層の発展に対し、そして中日友好関係の強化・深化に対し、計り知れない恩恵をもたらすものと信じています。
 「陽春 徳沢《とくたく》を布《し》き、万物 光輝を生ず」
 池田先生の人徳の風は、高き山と長き流れに吹き渡り、先生の言動に、天地は感動の色を浮かべます。
 今この時、私は大きな喜びとともに、池田大作先生を広東商学院の名誉教授に、香峯子夫人を広東商学院の名誉図書館長にお迎え申し上げます。
 とともに、ご夫妻の、教育事業に対する卓越したご貢献に、心から感謝申し上げます(大拍手)。

名誉会長の謝辞(代読)

青年よ! 新たな友情の航路を

千年の商都広州に立つ人材の学府

王学長「高く遠大な志を持て」
戦い続ける人が勝つ


 一、貴・中国の偉大な文豪であられ、広東に縁深き郭沫若《かくまつじゃく》先生は、名山・白雲山の朝を壮麗に詠い上げておられます。
 「旭日・朝の霞に
   紅雨《こうう》 乱れ
  天風・海水に
    白雲 閑なり」
 私も、1974年の5月、貴国への最初の一歩を印した折、白雲山の英姿を心に刻みつけた一人であります。
 この白雲山から昇りゆく旭日のごとく、隆々たる大発展を遂げておられる人材の光の城こそ、貴・広東商学院なのであります(大拍手)。
 本日、貴学院から名誉教授の称号を賜りましたことは、私の最大の誇りであり、喜びであります。誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 さらにまた、妻にも「名誉図書館長」の称号を賜りました。
 貴学院の図書館が、どれほど貴重な蔵書を擁しておられるか。私たちはよく存じ上げております。
 妻は、この栄誉を、広東と交流の深い香港で社会貢献を重ねる、古くからの大切な友人の方々と、ぜひ分かち合わせていただきたいと申しております。
 心より、厚く厚く御礼を申し上げます(大拍手)。

若き俊英が乱舞
 一、広東省の省都・広州の天地は、いにしえより、海のシルクロードの起点として栄え、世界の交易の一大拠点として発展した“千年の商都”として、あまりにも有名であります。
 とともに、中国革命の父・孫文先生が決起した天地であり、今日の貴国の経済発展の原動力となった「改革・開放」政策の電源地でもあるのです。
 私たちが尊敬してやまない周恩来総理と、穎超先生のご夫妻も、広州をこよなく愛しておられました。
 お二人は不二の同志として、新たな人生を広州から開始されたのであります。
 世界的に名高い「広州交易会」(貿易展示会)の名称も、周総理のご提案によるものとうかがっております。
 その意義深き天地に、堂々と聳える英知の殿堂として、貴学院は貴国の繁栄を牽引してこられました。
 キャンパスに隣接する「広州交易会」での実習を取り入れた画期的なカリキュラムも、今、大きな注目を集めております。
 さらにまた、専門性の強化と独創的な研究を目指した教育プロジェクトも、高い評価を受けておられます。
 そして、学生の就職率は、実に99パーセントを誇られるなど、幾多の優秀な俊英を、澎湃と社会に送り出してこられました。
 各分野での卒業生の活躍も、誠に目覚ましいものがあります。
 尊敬申し上げる程飈《ていひょう》党委書記、そして王華学長の雄渾のリーダーシップに、私たちは最大の敬意と賞讃をお贈りしたいのであります(大拍手)。

激動の社会に断じて負けるな
 一、貴学院は掲げておられます。
 「人材立校」(人材で大学を立てる)
 「学術強校」(学術で大学を強くする)
 「服務興校」(奉仕で大学を興す)
 そして、「特色優校」(特色で大学を優れさせる)という教育理念を体現してこられました。
 大学を創立し、建設してきた人間として、心からの賛同と共鳴を禁じ得ない指標であります。
 特に私は、王学長が、この思想を踏まえ、常々、若き学才たちに訴えておられる信念に、深く胸打たれるのです。
 それは「高く遠大な志を持て」との一点であります。
 学長は、昨年の卒業式でも、こう励ましを贈っておられました。
 「苦境を持ちこたえ、堅忍不抜の“志”を持ち、何度負けても戦いを止めない勇気さえあれば、必ず成功の彼岸に辿り着くことができる」
 激動の社会の荒波に立ち向かう愛弟子たちへの何と力強い、何と温かな励ましでありましょうか。
 学長の大海原のように深い深いお心が、私に痛いほど迫ってまいります。
 日本は、今、深刻な就職難に直面しております。
 さまざまな試練に挑む日本の学生たちにも、私は、学長のこの激励を、そのまま伝えていきたいのであります(大拍手)。
 あの孫文先生も、「挫ければ挫けるほど奮い立ち、事あれば事あるほど勇み立ち」(伊藤秀一訳「心理建設」、『孫文選集 第2巻』所収、社会思想社)という不撓不屈の志を燃え上がらせて、大業を成し遂げられたことを、私たちは決して、忘れてはならないでありましょう。

価値創造を担う信念の前進を!
 一、貴国の『礼記』の一節には、こう綴られています。
 「善く歌う者は、人をして其の声を継がしむ。善く教うる者は、人をして其の志を継がしむ」(竹内照夫著『新釈漢文大系28』明治書院。現代表記に改めた)
 教育の真髄は、いったい、どこにあるか。
 それは、王学長が示してこられたように、何ものにも怯まない「高く遠大な志」の継承にこそあるのではないでしょうか。
 私の人生の師である戸田城聖先生は、数学の天才の教育者であるとともに、卓抜した実業家でもありました。
 先生は、「経済」の本義である「経世済民」の志を高々と掲げ、社会に信念の青年を送り出したいと語っておりました。
 そして、民衆の幸福と社会の繁栄のために、時代の動きを鋭敏に察知しながら、新たな価値を創造せよと、教えられたのです。
 この点、王学長が、学生たちに「広い視野と大きな度量で時代の求めるものを把握すること」を促され、「創造に勇気ある開拓者たれ」と呼びかけておられることと、重なり合うのです。
 高邁なる精神性を涵養し、かつ実学に徹しておられる貴学院と、わが創価の理念とが、深く響き合っていることを、私は心からうれしく、光栄に思っております(大拍手)。

周総理
“真の友と行動せよ 実践で英知を磨け”


自らを鼓舞せよ
 一、本日、私も妻も、誉れ高き貴学院の一員とさせていただきました。
 先生方と手を携えて、21世紀の中国と日本、そして世界の青年たちが、心を結び合って進みゆく、平和と創造の新たな友情の航路を開いてまいる決心であります。
 その真情を、周総理が若き日、自らを鼓舞して書き記した言葉に託したいと思います。
 「肝胆を有する人と事を共にし、無学の句《く》処《しょ》より書を読まむ」(真に心通い合う友と勇敢に行動し、実践の中で英知を光り輝かせていく)
 結びに、王学長をはじめ、ご列席の皆さま方のご健勝、そして貴・広東商学院の無窮の大発展を、心よりお祈り申し上げ、私と妻からの謝辞とさせていただきます。
 本日は、誠に誠に、ありがとうございました。謝謝!(中国語で「ありがとうございました!」)(大拍手)

名誉会長 漢詩を贈る

廣招英才勤勵學
商宜明辨重篤行
王道和諧兼厚
華南學子勇拓新

〈大意〉
広く英才を募り、その英才は学問に勤《いそ》しみ、
商いを学ぶには是非を弁え、
学んだことを実践に移す事が大事である。
王道を行けば、調和が得られ、
人間的にも厚徳になるのであり、
華南の学生たちは、
勇んで新たな時代を切り拓いている。

※漢詩には、学長名(王華)と大学名、そして校訓の「厚徳・励学・篤行・拓新」が入っている。
2010-03-14 : スピーチ・メッセージ等 :
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