グアム・コミュニティーカレッジ「名誉教授」称号授与式 

グアム・コミュニティーカレッジ「名誉教授」称号授与式          (2010.1.15 現地時間)

発展するグアムの未来を担う民衆教育の揺籃「グアム・コミュニティーカレッジ」から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に、第1号となる「名誉教授」の称号が贈られた。SGI会長に就任して35年、一貫して世界中に平和・文化・教育を推進し、国と国を結んできた功績を讃えたもの。授与式は15日午後(現地時間)、マンギラオの同カレッジで厳粛に挙行され、同カレッジの教員のほか、グアム大学のロバート・アンダーウッド学長ら来賓など約130人が参加した。

ラモス理事長の授与の辞

平和と調和を促進青年を啓発

 本日、ご参集された皆さまと、この慶事を分かちあえること以上に喜ばしいことはありません。歓喜あふれる集いというのは、私たちの文化の一部であります。
 特に私たちは、本日のような卒業や学位授与といった学業成就の時、また功績が顕彰される機会を祝賀することによって、自らのゴールを達成した方々が映し出す壮麗な輝きに浴する喜びを得るのです。
 さらに、そうした方々の姿を通して、私たちは、人には何かを成し遂げる傑出した力があることを再確認し、自ら掲げた夢に向かって進んでいこうと励まされるのです。
 本日の式典は、そうした祝賀の一例であります。名誉教授称号の授与は、学問の一分野への顕著な貢献を讃えさせていただく慶事であります。よって、名誉学術称号という顕彰は、その人物の貢献が、その学術機関の学位記を取得し卒業した者によってなされた貢献と同等のものであるということを認める意味をもっています。
 名誉教授称号ならびに名誉学位記の授与の慣例は、中世までさかのぼり、高等教育機関が、さまざまな理由によって、教授という資格や学位記授与の要件のいくつか、もしくはすべてを免除するに足る人物がいると確信したことに始まります。
 名誉学位の歴史は、1470年代後半に、オックスフォード大学からライオネル・ウッドヴィルに対して授与されたことにさかのぼります。
 名誉教授称号や名誉学位記を授与するにあたり、大学は、社会における知識の牙城としての大学の使命、ならびにその大学に連なる人々に学問の追究を奨励し、研究や活動の推進を担う責任をあらためて確認します。
 また、わが地域のような島嶼社会においては、教育の価値と水準を示す取り組みを社会に掲げる役割も果たしております。
 本日、グアム・コミュニティーカレッジは、数多くの著作、講演によって、世界の平和と調和に関する対話を推進し、平和行動主義と持続可能な開発・発展への取り組みによって多くの老若男女に等しく啓発を与えてきた傑出した人物に名誉教授称号を授与させていただくことにより、学術の伝統を継承するものであります。
 グアム・コミュニテイーカレッジは、全世界の272の名誉学術称号を贈った最高学府の範に続きます。
 1975年5月に、第1号が授与されて以来、ロシアから南アフリカ、アルゼンチンから中国、ボリビアからモンゴルに至るまで、さまざまな学術機関が池田博士に名誉学位記、名誉教授称号を授与してこられました。
 グアム・コミュニティーカレッジは、本日の式典において、世界で273番目の栄誉を贈る学術機関として、池田博士に名誉教授称号を授与させていただけますことを心から誇りに思います。
 最後に、この名誉教授称号によって、池田博士の重要なご活動、ご著作が一段と際立ち、グアム・コミュニティーカレヅジの学生・教職員をはじめ、本日参集された各界の皆さまが、わが地域において、同じく平和の文化建設という尊い目標に向かって前進する励みとなることを念願するものです。
 本日は、誠にありがとうございました(大拍手)。

オカダ学長のあいさつ


わが大学は創価の哲理を共有


 本日は、池田博士を顕彰する意義深き式典にご参列いただくため、ここグアム・コミュニティーカレッジに創価学会の代表の皆さまとご来賓の方々をお迎えできましたことを、誠にうれしく思います。
 池田博士が身を挺して掲げてこられた“教育は人類にとって最重要の事業である”“教育は学生の成長を促し、幸福にするものでなければならない”との教育理念は、本学の掲げる「ミクロネシアにおいて最高水準の教育と職業訓練の機会を提供し、専門的職業と技術的労働力開発のリーダー校たらん」との理念と、ある意味で類似性を持つものであります。
 一見しただけでは、池田博士と本学の理念の間にはあまり類似性がないように思われます。しかし、教育が、生活や家族を支えるための手段を人々に与えるものであることを考えると、それらが人々の人生に具体的な満足や幸福感をもたらしてくれるものであることにも気付かされます。
 自分で生きる手段を持ち、他人にも寛容になれるということは、すなわち、自身の平穏を実現し、その平和の波動を周りの人々にも広げていけることだと思います。
 この道理は、皆さまにとっても慣れ親しみのあるものではないでしょうか。なぜならば、創価の哲理は、教育をもって人々を育成し、その人々がより平和な世界の実現に向け貢献することを目指しているからです。
 教育とはエンパワーメント(能力開発)である──池田博士はその生涯を懸けて、この哲理を推進してこられましたが、わがグアム・コミュニティーカレッジも同じです。
 グアムは今、この60年余で最大の変革期と成長期を迎えようとしていますが、本学は、そうした状況に備えようとするこの島の労働力を育成・訓練するための重要な役割を担うこととなります。
 本学は、グアムの住民が、これからこの島にもたらされるであろうさまざまな職業を確保し、それにより家族を支え、平和で幸福な生活を享受できるよう技能や知識という力を与えていかなければいけません。
 我々はここグアムにおいて、これから何年にもわたり多くの変化を目撃することになるでしょう。
 しかし、人々が自立し、成功を収め、幸福となりゆくために、教育が人生における最重要事であることは、これからも永遠に変わることはありません。
 そして、池田博士こそがこの規範を示してくださった方なのであり、我々はそのことに対し感謝をするものであります。
 池田博士はかつて“創価教育は各個人の無限の可能性への確信に根差すものである”と記されました。
 ここグアム・コミュニティーカレッジでは学生たちに、自身の成功物語を綴ることは可能であると教え、学業で成功を収めるよう励ましています。
 教育における成功は、人生における成功にも通じていくことを我々は知っておりますし、自身の人生のために価値を生むことを行っていけば、それはすなわち地域社会への建設的な貢献にも繋がると信じております。
 建設的な社会は、平和な社会へと通じます。そして、どこにいようと我々全員が等しく目指すものは平和なのであります。
 ありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

環太平洋の世紀が到来
平和の大海原へ! 人材の万波を広げよ!


「生命の故郷《ふるさと》」「永遠の都」グアムから人類共生の哲学を発信

「開かれた民衆のための大学」の信念
挑戦また挑戦で栄光築け


 一、ハフア・アデイ(チャモロ語で「こんにちは」)!
 本日、私は、人類の平和の大海原へ、人材の波を、万波と広げゆかれる民衆教育の大殿堂、貴グアム・コミュニティーカレッジより、最高に栄えある「名誉教授」の称号を賜りました。
 これ以上の喜びはございません。先生方のご厚情に、厚く厚く御礼を申し上げます。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 一、「報恩」を主題とした仏法の重書には、「根ふかければ枝しげし源遠ければ流ながし」(御書329㌻)という一節があります。
 あらゆる運動の歴史において、その起点はいずこにあるのか。その原点をいずこに定めているのかという一点は、最重要のテーマであります。
 仏法の人間主義を基調とする、私たち創価の平和と文化と教育の民衆運動の「起点」、そして「原点」は、ほかのどこでもありません。
 それは「地球上の楽園」と謳われる、ここグアムの天地なのであります(大拍手)。

SGI発足の地
 一、1975年(昭和50年)の1月26日、グアムに、世界51力国・地域の代表が集まり、SGIは、はるか万年の未来を見つめつつ、新たな一歩を踏み出しました。
 太平洋戦争の激戦地として、あまりにも深い悲劇を刻んだグアムを、二度と戦場にさせてはならない。そして、このグアムから、平和創造への新たな希望のメッセージを、人類に発信していくのだ──これが、私たちの断固たる決意であり、真剣な祈りであったのであります。
 SGI発足の会場に用意された署名簿には、国籍の欄が設けられておりました。
 私は、そこに「世界」と書き記しました。
 まさに、この時、グアムは、平和を願う私たちの「生命の故郷」となり、「永遠の都」となったのであります(大拍手)。
 あの日から35星霜。最大に意義深き、貴力レッジからの栄誉を、私はグアムを心から敬愛してやまぬ世界192力国・地域の全同志とともに、謹んで拝受させていただきたいのであります(大拍手)。

「学びの人生」を
「勝利の人生」を

 一、貴カレッジは、オカダ学長の高邁なるリーダーシップのもと、「地域に開かれた民衆のための大学」「地域からの教育的・文化的な人材育成の要請に応える大学」として、見事な大発展を遂げてこられました。
 そして、使命の各分野で活躍し、地域社会に貢献しゆく優れた人材を、澎湃と育成してこられたのであります。
 それは、まさしく、世界の心ある教育者が目を見張る、尊き模範の歴史であります。
 「もし最初に成功しなかったとしても、再び挑戦せよ! そしてまた挑戦せよ!」
 学長は、この崇高なモットーのままに、不撓不屈の努力また努力を重ね、貴カレッジの栄光の城を築き上げてこられたのであります(大拍手)。
 一、学長は、愛する学生たちに、常に力強い励ましを贈ってこられました。
 「教育とは、一生涯にわたる挑戦である」
 「社会において、新しいアイデアは、常に発展している。革新も進んでいる。ゆえに私たちは、常に学んでいかなくてはならない」と。
 学長は、自らが先頭に躍り出て、青年たちが誇り高く歩みゆく「学びの人生」「挑戦の人生」、そして「勝利の人生」の道を切り開いてこられました。
 その偉大な足跡に。私たちは満腔の敬意を表したいのであります(大拍手)。

不断の成長に教育の目的が
 一、今、私は、アメリカを代表する偉大な教育哲学者ジョン・デューイ博士の後継の先生方と、てい談を重ねております。〈月刊誌「灯台」に連載中〉
 デューイ博士は「教育はすなわち生長である。教育がなければ生長はない。教育が進歩しなければ社会もまた進歩し得ない」(永野芳夫訳・大浦猛編『デューイ;倫理・社会・教育 北京大学哲学講義』飯塚書房)と語り、「不断の成長」の中にこそ、「教育の目的」があると結論しておりました。
 オカダ学長の信念とも、見事に響き合っております。
 それはまた、「月月・日日につより給へ」(御書1190㌻)を合言葉に、「平和」と「幸福」の間断なき価値創造を目指しゆく、私ども創価の運動とも深く一致するものであります(大拍手)。

人類を結ぶチャモロの心
 一、私たちは、SGIの「原点」の天地が、貴カレッジのそびえるグアムであることを、心から誇りと思い、幸福と思っております。
 古来、グアムには、多種多様な人類を融合させゆく大いなる共生の精神、すなわち豊饒なるチャモロの伝統と文化が、生き生きと脈打ってきました。
 その根幹には「イナフア・マオレク」という理念があります。
 それは「調和への努力」という意義をもち、「他者への寛容なる慈愛の心」、そして「相互に助け合う利他の精神」を表すとされているのであります。
 仏典にも「鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり」(御書769㌻)、さらに「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(同1598㌻)という美しい譬喩が説かれております。
 チャモロの先人が体現してこられたように、他者の生命を尊重し、その幸福のために尽くしゆく「調和への努力」こそ、憎悪と分断に苦しむ現代世界が、最も必要としている思想ではないでしょうか(大拍手)。
 一、私が対談した、20世紀を代表する歴史学者のアーノルド・トインビー博士も、欧州統合の父クーデンホーフ・カレルギー伯爵も、フランスの行動する作家アンドレ・マルロー氏も、そして南米チリの民主化の指導者エイルウィン元大統領も、それぞれに“未来の文明の中心は太平洋へと移動する”と展望されておりました。
 その通りに、今、現実に「環太平洋の世紀」が到来しております。
 今こそ、かつての「紛争の海」を、真の「平和の海」として輝かせていかねばなりません。
 チャモロの共生の知恵を生き生きと継承され、そして心広々と世界市民の精神を涵養されゆく貴カレッジは、まさしく、その希望の旭日の存在であると申し上げたいのであります(大拍手)。

明るい未来は必ず開ける!
 一、35年前のグアムでのSGI発足の折、祝福のメッセージを寄せてくださった一人が、人類の未来に警鐘を打ち鳴らした、「ローマクラブ」の創立者ペッチェイ博士でありました。
 このローマクラブが、環境問題をはじめ、人類の危機に立ち向かうにあたり掲げたモットーこそ、有名な「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー(地球規模で考え、地域で行動する)」でありました。
 その名に「コミュニティー」との言葉を冠された貴カレッジは、壮大な地球規模のビジョンを広げつつ、「地域」を基盤とし、「学生第一」の理念を掲げて、一人一人の青年、また市民を育んでおられます。
 教育の光によって、一人一人の無限の可能性を開いていく──まさに「民衆のエンパワーメント(能力開花)」、そして「世界市民教育」のモデルを、貴カレッジは示されているのであります。
 ここにこそ、最も地道にして、最も確実な「人間教育」即「平和創造」の王道があるといってよいでありましょう(大拍手)。
 いまだ世界的な経済危機の傷も深く、21世紀の前途は、決して平坦ではありません。
 しかし、チャモロの伝統の言葉には「意志あるところ、常に道あり」とあります。
 信念の道を、信じ合える友と手を携えて、一歩また一歩、進み続ければ、明るい未来は必ず開けます。
 本日より、私も、誉れ高き貴カレッジの一員として、グアムに脈打つ「人と人を結ぶ共生の哲学」の旗を高らかに掲げて、いよいよ世界市民の連帯を広げ、平和社会の建設のために尽力していく決心であります。
 終わりに、わが心の母校たる貴カレッジの無窮の栄光勝利、そして、わが魂の故郷たるグアムの永遠の平和繁栄を、心からお祈り申し上げ、私の御礼のスピーチとさせていただきます。
 ヒユッス・マッセ(チャモロ語で「ありがとうございました」)!
 サンキュー・ベリー・マッチ!(大拍手)
2010-01-25 : スピーチ・メッセージ等 :
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